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13.孤独な彼女(杏奈視点)
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里咲さんは私の憧れの存在だった。
美人で、社交的で、活発的な彼女の周りにはいつも人が集まっていた。
楽しそうな笑い声が溢れていて……私とは正反対だった――――――――
彼女を知ったのは高校時代。
同級生の間で有名な人だった。
明るくて勉強もスポーツもできて、クラスの中心人物。
もちろん地味な私なんて眼中にさえなかったとおもう。
勉強も出来ない、運動音痴でどんくさくて、自慢できる事なんてなにもない。
人見知りで、引っ込み思案で、口下手で、面白い話一つ出来ない。
つまらない、暗い、バカ、のろま、そう言われ続けてきた。
人と関わるのが怖くていつも地面を見つめていた。
もちろん友達もいない、いつも一人で置物のように身を潜めていた。
そんな楽しみのない学生生活での唯一の光が里咲さんだった。
私もあぁいう風になりたい。
だけどそんなの無理だってわかってる。
だからキラキラ輝く彼女に憧れて、ただただ遠くから眺めていた。
でも高校2年になって、転機が訪れた。
里咲さんと同じクラスになり、偶然にも隣の席になって、初めて話をした。
引っ込み思案な私を気にかけ、笑いかけてくれた。
何気ない話に口ごもっても、呆れることなく私に合わせてくれる彼女。
休み時間になると、集まってくる彼女の友人たちに交ざって、自分もキラキラ出来ているそんな錯覚をした。
つまらなかった学生生活がガラリと変わって、放課後一緒に遊びに行ったり、休みの日はみんなで集まったり。
夏休みには旅行にも連れて行ってもらった。恋バナで盛り上がって徹夜して。
体育祭では里咲さんと応援団に入って生まれて初めて学ランを着た。
文化祭では流行りのダンスを覚えて舞台で踊ったの。
学生生活が楽しいと思ったのは、これが初めてだった。
モノクロの世界から救い上げてくれたのは里咲さんだった。
だけど所詮私はまがい物。
高校3年生になって里咲さんとクラスが離れると、私はまた一人ぼっちになってしまった。
廊下ですれ違ったりすると、里咲さんはいつも挨拶をしてくれる。
きっと仲間に入れてほしいと言えば、彼女なら受け入れてくれただろう。
だけどそんな勇気なくて……また色の無い世界に戻ってしまった。
進路調査が始まって調査票が配られた時、私は何を書いていいのかわからなかった。
やりたいことも趣味もない、根暗でどんくさい私に出来る事なんてあるのかな。
自分が社会人になるイメージが全く出来ない。
真っ白な紙を見つめていると、ふと里咲さんの言葉が頭を過った。
彼女は〇〇大学へ進むと2年ときに話していた。
こんなことで進路を決めるなんてとは思ったけれど、私は白紙の紙に里咲さんが進学するだろう大学名を書き込んだのだった。
必死に勉強して無事に大学入試を終え入学が決まった頃、一人暮らしを始めるためにバイトを始めていた。
そこで知り合った先輩に告白された。
舞い上がって何も考えずにOKして、付き合い始めた。
里咲さんと同じ大学を選んで、運が私に向いてきたのかなとか、そんなバカな事を考えて。
優しくてハンサムで、バイトが終わったら一緒に帰って、初めてのキスをした。
彼と居ると温かい気持ちになって幸せだと、気が付けば好きになっていた。
休みの日は毎日彼と過ごすようになった。
友達なんていない私は、いつも傍に居てくれる彼に依存していった。
付き合って半年ほどしたある日。
彼から一万円を貸してほしいと頼まれた。
何に使うのかも聞かずにお金を貸して、翌日また彼がお金を借りに来た。
さすがに断ろうと思った、だけど断ろうとすると彼が冷たい瞳で別れるとそう告げた。
この時に気づいておくべきだったのだが、彼に依存していた私は必死で縋った。
別れたくない一心でお金を貸すと、その額がどんどん増えていった。
バイト代だけでは賄えず、消費者金融にお金を借りて工面した。
彼に言われた通りお金を用意しバイト先へ向かったあの日、知らない女と歩く彼を見つけた。
腰に手を添え、仲良く並んで歩く姿。
彼は私の前では見せたことない笑みを浮かべて、女性に指輪をプレゼントしていた。
信じられなくて、信じたくなくて……私はバイトに行かずに家に帰ったのだった。
美人で、社交的で、活発的な彼女の周りにはいつも人が集まっていた。
楽しそうな笑い声が溢れていて……私とは正反対だった――――――――
彼女を知ったのは高校時代。
同級生の間で有名な人だった。
明るくて勉強もスポーツもできて、クラスの中心人物。
もちろん地味な私なんて眼中にさえなかったとおもう。
勉強も出来ない、運動音痴でどんくさくて、自慢できる事なんてなにもない。
人見知りで、引っ込み思案で、口下手で、面白い話一つ出来ない。
つまらない、暗い、バカ、のろま、そう言われ続けてきた。
人と関わるのが怖くていつも地面を見つめていた。
もちろん友達もいない、いつも一人で置物のように身を潜めていた。
そんな楽しみのない学生生活での唯一の光が里咲さんだった。
私もあぁいう風になりたい。
だけどそんなの無理だってわかってる。
だからキラキラ輝く彼女に憧れて、ただただ遠くから眺めていた。
でも高校2年になって、転機が訪れた。
里咲さんと同じクラスになり、偶然にも隣の席になって、初めて話をした。
引っ込み思案な私を気にかけ、笑いかけてくれた。
何気ない話に口ごもっても、呆れることなく私に合わせてくれる彼女。
休み時間になると、集まってくる彼女の友人たちに交ざって、自分もキラキラ出来ているそんな錯覚をした。
つまらなかった学生生活がガラリと変わって、放課後一緒に遊びに行ったり、休みの日はみんなで集まったり。
夏休みには旅行にも連れて行ってもらった。恋バナで盛り上がって徹夜して。
体育祭では里咲さんと応援団に入って生まれて初めて学ランを着た。
文化祭では流行りのダンスを覚えて舞台で踊ったの。
学生生活が楽しいと思ったのは、これが初めてだった。
モノクロの世界から救い上げてくれたのは里咲さんだった。
だけど所詮私はまがい物。
高校3年生になって里咲さんとクラスが離れると、私はまた一人ぼっちになってしまった。
廊下ですれ違ったりすると、里咲さんはいつも挨拶をしてくれる。
きっと仲間に入れてほしいと言えば、彼女なら受け入れてくれただろう。
だけどそんな勇気なくて……また色の無い世界に戻ってしまった。
進路調査が始まって調査票が配られた時、私は何を書いていいのかわからなかった。
やりたいことも趣味もない、根暗でどんくさい私に出来る事なんてあるのかな。
自分が社会人になるイメージが全く出来ない。
真っ白な紙を見つめていると、ふと里咲さんの言葉が頭を過った。
彼女は〇〇大学へ進むと2年ときに話していた。
こんなことで進路を決めるなんてとは思ったけれど、私は白紙の紙に里咲さんが進学するだろう大学名を書き込んだのだった。
必死に勉強して無事に大学入試を終え入学が決まった頃、一人暮らしを始めるためにバイトを始めていた。
そこで知り合った先輩に告白された。
舞い上がって何も考えずにOKして、付き合い始めた。
里咲さんと同じ大学を選んで、運が私に向いてきたのかなとか、そんなバカな事を考えて。
優しくてハンサムで、バイトが終わったら一緒に帰って、初めてのキスをした。
彼と居ると温かい気持ちになって幸せだと、気が付けば好きになっていた。
休みの日は毎日彼と過ごすようになった。
友達なんていない私は、いつも傍に居てくれる彼に依存していった。
付き合って半年ほどしたある日。
彼から一万円を貸してほしいと頼まれた。
何に使うのかも聞かずにお金を貸して、翌日また彼がお金を借りに来た。
さすがに断ろうと思った、だけど断ろうとすると彼が冷たい瞳で別れるとそう告げた。
この時に気づいておくべきだったのだが、彼に依存していた私は必死で縋った。
別れたくない一心でお金を貸すと、その額がどんどん増えていった。
バイト代だけでは賄えず、消費者金融にお金を借りて工面した。
彼に言われた通りお金を用意しバイト先へ向かったあの日、知らない女と歩く彼を見つけた。
腰に手を添え、仲良く並んで歩く姿。
彼は私の前では見せたことない笑みを浮かべて、女性に指輪をプレゼントしていた。
信じられなくて、信じたくなくて……私はバイトに行かずに家に帰ったのだった。
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