42 / 82
エリザベート嬢はあきらめない
アメリアの驚き
しおりを挟む
私の名前はアメリア・グレイシャス。グレイシャス侯爵家の一人娘だ。つい最近、ウィリアム殿下の側近のエドモンド・ブラウンと婚約した。
5年ぐらい前に私は家の事情で2年ほど、王都から離れた辺境地にあるグレイシャス侯爵領で過ごしていた。
公(おおやけ)には、母の病気療養という事になっていたが実は違う。
父が愛人をつくって王都の屋敷の別棟に住まわせたので、母が離縁を申し出ていたのだ。
もともと、グレイシャス侯爵家は母の実家で、父は母と結婚する事によってグレイシャス侯爵になった人だった。
だから、母は実家であるグレイシャス侯爵領の屋敷に、私を連れて戻っていたのだ。
湯水のごとくお金を使う父の愛人に、これ以上グレイシャス侯爵家のお金が流れないように、グレイシャス侯爵家の当主を父から娘の私に移す手続きをするのに、2年の年月が必要だったのだ。
屋敷の執事を始め重鎮達の多くが、母の幼少の頃から知っている者だった。優秀な侯爵家の家臣達のおかげで、侯爵領の当主は無事に父から私へと変わった。
生まれた時から侯爵領で育ってきた母が本気で動いたら、父に負けるはずはなかった。
愛人の事が理由での離縁はしない。当主の座を追われても、自分を王都の屋敷から追い出さない。この2点を条件に、父は当主の座を娘の私に譲るという文面にサインしたのだった。
魔法契約を伴うサインでこれを破ると命を失う。これで、王都の屋敷にある資産以外は愛人に流れる事はなくなった。
お金が思うように使えなくなった頃、その愛人は屋敷を出て行った。
父と諍い(いさかい)があったのだろう。
母と私は王都の屋敷に戻ってきて、そして、私はその後、ドリミア学園に入学したのだった。
グレイシャス侯爵領を守る為に、家柄が釣り合う人物との縁談があり、真剣に考えなければならなかった。
そんな時に、偶然、王家からの用で我が家を訪れていたエドモンドに縁談の事が知れてしまったのだ。
その後、お互いを想う気持ちに気が付き、心ときめく時を一緒に過ごした。エドは自分の実家を弟に任せて、グレイシャス家に入ってくれるという条件を、軽く了解してくれたのだった。
家の事情もあり、野次馬に色々と詮索されるのが嫌だったので、私とエドが正式に婚約した事は、公にはしていなかった。
そして、婚約に至るまでの詳しい経緯(いきさつ)は、誰にも言っていない。エドは立場上、ウィリ様には言っていると思うけれど。私はエリザにもまだ言っていなかった。
ノイズ公爵やリアム様は、我が家の事情を知っていらっしゃるはずだけれど。
(エリザには落ち着いたら話そう。)
そう思っていた。
そんな私にピンクブロンドのあの女生徒が話かけてきたのだ。
「アメリア・グレイシャス様、ご機嫌よう。」
「ご機嫌よう。ごめんなさいね、お名前を存知あげなくて」
「ロリエッタ・トリエールって言います。私、貴方に憧れていて・・。ぜひお友達になって下さい」
可愛らしい笑顔だった。
エドはこの子に腹を立てていたわね。
少し様子を見てみよう。
「誰かと間違われているのでは?私は人に憧れられる覚えはありませんわ」
私はそう返事をした。
すると、彼女は思いもしない事を口にしたのだ。
「私、エリザベート・ノイズ様が、他のクラスメイトに貴方の事を話しているのを聞いて、すっかり貴方のファンになってしまったんです」
「エリザが?」
私の知っている彼女は、集まってきたクラスメイトに穏やかに微笑むだけで、心を許している人以外には個人的な話はしない。
孤高の華のような気高さを持った人物だ。
あの子がクラスメイトに私の話を?
「アメリア様はお父様のスキャンダルにも負けずに、グレイシャス侯爵家の当主となった、素晴らしい女性だと話しておられましたわ。
それを聞いて、私、すごい!女性の当主だなんて!って憧れちゃったんです」
「!」
エリザは私がグレイシャス家の当主になった事を知らない。この人は何の目的で私に近寄って来たのだろう?
世間にも公表していないこの事実を、どうして男爵令嬢の彼女が知っているのだろう?
私は話を合わせてみた。
「エリザが私の家の事情を他の人に話していたと言うの?」
すると、ピンクブロンドの女生徒はとても驚いたような、困ったような表情をして、
「あ!私ったら、どうしよう。エリザベート様が話していたから、秘密だと気がつかなかったの。
ごめんなさい。私、とっても感動したものだから。
エリザベート様もきっと悪気(わるぎ)はなかったと思いますわ。
でも、どうしよう?私のせいで、エリザベート様とアメリア様の友情にヒビが入ってしまったら・・」
私とエリザが仲違いするのは、彼女の中では決まっているようだ。
本当に申し訳なさそうに謝りながら、私の瞳の中をさぐるように覗き込む。そして話を続けた。
「エリザベート様ってノイズ公爵に溺愛されて育ったから、とっても傲慢でワガママな方だと皆さま噂しておられますわ。
女性でありながら、侯爵家の当主になられるようなアメリア様が、どうしてエリザベート様と仲良くしているのか、私、不思議でたまりませんわ」
彼女の狙いは、私とエリザの友情を壊す事のようだ。エドが腹を立てた気持ちがわかる。なんて姑息なやり方なの!
「ロリエッタ・トリエール様って仰ったかしら?貴方が言ってる事の意味が良くわからないわ。
我が家にスキャンダルはありません。何を根拠にそんな噂を?もし、これ以上、変な話を広めるようなら父に話して、貴方とトリエール男爵家を訴えるわ。よろしくって?」
「エッ?」
ピンクブロンドの髪の女生徒ロリエッタは、驚いた顔をした。
「私じゃなくてエリザベート様が言っておられたのよ?」
口調が急に馴れ馴れしくなった。
私は彼女が言ってる事には答えず続けた。
「私の父のスキャンダルについて、貴方のお父様のトリエール男爵が、どうおっしゃるか聞いてみたいわ。」
「エッ?父には関係ないことだわ!」
養父の名前を出されたからか、少し狼狽(うろたえ)た感じで、ロリエッタは言った。
「私の友人のエリザベート・ノイズは、友人をとても大切にされる方なの。初めて会った貴方に、その友人を悪く言われるのは嫌だわ。もう、お引き取りになって下さらない?」
私とエリザの友情を壊そうと目論んでいたそのピンクブロンドの髪の女生徒は、信じられないという顔をして、現れた時の可愛らしさは何処へやら。般若のような表情を一瞬見せた後で、取り繕った笑顔で教室を出て行った。
入学式の日に水晶玉の輝きを見て、彼女を我が国の聖女になる人かと思った自分に、腹が立った。
(アメリア、貴方も見る目がないわね。まだまだね。)
1人で苦笑しながら、エリザが待っている次の教室に向かったのだった。
5年ぐらい前に私は家の事情で2年ほど、王都から離れた辺境地にあるグレイシャス侯爵領で過ごしていた。
公(おおやけ)には、母の病気療養という事になっていたが実は違う。
父が愛人をつくって王都の屋敷の別棟に住まわせたので、母が離縁を申し出ていたのだ。
もともと、グレイシャス侯爵家は母の実家で、父は母と結婚する事によってグレイシャス侯爵になった人だった。
だから、母は実家であるグレイシャス侯爵領の屋敷に、私を連れて戻っていたのだ。
湯水のごとくお金を使う父の愛人に、これ以上グレイシャス侯爵家のお金が流れないように、グレイシャス侯爵家の当主を父から娘の私に移す手続きをするのに、2年の年月が必要だったのだ。
屋敷の執事を始め重鎮達の多くが、母の幼少の頃から知っている者だった。優秀な侯爵家の家臣達のおかげで、侯爵領の当主は無事に父から私へと変わった。
生まれた時から侯爵領で育ってきた母が本気で動いたら、父に負けるはずはなかった。
愛人の事が理由での離縁はしない。当主の座を追われても、自分を王都の屋敷から追い出さない。この2点を条件に、父は当主の座を娘の私に譲るという文面にサインしたのだった。
魔法契約を伴うサインでこれを破ると命を失う。これで、王都の屋敷にある資産以外は愛人に流れる事はなくなった。
お金が思うように使えなくなった頃、その愛人は屋敷を出て行った。
父と諍い(いさかい)があったのだろう。
母と私は王都の屋敷に戻ってきて、そして、私はその後、ドリミア学園に入学したのだった。
グレイシャス侯爵領を守る為に、家柄が釣り合う人物との縁談があり、真剣に考えなければならなかった。
そんな時に、偶然、王家からの用で我が家を訪れていたエドモンドに縁談の事が知れてしまったのだ。
その後、お互いを想う気持ちに気が付き、心ときめく時を一緒に過ごした。エドは自分の実家を弟に任せて、グレイシャス家に入ってくれるという条件を、軽く了解してくれたのだった。
家の事情もあり、野次馬に色々と詮索されるのが嫌だったので、私とエドが正式に婚約した事は、公にはしていなかった。
そして、婚約に至るまでの詳しい経緯(いきさつ)は、誰にも言っていない。エドは立場上、ウィリ様には言っていると思うけれど。私はエリザにもまだ言っていなかった。
ノイズ公爵やリアム様は、我が家の事情を知っていらっしゃるはずだけれど。
(エリザには落ち着いたら話そう。)
そう思っていた。
そんな私にピンクブロンドのあの女生徒が話かけてきたのだ。
「アメリア・グレイシャス様、ご機嫌よう。」
「ご機嫌よう。ごめんなさいね、お名前を存知あげなくて」
「ロリエッタ・トリエールって言います。私、貴方に憧れていて・・。ぜひお友達になって下さい」
可愛らしい笑顔だった。
エドはこの子に腹を立てていたわね。
少し様子を見てみよう。
「誰かと間違われているのでは?私は人に憧れられる覚えはありませんわ」
私はそう返事をした。
すると、彼女は思いもしない事を口にしたのだ。
「私、エリザベート・ノイズ様が、他のクラスメイトに貴方の事を話しているのを聞いて、すっかり貴方のファンになってしまったんです」
「エリザが?」
私の知っている彼女は、集まってきたクラスメイトに穏やかに微笑むだけで、心を許している人以外には個人的な話はしない。
孤高の華のような気高さを持った人物だ。
あの子がクラスメイトに私の話を?
「アメリア様はお父様のスキャンダルにも負けずに、グレイシャス侯爵家の当主となった、素晴らしい女性だと話しておられましたわ。
それを聞いて、私、すごい!女性の当主だなんて!って憧れちゃったんです」
「!」
エリザは私がグレイシャス家の当主になった事を知らない。この人は何の目的で私に近寄って来たのだろう?
世間にも公表していないこの事実を、どうして男爵令嬢の彼女が知っているのだろう?
私は話を合わせてみた。
「エリザが私の家の事情を他の人に話していたと言うの?」
すると、ピンクブロンドの女生徒はとても驚いたような、困ったような表情をして、
「あ!私ったら、どうしよう。エリザベート様が話していたから、秘密だと気がつかなかったの。
ごめんなさい。私、とっても感動したものだから。
エリザベート様もきっと悪気(わるぎ)はなかったと思いますわ。
でも、どうしよう?私のせいで、エリザベート様とアメリア様の友情にヒビが入ってしまったら・・」
私とエリザが仲違いするのは、彼女の中では決まっているようだ。
本当に申し訳なさそうに謝りながら、私の瞳の中をさぐるように覗き込む。そして話を続けた。
「エリザベート様ってノイズ公爵に溺愛されて育ったから、とっても傲慢でワガママな方だと皆さま噂しておられますわ。
女性でありながら、侯爵家の当主になられるようなアメリア様が、どうしてエリザベート様と仲良くしているのか、私、不思議でたまりませんわ」
彼女の狙いは、私とエリザの友情を壊す事のようだ。エドが腹を立てた気持ちがわかる。なんて姑息なやり方なの!
「ロリエッタ・トリエール様って仰ったかしら?貴方が言ってる事の意味が良くわからないわ。
我が家にスキャンダルはありません。何を根拠にそんな噂を?もし、これ以上、変な話を広めるようなら父に話して、貴方とトリエール男爵家を訴えるわ。よろしくって?」
「エッ?」
ピンクブロンドの髪の女生徒ロリエッタは、驚いた顔をした。
「私じゃなくてエリザベート様が言っておられたのよ?」
口調が急に馴れ馴れしくなった。
私は彼女が言ってる事には答えず続けた。
「私の父のスキャンダルについて、貴方のお父様のトリエール男爵が、どうおっしゃるか聞いてみたいわ。」
「エッ?父には関係ないことだわ!」
養父の名前を出されたからか、少し狼狽(うろたえ)た感じで、ロリエッタは言った。
「私の友人のエリザベート・ノイズは、友人をとても大切にされる方なの。初めて会った貴方に、その友人を悪く言われるのは嫌だわ。もう、お引き取りになって下さらない?」
私とエリザの友情を壊そうと目論んでいたそのピンクブロンドの髪の女生徒は、信じられないという顔をして、現れた時の可愛らしさは何処へやら。般若のような表情を一瞬見せた後で、取り繕った笑顔で教室を出て行った。
入学式の日に水晶玉の輝きを見て、彼女を我が国の聖女になる人かと思った自分に、腹が立った。
(アメリア、貴方も見る目がないわね。まだまだね。)
1人で苦笑しながら、エリザが待っている次の教室に向かったのだった。
51
あなたにおすすめの小説
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
乙女ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「イザベラ、お前との婚約を破棄する!」「はい?」悪役令嬢のイザベラは、婚約者のエドワード王子から婚約の破棄を言い渡されてしまった。男爵家令嬢のアリシアとの真実の愛に目覚めたという理由でだ。さらには義弟のフレッド、騎士見習いのカイン、氷魔法士のオスカーまでもがエドワード王子に同調し、イザベラを責める。そして正義感が暴走した彼らにより、イザベラは殺害されてしまった。「……はっ! ここは……」イザベラが次に目覚めたとき、彼女は七歳に若返っていた。そして、この世界が乙女ゲームだということに気づく。予知夢で見た十年後のバッドエンドを回避するため、七歳の彼女は動き出すのであった。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
【完結】立場を弁えぬモブ令嬢Aは、ヒロインをぶっ潰し、ついでに恋も叶えちゃいます!
MEIKO
ファンタジー
最近まで死の病に冒されていたランドン伯爵家令嬢のアリシア。十六歳になったのを機に、胸をときめかせながら帝都学園にやって来た。「病も克服したし、今日からドキドキワクワクの学園生活が始まるんだわ!」そう思いながら一歩踏み入れた瞬間浮かれ過ぎてコケた。その時、突然奇妙な記憶が呼び醒まされる。見たこともない子爵家の令嬢ルーシーが、学園に通う見目麗しい男性達との恋模様を繰り広げる乙女ゲームの場面が、次から次へと思い浮かぶ。この記憶って、もしかして前世?かつての自分は、日本人の女子高生だったことを思い出す。そして目の前で転んでしまった私を心配そうに見つめる美しい令嬢キャロラインは、断罪される側の人間なのだと気付く…。「こんな見た目も心も綺麗な方が、そんな目に遭っていいいわけ!?」おまけに婚約者までもがヒロインに懸想していて、自分に見向きもしない。そう愕然としたアリシアは、自らキャロライン嬢の取り巻きAとなり、断罪を阻止し婚約者の目を覚まさせようと暗躍することを決める。ヒロインのヤロウ…赦すまじ!
笑って泣けるコメディです。この作品のアイデアが浮かんだ時、男女の恋愛以外には考えられず、BLじゃない物語は初挑戦です。貴族的表現を取り入れていますが、あくまで違う世界です。おかしいところもあるかと思いますが、ご了承下さいね。
婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。
【完結】 学園の聖女様はわたしを悪役令嬢にしたいようです
はくら(仮名)
ファンタジー
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にて掲載しています。
とある国のお話。
※
不定期更新。
本文は三人称文体です。
同作者の他作品との関連性はありません。
推敲せずに投稿しているので、おかしな箇所が多々あるかもしれません。
比較的短めに完結させる予定です。
※
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる