45 / 82
エリザベート嬢はあきらめない
独りじゃないわ
しおりを挟む
生徒会長のアルベール様が急に身近な存在になった。記憶が戻って前世の記憶を思い出してからは、どこかで彼を警戒していた。
卒業パーティーで婚約破棄された後、ウィリアム殿下とエドモンド、あと数人の男子生徒に、ロリエッタに悪質なイジメをしていた悪女と言われ、身に覚えの『無いこと』『無いこと』で責められた。
そこにアルベール・ロレーヌ会長が現れて、誰よりも厳しく私を糾弾してきたのだ。
そして感情にまかせて火魔法で攻撃してきた。焼け死ぬかと思った恐怖を覚えている。
そのアルベール様に『貴方を火魔法で攻撃した夢を見た。ゴメン』と謝られたのだ。
『すまない』と言ういつもの彼らしい言い方ではなかった。
彼にゴメンと言われた時に、私の中でゲームの中の(前回の)彼は消えた。
遠い存在だった『アルベール様』が消えて、「ゴメン」と謝ってくれた不器用な先輩の『アル』がそこにいた。
たとえ夢の中でも、自分が私を攻撃していたことがショックだったのだろう。目を覚ました彼は夢の話をして謝ったあと、恐々(こわごわ)と私に触れた。
そして、私は彼に抱きしめられていた。
「!」
「少しだけ、少しでいいからこのままで」
アルはそう言って抱きしめる腕に力を込める。
脳裏に幼い頃から独りで大人の中で生きている、アルベール少年の姿が浮かんだ。(彼女の中の聖女の力が見せた映像だった)
気がつけば私も彼の背中に手をまわしていた。
ああ・・この方もお兄様と同じ。大人達に期待をされ、同世代に憧れられながら、共に歩む友人もなく、独りで頑張っているのだわ。
私はドリミア学園の食堂の汚職事件を調べて解決の糸口を見つけてくれた、アル(アルベール会長)の事を覚えている。
私にとってお兄様の次に尊敬できる先輩だと思っている。この王都学園の現生徒会長として、活躍している姿も見てきている。
そんな偉大な先輩を「アル」と呼ぶのは、失礼な気がしていた。けれど、もう迷わない。
貴方には気の許せる友人が必要なのね。沢山の人々に囲まれているのに、貴方は独りぼっちなのね。
「アル、また生徒会の会長室に遊びに来てもいい?」
「もちろん。君なら何時でも歓迎するよ、エリザ」
アルベール・ロレーヌ様。私はこれからは、貴方を友人のアルとして接しますわ。
後日、私は改めてアルにアメリアを紹介した。私とアルが親しげに話す様子を見て、彼女は驚いていた。
アルはアメリアとエドが婚約した事も知っているようだった。
そして、それからは時々、アメリアと一緒に生徒会長室を訪ねるようになった。
「アル、また来てしまったわ。何かお手伝い出来ることはあります?」
「よく来てくれたね。君達が来てくれるから仕事がはかどるよ」
生徒会長の仕事は思っていたよりも多そうで、私とアメリアは忙しい間だけでもと、手伝いを申し出ていた。
「『疲れた時の気晴らし要員』が欲しかったんだ。ありがたいよ」
結局は訪ねて行って美味しいジュースや紅茶、それとお菓子まで出して頂いだいて、アルの仕事を増やすだけの訪問者になってしまうのだけれど。
それでも『気晴らし要員』は喜ばれた。
アメリアが先に瞬間移動で帰り、私もそろそろ帰ろうと生徒会長室を出た時だった。
「なんで貴方がここにいるのよ!」
「アルが忙しい時に手伝うのは、私のはずなのに!なんでアナタが、エリザベート・ノイズがここにいるのよ!」
ロリエッタだった。
彼女は怒っていた。
わかる、わかるわ、ロリエッタ。貴方は転生者だもの。『王国の聖女ロリエッタ』を知っているものね。
そう、今のアルは『あの時』とは違うのよ。貴方の虜(とりこ)には、なっていないわ。
それに今回は全校生徒の前での聖女としてのお披露目もなかったわ。
貴方はまだ聖女ではないもの。もちろん生徒会の女王様でもないわ。
今の貴方はあの時とは違うのよ、ロリエッタ・トリエール。
だから腹立たしいのでしょ?
ぜんぜん思い通りにならないんだものね。
「私とアメリアがアルベール会長の手伝いをしたら、何かいけない事でも?」
私は素知らぬ顔をして彼女に尋ねた。
その時、私の後ろのドアが開いてアルが出てきた。
「エリザベートさま!お許し下さい。私に悪気(わるぎ)はなかったのです」
突然、ロリエッタがそう叫んで私に擦り寄ってきた。
「エリザ、まだ帰ってなかったのか。何があったの?」
アルが言った。
「なんでもありません。私が、私がアル様のお手伝いをしたいと言ったから・・
エリザベート様に叱られてしまったのです。
『私のアルベールを取るなと・・。私がいけなかったのです。」
ハンカチで涙を拭う(ぬぐう)ふりをするロリエッタ。この構図はいけない。
悪役令嬢が心優しい聖女をいじめているシーンそのものでは?
「『私のアルベール』を取るなと言ってキミを叱った?エリザが?」
ロリエッタはパッと顔を輝かせた。
「そうなんです、アル様。私はただ、アル様のお側(そば)で、お手伝いがしたかっただけなんです。ごめんなさい。ごめんなさい。エリザベート様」
なんという演技力!
自分のふわふわピンクの髪が、どうやったら魅力的に見えるか良く知っているのだろう。
マリンブルーの瞳を少し伏し目がちにしながら、上目遣いにアルを見る。
そして、少しずつ前に立っているアルに近づいて行って、彼の腕に自分の手を添えた。
アルはしばらく黙ってロリエッタを見て、彼女の話を聞いていたけれど、彼女の手が彼の腕に添えられた瞬間、それをサッと払いのけた。
ロリエッタはハッとした顔をしてアルを見上げた。
「エリザが本当に『私のアルベールを取るな』と言ってくれたのなら、そんなに嬉しいことはない」
そう言って私を見たアルは、とても優しい表情をしていた。
「ロリエッタ・トリエール嬢。私の名前はアルベール・ロレーヌだ。気安く『アル様』などと呼ばれるのは不愉快なんだが?」
「エッ?」
ロリエッタは驚いた顔をした。
「ここに居るエリザベート嬢と友人のアメリア嬢には、私から手伝いを依頼したんだ。キミの気持ちには感謝するが、これ以上の手伝いは不要。お引き取り願いたい。ロリエッタ嬢」
「アル様。私は光の聖女ロリエッタなのよ。どうして、どうしてなの?どうして私にそんなに冷たく出来るの?」
ロリエッタの言葉を聞きながら、アルは冷めた瞳で笑った。
「君に魅了魔法をかけられた夢を見たよ、ロリエッタ嬢。あれが予知夢かどうかはわからないが、君が今、僕に魅了魔法を使っているのは分かる。
禁止されている魔法をこれ以上使うようなら、僕は君を国に訴えるよ」
ロリエッタは驚いた顔をした。そして独り言のように声を張り上げた。
「おかしいわ。こんなの可笑しすぎるわ。ドルマン、そうでしょう?」
『お嬢、今日のところは戻っておいで。少しストーリーが変わっているようだ。さすがエリザベート・ノイズ。やってくれるねぇ』
ドルマンと呼ばれた男の声。
「わかったわ。」
「アル様、
それでも貴方はもうすぐ私の虜(とりこ)になるのよ。フフフ、楽しみだわ」
「悪役令嬢エリザベート・ノイズ。どんな手を使ったのかは知らないけれど、ヒロインは私なのよ。
まあ、ヒロインと言っても貴方には分からないでしょうけどね。それではご機嫌よう私のアルさま」
そう言って、ロリエッタは瞬間移動で消えていった。
卒業パーティーで婚約破棄された後、ウィリアム殿下とエドモンド、あと数人の男子生徒に、ロリエッタに悪質なイジメをしていた悪女と言われ、身に覚えの『無いこと』『無いこと』で責められた。
そこにアルベール・ロレーヌ会長が現れて、誰よりも厳しく私を糾弾してきたのだ。
そして感情にまかせて火魔法で攻撃してきた。焼け死ぬかと思った恐怖を覚えている。
そのアルベール様に『貴方を火魔法で攻撃した夢を見た。ゴメン』と謝られたのだ。
『すまない』と言ういつもの彼らしい言い方ではなかった。
彼にゴメンと言われた時に、私の中でゲームの中の(前回の)彼は消えた。
遠い存在だった『アルベール様』が消えて、「ゴメン」と謝ってくれた不器用な先輩の『アル』がそこにいた。
たとえ夢の中でも、自分が私を攻撃していたことがショックだったのだろう。目を覚ました彼は夢の話をして謝ったあと、恐々(こわごわ)と私に触れた。
そして、私は彼に抱きしめられていた。
「!」
「少しだけ、少しでいいからこのままで」
アルはそう言って抱きしめる腕に力を込める。
脳裏に幼い頃から独りで大人の中で生きている、アルベール少年の姿が浮かんだ。(彼女の中の聖女の力が見せた映像だった)
気がつけば私も彼の背中に手をまわしていた。
ああ・・この方もお兄様と同じ。大人達に期待をされ、同世代に憧れられながら、共に歩む友人もなく、独りで頑張っているのだわ。
私はドリミア学園の食堂の汚職事件を調べて解決の糸口を見つけてくれた、アル(アルベール会長)の事を覚えている。
私にとってお兄様の次に尊敬できる先輩だと思っている。この王都学園の現生徒会長として、活躍している姿も見てきている。
そんな偉大な先輩を「アル」と呼ぶのは、失礼な気がしていた。けれど、もう迷わない。
貴方には気の許せる友人が必要なのね。沢山の人々に囲まれているのに、貴方は独りぼっちなのね。
「アル、また生徒会の会長室に遊びに来てもいい?」
「もちろん。君なら何時でも歓迎するよ、エリザ」
アルベール・ロレーヌ様。私はこれからは、貴方を友人のアルとして接しますわ。
後日、私は改めてアルにアメリアを紹介した。私とアルが親しげに話す様子を見て、彼女は驚いていた。
アルはアメリアとエドが婚約した事も知っているようだった。
そして、それからは時々、アメリアと一緒に生徒会長室を訪ねるようになった。
「アル、また来てしまったわ。何かお手伝い出来ることはあります?」
「よく来てくれたね。君達が来てくれるから仕事がはかどるよ」
生徒会長の仕事は思っていたよりも多そうで、私とアメリアは忙しい間だけでもと、手伝いを申し出ていた。
「『疲れた時の気晴らし要員』が欲しかったんだ。ありがたいよ」
結局は訪ねて行って美味しいジュースや紅茶、それとお菓子まで出して頂いだいて、アルの仕事を増やすだけの訪問者になってしまうのだけれど。
それでも『気晴らし要員』は喜ばれた。
アメリアが先に瞬間移動で帰り、私もそろそろ帰ろうと生徒会長室を出た時だった。
「なんで貴方がここにいるのよ!」
「アルが忙しい時に手伝うのは、私のはずなのに!なんでアナタが、エリザベート・ノイズがここにいるのよ!」
ロリエッタだった。
彼女は怒っていた。
わかる、わかるわ、ロリエッタ。貴方は転生者だもの。『王国の聖女ロリエッタ』を知っているものね。
そう、今のアルは『あの時』とは違うのよ。貴方の虜(とりこ)には、なっていないわ。
それに今回は全校生徒の前での聖女としてのお披露目もなかったわ。
貴方はまだ聖女ではないもの。もちろん生徒会の女王様でもないわ。
今の貴方はあの時とは違うのよ、ロリエッタ・トリエール。
だから腹立たしいのでしょ?
ぜんぜん思い通りにならないんだものね。
「私とアメリアがアルベール会長の手伝いをしたら、何かいけない事でも?」
私は素知らぬ顔をして彼女に尋ねた。
その時、私の後ろのドアが開いてアルが出てきた。
「エリザベートさま!お許し下さい。私に悪気(わるぎ)はなかったのです」
突然、ロリエッタがそう叫んで私に擦り寄ってきた。
「エリザ、まだ帰ってなかったのか。何があったの?」
アルが言った。
「なんでもありません。私が、私がアル様のお手伝いをしたいと言ったから・・
エリザベート様に叱られてしまったのです。
『私のアルベールを取るなと・・。私がいけなかったのです。」
ハンカチで涙を拭う(ぬぐう)ふりをするロリエッタ。この構図はいけない。
悪役令嬢が心優しい聖女をいじめているシーンそのものでは?
「『私のアルベール』を取るなと言ってキミを叱った?エリザが?」
ロリエッタはパッと顔を輝かせた。
「そうなんです、アル様。私はただ、アル様のお側(そば)で、お手伝いがしたかっただけなんです。ごめんなさい。ごめんなさい。エリザベート様」
なんという演技力!
自分のふわふわピンクの髪が、どうやったら魅力的に見えるか良く知っているのだろう。
マリンブルーの瞳を少し伏し目がちにしながら、上目遣いにアルを見る。
そして、少しずつ前に立っているアルに近づいて行って、彼の腕に自分の手を添えた。
アルはしばらく黙ってロリエッタを見て、彼女の話を聞いていたけれど、彼女の手が彼の腕に添えられた瞬間、それをサッと払いのけた。
ロリエッタはハッとした顔をしてアルを見上げた。
「エリザが本当に『私のアルベールを取るな』と言ってくれたのなら、そんなに嬉しいことはない」
そう言って私を見たアルは、とても優しい表情をしていた。
「ロリエッタ・トリエール嬢。私の名前はアルベール・ロレーヌだ。気安く『アル様』などと呼ばれるのは不愉快なんだが?」
「エッ?」
ロリエッタは驚いた顔をした。
「ここに居るエリザベート嬢と友人のアメリア嬢には、私から手伝いを依頼したんだ。キミの気持ちには感謝するが、これ以上の手伝いは不要。お引き取り願いたい。ロリエッタ嬢」
「アル様。私は光の聖女ロリエッタなのよ。どうして、どうしてなの?どうして私にそんなに冷たく出来るの?」
ロリエッタの言葉を聞きながら、アルは冷めた瞳で笑った。
「君に魅了魔法をかけられた夢を見たよ、ロリエッタ嬢。あれが予知夢かどうかはわからないが、君が今、僕に魅了魔法を使っているのは分かる。
禁止されている魔法をこれ以上使うようなら、僕は君を国に訴えるよ」
ロリエッタは驚いた顔をした。そして独り言のように声を張り上げた。
「おかしいわ。こんなの可笑しすぎるわ。ドルマン、そうでしょう?」
『お嬢、今日のところは戻っておいで。少しストーリーが変わっているようだ。さすがエリザベート・ノイズ。やってくれるねぇ』
ドルマンと呼ばれた男の声。
「わかったわ。」
「アル様、
それでも貴方はもうすぐ私の虜(とりこ)になるのよ。フフフ、楽しみだわ」
「悪役令嬢エリザベート・ノイズ。どんな手を使ったのかは知らないけれど、ヒロインは私なのよ。
まあ、ヒロインと言っても貴方には分からないでしょうけどね。それではご機嫌よう私のアルさま」
そう言って、ロリエッタは瞬間移動で消えていった。
52
あなたにおすすめの小説
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
乙女ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「イザベラ、お前との婚約を破棄する!」「はい?」悪役令嬢のイザベラは、婚約者のエドワード王子から婚約の破棄を言い渡されてしまった。男爵家令嬢のアリシアとの真実の愛に目覚めたという理由でだ。さらには義弟のフレッド、騎士見習いのカイン、氷魔法士のオスカーまでもがエドワード王子に同調し、イザベラを責める。そして正義感が暴走した彼らにより、イザベラは殺害されてしまった。「……はっ! ここは……」イザベラが次に目覚めたとき、彼女は七歳に若返っていた。そして、この世界が乙女ゲームだということに気づく。予知夢で見た十年後のバッドエンドを回避するため、七歳の彼女は動き出すのであった。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
【完結】立場を弁えぬモブ令嬢Aは、ヒロインをぶっ潰し、ついでに恋も叶えちゃいます!
MEIKO
ファンタジー
最近まで死の病に冒されていたランドン伯爵家令嬢のアリシア。十六歳になったのを機に、胸をときめかせながら帝都学園にやって来た。「病も克服したし、今日からドキドキワクワクの学園生活が始まるんだわ!」そう思いながら一歩踏み入れた瞬間浮かれ過ぎてコケた。その時、突然奇妙な記憶が呼び醒まされる。見たこともない子爵家の令嬢ルーシーが、学園に通う見目麗しい男性達との恋模様を繰り広げる乙女ゲームの場面が、次から次へと思い浮かぶ。この記憶って、もしかして前世?かつての自分は、日本人の女子高生だったことを思い出す。そして目の前で転んでしまった私を心配そうに見つめる美しい令嬢キャロラインは、断罪される側の人間なのだと気付く…。「こんな見た目も心も綺麗な方が、そんな目に遭っていいいわけ!?」おまけに婚約者までもがヒロインに懸想していて、自分に見向きもしない。そう愕然としたアリシアは、自らキャロライン嬢の取り巻きAとなり、断罪を阻止し婚約者の目を覚まさせようと暗躍することを決める。ヒロインのヤロウ…赦すまじ!
笑って泣けるコメディです。この作品のアイデアが浮かんだ時、男女の恋愛以外には考えられず、BLじゃない物語は初挑戦です。貴族的表現を取り入れていますが、あくまで違う世界です。おかしいところもあるかと思いますが、ご了承下さいね。
婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。
【完結】 学園の聖女様はわたしを悪役令嬢にしたいようです
はくら(仮名)
ファンタジー
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にて掲載しています。
とある国のお話。
※
不定期更新。
本文は三人称文体です。
同作者の他作品との関連性はありません。
推敲せずに投稿しているので、おかしな箇所が多々あるかもしれません。
比較的短めに完結させる予定です。
※
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる