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2章⭐︎それぞれの役割編⭐︎
戦闘狂への道
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-side リアム-
あの後レオン、ルーカスと一緒に再度書類を確認した俺たちはドライ王国が提示してきた条件で、戦争に参加することにした。
翌日の朝、ノアが俺の部屋に来た。
「おはよう。ノア」
「お、おはよう」
珍しく、作り笑いを浮かべているノア。
「……?なんかあったの?」
「いや。まあ、ちょっとね」
いつも堂々とキラキラ王子様をしているだけに気にはなるが、何かあったら向こうから話すだろうし、ほっとくのが無難だろう。
『リアム。俺は昨日食べた唐揚げが食べたいぜ。コカトリスの唐揚げは最高だった』
食堂の方からルーカスの声が聞こえてくる。最近はご飯を食べていない時も落ち着くからと言う理由で、食堂にいる事が結構あるのだ。昨日はあの後、こっそり王城を抜け出し、レオンとルーカスと一緒にコカトリスを捕まえに行った。
神様達がコカトリスをテイムすると、美味しい卵を産んでくれて便利だと教えてくれたことをルーカスとレオンに話したところ、
『だったら捕まえに行こうぜ!俺がいい場所知ってるからよ!』
「それはいいな。リアムを鍛えるのに持ってこいだ」
ということになったのだ。
コカトリスが生息する山には大きくなったルーカスに乗って行くことになった。
『ほらよ。乗れ』
「う、うん」
「なんだよ?ビビってんのか?リアム」
「び、ビビってないし」
この時、負けず嫌いを発揮して強がったのがいけなかったのかもしれない。
『じゃあ、早く乗れ!』と念力で無理やり乗せられ、そのまま出発した。
「なんだ。これくらいなら全然平気だな。うん。全然余裕だ」
必死に平常心を保とうとする俺。
『お、そうなのか?ならもっととばすぜ!』
「え?」
その言葉を間に受けたルーカスはかっ飛ばした。
「うわああああああ。ちょっと。ちょっと、ルーカスさん?き、聞こえてない?」
「ああ。聞こえてないみたいだな。リアム。諦めろ」
レオンがポンと肩を叩き言う。
「そ、そんなああああああああ」
初めて乗るルーカスは今まで乗ったどのジェットコースターよりも怖かった。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
それから、10分ほど恐怖のジェットコースター体験をした俺だったが、レオンが俺を助けてくれたこともあって、無事コカトリスがいる山についた。
空から直接コカトリスの群れのところに行くと、ルーカスの気配が強すぎて魔物が出にくくなるため、山についてからは歩きだ。
夜の山は足元も悪くて、不気味だった。
前世では、舗装された山の道しか歩いていなかったからな。転生して体が強くなったとはいえ、きつい。レオンは平気そうに歩いていたので、疑問に思って聞いてみると、身体強化魔法を使っているらしい。
それは、ズルだって。
はあ、俺も覚えようかなあ。
道中、出てきた魔物はレオンとルーカスのサポートをしてもらいながら、倒した。
そして、とうとうコカトリスの群れの元に辿り着くと、「ナンダオマエラ……。コロス……」と強気のコカトリスの頭領に熱烈な歓迎を受けた。
それを見てなぜか、「美味しそうだな」と感じてしまった俺は勝手に体が動き、頭領の首を刎ねたのだった。
しかし、魔物との戦闘も慣れてきて、だんだん倒すのも楽しくなってきたな。
何より、美味しそうな具材がたくさん手に入るのがとても良い。
頭領があっさりやられたことで、ほとんどのコカトリスは逃がしてしまったが、レオンが1羽捕まえ、ルーカスが2羽捕まえたので、無事3羽テイムすることに成功したのだった。おいしい卵ゲットである。
そして、夜食にコカトリスの頭領を唐揚げにして食べたのだ。それが、また。
今まで食べた中で1番美味しかった。
ジューシーでサクサクふわふわなのはもちろんなのだが、鳥の味自体が美味しいんだよな。牛にはランクがあるのは有名だが鳥にもランクがあるんだなと学んだ時だった。
あの唐揚げをルーカスはもう一度食べたいらしい。
「うん。わかった。作るよ」
『よっし!やったー』
「コカトリスの唐揚げかい?そんなの食べたことないよ。楽しみだ」
「お?そうなの?」
「もちろん。コカトリスといえば、Aランクパーティでやっと狩れるレベルの強い魔物かつ、人前に滅多に出てこない魔物だ。美味しいから、高級料理では使われたものは食べたことあるけど、それを唐揚げにするとは。贅沢だね」
「げ……、そうなんだ」
そんな魔物だって知らなかった。……ってか、コカトリスってそんな強かったんだ。俺よく倒せたな。薄々気づいていたけれど、もしかしたら俺のスキルは、戦闘面でもチートなのかもしれない。
しかし、コカトリスを使った高級料理か。
うん、絶対に美味しいな。今度作ってみよう。
その後、軽い雑談をしながら唐揚げを作って、ご飯を炊いていると、レオンも食堂に入ってきたので、みんなで朝ごはんを食べた。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
それから、みんなで一緒に署名式に参加する。
「お、お、おはよう。リアム殿。レオン殿」
「ヘンリー様、おはようございます」
これはまた。ノアよりもわかりやすく動揺しているな。やはり、何かあったのだろう。
俺に対してだけ動揺しているところをみると、俺関連だろうか。気のせいかもしれないけど。
そんなことを思っていると、国王陛下が入ってくる。
「おはようリアム殿、レオン殿。昨日はよく眠れたかい?」
こちらは普通だ。
態度に出にくいだけなのかもしれないが。
「ええ。お陰様で快適でした」
「僕もです」
「それはよかった。何かあったら、気軽に私のところに言いにきなさい」
「ありがとうございます」
そして、署名を終わらせる。
「ところで、戦争に参加すると言っても何をするんですか?俺としては、リアムに対人経験を積ませるためにある程度前めで戦いたいんですが」
レオンが言う前めでって、ほぼ最前線でと言うことだろう。戦争に出る以上、人を殺すことは覚悟の上ではあるが、
正直、何をすれば良いか分からないから多少不安ではあるな。
「ああ。そのことなんだがな。2人ともしばらくは戦争には出さないから、王宮で訓練をしてもらうことになる」
「え?どういうことですか?」
「レオン殿はともかく、リアム殿はアインス王国とフィーア王国には全く情報がないからな」
「ああ。つまり、情報アドバンテージを取りたいと」
「そういうことだ。だから、泥沼回避のための切り札として想定しているが、最初は参加しない」
「わかりました」
意外だ。レオンはもっと、俺を戦闘に出させてくれと主張するタイプだと思っていたが。思っていたより大人で冷静な判断ができる人なんだな。
「はっはっは。今、リアム殿はレオン殿のこの態度、意外だと思っただろう?」
「え?ああ。いやあ」
「口に出さなくても分かっておる」
「(お前……、後でみっちり鍛えてやる)」
レオン。笑顔で怒ってる。こええ……。
「まあまあ。2人とも落ち着け。リアム殿。レオン殿が冷静なのは、彼の戦闘経験がそうさせているからだ。だから、戦争に関して分からないことがあったら遠慮なく聞くといい。
なんなら、今の情勢や戦術に関しても守秘義務がある我々よりもリアム殿に教えられる事は多いかもしれん」
「わ、分かりました」
分かったはいたが、そんなすごかったのかレオン。王族より、今の情勢や戦術を教えてくれる師匠って凄すぎるな。
「まあ、今の情勢や戦術について教えるのはリアムがもっと強くなってからです。
というわけで、戦争が始まるまでは好きに鍛えてもいいですよね。俺の弟子ですし」
「ああ。それは、私が口出しできることではないしな。よし、では各自仕事に戻ろうか。
リアム殿とレオン殿には、まだ仕事はないが、出来次第すぐに伝えるから連絡がいつでも取れるように頼む」
「了解しました」「はい」
最後にとても嫌な予感がする会話を聞きながら署名式は終わったのだった。
なお、戦う前に鍛えてくれると言われて少しホッとした自分がいたのは内緒である。
『まあ、みんなに悟られてそうだったけどな』
えっ……。って勝手に心読まないでくれ、ルーカス。
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あの後レオン、ルーカスと一緒に再度書類を確認した俺たちはドライ王国が提示してきた条件で、戦争に参加することにした。
翌日の朝、ノアが俺の部屋に来た。
「おはよう。ノア」
「お、おはよう」
珍しく、作り笑いを浮かべているノア。
「……?なんかあったの?」
「いや。まあ、ちょっとね」
いつも堂々とキラキラ王子様をしているだけに気にはなるが、何かあったら向こうから話すだろうし、ほっとくのが無難だろう。
『リアム。俺は昨日食べた唐揚げが食べたいぜ。コカトリスの唐揚げは最高だった』
食堂の方からルーカスの声が聞こえてくる。最近はご飯を食べていない時も落ち着くからと言う理由で、食堂にいる事が結構あるのだ。昨日はあの後、こっそり王城を抜け出し、レオンとルーカスと一緒にコカトリスを捕まえに行った。
神様達がコカトリスをテイムすると、美味しい卵を産んでくれて便利だと教えてくれたことをルーカスとレオンに話したところ、
『だったら捕まえに行こうぜ!俺がいい場所知ってるからよ!』
「それはいいな。リアムを鍛えるのに持ってこいだ」
ということになったのだ。
コカトリスが生息する山には大きくなったルーカスに乗って行くことになった。
『ほらよ。乗れ』
「う、うん」
「なんだよ?ビビってんのか?リアム」
「び、ビビってないし」
この時、負けず嫌いを発揮して強がったのがいけなかったのかもしれない。
『じゃあ、早く乗れ!』と念力で無理やり乗せられ、そのまま出発した。
「なんだ。これくらいなら全然平気だな。うん。全然余裕だ」
必死に平常心を保とうとする俺。
『お、そうなのか?ならもっととばすぜ!』
「え?」
その言葉を間に受けたルーカスはかっ飛ばした。
「うわああああああ。ちょっと。ちょっと、ルーカスさん?き、聞こえてない?」
「ああ。聞こえてないみたいだな。リアム。諦めろ」
レオンがポンと肩を叩き言う。
「そ、そんなああああああああ」
初めて乗るルーカスは今まで乗ったどのジェットコースターよりも怖かった。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
それから、10分ほど恐怖のジェットコースター体験をした俺だったが、レオンが俺を助けてくれたこともあって、無事コカトリスがいる山についた。
空から直接コカトリスの群れのところに行くと、ルーカスの気配が強すぎて魔物が出にくくなるため、山についてからは歩きだ。
夜の山は足元も悪くて、不気味だった。
前世では、舗装された山の道しか歩いていなかったからな。転生して体が強くなったとはいえ、きつい。レオンは平気そうに歩いていたので、疑問に思って聞いてみると、身体強化魔法を使っているらしい。
それは、ズルだって。
はあ、俺も覚えようかなあ。
道中、出てきた魔物はレオンとルーカスのサポートをしてもらいながら、倒した。
そして、とうとうコカトリスの群れの元に辿り着くと、「ナンダオマエラ……。コロス……」と強気のコカトリスの頭領に熱烈な歓迎を受けた。
それを見てなぜか、「美味しそうだな」と感じてしまった俺は勝手に体が動き、頭領の首を刎ねたのだった。
しかし、魔物との戦闘も慣れてきて、だんだん倒すのも楽しくなってきたな。
何より、美味しそうな具材がたくさん手に入るのがとても良い。
頭領があっさりやられたことで、ほとんどのコカトリスは逃がしてしまったが、レオンが1羽捕まえ、ルーカスが2羽捕まえたので、無事3羽テイムすることに成功したのだった。おいしい卵ゲットである。
そして、夜食にコカトリスの頭領を唐揚げにして食べたのだ。それが、また。
今まで食べた中で1番美味しかった。
ジューシーでサクサクふわふわなのはもちろんなのだが、鳥の味自体が美味しいんだよな。牛にはランクがあるのは有名だが鳥にもランクがあるんだなと学んだ時だった。
あの唐揚げをルーカスはもう一度食べたいらしい。
「うん。わかった。作るよ」
『よっし!やったー』
「コカトリスの唐揚げかい?そんなの食べたことないよ。楽しみだ」
「お?そうなの?」
「もちろん。コカトリスといえば、Aランクパーティでやっと狩れるレベルの強い魔物かつ、人前に滅多に出てこない魔物だ。美味しいから、高級料理では使われたものは食べたことあるけど、それを唐揚げにするとは。贅沢だね」
「げ……、そうなんだ」
そんな魔物だって知らなかった。……ってか、コカトリスってそんな強かったんだ。俺よく倒せたな。薄々気づいていたけれど、もしかしたら俺のスキルは、戦闘面でもチートなのかもしれない。
しかし、コカトリスを使った高級料理か。
うん、絶対に美味しいな。今度作ってみよう。
その後、軽い雑談をしながら唐揚げを作って、ご飯を炊いていると、レオンも食堂に入ってきたので、みんなで朝ごはんを食べた。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
それから、みんなで一緒に署名式に参加する。
「お、お、おはよう。リアム殿。レオン殿」
「ヘンリー様、おはようございます」
これはまた。ノアよりもわかりやすく動揺しているな。やはり、何かあったのだろう。
俺に対してだけ動揺しているところをみると、俺関連だろうか。気のせいかもしれないけど。
そんなことを思っていると、国王陛下が入ってくる。
「おはようリアム殿、レオン殿。昨日はよく眠れたかい?」
こちらは普通だ。
態度に出にくいだけなのかもしれないが。
「ええ。お陰様で快適でした」
「僕もです」
「それはよかった。何かあったら、気軽に私のところに言いにきなさい」
「ありがとうございます」
そして、署名を終わらせる。
「ところで、戦争に参加すると言っても何をするんですか?俺としては、リアムに対人経験を積ませるためにある程度前めで戦いたいんですが」
レオンが言う前めでって、ほぼ最前線でと言うことだろう。戦争に出る以上、人を殺すことは覚悟の上ではあるが、
正直、何をすれば良いか分からないから多少不安ではあるな。
「ああ。そのことなんだがな。2人ともしばらくは戦争には出さないから、王宮で訓練をしてもらうことになる」
「え?どういうことですか?」
「レオン殿はともかく、リアム殿はアインス王国とフィーア王国には全く情報がないからな」
「ああ。つまり、情報アドバンテージを取りたいと」
「そういうことだ。だから、泥沼回避のための切り札として想定しているが、最初は参加しない」
「わかりました」
意外だ。レオンはもっと、俺を戦闘に出させてくれと主張するタイプだと思っていたが。思っていたより大人で冷静な判断ができる人なんだな。
「はっはっは。今、リアム殿はレオン殿のこの態度、意外だと思っただろう?」
「え?ああ。いやあ」
「口に出さなくても分かっておる」
「(お前……、後でみっちり鍛えてやる)」
レオン。笑顔で怒ってる。こええ……。
「まあまあ。2人とも落ち着け。リアム殿。レオン殿が冷静なのは、彼の戦闘経験がそうさせているからだ。だから、戦争に関して分からないことがあったら遠慮なく聞くといい。
なんなら、今の情勢や戦術に関しても守秘義務がある我々よりもリアム殿に教えられる事は多いかもしれん」
「わ、分かりました」
分かったはいたが、そんなすごかったのかレオン。王族より、今の情勢や戦術を教えてくれる師匠って凄すぎるな。
「まあ、今の情勢や戦術について教えるのはリアムがもっと強くなってからです。
というわけで、戦争が始まるまでは好きに鍛えてもいいですよね。俺の弟子ですし」
「ああ。それは、私が口出しできることではないしな。よし、では各自仕事に戻ろうか。
リアム殿とレオン殿には、まだ仕事はないが、出来次第すぐに伝えるから連絡がいつでも取れるように頼む」
「了解しました」「はい」
最後にとても嫌な予感がする会話を聞きながら署名式は終わったのだった。
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