3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

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3章⭐︎新しい家族から学ぶ帝王学編⭐︎

あー、お客様、困ります!

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-side リアム-



「ふぉっふぉっふぉ……!皆様、お待ちしておりましたぞ!」
『うおおおお!うまそう!飯!飯!飯!』


 ルーカスが羽をパタパタして、飛び回っている。温泉に入り終わった後は、待ちに待った夕食の時間だ。美味しそうな、エルフの村の料理がスラリと並んでいる。エルフの村らしい森で採れた新鮮な食材を使った料理だ。


「では、うむ?では、乾杯の挨拶をするのじゃ。……して、何に乾杯しようかのう?」


 --ドテッ!


「いや、そこ考えるんかい!?」
「ふぉっふぉっふぉ!悪いのう。この年になってくると、中々こういう時の挨拶が出なくてのう」


 いや、年齢のせいなのか、それ。
 元々な気もするんだけど……。


「勘のいいやつは嫌いじゃ」


 やっぱりそうだった。


「え、えーっと、じゃあ、俺がやります!」
「うむ。リアム殿、頼んだのじゃ!」
「はい!では……、えーーっと、人族とエルフの素敵な出会いに乾杯!」
「乾杯!!」


 乾杯の挨拶なんて、適当でいいのだ。大体みんな料理か酒に夢中で、聞いてないんだから。
 それはそれとして、俺の前にあるのは、肉料理。鹿肉のステーキやロースト、猪肉の煮込み、鳥肉の炭火焼き、魚介類のムニエルやソテーなどの豪華な料理。
 さっきから、良い香りがしていて、早く食べたいので、いざ実食。
 パクリッ!


「うっま!!!お魚ぷりっぷり!お肉も、ここまで、臭みのないお肉は、久しぶりかも!」
「ふぉっふぉっふぉ。肉や魚は今朝取れたものを使用しておるのじゃ」


 通りで、新鮮なわけだ。この世界にきて、外で食べる料理でここまで、臭みのないお肉、料理は初めて食べる。早速、[絶対食堂領域]では作れない、俺の想像を超えた料理が出てきてテンションが上がる。シンプルな味付けで素材の味を楽しめるものが多い。
 俺の隣に座っているヘンリーの前にあるのは、野菜料理だ。きのこのソテーや炒め物、山菜の天ぷらや煮物、葉物野菜のサラダなど、栄養価の高い食材が多い。


「うむう。うまいな。」


 王族であるヘンリーをこれほど唸らす料理……、俺も気になって食べてみる。
 サクサクサク……。


「た、確かに……!こんな天ぷら初めて食べたかも!!」
「だろ?サクサク、ふわふわした野菜やつ!いくらでも食えるな」


 エルフの主食はどうやら、パンのようだ。
 とても美味しいパンと一緒にメインを食べる。
 また、酒もうまい。酒造りといえば、ドワーフのイメージが強いが、エルフも、酒造りが得意な種族としても知られている。
 今日の宴会では、村で育てた葡萄で作った自家製のオーガニックワインが振る舞われているようである。俺は、酒が飲めないから、見ているだけだが、レオンがとても美味しそうに飲んでいた。
 

「うっま……!この酒」
「レオン……、お酒も、程々にしないと、また、記憶保存魔法で、黒歴史を増産してしまうので忘れないようにね」
「うわっと……、リアム。お前、自分がお酒飲めないからと言って、そんな恨めしそうな顔をしてこちらを睨むなよ」


 バレたか。10歳になったらお酒が飲めるようになるらしいが、俺は、まだ、5歳で、幼い俺はお酒が飲めないのだ。しかし、前世では立派な酒カスだったから、多少、恨みをぶつけてしまうのも、仕方がないだろう。


 そんなこんなで、俺たちは料理を食べることを夢中で楽しんだ。しかし、夢中すぎたのだろう。トラブルが発生してしまった。


「ちょっ……ちょっと待ってくだされ。お客様……。あー、お客様困ります!」
「ん……?」
「しょ、食材がもう無いのです」
「え?」
「ですから、食材がもう無いのです!」


 周りを見渡すと、エルフ達の使用人は顔面蒼白。さっきまで沢山入っていた料理のお皿を見ると、本当にあと僅かだった。
 食べるのに夢中で忘れてしまったが、完全に、やっちまってる。
 ここは、俺の出番か。みんなには、少し、待ってもらい、[絶対食堂領域]を発動して、今日使ったであろう色々な食材を作って、持ってくる。


「長老。ごめんなさい。お詫びとして、代わりになる食材を持ってきました」
「ふぁ!?た、確かに!しかし、こんな大量の食材、お客様に貰うのは……」
「大丈夫です!沢山あるので!是非、これを使ってさらに、料理してください!」
「……のじゃ!?いや、まだ、食べるのじゃ!?」
「そりゃな」
「まあな」
「そうですね」
『そりゃな』
『まだまだいけるのう』
「むむむ……、わしは、あなた方のことをまだまだ甘くみとったのじゃ!しかし、やると言ったからには、我々も最後まで宴会を楽しませたい!えーーい!今夜は思う存分に食べていってくだされ!」


 長老がヤケクソにそう言った。えーっと、ありがたい、けど、なんかすみません。


 結局、俺たちは最後の料理である、果物料理、リンゴのパイやケーキ、ブドウのジュレやゼリー、イチゴのムースなどまで、たっぷり堪能して、その日は眠ったのだった。


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