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3章⭐︎新しい家族から学ぶ帝王学編⭐︎
美味しい飯は人を狂わす
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-side リアム-
目の前からは、人間の体に、牛の頭の魔物。あれは……!
「ミノタウロスだ!」
「おおーー!食うのは久しぶりだなぁ!」
「倒す前から、食材扱いやめれ」
「ギャハハハハハ……!」
ズバッ……!
サクッ……!
ドサッ……!
流れるように、ヘンリーとレオンが連携して、魔物を倒す。
全く、こいつらと言ったら、食うことしか考えていないみたいだ。
『お前もだろ!涎が垂れているぞ』
「違う。これはスキルのせい」
『どうだか』
[食の大賢者]で見るもの全てのレシピが思い浮かぶのだ。
ミノタウロスのステーキ。
ミノタウロスのシチュー。
ミノタウロスのケバブ。
食材の完成イメージまで頭の中で浮かんでしまうから、仕方がないだろう。
全部、食べてみたい!!特に、ミノタウロス・シチュー!!
やれやれと言った表情をして、ルーカスが見てくる。そういうお前も、涎を垂らしていたのを俺は見逃してはいない。
俺たちがミノタウロスを5体ほど倒したところだろうか?シルバーが戻ってきた。
『交渉終わったぞ。住処へ来ても良いそうだ』
「おっ……!意外と早かったな」
『まあ、奴は、兄弟の中では常識人だからこう』
そうなんだ。一瞬脳裏に、ロキ様が思い浮かんだが、気にしないでおこう。シルバーがそう言うなら、安心できそうだ。
ルーカスにみんなで乗ってしばらく歩くと
巨大な岩肌に隠れた洞窟が突如として現れた。かなり広い。どうやら、住処に着いたようだ。
『そのまま、中へ入ってもいいぞ』
『了解!』
ルーカスに乗ったまま、入り口へ降りる。
洞窟の入り口は住処への門として機能し、古代の紋章や不思議な記号が刻まれている。
洞窟の中へ入る。洞窟の内部には、壮大な大理石の床と壁で覆われた広い空間が広がっていた。
美しい宝石が天井から吊るされ、幻想的な光を放っている。壁には古代の壁画が描かれているみたいだ。
もし、人間がこの洞窟へ入れたら、古代遺跡として、研究が進むだろう。
『ようこそ、いらっしゃいました。私がフェルの兄、ヨルムンガルドと申します。よろしくお願いいたします』
「洞窟へ入ることを許可していただき、ありがとうございます。リアムです。こちらこそ、よろしくお願いします!」
出迎えたのは、大蛇だった。……と言っても、みんなが想像するような黒っぽい蛇ではなく、白銀色のドラゴンの進化前のような美しく、神々しい見た目である。
『敬語はいいですよ?いつも、弟がお世話になっております』
「分かった。いえいえ、こちらこそ。弟さんには、いつも助けられています」
なんというか、雅な魔物だなと思う。こう言ったらなんだが、ルーカスよりも、雰囲気が、ドラゴンぽいというかなんというか。
ジトーっと、ルーカスに見られる。
あっ……!さては、心読んでたな。
『ここへ来た理由は、すでにシルバーから聞いております』
「おお……。話が早くて助かります」
『ええ……、私の毒は厳重に管理していますから、シルバーがここへ来たと聞いてすぐにピンときましたよ。人間や神龍様を連れてきたのは、少々予想外でしたが』
「あはは……!こちらも、無理言って着いてきてしまいました」
場が和んだ雰囲気になる。アイスブレイク--緊張感のある場を和ませるために行われるコミュニケーション方法だ。ヨルムンガルドは、中々に社交力が高いようで、好感度が上がる。
『それで、本題に入るのですが、知っての通り、実は2ヶ月程前、巣に戻ったら、毒がなくなっていた事件が発生していたのです』
「2ヶ月ですか」
早速、新情報だ。時間の情報は非常に助かる。2ヶ月以前の毒は調べなくていいと後で、ノアに報告しよう。
『おそらく、何者かが、侵入したのでしょう。痕跡は残していませんでしたが、気配探知に引っかかっておりました』
『ほう』
『だとすると、ヨルムンガルドの住処を知った輩がいたらしいな!』
『そ、そのようですね。私も、そう思ったので、次来たら、犯人を捕まえようと、最近は隠れてここら辺におりました。結局来ませんでしたが』
『ここら辺を探査魔法で調べたが、今のところ、人間らしきものがここら辺に来た形跡はないな!』
『神龍様の探査魔法でも、判定がないとなると、今は、本当にいないのかもしれませんね』
ヨルムンガルドは悩んでいる様子を見せる。今の言い方からして、もしかして、ルーカスの探査魔法は、シルバーやヨルムンガルドよりも精度が高いのかもしれない。
それはそうと、少し思ったことがある。
「ねえ?もしヨルムンガルドの住処が知られているとしたら、ここに留まるの危なくない?どうせなら、俺たちと、一緒に来ない?」
『危ないですか?人間如きに、私をどうにか、出来るとは思わないのですが……。でも、何となく、念の為にシルバーや神龍様と一緒にいた方がいいのかもしれないですね』
「うん」
『それがよかろう。死にはせんかもしれぬが、いくらお主でも充分な戦力を整えられてから来られたら、無傷では済まないかもしれぬ』
『確かに、そうなのかもしれませんね』
前向きに検討してもらえそうで良かった。
今の状況で、ヨルムンガルドを一人にしておくのはとても、危険だ。盗んだ悪い奴らが、なんらかしら、ヨルムンガルドを従える術を得る可能性もなくはない。
ロキ様やシルバーがブチギレるのは見たくないからなあ。
「それはそうと、毒は何瓶盗まれたの?」
『これくらいのを、2、30本程度と記憶しております。普通の毒ですが』
「そんなにか」
結構な数だな。俺に使われたのを差し引いても、探すのに骨が折れそうだ。
幸運だったのは、厄介な効果の毒ではなかったことか。
一通り調べた俺たちは、念のためルーカスが魔法で作った罠を仕掛けることにした。
その晩は、疲れた体に優しそうだからという理由で、作り置きしていた、おにぎりと、ほうれん草のお浸し、味噌汁をみんなで食べて、ヨルムンガルドの家に泊まることになった。
「ヨルムンガルド。もう一度聞くけど、一緒に来ない?」
『ありがたいですが、本当に、よろしいのですか?』
「既にルーカスもフェンリルもいるからね。もう一人くらい増えたところで大丈夫。それよりも、ここで君を放っといて、問題になる方が、危険だからね。犯人探しは、安全を確保してからでも遅くない」
『確かに、そうですね。他に、安全な方法も見当たりませんし、お世話になります。よろしくお願いいたします』
そんなこんなで、ヨルムンガルドは俺たちと一緒にくることになった。こうして、俺たちは、一旦、公爵家の屋敷に戻るのだった。
---------------------------------
-3章完-
目の前からは、人間の体に、牛の頭の魔物。あれは……!
「ミノタウロスだ!」
「おおーー!食うのは久しぶりだなぁ!」
「倒す前から、食材扱いやめれ」
「ギャハハハハハ……!」
ズバッ……!
サクッ……!
ドサッ……!
流れるように、ヘンリーとレオンが連携して、魔物を倒す。
全く、こいつらと言ったら、食うことしか考えていないみたいだ。
『お前もだろ!涎が垂れているぞ』
「違う。これはスキルのせい」
『どうだか』
[食の大賢者]で見るもの全てのレシピが思い浮かぶのだ。
ミノタウロスのステーキ。
ミノタウロスのシチュー。
ミノタウロスのケバブ。
食材の完成イメージまで頭の中で浮かんでしまうから、仕方がないだろう。
全部、食べてみたい!!特に、ミノタウロス・シチュー!!
やれやれと言った表情をして、ルーカスが見てくる。そういうお前も、涎を垂らしていたのを俺は見逃してはいない。
俺たちがミノタウロスを5体ほど倒したところだろうか?シルバーが戻ってきた。
『交渉終わったぞ。住処へ来ても良いそうだ』
「おっ……!意外と早かったな」
『まあ、奴は、兄弟の中では常識人だからこう』
そうなんだ。一瞬脳裏に、ロキ様が思い浮かんだが、気にしないでおこう。シルバーがそう言うなら、安心できそうだ。
ルーカスにみんなで乗ってしばらく歩くと
巨大な岩肌に隠れた洞窟が突如として現れた。かなり広い。どうやら、住処に着いたようだ。
『そのまま、中へ入ってもいいぞ』
『了解!』
ルーカスに乗ったまま、入り口へ降りる。
洞窟の入り口は住処への門として機能し、古代の紋章や不思議な記号が刻まれている。
洞窟の中へ入る。洞窟の内部には、壮大な大理石の床と壁で覆われた広い空間が広がっていた。
美しい宝石が天井から吊るされ、幻想的な光を放っている。壁には古代の壁画が描かれているみたいだ。
もし、人間がこの洞窟へ入れたら、古代遺跡として、研究が進むだろう。
『ようこそ、いらっしゃいました。私がフェルの兄、ヨルムンガルドと申します。よろしくお願いいたします』
「洞窟へ入ることを許可していただき、ありがとうございます。リアムです。こちらこそ、よろしくお願いします!」
出迎えたのは、大蛇だった。……と言っても、みんなが想像するような黒っぽい蛇ではなく、白銀色のドラゴンの進化前のような美しく、神々しい見た目である。
『敬語はいいですよ?いつも、弟がお世話になっております』
「分かった。いえいえ、こちらこそ。弟さんには、いつも助けられています」
なんというか、雅な魔物だなと思う。こう言ったらなんだが、ルーカスよりも、雰囲気が、ドラゴンぽいというかなんというか。
ジトーっと、ルーカスに見られる。
あっ……!さては、心読んでたな。
『ここへ来た理由は、すでにシルバーから聞いております』
「おお……。話が早くて助かります」
『ええ……、私の毒は厳重に管理していますから、シルバーがここへ来たと聞いてすぐにピンときましたよ。人間や神龍様を連れてきたのは、少々予想外でしたが』
「あはは……!こちらも、無理言って着いてきてしまいました」
場が和んだ雰囲気になる。アイスブレイク--緊張感のある場を和ませるために行われるコミュニケーション方法だ。ヨルムンガルドは、中々に社交力が高いようで、好感度が上がる。
『それで、本題に入るのですが、知っての通り、実は2ヶ月程前、巣に戻ったら、毒がなくなっていた事件が発生していたのです』
「2ヶ月ですか」
早速、新情報だ。時間の情報は非常に助かる。2ヶ月以前の毒は調べなくていいと後で、ノアに報告しよう。
『おそらく、何者かが、侵入したのでしょう。痕跡は残していませんでしたが、気配探知に引っかかっておりました』
『ほう』
『だとすると、ヨルムンガルドの住処を知った輩がいたらしいな!』
『そ、そのようですね。私も、そう思ったので、次来たら、犯人を捕まえようと、最近は隠れてここら辺におりました。結局来ませんでしたが』
『ここら辺を探査魔法で調べたが、今のところ、人間らしきものがここら辺に来た形跡はないな!』
『神龍様の探査魔法でも、判定がないとなると、今は、本当にいないのかもしれませんね』
ヨルムンガルドは悩んでいる様子を見せる。今の言い方からして、もしかして、ルーカスの探査魔法は、シルバーやヨルムンガルドよりも精度が高いのかもしれない。
それはそうと、少し思ったことがある。
「ねえ?もしヨルムンガルドの住処が知られているとしたら、ここに留まるの危なくない?どうせなら、俺たちと、一緒に来ない?」
『危ないですか?人間如きに、私をどうにか、出来るとは思わないのですが……。でも、何となく、念の為にシルバーや神龍様と一緒にいた方がいいのかもしれないですね』
「うん」
『それがよかろう。死にはせんかもしれぬが、いくらお主でも充分な戦力を整えられてから来られたら、無傷では済まないかもしれぬ』
『確かに、そうなのかもしれませんね』
前向きに検討してもらえそうで良かった。
今の状況で、ヨルムンガルドを一人にしておくのはとても、危険だ。盗んだ悪い奴らが、なんらかしら、ヨルムンガルドを従える術を得る可能性もなくはない。
ロキ様やシルバーがブチギレるのは見たくないからなあ。
「それはそうと、毒は何瓶盗まれたの?」
『これくらいのを、2、30本程度と記憶しております。普通の毒ですが』
「そんなにか」
結構な数だな。俺に使われたのを差し引いても、探すのに骨が折れそうだ。
幸運だったのは、厄介な効果の毒ではなかったことか。
一通り調べた俺たちは、念のためルーカスが魔法で作った罠を仕掛けることにした。
その晩は、疲れた体に優しそうだからという理由で、作り置きしていた、おにぎりと、ほうれん草のお浸し、味噌汁をみんなで食べて、ヨルムンガルドの家に泊まることになった。
「ヨルムンガルド。もう一度聞くけど、一緒に来ない?」
『ありがたいですが、本当に、よろしいのですか?』
「既にルーカスもフェンリルもいるからね。もう一人くらい増えたところで大丈夫。それよりも、ここで君を放っといて、問題になる方が、危険だからね。犯人探しは、安全を確保してからでも遅くない」
『確かに、そうですね。他に、安全な方法も見当たりませんし、お世話になります。よろしくお願いいたします』
そんなこんなで、ヨルムンガルドは俺たちと一緒にくることになった。こうして、俺たちは、一旦、公爵家の屋敷に戻るのだった。
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