転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中

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3章⭐︎6歳中盤〜7歳⭐︎

ようやく分かった

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-side ラインハルト-



 審判の、「--はじめ!」という合図でマークの模擬戦が始まる。


「まあっ!すごいですわ~!」
「うん。あのレベルの戦いになると、何をやっているか分からないや。ラインハルトは分かる?」
「まあ……、一応ちょっとは。今は、相手の出方を伺っている段階だね。隙のない動きで、相手の出方を伺っている。あ、試合が動き出した。」
「うん。」


 俺がルイに序盤のことを説明しようとしていると、試合が動き出す。
 まず、マークが相手に向かって、一歩踏み出し、切り込みをいれる。
 その後、魔法を使い、相手の逃げ道を塞いだ。マークにしては珍しく、セオリー通りのいい手だ。


「あれは、相手の逃げ道を絞る動きだ。
 戦闘において、いかに相手の次の動きの選択肢を減らす事が出来るかと言う事が大事なことなんだ。
 だから、攻める側は魔法で、逃げ道を塞ぎながら追い詰める。逆に守る側は、逃げ道の選択肢を多く持てるように、魔法で逃げ道を作る。
 試合中盤では、そう言うことをやっているね。終盤では詰めに入る。」
「ほーー。なるほど。そう言う視点で見るとなかなか面白いね。」
「うん。まあ……あれくらいハイレベルになると、何をやっているか分からない事も多いんだけど。
 特に、周りの壁とかのオブジェクトの使い方とか、武器の練度とか……そう言ったことは素人目には難しく思うな。」
「そこら辺は、同じ騎士でも難しいですからね。特にマークとかは、強くなりすぎて、彼自身の秘伝技ももているくらいですから。」
「まあ!秘伝技!素敵ですわね。」
「そうですね。まあ……今回は見れなさそうですが。」


 アルバートがそう言った時、マークが相手の首に間を突きつけ、試合に決着がついた。
 どうやら、圧勝のようだ。




 ♢  ♢  ♢  ♢  ♢




 試合に勝ったマークが戻ってくる。


「リーア嬢。どうだった?」
「とっても素敵でしたわ!
 剣技も見入ってしまいました。」
「なら、良かった。
 頑張った甲斐があったな。」
「えーっと。どうせなら、残りの時間はお二人の時間とと言うことにしませんか?私たちは、神殿に帰りますので。」
「お気遣いありがとうございますわ。アルバート様。お言葉に甘えて、ぜひそうさせていただきたいですわ。良いですか?ラインハルト様。」
「う、うん。マークが良いんだったら俺は止めることは無いよ。」


 しかし、2人きりの時間か……、マークにとって、婚約者ができる前、最後の2人きりの時間になるだろう。
 --ん?婚約者?なんか引っかかる。リーア……、リーア。婚約者……。リーア……、あっ!アメリア!


「ああーー!」
「ようやく気づきましたか。」
「う、うん。アメリア様。人が悪いです。」
「あら?おそらく、貴方だけですわよ。気づいてなかったのは。」
「う……。やっぱりそうだよね。薄々感じていたけれど。」
「それなんだがな……ラインハルト。」
「なに?ルーカス。」
「多分それって、お前の恋愛運が10だから、なんだと思うぞ。」
「……。」


 久々に、女神様に文句を言いに行こうか。
 そう思いながら、神殿に入った。



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