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2章3〜4歳
朝のひと時
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―side アクシア―
「美味しそう~!」
ママにプレゼントをあげた後、朝ご飯を食べるために食堂に来ていた。
目の前には色とりどりのお野菜と、お肉、それと、これは……なんのスープだろう?ともかく、豪華な料理が並んでいた。きっと俺のご機嫌を取るために色々準備してくれたのだろう。
「こんなに沢山の料理……大丈夫?」
お金がない我領地。これだけの食べ物を料理に使う余裕はあるのだろうか?
「ええ!大丈夫よ……!最近はアクシアのおかげで潤っているの!それに、本来貴族であれば、これくらいは普通の料理よ」
「そーなんだ」
確かに、ここ最近、我が家のかなりの部分が改善されている気がする。買い替えられなかったものが買い替えられていることや、外壁がしっかり修復できていることが多くなった。生活の質がかなり改善されたように思える。
「今までお前たちには沢山我慢させてたからね。これからはちょっとずつこういう食事を増やしていけたらなと思うよ」
ママとパパが俺たち兄弟を優しそうに見る。今までだったらこれだけ豪華な食事は食べれなかったので、朝からなんだかハッピーだ。
これもプラスチック事業のおかげなのだとしたら頑張った甲斐があった。あと、最近は青龍様や白虎さんが狩りに出てくれているから、良質なお肉が沢山我が家に届く。余ったお肉は商人ギルドに卸しているという話だから、それのおかげもあるのかもしれない。2人にも感謝しなきゃ。
あとでお礼をしようと考えつつ、ひとまず目の前のスープを食べてみる。
パクリッ!
「美味しい……!」
これは……クラムチャウダー!?牛乳と生クリームのまろやかさと、お魚さんの旨みがする!
この人生では初めて食べた!
「ふふっ……!驚いたでしょう?それは、海の魔物さんが沢山入ったスープよ!」
「えええええ……!」
海の魔物!やっぱり!
「一応、我が領地にも海はあるのでな……と言っても、海には危険がいっぱいあるし、限られた冒険者しか入れない。その冒険者達が狩った海の魔物は大体地元で消費されるし、余ったものはとても高いから普段は他の領地に流れてしまうのだが……今日は奮発してみた」
「ふおおおお!」
いいこと聞いた。海か……!
ふーむ。今度、青龍様と白虎さんに頼んで連れて行ってもらおうかな?
2人を連れて行ったら、海の魔物をわんさか狩ってきてくれることだろう。
海の魔物は稼げるみたいだし、結構潤うのではないか?
「アクシア?何か変なこと企んでるでしょう?」
「……ギクリッ!」
「大方、海の魔物を狩ってきたいとかいうのではないか?」
「……ギクリッ!」
「ふふっ……!わかりやすいわね!ちなみに、青龍様と白虎さん付きだったら、どこでも行っていいからあなたの好きにしたらいいわ」
「いーの!?」
てっきり、まだ幼いからダメだと言われると思った。
「普通の子どもなら止めるけど……あなたは普通じゃないもの」
「つまり、変な子どもってこと?」
「オブラートに包まず言うとそうね」
「変人扱い可哀想……俺」
「普通の子どもはそこでそんな事思わないわよ」
ママの言うことはごもっともだろう。
「まあまあ、アクシアは賢くてこの屋敷に留まる器ではないようだし、思う存分楽しんできなさい!」
「うん!」
やったー!自由に外出できる許可をもらえた!
こうして、その後もお肉とお野菜を美味しくいただいた俺は、一旦みんなと秘密基地へ戻るのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「美味しそう~!」
ママにプレゼントをあげた後、朝ご飯を食べるために食堂に来ていた。
目の前には色とりどりのお野菜と、お肉、それと、これは……なんのスープだろう?ともかく、豪華な料理が並んでいた。きっと俺のご機嫌を取るために色々準備してくれたのだろう。
「こんなに沢山の料理……大丈夫?」
お金がない我領地。これだけの食べ物を料理に使う余裕はあるのだろうか?
「ええ!大丈夫よ……!最近はアクシアのおかげで潤っているの!それに、本来貴族であれば、これくらいは普通の料理よ」
「そーなんだ」
確かに、ここ最近、我が家のかなりの部分が改善されている気がする。買い替えられなかったものが買い替えられていることや、外壁がしっかり修復できていることが多くなった。生活の質がかなり改善されたように思える。
「今までお前たちには沢山我慢させてたからね。これからはちょっとずつこういう食事を増やしていけたらなと思うよ」
ママとパパが俺たち兄弟を優しそうに見る。今までだったらこれだけ豪華な食事は食べれなかったので、朝からなんだかハッピーだ。
これもプラスチック事業のおかげなのだとしたら頑張った甲斐があった。あと、最近は青龍様や白虎さんが狩りに出てくれているから、良質なお肉が沢山我が家に届く。余ったお肉は商人ギルドに卸しているという話だから、それのおかげもあるのかもしれない。2人にも感謝しなきゃ。
あとでお礼をしようと考えつつ、ひとまず目の前のスープを食べてみる。
パクリッ!
「美味しい……!」
これは……クラムチャウダー!?牛乳と生クリームのまろやかさと、お魚さんの旨みがする!
この人生では初めて食べた!
「ふふっ……!驚いたでしょう?それは、海の魔物さんが沢山入ったスープよ!」
「えええええ……!」
海の魔物!やっぱり!
「一応、我が領地にも海はあるのでな……と言っても、海には危険がいっぱいあるし、限られた冒険者しか入れない。その冒険者達が狩った海の魔物は大体地元で消費されるし、余ったものはとても高いから普段は他の領地に流れてしまうのだが……今日は奮発してみた」
「ふおおおお!」
いいこと聞いた。海か……!
ふーむ。今度、青龍様と白虎さんに頼んで連れて行ってもらおうかな?
2人を連れて行ったら、海の魔物をわんさか狩ってきてくれることだろう。
海の魔物は稼げるみたいだし、結構潤うのではないか?
「アクシア?何か変なこと企んでるでしょう?」
「……ギクリッ!」
「大方、海の魔物を狩ってきたいとかいうのではないか?」
「……ギクリッ!」
「ふふっ……!わかりやすいわね!ちなみに、青龍様と白虎さん付きだったら、どこでも行っていいからあなたの好きにしたらいいわ」
「いーの!?」
てっきり、まだ幼いからダメだと言われると思った。
「普通の子どもなら止めるけど……あなたは普通じゃないもの」
「つまり、変な子どもってこと?」
「オブラートに包まず言うとそうね」
「変人扱い可哀想……俺」
「普通の子どもはそこでそんな事思わないわよ」
ママの言うことはごもっともだろう。
「まあまあ、アクシアは賢くてこの屋敷に留まる器ではないようだし、思う存分楽しんできなさい!」
「うん!」
やったー!自由に外出できる許可をもらえた!
こうして、その後もお肉とお野菜を美味しくいただいた俺は、一旦みんなと秘密基地へ戻るのだった。
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