転生ちびっ子の魔物研究所〜ほのぼの家族に溢れんばかりの愛情を受けスローライフを送っていたら規格外の子どもに育っていました〜

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2章3〜4歳

光と空調

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-side アクシア-


「うーん、やっぱりコストを削減しやすいのは維持費かなー」
「そーですねえ」

 
 維持費……それは一般的に経費の中で2番目にお金がかかる部分とされる。ちなみに1番は修繕費だ。
 建物を建築するのもお金がかかるが、維持するのにもお金がかかる。だから一般的に経費を削減する時には、この維持費をどれだけコストカットできるのかが鍵になる。


「悩ましいねえ」
「むう……我らにも手伝えたら良いのだが」
「流石に建物を建てることはできてもそれを維持して運営していくのは人間の仕事でしょうからねえ」
「だねー、あんまりやりすぎても、領地のために一生懸命働いてくれている人たちの仕事を奪っちゃいそうだし、こればかりはここの人たちにどうにか低コストで領地を運営してもらうように頑張ってもらうしかないか。俺たちにできることがあるとするならば、高コストのものの監視とかチェックかな?あんまり厳しくしすぎても領地運営が円滑に進まなくなる可能性もあるから限界はありそう」
 

 できる限りコストがどこにかかっているかは把握しておきたいところだけど、膨大な金額の維持費なだけに、どこにコストがかかっているかとかは本当に把握が難しい。あんまりコストカットをしすぎても、今度は領地の資産価値――土地価格などに影響してくる。
  どこをカットすればここら辺の領地の資産価値を維持しながら、豊かにできるかが領地を運営する者の腕の見せ所だ。
 それはそれとして、今俺たちはレポンの代官であるマーガレットさんから収支報告書を貰ったので領地の改善計画の案を出し合っている。改善案ができたら、領主である父上に相談に行くつもりだ。


「ふむー、エリックよろしく」
「承知いたしました」


 パパを説得するには現状の説明と改善計画を大人の文章でエリックに書いてもらわないといけない。パパは脳筋かもしれないけど、ママやその部下などのブレーンのみんなと色々な事を決定するから合理的な提案でないと通らない場合が多い。要するにたくさんの大人の人を納得させる文章を書かなければならないのだ。
 
 
「毎度毎度悪いねえ」
「いえいえ。厳しいですからねえ……エルマ様は」
「ん?パパは?チョロいの?」
「ちょっ……ちょろくはないですよ!優しい方です」
「ダウト」
「ぐはっ……!」

 
 ふむ。エリックの様子を見るにやはり鬼門はママを納得させることか。
 
 
「んで、パパはクソチョロと。ふむふむ。なるほどなるほど……」
「なんか、よからぬことをアクシア様が学習されている気がするんですけど……」
「大丈夫、エリックが言ってたってことは誰にも言わないから」
「そういう問題ではないのですが」
 
 
 こうやって、子どもは成長していくんだよ。大丈夫大丈夫。現実を知ることも大事だから。
 それはそれとして、収支報告書を再び見る。


「特にやばいのは明かりと空調かー」


 光と空調……、それは意外とお金がかかる部分だ。普通に建物を維持する時、一番お金がかかるのは間違いなくそこ。
 前世でも電気代を節約するためにみんな頑張っていたからね。
 

「現状、どこもかしこも明るすぎる気がするんだよねえ」
「活気があっていい事は確かですけどねえ。暗かったら魔物が寄ってきてしまうこともありますし、魔物に気付けない事もあります」
「そうだねー」


 この世界では、基本的に魔石や魔鉱石が電気や空調設備を動かすエネルギー源である。
 幸い、うちの領地は魔物が沢山出るし、土地も広いので魔石や魔鉱石が沢山産出される。
 これらが産出されるおかげで、うちの領地は膨大な軍事費を負担しながらもなんとかちょっと赤字くらいでやっていけた。
 そんなこんなでうちの領地は他の領地では考えられないほど安く魔石や魔鉱石が使える。


「ただ、限度ってものがあるよねえ」
「ですねえ」


 どれだけの魔石や魔鉱石が維持するのに使われていると思ってのか?
 みんな安いと思って使いすぎだと思います。何か効率よく光を伝達出来る機械とかがあればいいんだけど。そんな都合のいい機械あるかなあ?

 
 というか、そっか、俺が作ればいいのか!
 ふむ。エリックが大人の文章を作ってくれるまで時間もあるし帰ったら何か研究してみよう!
 


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 
 

 
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