【完結】聖女を愛する婚約者に婚約破棄を突きつけられましたが、愛する人と幸せになります!

ユウ

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序章婚約破棄と追放

3老婆のグライアイ姉妹

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雨が酷くなり土砂降りになる。
風も強くなる中、オンディーヌは聖琴を奏で雨を止ませる。


程なく歩いた先にあるのは。


「すいませーん!」


三角屋根の家の前に立ち扉を叩く。


ドンドン!


「うちは新聞はお断りだよ…ってあんたかい」

「ご無沙汰しております」

「どうしたんだい?エリー」

「何だ?色男の目玉でも手に入れたかい?」

二人の老婆が髑髏を抱えて現れる。


「オンディーヌ?」

「何だ、その恰好は…」


濡れた体にオンディーヌの顔は手当はされているが口が切れておる。
ロープで隠しているが老婆・グライアイ姉妹の目は誤魔化せるはずもなかった。


「すぐに入りな」

「すいません」

「謝罪はいい!早く薬と着替えに…湯を沸かすんだよ」

体は冷たいが心は温まるような気持だった。

(お婆ちゃん…)


グライアイ姉妹はオンディーヌにとって師でもあり、祖母のような存在だった。


「服を脱ぎ…何で破れているんだ」

「誰かに乱暴されたのかい!」

「誰だ。色男でも許さないよ」


顔は怖いが、愛情深くもある。
ただし、気に入った人間のみであるが、気に入らなければ魂を抜き取ってしまう恐ろしい一面も持っているのだが。


「酷い火傷だね…これは」

「今は傷の手当だ。その後薬草入りの湯に入りな。下手なポーションよりも効果抜群だよ」

「後でちゃんと聞かせてもらうからね」


グライアイ姉妹に甲斐甲斐しく世話をされた後に薬草入りのお風呂に入るようやう落ち着くことができた。


「ふぅー…やっと安心できた」

ずっと張りつめていた心を落ち着かせることができたオンディーヌはそのまま意識を手放し、そのまま寝落ちしてしてしまった。



案の定、その後風呂に入ったまま寝てしまった事でグライアイ姉妹に怒鳴られお説教を受けた後に苦い薬草を飲まされたのだった。




そして尋問をされた後に。


「よし、今すぐ屑野郎を呪ってやろう」

「魂を抜いてやろうか」

「その前に遊んでやろうじゃないか」


事情を包み隠さず話すとグライアイ姉妹が怒りを露わにしたのは言うまでもない。


「女の体になんてことするんだい。例えいい男でも願い下げだね」

「そういうのはいい男って言わないんだよ」

「なら溶かすか…最近は人身御供ってのがあるんだろ」

不穏な言葉が飛び通うもグライアイ姉妹を止める事は出来なかった。


「だが、アンタは貴族として生きるのは嫌がっていただろう」

「その男は後で料理するとしてだ。自由になれたんだ…好きに生きな」

「そうだ。後で仕返しをしてやる」

グライアイ姉妹を敵に回した時点で悲惨な目に合うが、オンディーヌは既にキャスティの事などどうでも良かった。

勘当された時点で無関係になるし。
クレイン侯爵家にも影響は出るとは思わない。

身の潔白が証明されなくとも、子供同士の色恋で政治的問題にすることはないのだから。


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