【完結】聖女を愛する婚約者に婚約破棄を突きつけられましたが、愛する人と幸せになります!

ユウ

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第二章聖女と勇者と巫女

15罵倒

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若き侯爵のお披露目には敵情視察に来ている貴族派は少なく無かった。
既にパークアイ公爵は失脚しても同然で、領地では立て続けに震災が起きたり家は傾いている。

そしてキャルティとその一行が立て続けて問題を起こした事で貴族派は一気に力が傾いた。
今回のお披露目でジルフォードに媚びを売るか、公の席で少し突いてやろうと考えたのだろうが、ジルフォードは冷静だった。


彼等の術中にハマることなく仕返しをした。


「貴族籍を除籍され、捨てられた妹を思うと胸が痛みます。せめて天国で心穏やかに眠れることを願います」

「しかし、彼女に非があると前当主は」

「ええ、婚約者の心を繋ぎ止められませんでしたが…良かったのかもしれません」

「は?」

「オンディーヌは王女殿下を愛してもあの方に心を許していなかった。当然でしょう…あんな男が夫なんて」

「なっ!」

ジルフォードはそっと耳打ちする。

「お前達の悪事も既に足がついている…簡単に殺しはしないさ…生き地獄を味合わせてやるよ。妻にも相手にされないで木偶の坊が」


「貴様ぁ!」


怒りに身を任せて殴りかかるダルタニアン伯爵。


「きゃああ!」

「何をするんだ!」

「この若造が!死にぞこないの歌姫等不要だ!あんな出来損ないの男の心を繋ぎ止められないつまらない女が!」


「止めないか!」


同じ派閥の貴族が止めに入るも男は酒が入りベラベラと話す。

「体も使えず男を誘惑する事も出来ずつまらない女だ!だから聖女に婚約者を奪われたんじゃないか!前侯爵も愛人も迎えないでつまらない男だ!」

「それの何がいけないのです?妻を大事にすることは行けませんか…祖父は祖母を深く愛していました」

「ハッ…子供を産んですぐに亡くなって出来損ないが!女なんて道具だ。利用価値があるにすぎん。子供を産んで死ぬとは出来損ないだ…本当に!」

ベラベラと喋るも周りを敵に回していた。

「おい、いい加減に!」


「私に対する嫌味ですの?母は私を産んで無くなりました。逆に言えばこの私を産まなければ死ななかった…王女を産んで出来損ないと」

傍にいる貴族を睨むも真っ青になるだけで何も言わなかった。


「王女殿下、こんな男の言葉に耳を貸してはなりません。王妃陛下は全てを承知で貴女をお産みになりました」

「そうです!この無礼者めが・・・歌姫の侮辱だけでは飽き足らず王女殿下だけではなく陛下への反逆罪だ」


酒に酔っただけでは許される事ではなく、ダルタニアン伯爵はその後社交界に姿を見せる事はなかった。


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