悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第三章雇われ国王物語

13覚悟

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漁師を束ねるギルドマスターの皆さんは強面であるが実に話の解る人だった。


「アンタ、偉い立場のお人の癖に、随分と漁師の道理が解ってるじゃねぇか」


「え…」

「他の貴族は俺達ギルドに許可なんて取らねぇ、命令するだけだ」

「はぁ…」

「生産ギルドは特許を詐欺まがいな方法で奪い逆らえば犯罪者に仕立て上げる屑も多い。アンタは最初から俺達と交渉する場を設けて誓約書を見せた…そして正式な依頼をする前に筋を通している」

「俺達は筋を通さねぇ奴は信用しねぇんだよ」


顔は怖いが実に紳士的な人だな。
やっぱり噂程当てにならない物はないと改めて実感した。


「ご協力感謝いたします。海は恐ろしい場所です。故に専門家である皆さんのご協力は必要不可欠です」

「それでどうするんだ」

「まずは海の海産物を食品にします。特に甲殻類が望ましい」

「甲殻類?」


エリンデール王国だけでなく、ランタニア王国でも甲殻類で高級となされるのは海老ぐらいだ。
貝等は食用と思っていない。


底が狙い目だ。


「エリンデールは他国に比べて海が綺麗です。貝も多く取れます。新しい名物を作り、まずは美食家の貴族に高値で売りつけます」

「は?」

「貴族にか?」

「ええ、そこで高級食材として税をかけます」


高級食として彼等に至高の食材として噂を流し、税を取る。
そうすれば、そのお金で赤字を黒字にすることができる。


「現在の税金の負担を何とかして減らしたいんです」

「そんなの税金を減らせば」

「すぐに税金を減らす事は出来ません。ですが貴族から税を取る事は難しいし、賛同すると思いますか?」


「ないな」


ここまではっきり言われる時点で、貴族社会がどうなっているか簡単に解る。


「税金を貴族に支払わせるように持って行くべきだ」

「アンタ…」

「払わないならあらゆる手を使う。国を支えているのは貴族じゃない、国民だ」


食料を作るのは誰だ。
小麦粉も、酒も造るのは国民じゃないか。

「特権を持つならば、その義務を果さないならば必要ない」

「できるのか?」

「できるかできないかじゃないやるんだ」


簡単な問題じゃない。
だけどやらないと他国に国を乗っ取られたらどうなる?



俺達の役目は国を守るだけじゃない。
そこで生きている民を守るが役目なのだから。


「もしできなければ小指を切らせろ」

「ああ…」


なんかヤクザみたいな言い方だな。


だけど俺だって生半可な覚悟じゃない。
三か月以内に成果を上げて見せる。

この国を守る為にも。

そして約束を果たす為にも。



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