悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第四章若き王と明日への架け橋

2親睦会の中で

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堅苦しい挨拶が終わり、交流会が始まった。
表向きは盛大な舞踏会だが、ここでは立食パーティーとして様々な食事が振舞われていた。



そんな中。


「陛下」

「ジューリア女王陛下」



改まった席では挨拶程度しかできなかったが交流会では無礼講だ。
新聞記者たちが写真を撮りながらもある程度の配慮をしてくれたので安堵する。


「この度は誠におめでとうございます」

「ご多忙の中、ご参加いただき恐縮です」

「まぁ、なんて水臭い事を。私と陛下の仲ではありませんか」


いや、その言葉は誤解を生むんだけど。



「どんな仲よ」

「なんていうか、羊と獅子のようですね」


リーシェとポッポが率直な意見を言う。
解るよ?

ジューリア様に比べれば俺なんて獅子と羊ぐらいだけど。


「しかし、中々の策略家ですわね?先王は」

「え?」

「私も国内の事で頭が回りませんでしたわ」


何の事を話しているのだろうか。


「皇女殿下はお元気でしょうか?風の噂で体調は回復に向かっているとお聞きしまして。本来ならば第一皇女殿下が大事の時に招待状を送るのはどうかと迷いまして」


「皇族の勤めです」

「これジャンヌ。申し訳ありません」

隣にいる男装の麗人。

ジャンヌ・ルーティン。
第二皇女殿下で姉君の補佐をしておられる方だ。


歳はグレタと同い年だ。
面識は今回が初めてで、帝位継承権を持ちながら軍に身を置き軍師の役目を担っている。


なんというかあの聖女伝説の少女そのものだな。


「この度は姉が参加できなかったことを申し訳なく思っております」

「いや、姉君はまだ病み上がりだ。何より、他国の物が色眼鏡で見る可能性もある。当然だろう」

「それだけですか…」

「は?」


何で睨まれているんだ。
俺は何か失言をしたのか!


「いい加減になさい。フィルベルト陛下、ご無礼を」

「いいえ、私も無礼をしてしまったようで」


デリケートな部分もある。
知らずに傷つける言葉を言っていたかもしれない。




「失礼しますジューリア陛下」

「ええ」


挨拶を交わして去った後も、ジャンヌ殿が俺を凝視していたなんて俺は気づくこともなく。


「フィルベルト陛下、側近の皆様の写真もよろしいでしょうか?」

「是非インタビューを」


「かまいませんよ」


俺がナツメに視線を向けると記者たちにナツメが答えてくれた。


「ただし、節度あるインタビューしてくださることを条件です。外交に支障が出来れば困ります」

「貴方は…」


「文官秘書のステラ・レイントンでございます」


声は冷静だったが物怖じしない言葉に感心する。
交渉やインタビューの事はステラに任せて大丈夫だろうと思った。


しかしこのインタビューが仇となり、更なる事件を呼ぶことになるのだった。


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