悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第四章若き王と明日への架け橋

11更生~王妃side

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「申し訳ありませんでした!」


深々と頭を下げ、私に詫びを入れるアルセウスに驚いた。


「何に対しての詫びです」

「全てにです。僕はこれまで王子として何一つしてきませんでした。大臣の口車に乗り、自身の力を過信して兄上に無礼な振る舞いをいたしました」



今までとは違う。
フィルベルトを見下す前の頃のアルセウスだった。


「僕は兄上を馬鹿にしてきました。僕ならばもっと上手くできる…でも、それは温室にいた愚かな考えです。僕は兄上のように苦労もせずに神から与えられた才に胡坐をかいでいたんです」


「アルセウス…」

もう解ったのね。
本当に遅いけど、だけど。

「兄上を追放に追いやってしまって、グレタにも酷い事を言いました」

「後悔しても遅いわ。貴方は廃嫡になった身」

「はい、戻る気はありません。ですが許されるならば責任を取らせていただきたく思います」

「責任?」


既に廃嫡になっているのに何をしようというのか。

「僕の爵位を剥奪してください。伯爵位ではまた利用されるでしょう」

「良いのですね」

「はい」


ちゃんと反省をしている。
本当に遅かったようだけど、辺境地での生活は頭を冷やす事ができたのでしょう。


「そして許されるならマリアンナ嬢と婚約解消を」

「いいでしょう」

「え?」

何を呆けた表情をしているのか。


「貴方達はあくまで婚約です」

「ですが…」

「マリアンナ嬢に過失があると見なされれば婚約解消は可能です。ですが、貴方も無傷でいることはできませんよ?伯爵位を失えば生活もままならないでしょう」

「解っています。これからやり直します」


口で言うのは簡単だけど、それでも為そうというのね。
きっと誰かがアルセウスに良い影響を与えてくれたのだと思うわ。


「良い方と出会いがあったのね」

「え…」

「私は貴方の母親ですわよ。見れば解ります」

「母上…」


「もう一度這い上がりなさい」


道は険しいけど。

でももう一度立ち直って欲しいと願っていた。


「僕は…」

「フィルベルトは情の厚い子です。グレタも貴方が本当の意味で次ぐ合うというならば再び手を取ってくれるでしょう」


グレタの方が難しいでしょうけど。
だけど本当にアルセウスが後悔し、反省の色を見せれば。


「道は険しくとも自分の足で立ちなさい」

「はい母上、ありがとうございます」


私が直接手を差し伸べてあげることはできない。

でもできる事はある。



「ヴェロニカ」

「陛下」

我が子の道は決して平たんな道ではない。
だけど、どうか幸せになって欲しいと心から願うわ。



だからこそ。


「マリアンナ嬢に影をつけてください」

「解った」


あの女を関しなくてはならない。
そして危険因子として警戒をする必要がある。


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