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4悪化する嫌がらせ
しおりを挟む不幸の手紙が届いて三日後。
再び同じような手紙が届き、添えられている花は不吉な花言葉のものばかりだった。
「またか…」
手紙の中は、エリオットと別れろとか、異端者等と私を中傷するものだった。
「はぁー…気にする暇があるなら仕事、仕事!」
収穫の時期は大忙しだ。
嫌がらせなんかに負けていられない。
「姫や、農作業車を少し新しくしたぞ」
「姫や、こちらも準備は万端じゃぞ」
ただし、手作業ではないけど。
他所の領地は未だに前時代的な農作業道具を使っているが、我が領地はドワーフの最新技術を使った農作業車で効率よく行い、時間になったら自動的に水が出る設備もある。
「お爺ちゃん達、ありがとう!お米の収穫を終えたらお米にしてね!」
「任せておけ。上手い酒の為だ」
「今日も酒だ!」
農作業車を操縦して効率よく収穫をする。
手作業でしなくてはいけないのは私がするけど、一人ではない。
「姫や、後は任せてもう休んだらどうじゃ?」
「え?大丈夫だよ?」
むしろ農作業をしている方が落ち着く。
美味しい野菜を収穫することに喜びを感じていた。
でも、これがいけないのかな。
社交界に馴染めないのは私に原因があるからなのかな。
「姫や。どうしても辛いなら無理に貴族として生きなくてもよいのだぞ」
「え?」
「姫はドワーフの血が流れておる。ドワーフとして生きる道もある」
私が社交界に馴染めないことを言っているのだろう。
「長は、姫が幸せになってくれることを望んでいる。それはわしらドワーフ族全員の願いじゃ」
「うん…」
「だが、人間界は姫を悲しませることしかせん」
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でも、私はエリオットが大好きだ。
もし私がドワーフとして生きたらエリオットと一緒になれない。
「ありがとう…でも、私は大丈夫だよ」
もうすぐ私も貴族達が通う学園に入学する。
エリオットの婚約者としてもっとちゃんとしないと。
私が認めさえすればいいのだから。
社交界にもちゃんと馴染んで人脈作りをしないと。
それが人間とドワーフの間に生まれた私の役目でもあるのだから。
けれど、私は分かっていなかった。
どんなに心を尽くしても、分かってもらえないことを。
「汚らわしい…こんな汚い餌を食べるなんて」
「消えてくださらない?卑しい存在が」
私が汚れた存在だとしか見ない人には言葉が通じないのだということに。
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