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一章 お、おれ?
4 私生活すら俺とは違う
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寝室に入ると俺はベッドに押し倒されて、すぐに彼は襲ってきた。冷静を装うことすら出来ないって感じで唇を押し付け俺を撫で回している。どんだけ抱きたいんだと俺の頭の方が冷静になるくらいだった。
「どうした?」
和樹の体をつい眺めていた。キレイな筋肉にほれぼれして、ゴムを付けてる姿にすら感動?していた。
「ジムとか行ってる?」
「いや。家で筋トレしてるだけかな」
「そうなんだ」
俺は当然何もしてねえ。和樹と同じ年になった頃には腹が出そうだよ。こんな会話の間に脚を開いてズブリ。押し込んだ彼の腰は止まらない。
「かずきぃ……ふうぅ……んうぅ…」
「もう中グズグズだな」
「だってっんっ……っさっきイッた……あう……」
気持ちよくて和樹の首に手を回した。触れていたかった、抱き合っていたかったんだ。
「ハァハァ…キス…欲し…い」
「智也は僕を煽るの上手いね」
抱き合ってのキスは気持ちいい。腰を止めた彼のモノは俺の中でビクビクしてる。
「もっと……」
「ああ」
俺は気持ちよさにふわふわしながら喘いだ。擦れるこの感じが……乳首を捏ねる指が気持ちよくて求めた。俺セックスが好きなんじゃない、こうして触れ合うのが好きなんだよ。その手段がセックスなだけなんだ。
「あっうっ……か、かずきっんっ…んうっ」
「気持ちいいよな」
俺のいいところばかり擦り始めて悪い顔している和樹。俺は快感に全身がゾワッとしてもう持たないと感じた。
「あっかずきっ!そこばっか擦ったらダメ!」
「気持ちいいでしょ?」
「イっちゃうよ!」
「イケばいいだろ?」
もう勝手に穴はビクビクして体はプルプルと小刻みに震える。俺もうムリ!グッうーっ!
「クッ……っキツッ」
「んうッウッ……ッ」
気持ちよくてなんにも考えたくない。俺どうしたんだろう。こんなにセックスって気持ちよかったかな?おかしいくらい気持ちいいんだ。
「お前感度いいんだな」
「ハァハァ……そうなのかな」
彼も少ししてイクと俺にドサッと倒れ込んでハァハァと荒い息。少しして息が整うとあのねって和樹が話し始めた。
「僕ね、人事に同期がいるんだ。久しぶりに会ってたまたま智也の話が出てさ。みんなが嫌なら僕のところに回してってお願いしたんだよ。本当に来るかは賭けだったけどさ」
「ふーん」
あの頃上の人は問題起こす奴引き取るの?嫌なんだけどと、部長連中は会議で話してたんだそうだ。当然だよね、俺が部長なら嫌だもん。支店に置いておけないのは人事の決定事項。それで和樹は根回しはしたそうだ。主に部門の担当部長。
「でも君らは立ち回りが悪すぎたね」
「うん、分かってはいたんだ。本来ならチームをどちらかが離れればよかったんだ。課長か部長にでも話してさ。でもそれするとカミングアウトしなきゃならない。俺たちは怖くて言い出せないうちに関係が悪化してしまったんだ」
そうだ、俺たちは間違っていたんだ。
例えば社内で結婚すると所属をどちらかが異動、どの会社にもあることだ。うちの会社でもカミングアウトのゲイカップルは、同じ部署には所属はしていない。俺たちもするべきだったんだ。
でもその頃の俺たちは「なんで?上手くやってるから問題ないだろ?人に迷惑かけてないし」なんて考えてた。今なら公私があやふやになるし、他のスタッフが気を使うからダメなんだと分かる。
「これは難しい問題だね。今どきあからさまは偏見はなくなっていてもやっぱり言い辛いもんね」
「……うん」
僕は君らの気持ちが分かったから責めるつもりもないとチュッとされた。
「過去は振り返ってもいいことなんかない。これからは前向きにね」
心地いい彼の腕は幸せだ。でも……
「ねえ、本当に俺でいいの?俺は嬉しいけどさ」
何言ってんだかって彼は微笑む。優しげな瞳で俺を見つめてくれる。そうだ、恋人からの視線とは本来こういうもんだったな。
「智也はうちに配属になってなんの問題もなかったし、みんなとも上手くやっている。女性にも人気があってさ。こりゃ不味いと僕が焦ったのも事実」
「ええ?そんなふうには見えなかったけど?」
ん?と少し体を上げて笑った。和樹はそんなのを人には見せない、そこは特技だそうだ。内心は心を許した人にしか見せないそう。ふーん。
なら俺には気を許してくれてるのかな。そうだといいなあ。
「心配か?僕は智也には全部見せるから大丈夫。会社ではいつも通りだけどね」
「本当?」
「ああ、そこは大丈夫だよ」
そうだと言うと唇が重なり舌を押し込んでくる。んふっ……絡まる舌が心地いい。
「休憩は終わりだ」
「あ……うん」
それから外が明るくなるまで抱かれていた。嬉しくて堪らないというふうに俺を抱いていた。自分の気持ちよさよりも、俺の満足を気にする抱き方だ。
初めのがっつきはなくて智也って耳元で囁いてくれた。その声は優しくエロくて俺はゾクゾクしっぱなしで何度もイッた。セックスってこんなに満たされた気分になったっけ?ってずっと思っていた。体も心も満足だったんだ。
「おはよ智也」
俺が目を開けると和樹はもう起きていたようだ。鼻が当たるくらい顔を近づけて、ふわりと蕩けた。
「あ……おはようございます」
「ふふっ目が覚めて腕に恋人とは……なんて幸せな朝なんだろ。もう逃げないしね」
「ゔっ……」
あの日無理やりにでも食っとけはよかったと俺を抱き締める。
「いやあ、あの日は眠くて無理でしたね。支度も出来きてないし」
「そうだけどさ。せっかく連れ込んだのに食えなくなるまで飲ませたのは僕の失敗だったかな」
確かにね。あそこまで目を開けてるのが辛くなるくらいじゃあ、セックスどころじゃない。俺もそうだねと言わざるを得ない。
とりあえずシャワーでも浴びようかとバスルーム借りるねって声掛けて向かうとついて来るんですが?え?と驚いて振り返った。
「なんであなたも来るの?」
「一緒に入りたいから」
「……はあ」
仕方なく二人でシャワー浴びてるとやっぱりだ。
「あっ…はあ……」
「見てるとしたくなるよね」
したくなるよねじゃねえよ。昨日の今日だから確認するとすぐに入れてくるし!
「かず……ああっ」
「ここだろ?」
「ううーっ」
ダメだ、押し込まれてると気持良くて朦朧とする。体を触る手も気持ちよくてふわふわしてると、ドンと突かれて快感に大きな声が!
「いああああーッ」
「くっいい鳴き声だ……だが」
ズンズンと更に……もうダメ……出ちゃうよ。
「やめてっイッちゃうでしょ!……待って!」
「イケよ」
グチュグチュといいところだけを狙ってくるし……あうっこの人ねちこく責めてくるぅ
「んーーっ」
「僕ももう……クッ」
奥に押し込まれると快感にゾクゾク震えた。股間は堪らずドクンドクン。うー気持ちいい。
「生は早くイクね。ハァハァ……てか僕たち体の相性いいよね?」
「ハァハァ…それは俺も思った。初めての相手なのにこんな快感はおかしいでしょ。俺遊ばないからこんなの慣れてないのに」
「それはよかった」
初めての人ってお互いが噛み合わないから、受けってあんまり気持ちよくないんだよ。どこが気持ちいいとか把握してないからな。前を擦って初めてイケるくらいなんだ。お尻だけじゃ慣れてる俺でも無理。
「そのまま、掻き出すから」
「うん」
お尻を彼に向けると、優しい手つきで中を…おお……ぅ…その手つきはッ
「締めるな」
「だって……あっふっ」
気持ちいい指の動きで我慢しても声出るんだよ。指も気持ちいいんだ。まるでいつもしてる相手のように感じる。この人本当にセックスに慣れてる。
「かわいい声出すな。勃つだろ」
「でも…俺声我慢できないんだよ。喘いじゃうのは癖でさ。うっはうっ」
「分かってる。よく鳴くもんね。また夜聞かせてよね」
「ふえ?夜?」
俺は驚いて振り返るとエッチな顔してうんって。マジか。どんだけ一気に抱くつもりなんだこの人。俺はあまりのことに呆然と掻き出してもらった。そして和樹は先に体を洗ってゆっくりしなと言って出て行った。
俺はその後体を洗って流し、髪の毛乾かしたりしてバスルームを出ると、あれ?いい匂いがする。
「和樹なにしてるの?」
「朝食作ってるんだ。もう少しで出来るから待ってろ」
「うん」
簡単で悪いけどって用意してくれていた。うそ……恋人がごはん用意してくれるなんて初めてだな、嬉しい。俺も手伝おうとしたけどいいからって。
「初めての場所じゃ大変だろ。それに僕は料理嫌いじゃない。座ってて」
「はい」
僕はカウンターキッチンの椅子に座って、料理をする和樹を眺めていた。手早く作り、テーブルにパンと目玉焼きとベーコン。そしてメーカーでコーヒーを用意してくれた。
「ごめん。サラダの野菜なにもなかった」
「かまいません。ありがとうございます」
ふたりでいただきますとカウンターに並んで食べ始めた。
パンにバター塗ってかじったら、やべぇ!このバターミルク感強くてうまい。感動して食べていると、今度はちゃんと作れるように用意しとくねって楽しそうに笑う。俺の知らない笑顔でね。
「いいえ、充分ですよ。俺面倒臭いから惣菜パンで朝とか済ませますから」
俺は美味しくて真剣に食べていた。手料理自体久しぶりでさ。自分のために作るのって面倒くさくなるんだよな。
「ねえ」
「はい?」
横を向くとむーんと眉間にシワの和樹。なんで?
「あのさ、敬語はやめてよ。僕はもう恋人でしょう?」
「あっすみません。慣れるまで大目に見てもらえないですかね。いきなりはね?」
「まあそうか。早く慣れて」
「う、うん」
食後はソファで寛いだ。俺も彼も予定はなかったからたくさん話そうってことでね。なのに俺は途中から彼に抱きついていた。恋人が久しぶりで嬉しくてさ。恋人ならこういうことしてもいいんだよねって図々しくなるのが俺。人の体温っていいよね。触れ合いがこんなにも嬉しいものだと感動もしていた。
「智也?」
「あったかくて気持ちいい」
「お話しするんでしょ?」
「そうなんだけど……」
話しはしたいけど離れたくない。和樹は気持ちよくて眠くなるんだ。なんでこんなになるかは不明だけどさ。
「でもあなたは眠くないの?」
「ああ。眠いけど、長く寝ると損した気分になるからね。寝て終わる休日が嫌なんだよ」
俺は彼の肩に頭を乗せて、腕を腰に回してうとうとしながら聞いていた。
「ねえ、和樹は普段お休みは何してるの?」
「そうだな。僕は映画を見たり買い物行ったりかな。恋人がいる時はデートで近場に遊びに行ったりしてた」
「ふーん」
俺は引きこもりがちで部屋で映画見てることが多い。後は買い溜めた本読むとかインドアだね。彰人もそんな人だったからあんまり出かけなかった。それに運動も意志的にはしないし……眠くて頭が回らん。
「和樹眠いんだ。一緒に寝ない?ねえ」
ハッ俺今なに言った?背中がヒヤッとして体を離した。緊張しながら彼を見るとクックッと笑っている。
「君はなんてかわいいんだろう。ププッ」
「あの、ごめんなさい……つい」
「いいよ。なら少し寝ようか」
笑いを堪えて口元を拳で隠している。そんなに笑わなくてもいいじゃないか。俺は恥ずかしくて顔が熱い。恥ずかしいから顔を見られたくなくてまた抱きついた。
「でもいいの?」
「ああ、智也の頼みだろ?叶えるさ」
「ありがとう」
寝室に戻って彼の腕枕で昼までねって言われてた。それ以上だと本当に損した気分になるからってさ。
「うん少しでいい。あの、抱っこして欲しい……かな?」
「いいよ」
胸にしっかりと入れてくれて、布団もちゃんとかけてくれた。
「俺からキスしてもいい?」
「いいよ」
和樹に軽くチュッとすると嬉しそうにしてくれた。俺を見つめうんうんとうなずいている。
「いいね」
「なにが?」
「僕あいさつのキスも好きなんだ。だからいっぱいしてくれて構わない」
「うん」
俺は目を閉じた。和樹の匂いに包まれているのなんかいい。久しぶりの恋人の胸が心地いい。一ノ瀬さん、もとい和樹が恋人かあ……なんか実感が湧かないけどね。
勢いで付き合ったけど俺はやれるのだろうか。少しの話だけでも性格はだいぶ違うような気がしたんだ。元彼とはタイプも違うし乱暴な感じもない。よくわからない人だけどこの一晩で分かるのは「甘やかしてくれる」のみ。なんとかなるでしょうとこの時は楽観視していたんだ。
「どうした?」
和樹の体をつい眺めていた。キレイな筋肉にほれぼれして、ゴムを付けてる姿にすら感動?していた。
「ジムとか行ってる?」
「いや。家で筋トレしてるだけかな」
「そうなんだ」
俺は当然何もしてねえ。和樹と同じ年になった頃には腹が出そうだよ。こんな会話の間に脚を開いてズブリ。押し込んだ彼の腰は止まらない。
「かずきぃ……ふうぅ……んうぅ…」
「もう中グズグズだな」
「だってっんっ……っさっきイッた……あう……」
気持ちよくて和樹の首に手を回した。触れていたかった、抱き合っていたかったんだ。
「ハァハァ…キス…欲し…い」
「智也は僕を煽るの上手いね」
抱き合ってのキスは気持ちいい。腰を止めた彼のモノは俺の中でビクビクしてる。
「もっと……」
「ああ」
俺は気持ちよさにふわふわしながら喘いだ。擦れるこの感じが……乳首を捏ねる指が気持ちよくて求めた。俺セックスが好きなんじゃない、こうして触れ合うのが好きなんだよ。その手段がセックスなだけなんだ。
「あっうっ……か、かずきっんっ…んうっ」
「気持ちいいよな」
俺のいいところばかり擦り始めて悪い顔している和樹。俺は快感に全身がゾワッとしてもう持たないと感じた。
「あっかずきっ!そこばっか擦ったらダメ!」
「気持ちいいでしょ?」
「イっちゃうよ!」
「イケばいいだろ?」
もう勝手に穴はビクビクして体はプルプルと小刻みに震える。俺もうムリ!グッうーっ!
「クッ……っキツッ」
「んうッウッ……ッ」
気持ちよくてなんにも考えたくない。俺どうしたんだろう。こんなにセックスって気持ちよかったかな?おかしいくらい気持ちいいんだ。
「お前感度いいんだな」
「ハァハァ……そうなのかな」
彼も少ししてイクと俺にドサッと倒れ込んでハァハァと荒い息。少しして息が整うとあのねって和樹が話し始めた。
「僕ね、人事に同期がいるんだ。久しぶりに会ってたまたま智也の話が出てさ。みんなが嫌なら僕のところに回してってお願いしたんだよ。本当に来るかは賭けだったけどさ」
「ふーん」
あの頃上の人は問題起こす奴引き取るの?嫌なんだけどと、部長連中は会議で話してたんだそうだ。当然だよね、俺が部長なら嫌だもん。支店に置いておけないのは人事の決定事項。それで和樹は根回しはしたそうだ。主に部門の担当部長。
「でも君らは立ち回りが悪すぎたね」
「うん、分かってはいたんだ。本来ならチームをどちらかが離れればよかったんだ。課長か部長にでも話してさ。でもそれするとカミングアウトしなきゃならない。俺たちは怖くて言い出せないうちに関係が悪化してしまったんだ」
そうだ、俺たちは間違っていたんだ。
例えば社内で結婚すると所属をどちらかが異動、どの会社にもあることだ。うちの会社でもカミングアウトのゲイカップルは、同じ部署には所属はしていない。俺たちもするべきだったんだ。
でもその頃の俺たちは「なんで?上手くやってるから問題ないだろ?人に迷惑かけてないし」なんて考えてた。今なら公私があやふやになるし、他のスタッフが気を使うからダメなんだと分かる。
「これは難しい問題だね。今どきあからさまは偏見はなくなっていてもやっぱり言い辛いもんね」
「……うん」
僕は君らの気持ちが分かったから責めるつもりもないとチュッとされた。
「過去は振り返ってもいいことなんかない。これからは前向きにね」
心地いい彼の腕は幸せだ。でも……
「ねえ、本当に俺でいいの?俺は嬉しいけどさ」
何言ってんだかって彼は微笑む。優しげな瞳で俺を見つめてくれる。そうだ、恋人からの視線とは本来こういうもんだったな。
「智也はうちに配属になってなんの問題もなかったし、みんなとも上手くやっている。女性にも人気があってさ。こりゃ不味いと僕が焦ったのも事実」
「ええ?そんなふうには見えなかったけど?」
ん?と少し体を上げて笑った。和樹はそんなのを人には見せない、そこは特技だそうだ。内心は心を許した人にしか見せないそう。ふーん。
なら俺には気を許してくれてるのかな。そうだといいなあ。
「心配か?僕は智也には全部見せるから大丈夫。会社ではいつも通りだけどね」
「本当?」
「ああ、そこは大丈夫だよ」
そうだと言うと唇が重なり舌を押し込んでくる。んふっ……絡まる舌が心地いい。
「休憩は終わりだ」
「あ……うん」
それから外が明るくなるまで抱かれていた。嬉しくて堪らないというふうに俺を抱いていた。自分の気持ちよさよりも、俺の満足を気にする抱き方だ。
初めのがっつきはなくて智也って耳元で囁いてくれた。その声は優しくエロくて俺はゾクゾクしっぱなしで何度もイッた。セックスってこんなに満たされた気分になったっけ?ってずっと思っていた。体も心も満足だったんだ。
「おはよ智也」
俺が目を開けると和樹はもう起きていたようだ。鼻が当たるくらい顔を近づけて、ふわりと蕩けた。
「あ……おはようございます」
「ふふっ目が覚めて腕に恋人とは……なんて幸せな朝なんだろ。もう逃げないしね」
「ゔっ……」
あの日無理やりにでも食っとけはよかったと俺を抱き締める。
「いやあ、あの日は眠くて無理でしたね。支度も出来きてないし」
「そうだけどさ。せっかく連れ込んだのに食えなくなるまで飲ませたのは僕の失敗だったかな」
確かにね。あそこまで目を開けてるのが辛くなるくらいじゃあ、セックスどころじゃない。俺もそうだねと言わざるを得ない。
とりあえずシャワーでも浴びようかとバスルーム借りるねって声掛けて向かうとついて来るんですが?え?と驚いて振り返った。
「なんであなたも来るの?」
「一緒に入りたいから」
「……はあ」
仕方なく二人でシャワー浴びてるとやっぱりだ。
「あっ…はあ……」
「見てるとしたくなるよね」
したくなるよねじゃねえよ。昨日の今日だから確認するとすぐに入れてくるし!
「かず……ああっ」
「ここだろ?」
「ううーっ」
ダメだ、押し込まれてると気持良くて朦朧とする。体を触る手も気持ちよくてふわふわしてると、ドンと突かれて快感に大きな声が!
「いああああーッ」
「くっいい鳴き声だ……だが」
ズンズンと更に……もうダメ……出ちゃうよ。
「やめてっイッちゃうでしょ!……待って!」
「イケよ」
グチュグチュといいところだけを狙ってくるし……あうっこの人ねちこく責めてくるぅ
「んーーっ」
「僕ももう……クッ」
奥に押し込まれると快感にゾクゾク震えた。股間は堪らずドクンドクン。うー気持ちいい。
「生は早くイクね。ハァハァ……てか僕たち体の相性いいよね?」
「ハァハァ…それは俺も思った。初めての相手なのにこんな快感はおかしいでしょ。俺遊ばないからこんなの慣れてないのに」
「それはよかった」
初めての人ってお互いが噛み合わないから、受けってあんまり気持ちよくないんだよ。どこが気持ちいいとか把握してないからな。前を擦って初めてイケるくらいなんだ。お尻だけじゃ慣れてる俺でも無理。
「そのまま、掻き出すから」
「うん」
お尻を彼に向けると、優しい手つきで中を…おお……ぅ…その手つきはッ
「締めるな」
「だって……あっふっ」
気持ちいい指の動きで我慢しても声出るんだよ。指も気持ちいいんだ。まるでいつもしてる相手のように感じる。この人本当にセックスに慣れてる。
「かわいい声出すな。勃つだろ」
「でも…俺声我慢できないんだよ。喘いじゃうのは癖でさ。うっはうっ」
「分かってる。よく鳴くもんね。また夜聞かせてよね」
「ふえ?夜?」
俺は驚いて振り返るとエッチな顔してうんって。マジか。どんだけ一気に抱くつもりなんだこの人。俺はあまりのことに呆然と掻き出してもらった。そして和樹は先に体を洗ってゆっくりしなと言って出て行った。
俺はその後体を洗って流し、髪の毛乾かしたりしてバスルームを出ると、あれ?いい匂いがする。
「和樹なにしてるの?」
「朝食作ってるんだ。もう少しで出来るから待ってろ」
「うん」
簡単で悪いけどって用意してくれていた。うそ……恋人がごはん用意してくれるなんて初めてだな、嬉しい。俺も手伝おうとしたけどいいからって。
「初めての場所じゃ大変だろ。それに僕は料理嫌いじゃない。座ってて」
「はい」
僕はカウンターキッチンの椅子に座って、料理をする和樹を眺めていた。手早く作り、テーブルにパンと目玉焼きとベーコン。そしてメーカーでコーヒーを用意してくれた。
「ごめん。サラダの野菜なにもなかった」
「かまいません。ありがとうございます」
ふたりでいただきますとカウンターに並んで食べ始めた。
パンにバター塗ってかじったら、やべぇ!このバターミルク感強くてうまい。感動して食べていると、今度はちゃんと作れるように用意しとくねって楽しそうに笑う。俺の知らない笑顔でね。
「いいえ、充分ですよ。俺面倒臭いから惣菜パンで朝とか済ませますから」
俺は美味しくて真剣に食べていた。手料理自体久しぶりでさ。自分のために作るのって面倒くさくなるんだよな。
「ねえ」
「はい?」
横を向くとむーんと眉間にシワの和樹。なんで?
「あのさ、敬語はやめてよ。僕はもう恋人でしょう?」
「あっすみません。慣れるまで大目に見てもらえないですかね。いきなりはね?」
「まあそうか。早く慣れて」
「う、うん」
食後はソファで寛いだ。俺も彼も予定はなかったからたくさん話そうってことでね。なのに俺は途中から彼に抱きついていた。恋人が久しぶりで嬉しくてさ。恋人ならこういうことしてもいいんだよねって図々しくなるのが俺。人の体温っていいよね。触れ合いがこんなにも嬉しいものだと感動もしていた。
「智也?」
「あったかくて気持ちいい」
「お話しするんでしょ?」
「そうなんだけど……」
話しはしたいけど離れたくない。和樹は気持ちよくて眠くなるんだ。なんでこんなになるかは不明だけどさ。
「でもあなたは眠くないの?」
「ああ。眠いけど、長く寝ると損した気分になるからね。寝て終わる休日が嫌なんだよ」
俺は彼の肩に頭を乗せて、腕を腰に回してうとうとしながら聞いていた。
「ねえ、和樹は普段お休みは何してるの?」
「そうだな。僕は映画を見たり買い物行ったりかな。恋人がいる時はデートで近場に遊びに行ったりしてた」
「ふーん」
俺は引きこもりがちで部屋で映画見てることが多い。後は買い溜めた本読むとかインドアだね。彰人もそんな人だったからあんまり出かけなかった。それに運動も意志的にはしないし……眠くて頭が回らん。
「和樹眠いんだ。一緒に寝ない?ねえ」
ハッ俺今なに言った?背中がヒヤッとして体を離した。緊張しながら彼を見るとクックッと笑っている。
「君はなんてかわいいんだろう。ププッ」
「あの、ごめんなさい……つい」
「いいよ。なら少し寝ようか」
笑いを堪えて口元を拳で隠している。そんなに笑わなくてもいいじゃないか。俺は恥ずかしくて顔が熱い。恥ずかしいから顔を見られたくなくてまた抱きついた。
「でもいいの?」
「ああ、智也の頼みだろ?叶えるさ」
「ありがとう」
寝室に戻って彼の腕枕で昼までねって言われてた。それ以上だと本当に損した気分になるからってさ。
「うん少しでいい。あの、抱っこして欲しい……かな?」
「いいよ」
胸にしっかりと入れてくれて、布団もちゃんとかけてくれた。
「俺からキスしてもいい?」
「いいよ」
和樹に軽くチュッとすると嬉しそうにしてくれた。俺を見つめうんうんとうなずいている。
「いいね」
「なにが?」
「僕あいさつのキスも好きなんだ。だからいっぱいしてくれて構わない」
「うん」
俺は目を閉じた。和樹の匂いに包まれているのなんかいい。久しぶりの恋人の胸が心地いい。一ノ瀬さん、もとい和樹が恋人かあ……なんか実感が湧かないけどね。
勢いで付き合ったけど俺はやれるのだろうか。少しの話だけでも性格はだいぶ違うような気がしたんだ。元彼とはタイプも違うし乱暴な感じもない。よくわからない人だけどこの一晩で分かるのは「甘やかしてくれる」のみ。なんとかなるでしょうとこの時は楽観視していたんだ。
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