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出会い編
21, 夫は僕のガチ勢でした。 章終
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言われた言葉の意味を理解するのにしばらくかかった。
伯爵は僕が他の男の人に恋をするところを見たくない。
ルパートさんはそれを嫉妬と言った。
つまり?
「ルネ、君を愛している。」
予感があったから、今度の言葉を理解するのはもっと早かった。
言葉がじわっと体に入ってきて、僕の体温を無理やり引き上げていく。
「えっ、ええ?」
「だから、立場を利用して無理やり結婚した。君がエドヴァルを愛しているのは知っている。俺は、その弱みに付け込んで君の夫になったんだ。」
ぼ、僕の思ってた話とだいぶ違うぞ。
二の句が告げないでいると、伯爵の顔が真っ赤になった。
表情は剣闘士みたいな厳つさだけど、これ、怒ってるんじゃなくて照れてるんだ。
初めて会ったとき、一生懸命挨拶してくれてたんだ。
薬品からも必死で守ってくれた。
僕の無茶なお願いにもノートを読んで応じてくれて。未だに何であんなもの読み上げたのかのかイマイチわかんないけど。
なんか、なんだろう。
「かわいい……」
思わず口の中で呟く。
ルパートさん、僕も伯爵の可愛さわかったよ。
「……っ、駄目だ、ルパート、俺を殺せっ!」
さらに真っ赤になった伯爵が言う。
「ええ!?」
「かしこまりました。」
あっさりルパートさんが応じる。
「ええええ!?!?」
慌てて僕の手を離して顔を押さえてしまった伯爵の手を掴んで引き戻した。
「ダメですよ!未亡人とかさらに面倒そうだし、僕はこれ以上家族を失いたくないです!」
「か、ぞく……?」
伯爵は目を丸くしている。
うん。そういう顔なら怖くない。
「だって結婚してるなら、僕と伯爵は家族って事じゃないですか。今は形だけだけど……」
「今は」、何でそう付けたんだろう。離婚出来なかったら役者をやれなくなるかもしれないのに。でもさっきからずっと伯爵にドキドキしてて、この人のこともっと知りたいって思ってる。
「それは、形だけじゃなくなるチャンスをくれるということか?」
伯爵の手がまた僕の手を握る。
初めての時と同じように優しい手付きで、やっぱり僕はその強い瞳から目を反らせなかった。
「分かりません。けど、僕ももっと伯爵の事を知りたいと思ってます。」
触れてくる指をそっと握り返してみると、胸の奥がふわっとした。
「っ……夢みたいだ。ルパートっ俺を殴れっ!」
「後にして頂いてよろしいですか?前菜がもう控えてますので。」
ルパートさんの冷静な言葉に我に帰った僕と伯爵は、それからぎごちなく夕食を食べた。
—————————
第1章 「出会い編」完
ここまでのお付き合いありがとうございました!
伯爵は僕が他の男の人に恋をするところを見たくない。
ルパートさんはそれを嫉妬と言った。
つまり?
「ルネ、君を愛している。」
予感があったから、今度の言葉を理解するのはもっと早かった。
言葉がじわっと体に入ってきて、僕の体温を無理やり引き上げていく。
「えっ、ええ?」
「だから、立場を利用して無理やり結婚した。君がエドヴァルを愛しているのは知っている。俺は、その弱みに付け込んで君の夫になったんだ。」
ぼ、僕の思ってた話とだいぶ違うぞ。
二の句が告げないでいると、伯爵の顔が真っ赤になった。
表情は剣闘士みたいな厳つさだけど、これ、怒ってるんじゃなくて照れてるんだ。
初めて会ったとき、一生懸命挨拶してくれてたんだ。
薬品からも必死で守ってくれた。
僕の無茶なお願いにもノートを読んで応じてくれて。未だに何であんなもの読み上げたのかのかイマイチわかんないけど。
なんか、なんだろう。
「かわいい……」
思わず口の中で呟く。
ルパートさん、僕も伯爵の可愛さわかったよ。
「……っ、駄目だ、ルパート、俺を殺せっ!」
さらに真っ赤になった伯爵が言う。
「ええ!?」
「かしこまりました。」
あっさりルパートさんが応じる。
「ええええ!?!?」
慌てて僕の手を離して顔を押さえてしまった伯爵の手を掴んで引き戻した。
「ダメですよ!未亡人とかさらに面倒そうだし、僕はこれ以上家族を失いたくないです!」
「か、ぞく……?」
伯爵は目を丸くしている。
うん。そういう顔なら怖くない。
「だって結婚してるなら、僕と伯爵は家族って事じゃないですか。今は形だけだけど……」
「今は」、何でそう付けたんだろう。離婚出来なかったら役者をやれなくなるかもしれないのに。でもさっきからずっと伯爵にドキドキしてて、この人のこともっと知りたいって思ってる。
「それは、形だけじゃなくなるチャンスをくれるということか?」
伯爵の手がまた僕の手を握る。
初めての時と同じように優しい手付きで、やっぱり僕はその強い瞳から目を反らせなかった。
「分かりません。けど、僕ももっと伯爵の事を知りたいと思ってます。」
触れてくる指をそっと握り返してみると、胸の奥がふわっとした。
「っ……夢みたいだ。ルパートっ俺を殴れっ!」
「後にして頂いてよろしいですか?前菜がもう控えてますので。」
ルパートさんの冷静な言葉に我に帰った僕と伯爵は、それからぎごちなく夕食を食べた。
—————————
第1章 「出会い編」完
ここまでのお付き合いありがとうございました!
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