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第21話 噴水に落ちた真相は
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「な~んだ。そうだったんですか? 自分から落ちていったんですね? 変わった人ですね」
ウンウン、頷きながら私はカレンを見る。
「ステラ! カレンを変人扱いするな! そこのお前もだ!」
エイドリアンは目を釣り上げて私とボサボサ髪青年を交互に指差す。いや、別に変人とまでは言ってないんですけど……。
残りの取り巻き男性達も、エイドリアンの言葉に頷く。
「な、何を言ってるんですか!? 何処の世界に自分から噴水に落ちる者がいるっていうんですか?」
「だが、俺はその現場をたまたま窓から見ていたんだよ。あの日はとても風が強い日だったから、外で昼寝をするのは断念したんだ……」
不意に青年が語りだし、全員がギョッとした顔つきになる。勿論、私だってそのうちの1人だ。
「仕方ないから空き教室で昼寝をしようと思って、廊下を歩いていたら突然外から悲鳴が聞こえてきたんだよ。何事かと思って外を見たら……丁度そこの彼女が、風に飛ばされるリボンを追いかけていく姿が見えたんだ」
そしてカレンを指さす。
「……」
心当たりがあるのだろうか? カレンは黙ったまま青年を見ている。
「リボンが飛ばされた先には噴水があり……その近くには、君がいた」
次に青年は私を見る。
え? 私が噴水の近くに? けれど、先週の出来事なんて私は知らない。この身体に憑依したのは6日前なのだから。
「君は、飛ばされていくリボンを追いかけたけれど、間に合わず噴水におちてしまった。仕方なく君は手を伸ばしてリボンを取ろうとして……そのまま噴水に落ちてしまったんだ。ステラの前でね」
青年が私にウィンクする。え? 今私の名前を口にした?
「どうだい? これが真実だ、そうだろう? 本人が一番良く分かっているんじゃないかな? それを何故ステラのせいにするのか理解出来ないな」
エイドリアンたちは彼の話を呆気に取られた顔で聞いていたが……次に一斉にカレンに視線を向ける。
「本当……なのか? カレン」
イケメンがカレンに尋ねる。
「う……」
俯いて小刻みに震えるカレン。あ、この反応……間違いないな。
「どうなんだ? 黙っていないで教えてくれないか?」
「正直に答えてみなよ」
「そうだよ、カレン。俺たちは別に君を責めてるわけじゃない」
いや、いや。それって精神的にカレンを追い詰めているんじゃないの?
「た、確かに、その人の話した通りですけど……で、でもステラさんだって悪いんですよ! だって私が『リボンを拾って下さい!』ってお願いしても拾ってくれなかったんですから!」
カレンは涙目で私を責めてくる。 え? 何でそうなるの? 大体記憶がない私にそんなこと言われても困るんですけど。
「そうだな、お前が拾わなかったからだ」
「ああ。だからカレンが噴水に落ちてしまったんだな?」
「不親切な女だ」
「最低だな」
はぁ!? どうしてそこまでして責められなければいけないのだろう?
すると、青年がすかさず反論してくれた。
「何故ステラが責められなくちゃならないんだ? どうして自分のリボンでも無いのに、噴水に落ちたものを彼女に拾わせようとするんだ?」
「そ、それは……ステラさんの方が私より……その、背が高いから……彼女のほうが、手を伸ばせば届くと思ったからです! なのに……ステラさんは言ったんです。
『自分で落としたなら、自分で拾ったらって』だから私は自分で……拾おうとして……」
周囲で見ていた人たちが次第にざわつき始めた。
「何よ、結局自分で落ちたんじゃない」
「それを人のせいにするなんて、ありえないわね」
「呆れたもんだな……」
「アボット嬢の評判があまりに悪いから、危うく信じるところだったぜ」
「う……」
カレンが顔を真っ赤にして震えている。あ、これは……本気で泣くかな? だけど、ここで泣けば、きっと彼女の評判は悪くなるだろう。
「カレン、大丈夫か?」
「ほ、ほら。もう行こう」
取り巻き達はカレンをその場から連れて去ろうとしたとき。
「待てよ、ステラに謝罪はしないのか?」
青年が彼らに声をかけた。するとエイドリアンが振り向いた。
「誰がするか。確かに今回はステラは関係なかったかもしれないが、それ以前にも度々、カレンに嫌がらせしてきたんだからな!」
吐き捨てるように言うと彼らは去っていき、ギャラリー達も何事も無かったかのようにいなくなった。
「どうだ? やっぱり友達って必要だろう?」
銀髪青年は私の隣の座ってきた。
「……まぁ、そうですけど……」
確かにボッチだったら、誰も私を助けてはくれなかったかもしれない。何しろ私は悪女のようだから。
「よし、だとしたら今日から俺とステラは友達だ」
いつの間にか、名前を呼んでいるし。
「別にいいですけどね……それじゃ、あなたの名前も教えて下さいよ」
「名前……名前か……エドって呼んでくれ」
「エドですか?」
今、考え込むそぶりをしなかった?
「そう、エドだ。改めてよろしく、ステラ。それで……また、おにぎりを持ってきてくれるよな?」
「はぁ!?」
何言ってるの? この人は!
「よろしくな? だって俺たち友達だろう?」
そしてエドは口元に笑みを浮かべた――
ウンウン、頷きながら私はカレンを見る。
「ステラ! カレンを変人扱いするな! そこのお前もだ!」
エイドリアンは目を釣り上げて私とボサボサ髪青年を交互に指差す。いや、別に変人とまでは言ってないんですけど……。
残りの取り巻き男性達も、エイドリアンの言葉に頷く。
「な、何を言ってるんですか!? 何処の世界に自分から噴水に落ちる者がいるっていうんですか?」
「だが、俺はその現場をたまたま窓から見ていたんだよ。あの日はとても風が強い日だったから、外で昼寝をするのは断念したんだ……」
不意に青年が語りだし、全員がギョッとした顔つきになる。勿論、私だってそのうちの1人だ。
「仕方ないから空き教室で昼寝をしようと思って、廊下を歩いていたら突然外から悲鳴が聞こえてきたんだよ。何事かと思って外を見たら……丁度そこの彼女が、風に飛ばされるリボンを追いかけていく姿が見えたんだ」
そしてカレンを指さす。
「……」
心当たりがあるのだろうか? カレンは黙ったまま青年を見ている。
「リボンが飛ばされた先には噴水があり……その近くには、君がいた」
次に青年は私を見る。
え? 私が噴水の近くに? けれど、先週の出来事なんて私は知らない。この身体に憑依したのは6日前なのだから。
「君は、飛ばされていくリボンを追いかけたけれど、間に合わず噴水におちてしまった。仕方なく君は手を伸ばしてリボンを取ろうとして……そのまま噴水に落ちてしまったんだ。ステラの前でね」
青年が私にウィンクする。え? 今私の名前を口にした?
「どうだい? これが真実だ、そうだろう? 本人が一番良く分かっているんじゃないかな? それを何故ステラのせいにするのか理解出来ないな」
エイドリアンたちは彼の話を呆気に取られた顔で聞いていたが……次に一斉にカレンに視線を向ける。
「本当……なのか? カレン」
イケメンがカレンに尋ねる。
「う……」
俯いて小刻みに震えるカレン。あ、この反応……間違いないな。
「どうなんだ? 黙っていないで教えてくれないか?」
「正直に答えてみなよ」
「そうだよ、カレン。俺たちは別に君を責めてるわけじゃない」
いや、いや。それって精神的にカレンを追い詰めているんじゃないの?
「た、確かに、その人の話した通りですけど……で、でもステラさんだって悪いんですよ! だって私が『リボンを拾って下さい!』ってお願いしても拾ってくれなかったんですから!」
カレンは涙目で私を責めてくる。 え? 何でそうなるの? 大体記憶がない私にそんなこと言われても困るんですけど。
「そうだな、お前が拾わなかったからだ」
「ああ。だからカレンが噴水に落ちてしまったんだな?」
「不親切な女だ」
「最低だな」
はぁ!? どうしてそこまでして責められなければいけないのだろう?
すると、青年がすかさず反論してくれた。
「何故ステラが責められなくちゃならないんだ? どうして自分のリボンでも無いのに、噴水に落ちたものを彼女に拾わせようとするんだ?」
「そ、それは……ステラさんの方が私より……その、背が高いから……彼女のほうが、手を伸ばせば届くと思ったからです! なのに……ステラさんは言ったんです。
『自分で落としたなら、自分で拾ったらって』だから私は自分で……拾おうとして……」
周囲で見ていた人たちが次第にざわつき始めた。
「何よ、結局自分で落ちたんじゃない」
「それを人のせいにするなんて、ありえないわね」
「呆れたもんだな……」
「アボット嬢の評判があまりに悪いから、危うく信じるところだったぜ」
「う……」
カレンが顔を真っ赤にして震えている。あ、これは……本気で泣くかな? だけど、ここで泣けば、きっと彼女の評判は悪くなるだろう。
「カレン、大丈夫か?」
「ほ、ほら。もう行こう」
取り巻き達はカレンをその場から連れて去ろうとしたとき。
「待てよ、ステラに謝罪はしないのか?」
青年が彼らに声をかけた。するとエイドリアンが振り向いた。
「誰がするか。確かに今回はステラは関係なかったかもしれないが、それ以前にも度々、カレンに嫌がらせしてきたんだからな!」
吐き捨てるように言うと彼らは去っていき、ギャラリー達も何事も無かったかのようにいなくなった。
「どうだ? やっぱり友達って必要だろう?」
銀髪青年は私の隣の座ってきた。
「……まぁ、そうですけど……」
確かにボッチだったら、誰も私を助けてはくれなかったかもしれない。何しろ私は悪女のようだから。
「よし、だとしたら今日から俺とステラは友達だ」
いつの間にか、名前を呼んでいるし。
「別にいいですけどね……それじゃ、あなたの名前も教えて下さいよ」
「名前……名前か……エドって呼んでくれ」
「エドですか?」
今、考え込むそぶりをしなかった?
「そう、エドだ。改めてよろしく、ステラ。それで……また、おにぎりを持ってきてくれるよな?」
「はぁ!?」
何言ってるの? この人は!
「よろしくな? だって俺たち友達だろう?」
そしてエドは口元に笑みを浮かべた――
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