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5−11 まどろみの中で
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コンコン…
コンコン…
扉がノックされる音が聞こえてくる。その音で目覚めたけれども身体がだるくてどうしても起き上がれない。
コンコン
「シルビア様…?開けますよ」
カチャリ
扉が開かれ、現れたのは私の専属メイドになったリンだった。
「まぁ!シルビア様っ?!」
リンが慌てて私のところへ駆けつけてきた。
「どうされたのですか?もしかして体調が悪いのですかっ?!」
言いながらリンが私の額に手を当てた。
「熱いっ!シルビア様、大変です。熱があるじゃありませんか!待っていてくださいね?すぐに濡れタオルを持ってきますから。お薬も持ってきます!」
リンは慌てたようにバタバタと部屋を出て行った。恐らく風邪を引いたのは寒い地下牢に閉じ込めれられたからかもしれない。ユベールは…どうなのだろう?私よりも彼は長い時間あの場所にいた。具合は平気なのだろうか…?
バタバタバタ…
再び部屋に向かって駆け足が近付いてきた。
「シルビア様!濡れタオルをお持ちしました」
それはリンだった。リンが洗面器に水を汲んでタオルを持ってきてくれたのだ。
「シルビア様、まずはお薬をお飲み下さい。起き上がれますか?」
リンが私の背中に手を差し込み、身体を起こしてくれた。そしてポケットから小さく折りたたまれた紙を広げると、中には粉が入っている。
「それ…は…?」
「はい。風邪に効くと言われている薬草をすり潰して粉にしたものです。さあ、上を向いて口を開けて下さい」
言われた通りに口を開けて上を向くと、リンが粉薬を口の中に入れてくれた。
「さぁ、お水です」
リンがコップの水を飲ませてくれてた。
「ありがとう…」
力なく返事をし、再びびベッドに横たわるとリンが濡れタオルを額に乗せてくれた。
ああ…冷たくて気持ちいい…。
「シルビア様。お食事をお持ちしたのですが…」
「ううん…いらない。欲しくないの…」
「ですが…」
「なら、なにか果物とビスケットでいいからテーブルの上に乗せておいてくれる?具合が良くなったら食べるから、リンはもう下がって…」
「いえ!看病させて頂きます」
「いいの…貴女に風邪をうつしてしまっては申し訳ないから…」
「シルビア様…分かりました。では失礼しますね」
ユベールは…風邪をひいたりしていないだろうか?そう思った私は部屋を出ていこうとするリンを呼び止めた。
「リン、1つ聞きたい事があるのだけど…」
「はい、何でしょう?」
「ユベール様はどうしているのかしら…?」
「あ、あの…ユベール様なら今夜はアンリ王子とジュリエッタ様とディナーを召し上がることになっています」
「そう…ならユベール様は元気なのね?」
「は、はい。そうです」
「ありがとう…教えてくれて。もう行って大丈夫よ、ありがとう」
「いえ、では後ほどお部屋にフルーツとビスケットを用意しておきますね」
「ええ…」
「では失礼致します」
やがて足音は遠くなり…ドアがパタンと閉じられた。
「はぁ…」
1人になり、私は深いため息をついて瞳を閉じた。良かった…ユベールが元気で…。
そして再び私は眠りについた…。
寒い…。
夢の中で私は何処ともわからない暗闇の中にいた。身体の芯から冷やすような強烈な寒さで震えていた。その時、不意に誰かが私を抱き寄せてきた。その誰かの身体はとても大きく温かだった。
「温かい…」
もっと温まりたくて私はその誰かにすり寄ると、抱き寄せる力が強まった。
ああ…何だかすごく気持ちが落ち着く…。私は自然に笑みが浮かび…再び意識が無くなった―。
コンコン…
扉がノックされる音が聞こえてくる。その音で目覚めたけれども身体がだるくてどうしても起き上がれない。
コンコン
「シルビア様…?開けますよ」
カチャリ
扉が開かれ、現れたのは私の専属メイドになったリンだった。
「まぁ!シルビア様っ?!」
リンが慌てて私のところへ駆けつけてきた。
「どうされたのですか?もしかして体調が悪いのですかっ?!」
言いながらリンが私の額に手を当てた。
「熱いっ!シルビア様、大変です。熱があるじゃありませんか!待っていてくださいね?すぐに濡れタオルを持ってきますから。お薬も持ってきます!」
リンは慌てたようにバタバタと部屋を出て行った。恐らく風邪を引いたのは寒い地下牢に閉じ込めれられたからかもしれない。ユベールは…どうなのだろう?私よりも彼は長い時間あの場所にいた。具合は平気なのだろうか…?
バタバタバタ…
再び部屋に向かって駆け足が近付いてきた。
「シルビア様!濡れタオルをお持ちしました」
それはリンだった。リンが洗面器に水を汲んでタオルを持ってきてくれたのだ。
「シルビア様、まずはお薬をお飲み下さい。起き上がれますか?」
リンが私の背中に手を差し込み、身体を起こしてくれた。そしてポケットから小さく折りたたまれた紙を広げると、中には粉が入っている。
「それ…は…?」
「はい。風邪に効くと言われている薬草をすり潰して粉にしたものです。さあ、上を向いて口を開けて下さい」
言われた通りに口を開けて上を向くと、リンが粉薬を口の中に入れてくれた。
「さぁ、お水です」
リンがコップの水を飲ませてくれてた。
「ありがとう…」
力なく返事をし、再びびベッドに横たわるとリンが濡れタオルを額に乗せてくれた。
ああ…冷たくて気持ちいい…。
「シルビア様。お食事をお持ちしたのですが…」
「ううん…いらない。欲しくないの…」
「ですが…」
「なら、なにか果物とビスケットでいいからテーブルの上に乗せておいてくれる?具合が良くなったら食べるから、リンはもう下がって…」
「いえ!看病させて頂きます」
「いいの…貴女に風邪をうつしてしまっては申し訳ないから…」
「シルビア様…分かりました。では失礼しますね」
ユベールは…風邪をひいたりしていないだろうか?そう思った私は部屋を出ていこうとするリンを呼び止めた。
「リン、1つ聞きたい事があるのだけど…」
「はい、何でしょう?」
「ユベール様はどうしているのかしら…?」
「あ、あの…ユベール様なら今夜はアンリ王子とジュリエッタ様とディナーを召し上がることになっています」
「そう…ならユベール様は元気なのね?」
「は、はい。そうです」
「ありがとう…教えてくれて。もう行って大丈夫よ、ありがとう」
「いえ、では後ほどお部屋にフルーツとビスケットを用意しておきますね」
「ええ…」
「では失礼致します」
やがて足音は遠くなり…ドアがパタンと閉じられた。
「はぁ…」
1人になり、私は深いため息をついて瞳を閉じた。良かった…ユベールが元気で…。
そして再び私は眠りについた…。
寒い…。
夢の中で私は何処ともわからない暗闇の中にいた。身体の芯から冷やすような強烈な寒さで震えていた。その時、不意に誰かが私を抱き寄せてきた。その誰かの身体はとても大きく温かだった。
「温かい…」
もっと温まりたくて私はその誰かにすり寄ると、抱き寄せる力が強まった。
ああ…何だかすごく気持ちが落ち着く…。私は自然に笑みが浮かび…再び意識が無くなった―。
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