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5−10 自分の本音
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「キリアン様は毒蛇に噛まれたのですか?しかも自分の部屋で?」
私はイメルダに尋ねた。
「ええ、そうです。その顔…何か心当たりがあるようですね?」
心当たりがあるも何も、私は半月前に毒蛇に噛まれて死にかけている。こんな王宮にそもそも蛇なんて入り込めるのだろうか?まさか…同じ蛇?だけどキリアンはあの時蛇の頭を切り落としたと言っていた。それとも彼は嘘をついており、毒蛇はまだ生きて何処かにいた…?
「どうしました?考え事ですか?」
イメルダに声を掛けられ、私はハッとなった。
「いえ、別に何も。」
そして顔を上げると言った。
「何をどう思って、私がキリアン様を殺したとおっしゃるのか分かりませんが、犯人は私ではありません。第一、彼にいなくなられたら困るのは私です。私1人ではとても魔石を探すのは無理ですから」
するとイメルダの声色が変わった。
「だったら、私達のグループに入って一緒に魔石探しをしませんか?貴女の様に魔力が強い人がいてくれればすぐに魔石は集まりますわ」
ひょっとすると…私に声を掛けたのはこれが目的だったのだろうか?
「イメルダ様…でも今の私をグループに加えると損しますよ?」
「え…?それは一体どういう意味かしら?」
「私はキリアン様に集めた魔石を全て預かって貰っていました。ですが…キリアン様は殺され、魔石は全て無くなっていたそうです。つまり今私が持っている魔石はゼロです。そしてアンリ王子からは今月中に一から魔石を集め直すように言われました」
「「「!」」」
私の言葉に3人の令嬢達は息を飲んだ。
「これでお分かりになりましたか?キリアン様が殺されて一番不利な立場に追いやられたのはこの私なのです。そんな私が何故彼を殺した犯人になるのですか?」
「そ、それは…!」
流石にイメルダはそれ以上は口を閉ざしてしまい、逆に同情の目を向けてきた。
「それではシルビア様は…これからどうするおつもりですか?」
「どうするも何も…魔石探しを続けるしかありません。アンリ王子の命令ですから。それでは失礼します」
私は頭を下げると背を向け、その場を離れていく。やがてイメルダ達も諦めたのか反対方向に去って行く気配を感じ、壁に手をついて立ち止まった。立ち話をしていたらまた眩暈がおこってきたからだ。こんな調子では今日はもう何も出来そうにない。
「取りあえず…部屋に戻りましょう」
そのまま少し休んでいると、眩暈が収まって来た。私はよろけながらも歩き続け…‥自分の部屋の前に辿り着いた。
カチャ‥
扉を開けて部屋に入ると後ろ手に扉を閉めた。ふらつく足でベッドまでたどり着くとそのまま崩れるようにベッドに倒れ込み、天井を見つめた。
「…家に帰りたい‥‥」
思わず本音がポロリと出てしまった。私は過去12回もこの城で命を落として来た。そしてまた今回もここで命を落としてしまうかもしれない。たった一人で苦しみながら…。どうせ死ぬなら誰かに見守られながら死にたい。もう本当に何もかも投げ出して実家に帰ってしまおうか…。
そんな事を考えているうちに徐々に瞼が重くなっていった―。
私はイメルダに尋ねた。
「ええ、そうです。その顔…何か心当たりがあるようですね?」
心当たりがあるも何も、私は半月前に毒蛇に噛まれて死にかけている。こんな王宮にそもそも蛇なんて入り込めるのだろうか?まさか…同じ蛇?だけどキリアンはあの時蛇の頭を切り落としたと言っていた。それとも彼は嘘をついており、毒蛇はまだ生きて何処かにいた…?
「どうしました?考え事ですか?」
イメルダに声を掛けられ、私はハッとなった。
「いえ、別に何も。」
そして顔を上げると言った。
「何をどう思って、私がキリアン様を殺したとおっしゃるのか分かりませんが、犯人は私ではありません。第一、彼にいなくなられたら困るのは私です。私1人ではとても魔石を探すのは無理ですから」
するとイメルダの声色が変わった。
「だったら、私達のグループに入って一緒に魔石探しをしませんか?貴女の様に魔力が強い人がいてくれればすぐに魔石は集まりますわ」
ひょっとすると…私に声を掛けたのはこれが目的だったのだろうか?
「イメルダ様…でも今の私をグループに加えると損しますよ?」
「え…?それは一体どういう意味かしら?」
「私はキリアン様に集めた魔石を全て預かって貰っていました。ですが…キリアン様は殺され、魔石は全て無くなっていたそうです。つまり今私が持っている魔石はゼロです。そしてアンリ王子からは今月中に一から魔石を集め直すように言われました」
「「「!」」」
私の言葉に3人の令嬢達は息を飲んだ。
「これでお分かりになりましたか?キリアン様が殺されて一番不利な立場に追いやられたのはこの私なのです。そんな私が何故彼を殺した犯人になるのですか?」
「そ、それは…!」
流石にイメルダはそれ以上は口を閉ざしてしまい、逆に同情の目を向けてきた。
「それではシルビア様は…これからどうするおつもりですか?」
「どうするも何も…魔石探しを続けるしかありません。アンリ王子の命令ですから。それでは失礼します」
私は頭を下げると背を向け、その場を離れていく。やがてイメルダ達も諦めたのか反対方向に去って行く気配を感じ、壁に手をついて立ち止まった。立ち話をしていたらまた眩暈がおこってきたからだ。こんな調子では今日はもう何も出来そうにない。
「取りあえず…部屋に戻りましょう」
そのまま少し休んでいると、眩暈が収まって来た。私はよろけながらも歩き続け…‥自分の部屋の前に辿り着いた。
カチャ‥
扉を開けて部屋に入ると後ろ手に扉を閉めた。ふらつく足でベッドまでたどり着くとそのまま崩れるようにベッドに倒れ込み、天井を見つめた。
「…家に帰りたい‥‥」
思わず本音がポロリと出てしまった。私は過去12回もこの城で命を落として来た。そしてまた今回もここで命を落としてしまうかもしれない。たった一人で苦しみながら…。どうせ死ぬなら誰かに見守られながら死にたい。もう本当に何もかも投げ出して実家に帰ってしまおうか…。
そんな事を考えているうちに徐々に瞼が重くなっていった―。
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