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第二十二章 前を向く為にも
私も怪しいと思ったんだよ
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銀髪で藍色の瞳。幼いながらも整った顔立ち。服装も貴族。しかも上位のもの。
震えながらも両手で構えている短剣は真険というよりも練習で使うような木で出来ている剣だった。鋭い刃は無く安全性を保証されているが、力いっぱい振るわれたら打撲しそうだ。
私は、思考が追いつかずに固まってしまった。アレン様の幼い頃にそっくり。
何?? どういうこと??
そんな疑問がグルグルと回って頭がパニック状態だった。
怒りに近い声でアレン様似の子供が言う。
「聞いてるのか!!?」
「あ……怪しいものでは無いんですよ!!! ただ……そう、迷子になってしまったんです!」
子供の声で状況を整理する前に、今この場を何とかしなければと少しだけ冷静さを取り戻した。
「迷子!? さては、お前……|暗殺者(アサシン)か!? まさか昨日スープに毒を入れたのもお前か!?」
「え、毒!? 何の話」
「しらばっくれるな。子供だからって見下して! お前が怪しいのなんて見ればわかるぞ」
子供だから見下してるわけではなくて……怪しいよね。私も怪しいなとは思ったんだよ。
でも言い訳が思い付かなかったんだもん!!
困ったな。そもそもここが何処なのかも分からないし、凄く警戒してるから道聞くのもなぁ。
子供をじっと見ていた子狐の姿になっているジョセフさんが何かを感じたのか、よろよろと動き出した。
本来なら動けないほど重傷だというのに……。
風に揺れて草と草が擦れる音がするが、一ヶ所だけ凄まじい勢いで風を切る音がする。
何が起こったのか分からなかった。
茂みから現れたのは私を狙って飛び出した男の子が刃が鋭い剣が私の目を貫く直前、ジョセフさんが刃を噛んで視点をズラした。
ピッと、頬に軽く刃が当たり、うっすらと斬れる。ツーっと傷口から血の雫が流れ落ちる。
ジョセフさんは容赦なく剣を噛みきった。力技過ぎるので口の中は所々切れていて、口から血を流している。
「へぇ……、魔力は弱いから気付かなかったや。ーー悪魔か」
私を狙った男の子は、地面に着地すると、噛み切られた剣を見た後、ジョセフさんに視線を映す。
ジョセフさんに目掛けて突進してきた。ジョセフさんのお腹を思いっきり蹴る。
足に魔力を込めたのか、キック力が上がり、吹き飛ばされる。木に当たりそうになり、私は咄嗟に魔法を使う。
すると、ジョセフさんを守るように黒い炎が包み込み、衝撃を和らげた。
素早い動きなので目で追いつけなかったけど、蹴り飛ばされた瞬間、ジョセフさんが死ぬかと思って無我夢中で魔法を放った。
力無く、地面に座り込む私は息を切らしていた。
「キース、遅い」
「申し訳ございません。王子」
キース??
アレン様の護衛騎士の一人だわ。しかも、小さい……。
でも、よく見たら面影ある。
今はそれどころじゃなかった。ジョセフさんは無事!?
立ち上がろうとしたら、誰かに背中を押されて両手を後ろで押さえつけられる。
「動くな。いくつか質問がある。答えない場合は……どうなるか分からないよ?」
キースとかいう少年に魔法封じの枷を嵌められ、怪しい笑みを向けられた。
その笑みにゾクッとした。
「わ、わかっ……り、ました。でも……その子狐は怪我が酷いので慎重に扱ってもらえませんか」
私の言葉に少年二人はお互いの顔を見た後、怪訝な表情をした。
「……暗殺者(アサシン)なのに、狐の命は尊重しろだなんて虫唾が走るな」
「私は暗殺者(アサシン)じゃありません。それだけは信じて」
私は暗殺者(アサシン)だというのを否定した。それだけだと信じてもらえないだろう。でも、違うという証拠も無いから、何度も言うしかない。
銀髪の少年を見ると、じっと私を見ていた。何かを探るような……そんな目で。
「待て、キース」
キースは私に魔法封じの枷を両手にはめようとしたらそれを止める。
私に近付くと、「助けてほしい?」と聞いてきたので頷いた。
「キース、放してやろう。こいつは嘘をついてないようだ」
「ですが、怪しいではありませんか」
「命令だ」
まだ幼いというのに、銀髪の少年はさっきまでの動揺した素振りは見せずに堂々としていた。
私から放れたキースは距離をとる。
自由になった体を起こすと、あちこちが痛くて顔が歪む。
それでも必死に起き上がると、私の名を聞いてきたが、名乗っていいのか分からなかったので、とりあえず『フィア』という名で呼んでもらう事にした。
銀髪の少年は目を細め、ニコッと天使のような笑みを向けた。
「お姉さん、嘘はいけないよ。嘘をつくとすぐにバレるからね」
なんて、軽く脅されるようにされたので渋々自分の名前を言った。
だって、銀髪の少年よりも後ろにいるキースという少年の方が今にも殺しそうな程の殺気を放っていたんだもん。怖っ!!? て、なったので素直に言うことにした。
動揺すると判断力が鈍くなって冷静になると鋭くなるタイプなのね……。
幼いながらもすごい子。
と、関心していたら銀髪の少年が自己紹介をしてくれた。
「ソフィア……キレイな名だな。おれはアレン・ミットライトという」
私はその言葉を聞いて目が点になった。
同姓同名?? いやでも、こんなに似てる人がいるだろうか。
護衛らしき人もキースって名前だし……、どうなってるの?
震えながらも両手で構えている短剣は真険というよりも練習で使うような木で出来ている剣だった。鋭い刃は無く安全性を保証されているが、力いっぱい振るわれたら打撲しそうだ。
私は、思考が追いつかずに固まってしまった。アレン様の幼い頃にそっくり。
何?? どういうこと??
そんな疑問がグルグルと回って頭がパニック状態だった。
怒りに近い声でアレン様似の子供が言う。
「聞いてるのか!!?」
「あ……怪しいものでは無いんですよ!!! ただ……そう、迷子になってしまったんです!」
子供の声で状況を整理する前に、今この場を何とかしなければと少しだけ冷静さを取り戻した。
「迷子!? さては、お前……|暗殺者(アサシン)か!? まさか昨日スープに毒を入れたのもお前か!?」
「え、毒!? 何の話」
「しらばっくれるな。子供だからって見下して! お前が怪しいのなんて見ればわかるぞ」
子供だから見下してるわけではなくて……怪しいよね。私も怪しいなとは思ったんだよ。
でも言い訳が思い付かなかったんだもん!!
困ったな。そもそもここが何処なのかも分からないし、凄く警戒してるから道聞くのもなぁ。
子供をじっと見ていた子狐の姿になっているジョセフさんが何かを感じたのか、よろよろと動き出した。
本来なら動けないほど重傷だというのに……。
風に揺れて草と草が擦れる音がするが、一ヶ所だけ凄まじい勢いで風を切る音がする。
何が起こったのか分からなかった。
茂みから現れたのは私を狙って飛び出した男の子が刃が鋭い剣が私の目を貫く直前、ジョセフさんが刃を噛んで視点をズラした。
ピッと、頬に軽く刃が当たり、うっすらと斬れる。ツーっと傷口から血の雫が流れ落ちる。
ジョセフさんは容赦なく剣を噛みきった。力技過ぎるので口の中は所々切れていて、口から血を流している。
「へぇ……、魔力は弱いから気付かなかったや。ーー悪魔か」
私を狙った男の子は、地面に着地すると、噛み切られた剣を見た後、ジョセフさんに視線を映す。
ジョセフさんに目掛けて突進してきた。ジョセフさんのお腹を思いっきり蹴る。
足に魔力を込めたのか、キック力が上がり、吹き飛ばされる。木に当たりそうになり、私は咄嗟に魔法を使う。
すると、ジョセフさんを守るように黒い炎が包み込み、衝撃を和らげた。
素早い動きなので目で追いつけなかったけど、蹴り飛ばされた瞬間、ジョセフさんが死ぬかと思って無我夢中で魔法を放った。
力無く、地面に座り込む私は息を切らしていた。
「キース、遅い」
「申し訳ございません。王子」
キース??
アレン様の護衛騎士の一人だわ。しかも、小さい……。
でも、よく見たら面影ある。
今はそれどころじゃなかった。ジョセフさんは無事!?
立ち上がろうとしたら、誰かに背中を押されて両手を後ろで押さえつけられる。
「動くな。いくつか質問がある。答えない場合は……どうなるか分からないよ?」
キースとかいう少年に魔法封じの枷を嵌められ、怪しい笑みを向けられた。
その笑みにゾクッとした。
「わ、わかっ……り、ました。でも……その子狐は怪我が酷いので慎重に扱ってもらえませんか」
私の言葉に少年二人はお互いの顔を見た後、怪訝な表情をした。
「……暗殺者(アサシン)なのに、狐の命は尊重しろだなんて虫唾が走るな」
「私は暗殺者(アサシン)じゃありません。それだけは信じて」
私は暗殺者(アサシン)だというのを否定した。それだけだと信じてもらえないだろう。でも、違うという証拠も無いから、何度も言うしかない。
銀髪の少年を見ると、じっと私を見ていた。何かを探るような……そんな目で。
「待て、キース」
キースは私に魔法封じの枷を両手にはめようとしたらそれを止める。
私に近付くと、「助けてほしい?」と聞いてきたので頷いた。
「キース、放してやろう。こいつは嘘をついてないようだ」
「ですが、怪しいではありませんか」
「命令だ」
まだ幼いというのに、銀髪の少年はさっきまでの動揺した素振りは見せずに堂々としていた。
私から放れたキースは距離をとる。
自由になった体を起こすと、あちこちが痛くて顔が歪む。
それでも必死に起き上がると、私の名を聞いてきたが、名乗っていいのか分からなかったので、とりあえず『フィア』という名で呼んでもらう事にした。
銀髪の少年は目を細め、ニコッと天使のような笑みを向けた。
「お姉さん、嘘はいけないよ。嘘をつくとすぐにバレるからね」
なんて、軽く脅されるようにされたので渋々自分の名前を言った。
だって、銀髪の少年よりも後ろにいるキースという少年の方が今にも殺しそうな程の殺気を放っていたんだもん。怖っ!!? て、なったので素直に言うことにした。
動揺すると判断力が鈍くなって冷静になると鋭くなるタイプなのね……。
幼いながらもすごい子。
と、関心していたら銀髪の少年が自己紹介をしてくれた。
「ソフィア……キレイな名だな。おれはアレン・ミットライトという」
私はその言葉を聞いて目が点になった。
同姓同名?? いやでも、こんなに似てる人がいるだろうか。
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