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第十四章 悪役令嬢
悪役令嬢のソフィアは……
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……なんだか疲れた。
寮に帰るなり、ソファに座る。
デメトリアス家でしばらく泣いた後、落ち着きを取り戻した私は寮に戻ってきた。
帰る途中、お義母さまが寂しそうな顔をしていた。のんびりはしてはいられないのよね。
「お疲れ様ですね」
「うん」
「もう少しゆっくりしてくれば宜しかったのに」
「……そうはいかないよ」
学園が休みだからこそ、そこそこ自由に行動できる。
ノエルは私と話がしたいというか少しでも一緒に居たいようだけど、今の私には余裕がない。
それに、今・の・私・は・な・く・な・る・か・も・し・れ・な・い・のに……。
そうなってしまうとノエルにとっては酷なことだと思う。
……なんて、言い訳だ。
私が寂しいから避けてる。
もしも私・が・私・で・な・く・な・っ・て・しまったら、いつか私を忘れてしまうんじゃないか。
そんなことを考えてしまう。
そうならないように、私は悪役令嬢と向き合わなくてはならない。
心が歪んでしまったのは、実の両親が自分を捨てたと思い込んでたから。
実際には捨ててはいなくて、ソ・フ・ィ・ア・の幸せを願いながら自分を犠牲にしてしまう。
当時は幼さゆえに現実を受け入れられなくて両親が死んでしまった事件の記憶を自ら封印してしまった。
「ねぇ、アイリス」
「はい?」
「……ありがとうね」
アイリスは紅茶の用意をしている手を止め、私を見て首を傾げた。
「どうしたんですか? 紅茶の用意ならいつもしてますのに」
「そうじゃないわ、違うんだけど、お礼を言いたかったの。深い意味はないから、忘れてね」
ゲームでも、アイリスは悪役令嬢を支えようと必死だった。今でもそれは変わらない。
アイリスがいるから、私は心が壊れずに済んでるのかもしれない。
本当に感謝しかない。
「忘れませんよ。ソフィア様のお礼は嬉しいですから」
アイリスはニコッと微笑む。
紅茶をティーカップに注ぐと、私の目の前にソーサラーとカップを置く。
その時に、エプロンのポケットから手紙が落ちた。
なにか落ちたと思い、拾おうとして手を伸ばしたら、アイリスが慌てた声を出した。
荒てた声に驚いて、アイリスを見ると私に謝罪して急いで手紙を拾った。
「……その手紙」
「なんでもありません。友人からの手紙でして……」
「そ、そう……?」
アイリスが珍しく慌てふためいている。これはなにかあると思いつつも言いたくないことを強引に聞くのは違うと思った。
ただ、アイリスは嘘をついているのだけはわかる。
それは優しさから、私に心配かけないようにだとは思うけど。
「アイリスは気分転換、してるの?」
「え?? してますよ」
「それは何??」
「ソフィア様を見守ることです!」
「それって気分転換になるの?」
「私はなりますよ!!」
話を別の方へと向けるため、思いついたことを聞いてみると、アイリスがドヤり顔で答えてきた。
ーー本当にこの人は。
なんて、照れくさくなってしまう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日が沈み、月が顔を出す時間帯。
今日は満月だ。
ノア先生との約束の日。
私は空中庭園内に入ると、ノア先生とアレン様は先に待機していた。
空中庭園で約束したのが数日前だったのに、この数日間は色々あり過ぎて長く感じてしまう。
ノア先生の肩に乗っていた子ドラゴン姿のシーアさんが私の肩に乗ってきた。
「お二人とも、大丈夫ですか?」
「はい」
「いつでも」
ノア先生の声に私とアレン様はお互いの顔を見合わせた後、意を決した声を上げる。
「では、始めます」
そう言ったノア先生は呪文を唱え始めると巨大な魔法陣が地面に現れ、月の光を浴び輝きを増していく。
段々と意識が遠のくような、眠気が襲う。
そして、
起きられなくなりそのまま寝てしまった。
寮に帰るなり、ソファに座る。
デメトリアス家でしばらく泣いた後、落ち着きを取り戻した私は寮に戻ってきた。
帰る途中、お義母さまが寂しそうな顔をしていた。のんびりはしてはいられないのよね。
「お疲れ様ですね」
「うん」
「もう少しゆっくりしてくれば宜しかったのに」
「……そうはいかないよ」
学園が休みだからこそ、そこそこ自由に行動できる。
ノエルは私と話がしたいというか少しでも一緒に居たいようだけど、今の私には余裕がない。
それに、今・の・私・は・な・く・な・る・か・も・し・れ・な・い・のに……。
そうなってしまうとノエルにとっては酷なことだと思う。
……なんて、言い訳だ。
私が寂しいから避けてる。
もしも私・が・私・で・な・く・な・っ・て・しまったら、いつか私を忘れてしまうんじゃないか。
そんなことを考えてしまう。
そうならないように、私は悪役令嬢と向き合わなくてはならない。
心が歪んでしまったのは、実の両親が自分を捨てたと思い込んでたから。
実際には捨ててはいなくて、ソ・フ・ィ・ア・の幸せを願いながら自分を犠牲にしてしまう。
当時は幼さゆえに現実を受け入れられなくて両親が死んでしまった事件の記憶を自ら封印してしまった。
「ねぇ、アイリス」
「はい?」
「……ありがとうね」
アイリスは紅茶の用意をしている手を止め、私を見て首を傾げた。
「どうしたんですか? 紅茶の用意ならいつもしてますのに」
「そうじゃないわ、違うんだけど、お礼を言いたかったの。深い意味はないから、忘れてね」
ゲームでも、アイリスは悪役令嬢を支えようと必死だった。今でもそれは変わらない。
アイリスがいるから、私は心が壊れずに済んでるのかもしれない。
本当に感謝しかない。
「忘れませんよ。ソフィア様のお礼は嬉しいですから」
アイリスはニコッと微笑む。
紅茶をティーカップに注ぐと、私の目の前にソーサラーとカップを置く。
その時に、エプロンのポケットから手紙が落ちた。
なにか落ちたと思い、拾おうとして手を伸ばしたら、アイリスが慌てた声を出した。
荒てた声に驚いて、アイリスを見ると私に謝罪して急いで手紙を拾った。
「……その手紙」
「なんでもありません。友人からの手紙でして……」
「そ、そう……?」
アイリスが珍しく慌てふためいている。これはなにかあると思いつつも言いたくないことを強引に聞くのは違うと思った。
ただ、アイリスは嘘をついているのだけはわかる。
それは優しさから、私に心配かけないようにだとは思うけど。
「アイリスは気分転換、してるの?」
「え?? してますよ」
「それは何??」
「ソフィア様を見守ることです!」
「それって気分転換になるの?」
「私はなりますよ!!」
話を別の方へと向けるため、思いついたことを聞いてみると、アイリスがドヤり顔で答えてきた。
ーー本当にこの人は。
なんて、照れくさくなってしまう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日が沈み、月が顔を出す時間帯。
今日は満月だ。
ノア先生との約束の日。
私は空中庭園内に入ると、ノア先生とアレン様は先に待機していた。
空中庭園で約束したのが数日前だったのに、この数日間は色々あり過ぎて長く感じてしまう。
ノア先生の肩に乗っていた子ドラゴン姿のシーアさんが私の肩に乗ってきた。
「お二人とも、大丈夫ですか?」
「はい」
「いつでも」
ノア先生の声に私とアレン様はお互いの顔を見合わせた後、意を決した声を上げる。
「では、始めます」
そう言ったノア先生は呪文を唱え始めると巨大な魔法陣が地面に現れ、月の光を浴び輝きを増していく。
段々と意識が遠のくような、眠気が襲う。
そして、
起きられなくなりそのまま寝てしまった。
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