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第十七章 三作品目のヒロインの想い人
家族から、そして使用人からも良く思われてない
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イリア様のお泊まり会から三日は過ぎた。ノア先生待ちだったため、その間、やることといえば、学園から出された課題と魔法や剣術の稽古といったところだ。
ちなみにイリア様は一泊二日だったので、次の日にお帰りになられた。
ノエルと時間が合えば一緒に稽古してたりしてたけど。私が女だから、ノエルはやりにくそうにしていたんだけど、義弟とはいえ、ノエルと一緒に何かやることがとても嬉しくて心が和む瞬間だった。
ノエルに癒された私はさらに張り切ってしまい、稽古中に盛大に怪我をして、お義母さまに怒られる。そんなお義母さまを宥めるお義父さま。
怒られてるのにそれが嬉しいだなんて……変なのかな。
キースさんは私を特定の距離で見守っている。ちらっと目線を向けると微笑んでくれる。
オリヴァーさんとは違う護衛のやり方で、戸惑ってしまうけど、やり方は人それぞれだろうから何も言わないことにした。
そして、今はノア先生が何かに気付いたらしくサロンで話を聞くことにした。誰にも聞かれたくない話らしく、人払いをして念の為に結界を張る。
私とノア先生が向かい合ってソファーに座る。
ノア先生が私が渡した紙と宝石をテーブルに置くと「これを見てください」と言うと、ノア先生の肩からひょっこりと顔を覗かせた子ドラゴンの姿のシーアさんがテーブルに移動した。
シーアさんが紙に近付いて両手を前に出す。すると、小さな炎が紙をあぶりだした。
若干文字のようなものが見え始めたので、思わず私は口に出してしまった。
「……あぶり出し、ですか?」
「はい。そのようです。恐らく、誰にも気付かれたくなかったのでしょう」
「それは……あっ、いえ。なんでもないです」
それは……なぜ? と、聞こうとしたけど、なんとなく分かるような気もする。
恐らく、アイリスは……家族から、そして使用人からも良く思われてないんじゃないかってそんな気がする。
それだと、ノア先生に頼んで良かったのか気になるところ。
「大丈夫ですよ。ソフィア様の判断は正しい。安心してください」
私の不安が伝わったのか、ノア先生は優しく諭す。
「は、はい」
「では、話を戻します。やはり、ルイス子爵は何かあるようですね」
あぶり出しによって映し出された文字には『ルイス子爵はソフィア様を狙っている』だった。
「それから宝石なのですが、一定の魔力を注ぐととある鍵が出てくることがわかりました。ただ、宝石のような魔導具は今の時代には失われている道具でした」
「今の時代には?」
「古代の魔導具のようです。ただ少しだけ古代よりも雑さがあるので、再現した魔導具」
「つまり、レプリカということですか?」
私の問いにノア先生はゆっくりと頷く。
「見ててください」
ノア先生は宝石を手に取る。すると宝石が微かな光を帯びはじめた。
きっと一定数の魔力を注いでいるんだろう。
宝石から鍵らしき頭が見え始めたがパチンっと静電気のような光と音が鳴り、ノア先生は急いで宝石をテーブルに置いた。
ノア先生は宝石を持っていた手を擦る。
「ご覧のとおり、弾かれてしまいます。魔力は一定数注いでいますが……レプリカなため、それだけでは鍵を取り出せないんです。魔力の他に何かが必要なのかと」
「魔力の他に……」
私は口元に手を持ってきて考える。この場合、乙女ゲームの展開だと攻略対象者によって違うんだろうな。
ノア先生は美形だけど攻略対象者じゃないんだよな。もしかしたら、『クリムゾン メイジ』の続編とかで攻略対象者になってる可能性あるけど。
前世で続編が何作も出てるのは知ってるけど、そこまで詳しくないし、一作目で全クリする前に死んじゃったからなぁ。
アイリスが私だけに遺してくれたとは思えない。
だったら誰に……?
お義父さま?? お義母さま?? それとも侍女の誰か?
どれもピンと来ない。でも、ノア先生にも親しみを込めて話してる姿を見たことない。
だとしたらオリヴァーさんに? それも微妙な気がするんだよなぁ。
クロエ様に相談してみようかな。
「……あの、一晩考えてみますので、私に時間をください」
「わかりました。ですが、急いでください。あまり悠長にできる時間はありませんので」
私はゆっくりと頷く。
「そういえば、シーアさんは?」
「……永らく現実世界に居るものですから、少々体調を崩していまして」
「あっ……すみません」
「いいえ。気にしないでください。ですが、それも含めて早く解決していきましょう」
アイリスの問題だけでも手一杯なのに、シーアさんの問題も……。
これは、のんびりしてられないね。
ちなみにイリア様は一泊二日だったので、次の日にお帰りになられた。
ノエルと時間が合えば一緒に稽古してたりしてたけど。私が女だから、ノエルはやりにくそうにしていたんだけど、義弟とはいえ、ノエルと一緒に何かやることがとても嬉しくて心が和む瞬間だった。
ノエルに癒された私はさらに張り切ってしまい、稽古中に盛大に怪我をして、お義母さまに怒られる。そんなお義母さまを宥めるお義父さま。
怒られてるのにそれが嬉しいだなんて……変なのかな。
キースさんは私を特定の距離で見守っている。ちらっと目線を向けると微笑んでくれる。
オリヴァーさんとは違う護衛のやり方で、戸惑ってしまうけど、やり方は人それぞれだろうから何も言わないことにした。
そして、今はノア先生が何かに気付いたらしくサロンで話を聞くことにした。誰にも聞かれたくない話らしく、人払いをして念の為に結界を張る。
私とノア先生が向かい合ってソファーに座る。
ノア先生が私が渡した紙と宝石をテーブルに置くと「これを見てください」と言うと、ノア先生の肩からひょっこりと顔を覗かせた子ドラゴンの姿のシーアさんがテーブルに移動した。
シーアさんが紙に近付いて両手を前に出す。すると、小さな炎が紙をあぶりだした。
若干文字のようなものが見え始めたので、思わず私は口に出してしまった。
「……あぶり出し、ですか?」
「はい。そのようです。恐らく、誰にも気付かれたくなかったのでしょう」
「それは……あっ、いえ。なんでもないです」
それは……なぜ? と、聞こうとしたけど、なんとなく分かるような気もする。
恐らく、アイリスは……家族から、そして使用人からも良く思われてないんじゃないかってそんな気がする。
それだと、ノア先生に頼んで良かったのか気になるところ。
「大丈夫ですよ。ソフィア様の判断は正しい。安心してください」
私の不安が伝わったのか、ノア先生は優しく諭す。
「は、はい」
「では、話を戻します。やはり、ルイス子爵は何かあるようですね」
あぶり出しによって映し出された文字には『ルイス子爵はソフィア様を狙っている』だった。
「それから宝石なのですが、一定の魔力を注ぐととある鍵が出てくることがわかりました。ただ、宝石のような魔導具は今の時代には失われている道具でした」
「今の時代には?」
「古代の魔導具のようです。ただ少しだけ古代よりも雑さがあるので、再現した魔導具」
「つまり、レプリカということですか?」
私の問いにノア先生はゆっくりと頷く。
「見ててください」
ノア先生は宝石を手に取る。すると宝石が微かな光を帯びはじめた。
きっと一定数の魔力を注いでいるんだろう。
宝石から鍵らしき頭が見え始めたがパチンっと静電気のような光と音が鳴り、ノア先生は急いで宝石をテーブルに置いた。
ノア先生は宝石を持っていた手を擦る。
「ご覧のとおり、弾かれてしまいます。魔力は一定数注いでいますが……レプリカなため、それだけでは鍵を取り出せないんです。魔力の他に何かが必要なのかと」
「魔力の他に……」
私は口元に手を持ってきて考える。この場合、乙女ゲームの展開だと攻略対象者によって違うんだろうな。
ノア先生は美形だけど攻略対象者じゃないんだよな。もしかしたら、『クリムゾン メイジ』の続編とかで攻略対象者になってる可能性あるけど。
前世で続編が何作も出てるのは知ってるけど、そこまで詳しくないし、一作目で全クリする前に死んじゃったからなぁ。
アイリスが私だけに遺してくれたとは思えない。
だったら誰に……?
お義父さま?? お義母さま?? それとも侍女の誰か?
どれもピンと来ない。でも、ノア先生にも親しみを込めて話してる姿を見たことない。
だとしたらオリヴァーさんに? それも微妙な気がするんだよなぁ。
クロエ様に相談してみようかな。
「……あの、一晩考えてみますので、私に時間をください」
「わかりました。ですが、急いでください。あまり悠長にできる時間はありませんので」
私はゆっくりと頷く。
「そういえば、シーアさんは?」
「……永らく現実世界に居るものですから、少々体調を崩していまして」
「あっ……すみません」
「いいえ。気にしないでください。ですが、それも含めて早く解決していきましょう」
アイリスの問題だけでも手一杯なのに、シーアさんの問題も……。
これは、のんびりしてられないね。
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