小助くんの小さなぼうけん

ケンタシノリ

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白い雪とこおりで元気にあそぶ小助くん

小助くんとワン太くんと雪ん子たち

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 冬の山おくは、どこから見わたしても白い雪にすっぽりとおおわれています。うすぐらい雲が広がる空からは、雪がはげしくふりつづいています。 

 そんな中にあっても、小助はワン太といっしょに雪をふみしめながらすすんでいます。雪の上には、小助たちの足あとがくっきりとのこっています。 

「わ~い! 雪だ! 雪だ!」 

 小助は、ふりつづく雪の中を元気いっぱいにかけ出しています。ワン太のほうも、小助の後ろをついていこうと走りつづけています。 

 そんな時、小助たちの向こうがわに子どものすがたらしきものを見つけました。でも、雪がたくさんふっているので近くへ行かないとどんなすがたなのかまだ分かりません。 

「こっち! こっち!」 

 どんなに雪がふっていても、小助はいつも元気いっぱいに足をすすめています。ワン太も、小助において行かれないようについて行きます。 

 さらにすすむと、わらであんだもので頭がすっぽり入った男の子と女の子が小助たちの目の前にあらわれました。きものをみにつけた2人は、はらがけ1まいの小助をふしぎそうに見ています。 

「わあ~っ! かわいいぼうやだね」 
「どこからきたの?」 
「あっち! あっち!」 

 2人の子どもからのことばに、小助は後ろをふり向いて自分の家のほうへ右手をのばしました。小助は、みぶり手ぶりで雪の中にいる子どもたちにつたえようとしています。 

「ぼうやの名前はなあに?」 
「小助! 小助! 小助!」 
「小助くんという名前なんだね。ぼくたち2人は雪ん子とよばれているよ」 

 雪ん子たちは、小助たちをさそうように雪の広がるじめんをすすんでいます。小助たちも、この先にどんなものがあるのか楽しみにしながら歩いています。 

「ねえねえ! どこ行くの? どこ行くの?」 
「あたしたちがいつもいるばしょへもどるところよ」 
「どんなところ? どんなところ?」 
「それは、見てからのお楽しみだよ」 

 小助は、雪ん子がどこでくらしているのかますます楽しみになってきました。しばらくすると、雪で作ったふしぎな形のたてものが見えてきました。 

 そのたてものは、子どもがしゃがんで入るくらいの高さの入口がぽっかりとあいています。でも、小助のような小さい子どもだったら、しゃがまなくてもそのまま入ることができます。 

「これなあに? これなあに?」 
「これは、かまくらという雪のたてものだよ。ぼうやたちも入ってごらん」 

 小助とワン太は、雪ん子の2人が入るのをまってからかまくらの中へ足をすすめています。そこには、小助が今まで見たことのないものがおかれています。 

「ねえねえ、これは? これは?」 
「これは、火ばちというものだよ」 
「このまわりにすわったらあったかいよ」 

 雪がずっとふりつづく中、かまくらの中からは小助たちと雪ん子のにぎやかなわらい声が空に向かってひびきわたっています。 
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