2 / 2
後編
しおりを挟む
「ありがとうございました」
「こちらこそ……ごめんなさいね、こんなことになってしまって」
「いえ。お義母さんには感謝しています」
「馬鹿息子が迷惑をかけてしまったわよね、本当に申し訳ありませんでした」
アルビシレの母親は最後まで善悪を分かっている良い人だった。
「い、いえ! そんな! やめてください、お義母さんには感謝しているんです! ……お別れは寂しいですが、さようなら」
でも、今日、私とアルビシレの関係は終わる。それは、アルビシレの母親との関係もまた終わるということで、今後はもう彼女にも会うことはないだろう。
あんなことをしたアルビシレは許せない。
でも彼の母親には感謝している。
◆
その後、ある夜会に参加した際に国王の親戚の男性に見初められた私は、十も年上のその男性と結婚した。
年齢は離れている。
けれども私たちの心の距離は近い。
今はとても幸せだ。
アルビシレとあんな終わり方となってしまったことは残念だったが――そのおかげで今日を迎えられたのだとしたら、あれはあれで一種の幸運だったのかもしれない。
過ぎたこと、すべて、無駄だったとは思いたくない。
◆
あれから五年が過ぎた。
最近知ったことなのだが、アルビシレは私との婚約が破棄となった直後に『同意なく女性を性的に利用した』という罪で拘束されたそうで、処刑されたそうだ。
あの日に関わっていたミーチェという女性がアルビシレからお礼のお金を貰えなかったために怒り、あの時の行為を国に犯罪として訴え、その結果大事になってしまったそうで。
で、その結果、アルビシレはそういうことになってしまったのだそうだ。
ちなみに私は今も夫婦で仲良く暮らしている。
もうしばらく経つが、私も少し前から個人でボランティア活動を始め、貧しい地域や貧しい人々を支援するため動いている。
◆終わり◆
「こちらこそ……ごめんなさいね、こんなことになってしまって」
「いえ。お義母さんには感謝しています」
「馬鹿息子が迷惑をかけてしまったわよね、本当に申し訳ありませんでした」
アルビシレの母親は最後まで善悪を分かっている良い人だった。
「い、いえ! そんな! やめてください、お義母さんには感謝しているんです! ……お別れは寂しいですが、さようなら」
でも、今日、私とアルビシレの関係は終わる。それは、アルビシレの母親との関係もまた終わるということで、今後はもう彼女にも会うことはないだろう。
あんなことをしたアルビシレは許せない。
でも彼の母親には感謝している。
◆
その後、ある夜会に参加した際に国王の親戚の男性に見初められた私は、十も年上のその男性と結婚した。
年齢は離れている。
けれども私たちの心の距離は近い。
今はとても幸せだ。
アルビシレとあんな終わり方となってしまったことは残念だったが――そのおかげで今日を迎えられたのだとしたら、あれはあれで一種の幸運だったのかもしれない。
過ぎたこと、すべて、無駄だったとは思いたくない。
◆
あれから五年が過ぎた。
最近知ったことなのだが、アルビシレは私との婚約が破棄となった直後に『同意なく女性を性的に利用した』という罪で拘束されたそうで、処刑されたそうだ。
あの日に関わっていたミーチェという女性がアルビシレからお礼のお金を貰えなかったために怒り、あの時の行為を国に犯罪として訴え、その結果大事になってしまったそうで。
で、その結果、アルビシレはそういうことになってしまったのだそうだ。
ちなみに私は今も夫婦で仲良く暮らしている。
もうしばらく経つが、私も少し前から個人でボランティア活動を始め、貧しい地域や貧しい人々を支援するため動いている。
◆終わり◆
482
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
初対面の婚約者に『ブス』と言われた令嬢です。
甘寧
恋愛
「お前は抱けるブスだな」
「はぁぁぁぁ!!??」
親の決めた婚約者と初めての顔合わせで第一声で言われた言葉。
そうですかそうですか、私は抱けるブスなんですね……
って!!こんな奴が婚約者なんて冗談じゃない!!
お父様!!こいつと結婚しろと言うならば私は家を出ます!!
え?結納金貰っちゃった?
それじゃあ、仕方ありません。あちらから婚約を破棄したいと言わせましょう。
※4時間ほどで書き上げたものなので、頭空っぽにして読んでください。
私知らないから!
mery
恋愛
いきなり子爵令嬢に殿下と婚約を解消するように詰め寄られる。
いやいや、私の権限では決められませんし、直接殿下に言って下さい。
あ、殿下のドス黒いオーラが見える…。
私、しーらないっ!!!
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。
四季
恋愛
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。
腹に彼の子が宿っている? そうですか、ではお幸せに。
四季
恋愛
「わたくしの腹には彼の子が宿っていますの! 貴女はさっさと消えてくださる?」
突然やって来た金髪ロングヘアの女性は私にそんなことを告げた。
想い合っている? そうですか、ではお幸せに
四季
恋愛
コルネリア・フレンツェはある日突然訪問者の女性から告げられた。
「実は、私のお腹には彼との子がいるんです」
婚約者の相応しくない振る舞いが判明し、嵐が訪れる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる