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3話
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生まれ育った国を出て数年、私は今女帝パトリシアより寵愛を受けている。
「パトリシア様、マッサージいたしましょうか?」
「いいえ、今日は要らないわ」
「あ、はい、すみません」
「ああいえ。そうがっかりしないで。気持ちはとても嬉しいのよ、でも、今日は私が貴女に何かして差し上げたいの。グレンダ、貴女にはいつも支えられているから」
彼女は私を他の誰よりも大切にしてくれている。そしてそれは時が流れても変わらない。一過性のブームというわけではなかった。
両親も良い暮らしをさせてもらえているし、パトリシアには感謝しかない。
ちなみにフレック王国はというと、私が出ていってすぐに滅んだ。
何でもアダマンには少し前から私ではない愛している女がいたそうだ。婚約破棄のきっかけを作ったのも実はその女だったようで。彼女は私からアダマンを奪い取りたくて、それで、私が本物の聖女ではないというような情報を流していたそうなのだ。
そんな彼女は、実は、隣国から送り込まれたスパイのような女だった。
アダマンが機密情報を彼女へあれこれ流してしまったためにフレック王国の重要な情報がたくさん隣国へ流れ出てしまったそうで、それによって国は隣国より侵攻され乗っ取られることとなってしまったそうだ。
国は三日ももたず、また、フレック王家は一年以内に根絶やしにされたらしい。
国王は公開処刑。そして王子王女らも皆拘束され心ないことをされたうえ最期は残酷な方法で処刑されてしまったそうだ。もちろんその中には王子であったアダマンも含まれている。
私が生まれ育った国はもうない。
でも、どうでもいいことだ。
だってあそこは居心地の良い場所ではなかったから。
私はここで生きてゆく。
第二の故郷とも言える、この、帝国ビーガンで。
女帝パトリシアに愛されながら生きてゆくのだ。
◆終わり◆
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