子どものようなわがままを言う王子が婚約者だったのですが、どうやら彼とは離れられることとなりそうです。

四季

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「最低だよ君! だから婚約は破棄する!」
「ですが、それは、色々な方と相談が必要なことで――」
「うるさい! やめはやめ! 何を言っても無駄だよ、もう僕の心は変わらないから。絶対に!」
「ビトログリオッツ様、どうか、冷静になって」

 すると彼は暴走し始める。

「婚約は破棄! 婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄、婚約は破棄だよ! 婚約破棄だってば! 絶対! 婚約破棄、分かる? 婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄、信用できないから、婚約破棄婚約破棄! 婚約破棄するんだ! もう決めたから! 婚約破棄婚約破棄婚約破棄、婚約破棄ッ!!」

 こうなってしまうと彼はもうとめられない。
 それはお決まりの展開である。

 取り敢えず、録音魔法を使い彼の発言を録音しておくことに。

「婚約破棄だよ! 婚約破棄だよ、婚約破棄だって、婚約破棄だってば! 絶対! 婚約破棄するから婚約破棄するから婚約破棄だから婚約破棄だよ、婚約破棄だって! 婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄ーッ!!」

 彼は鼻水を垂らしながら叫び続ける。
 凄まじい迫力だ。

「だーかーらー、絶対にー、婚約破棄!! 婚約破棄婚約破棄婚約破棄ィッ! 婚約破棄するよ、決めたからもう、婚約は破棄するって! 婚約破棄、婚約破棄、婚約破棄、婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄……婚約破棄だよッ!! 婚約破棄するから! 僕はもう決めたんだ決めたんだ決めたんだ決めたんだ決めたんだ決めたんだ!」

 それにしても長い……。

「婚約破棄! 婚約破棄! 婚約破棄っ、婚約破棄っ、婚約破棄婚約破棄婚約破棄……婚約破棄ィッ!! 婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄婚約破棄するよ!」

 ――こうして私と彼の婚約は破棄となったのであった。
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