ざまぁにはざまぁでお返し致します ~ラスボス王子はヒロインたちと悪役令嬢にざまぁしたいと思います~

陸奥 霧風

文字の大きさ
7 / 148

第7話 ルナール嬢との交渉開始!

しおりを挟む
「お前たち。僕の話を聞いてくれ」

僕は自分自身の保身の為、コイツらを巻き込む提案をする。

「なんだよ。言ってみろよ」

「話だけは聞いてやる」

「ろくでもない話なら却下だ」

「アレク、お前自分の事しか考えていないだろ?」


――お前ら僕を誰だと思っているんだ! 一応、この国の王太子だぞ!


「君らの婚約者殿はファンクラブのヤツらの監視役であり、僕が何かしらの不利益が生じた時の証言をしてもらいたい。まあ婚約者殿は僕の身内のようなものだから証言としては弱いかも知れないが、居ないよりはずっとマシだ。それになファンクラブのヤツらは僕だけじゃなく、あわよくばお前達も標的にしているはずだ。もしそうなってみろ、お前らの婚約者殿は怒り狂い婚約破棄を申し出るぞ! お前達はそれで良いのか?」

僕はもっともらしいことを言い放つ。

「確かに…… アレクの言う通りかもしれん」

「それは困る! 俺は婚約者様が好きなんだ!」

「ドール。俺だって同じだ! 婚約破棄になったら、俺生きていけないかも……」

「それでアレク、婚約者に何をさせる気だ」

サンペータ達は僕の言ったことに同意してくれたようだ。

「まずは、婚約者殿達にイベントの趣旨について理解してもらう。僕がファンクラブのやつらに不埒な行為、あいつらに誤解させる行動をしていないか監視をしてもらいたい。そしてお前達は常に婚約者殿と一緒に行動してもらう。そうすれば婚約者殿達はお前達が純粋に僕の為に動いてくれている事に納得出来るはず。さらにファンクラブのヤツらに、お前達はすでに婚約者がいて、二人の間に入り込む隙はないとアピールも出来る。どうだ? 何かおかしな所があるか?」

「そりゃあ、そうなったら良いけどさぁ、俺の婚約者が何と言うか……」

サンペータが肯定も否定しない曖昧な返事をした。

「じゃあ、僕から説明しよう。王太子でもある僕の意見は聞くだろう。それにな婚約者様からしたら、人前でお前達とイチャイチャ出来て、なおかつ人気者のお前達に寄ってくる邪魔な虫も排除出来るんだ。最高だろ!」

「そう言われてみればそうだな……」

サンペータは納得はしていないが、一応は僕の提案に乗ってくれそうだ。

「それで、お前達はどうする?」

残るドール、マリック、ルブランに聞いてみた。

「ウ~ン……」

ドールはあともう少しで落ちそうだ。

「ドール、婚約者様にとっても悪い話ではないと思うが…… お前がどれほど僕に忠義を示しているか婚約者様に見せる事が出来るんだ。惚れ直すかもしれないぞ」

「そうだな。わかった! 婚約者様に伝えてみるよ」

「おお、そうか。それは助かる」

ドール泥沼地獄決定!

「マリックとルブランはどうする?」

「わかったよ。協力するよ」

「マリック、ありがとう」

「アレクに不都合があれば、全部側近の俺達の責任になるからな。アイツらに根も葉もないことを言われるかもしれないから一人でも多く無実の証言が欲しいんだろ? しょうがない協力してやろう」

「ルブラン。話が早い、助かるよ」

「それで、イベント内容はどうする?」

「ファンクラブのヤツらが何をすれば喜ぶかわからん。内容はアイツらに任せよう。僕からルナール嬢に話しておくよ」

僕はあの狂気じみた集団の心理状態を知りたくもないし、知ろうとも思わない。アイツらに全部丸投げしようと思う。

「アレク…… 任せた」

ルブランはファンクラブの連中にあまり関わりたくないようだった。





僕は休憩時間にルナール嬢の教室に赴いた。教室は僕が来たことで、女子生徒を中心にざわめき始めてしまった。そんなざわめきを無視するかのように静かにルナール嬢へ声を掛けた。

「ルナール嬢、ちょっと良いだろうか?」

「はい……」

ルナール嬢は急な僕の来訪に驚いている様子だった。

「ここでは、みんなが注目するからサロンにでも行かないか?」

「はい……」

「もし、君が1人では不安なようであれば、誰か一緒でも構わないが?」

「私、1人で大丈夫です」

「そうか…… ――⁉ あそこに僕を睨み付けてる女子生徒が居るんだが……」

マリア・ハーネス嬢が僕を親の敵でも見るかのように睨み付けていた。

「アレク様。気になさらなくても大丈夫ですわ。あとから私から言っておきますわ」

「そうか…… よろしく頼むよ」

僕とルナール嬢は急ぎ学園にあるサロンへと向かった。マリア嬢の目が、お前なんで私を誘わないんだ。マジで呪い殺すぞ! いやぶっ殺す。という目で本当に恐かった。



サロンに着き、ルナール嬢の為に飲み物を頼んだ。

「2人で飲み物でも飲みながら話そう」

「はいアレク様。私に用というのは?」

「ああ、そのことなんだが……」

「私がアレク様に何か気分を害する事でもしたのでしょうか?」

ルナール嬢は、僕からの呼出しに戸惑っている様子だった。

「そんなことはないよ。少し小耳に挟んだのだが、何やら君達は僕のファンクラブなるものを作っていると聞いたんだが?」

「アレク様! どこでそれを!」

「たまたま噂話が、耳に入ったのンでね。ちょっと気になって」

「勝手なことをしてしまい申し訳ありません。ご迷惑であればすぐにでもファンクラブは解散いたします」

ルナール嬢は深々と僕に頭を下げた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】勇者に折られた魔王のツノは、幼児の庇護者になりました

綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
旧タイトル:膨大な魔力と知識ありのチートだけど、転生先がツノはないよね? 異世界転生、胸躍らせる夢の展開のはず。しかし目の前で繰り広げられる勇者vs魔王の激戦に、僕は飽きていた。だって王の頭上で、魔力を供給するだけのツノが僕だ。魔王が強いからツノがあるのではなく、ツノである僕がいるから彼が最強だった。 ずっと動けない。声は誰にも聞こえない。膨大な魔力も知識チートも披露できぬまま、魔王の頭上で朽ちるのか。諦めかけていた。 勇者の聖剣が僕を折るまでは……!  動けなかったツノは、折れたことで新たな仲間と出会う。チート無双はできないが、ツノなりに幸せを掴めるのか!? いつか自力で動ける日を夢見て、僕は彼と手を組んだ。 ※基本ほのぼの、時々残酷表現あり(予告なし) 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2021/11/17 完結

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!

えながゆうき
ファンタジー
 妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!  剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!

【完結】奪われたものを取り戻せ!〜転生王子の奪還〜

伽羅
ファンタジー
 事故で死んだはずの僕は、気がついたら異世界に転生していた。  しかも王子だって!?  けれど5歳になる頃、宰相の謀反にあい、両親は殺され、僕自身も傷を負い、命からがら逃げ出した。  助けてくれた騎士団長達と共に生き延びて奪還の機会をうかがうが…。  以前、投稿していた作品を加筆修正しています。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~

灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」 魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。 彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。 遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。 歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか? 己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。 そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。 そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。 例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。 過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る! 異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕! ――なろう・カクヨムでも連載中――

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

プロローグでケリをつけた乙女ゲームに、悪役令嬢は必要ない(と思いたい)

犬野きらり
恋愛
私、ミルフィーナ・ダルンは侯爵令嬢で二年前にこの世界が乙女ゲームと気づき本当にヒロインがいるか確認して、私は覚悟を決めた。 『ヒロインをゲーム本編に出さない。プロローグでケリをつける』 ヒロインは、お父様の再婚相手の連れ子な義妹、特に何もされていないが、今後が大変そうだからひとまず、ごめんなさい。プロローグは肩慣らし程度の攻略対象者の義兄。わかっていれば対応はできます。 まず乙女ゲームって一人の女の子が何人も男性を攻略出来ること自体、あり得ないのよ。ヒロインは天然だから気づかない、嘘、嘘。わかってて敢えてやってるからね、男落とし、それで成り上がってますから。 みんなに現実見せて、納得してもらう。揚げ足、ご都合に変換発言なんて上等!ヒロインと一緒の生活は、少しの発言でも悪役令嬢発言多々ありらしく、私も危ない。ごめんね、ヒロインさん、そんな理由で強制退去です。 でもこのゲーム退屈で途中でやめたから、その続き知りません。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

処理中です...