6 / 148
第6話 ファンクラブ対策!
しおりを挟む
「イベント…… イベントをやろう!」
急にルブランが大声を出した!?
「急に大声なんか出してびっくりするじゃないか!? ルブランどうしたんだ?」
サンペータが驚いた顔をしてルブランに聞いた。
「俺達は今までアイツらから逃げてきた」
ルブランは興奮気味に今まで僕達がファンクラブに関わらないようにしてきた事を指摘した。特にマリア・ハーネスト嬢とルナール・フォクスト嬢には……
「た、確かにその通りだが」
マリックが答える。
「それが問題だったんだよ!」
「問題? それは一体?」
ドールが聞き直す。
「つまりだ。俺達がファンクラブのヤツらを相手にしてこなかった。その鬱憤が今の状況を生み出しているのではないか?」
「うむ、そうだな。ファンなのに推しに無視され続ければ、もどかしさはあるよな」
「アレク、その通りだ。今度はこちらからヤツらに近づいて行こう!」
「それじゃ、アイツらを喜ばせるだけじゃないのか?」
サンペータが反論する。ルブランは自信満々で返す。
「甘いなサンペータ。ファンクラブの中で差別を作るんだよ。例えば数人の女子生徒とアレクが仲が良くなってみろ、周りのヤツはどう思う?」
「羨ましいと思う…… なるほど! 嫉妬か! ファンクラブの中を嫉妬まみれにするのか」
「さすがアレク、正解だ。嫉妬が疑心暗鬼を呼び、内部分裂に持っていく。そしてファンクラブを瓦解させる!」
「なるほど…… さすが未来の宰相候補!」
「よしてくれよ、マリック。未来の宰相なんて言われたらテレるじゃないか」
しかし、そう言ってるわりには、マリック。お前、何当然なこと言ってるんだ? という態度だった。
――誰も未来の宰相とは言っていない。言ったのは未来の宰相候補だ! あくまでも候補だ!
「ところで何をすれば良いんだ?」
僕はルブランに聞いてみた。
「ファンサービスのイベントだ!」
「「「ファンサービス?」」」
僕、サンペータ、マリック、ドールは同時に声をあげた。
「そうだ。ゲームでも抽選でも何でも良いからヤツらの中から1人選ぶんだ」
「「「うん うん」」」
ルブランの言葉に僕らはうなずく。
「選ばれたヤツはアレクとデートする!」
「いや、いや、いや、それはマズイって!」
ルブランの突拍子もない発言に僕は己の危うさを否定した。
「どうしてだ?」
ルブランは不思議そうな顔で僕に聞き直した。
「当たり前だろ。お前達と一緒で僕にはユリアラ・カント・ジャングスタ王女という婚約者がいるんだぞ! 婚約者を差し置いてデートなんかしたら浮気者になるじゃないか! そんな不誠実な事は断じて許されん!」
「お前以外とそんなこんなところだけ誠実だよな」
ドールが不思議そうな顔で僕に言った。
――当たり前だろ! ドール、お前が婚約者様にボコられてるのを間近で見ているから恐怖を感じているんだよ! 不誠実は女性の敵であり、抹殺の対象者になるんだよ!
「とにかく、一対一は危険すぎる。そんなことをしたら内部分裂どころじゃなく暴動になりかねん。イヤ、それどころか革命が起こる危険性まである」
「アレク…… それは考えすぎじゃないのか?」
サンペータは僕の深読みが理解できないようだ。これだから脳筋は困る……
「ファンクラブのヤツらをまともな感性を持っていると思うのか? アイツらは自己中の塊だ! 何をやらかすかわからん。物事は慎重に進めるべきだ」
「アレクの言う通りだ。事は慎重に運んだ方が良い」
マリックは僕の考えに賛同してくれた。
「ん~。ではファンクラブから10名ほど代表者を決めよう。それでアレクとデートをしてもらう。と言うのはどうだ?」
ルブランがとんでもないことを言い出した。
「――!? それじゃ、ハーレム状態じゃないか! そんなの僕には無理だ! それにデートもマズイ、周りから見たら女性関係にだらしない男だと思われてしまう! 婚約者の耳にでも入ったら婚約破棄されてしまう!」
全力で否定させてもらった。
「しょうがない。そのデート自体をイベントにしよう。例えばだ、『アレク主催お茶会』、ファンクラブ主催『アレクと行く 秋のピクニックツアー』とかな。必ず○○主催、○○会、○○ツアーを付けるんだ」
「おお、それなら個人的な事にならない! ルブラン。お前すごいな!」
僕はルブランを称賛した。
「でもよ、代表から外れたヤツはどうするんだ? 何かしなかったらアレクを恨むようになったら困るぞ」
あのサンペータが珍しくまともな事を言った。
急にルブランが大声を出した!?
「急に大声なんか出してびっくりするじゃないか!? ルブランどうしたんだ?」
サンペータが驚いた顔をしてルブランに聞いた。
「俺達は今までアイツらから逃げてきた」
ルブランは興奮気味に今まで僕達がファンクラブに関わらないようにしてきた事を指摘した。特にマリア・ハーネスト嬢とルナール・フォクスト嬢には……
「た、確かにその通りだが」
マリックが答える。
「それが問題だったんだよ!」
「問題? それは一体?」
ドールが聞き直す。
「つまりだ。俺達がファンクラブのヤツらを相手にしてこなかった。その鬱憤が今の状況を生み出しているのではないか?」
「うむ、そうだな。ファンなのに推しに無視され続ければ、もどかしさはあるよな」
「アレク、その通りだ。今度はこちらからヤツらに近づいて行こう!」
「それじゃ、アイツらを喜ばせるだけじゃないのか?」
サンペータが反論する。ルブランは自信満々で返す。
「甘いなサンペータ。ファンクラブの中で差別を作るんだよ。例えば数人の女子生徒とアレクが仲が良くなってみろ、周りのヤツはどう思う?」
「羨ましいと思う…… なるほど! 嫉妬か! ファンクラブの中を嫉妬まみれにするのか」
「さすがアレク、正解だ。嫉妬が疑心暗鬼を呼び、内部分裂に持っていく。そしてファンクラブを瓦解させる!」
「なるほど…… さすが未来の宰相候補!」
「よしてくれよ、マリック。未来の宰相なんて言われたらテレるじゃないか」
しかし、そう言ってるわりには、マリック。お前、何当然なこと言ってるんだ? という態度だった。
――誰も未来の宰相とは言っていない。言ったのは未来の宰相候補だ! あくまでも候補だ!
「ところで何をすれば良いんだ?」
僕はルブランに聞いてみた。
「ファンサービスのイベントだ!」
「「「ファンサービス?」」」
僕、サンペータ、マリック、ドールは同時に声をあげた。
「そうだ。ゲームでも抽選でも何でも良いからヤツらの中から1人選ぶんだ」
「「「うん うん」」」
ルブランの言葉に僕らはうなずく。
「選ばれたヤツはアレクとデートする!」
「いや、いや、いや、それはマズイって!」
ルブランの突拍子もない発言に僕は己の危うさを否定した。
「どうしてだ?」
ルブランは不思議そうな顔で僕に聞き直した。
「当たり前だろ。お前達と一緒で僕にはユリアラ・カント・ジャングスタ王女という婚約者がいるんだぞ! 婚約者を差し置いてデートなんかしたら浮気者になるじゃないか! そんな不誠実な事は断じて許されん!」
「お前以外とそんなこんなところだけ誠実だよな」
ドールが不思議そうな顔で僕に言った。
――当たり前だろ! ドール、お前が婚約者様にボコられてるのを間近で見ているから恐怖を感じているんだよ! 不誠実は女性の敵であり、抹殺の対象者になるんだよ!
「とにかく、一対一は危険すぎる。そんなことをしたら内部分裂どころじゃなく暴動になりかねん。イヤ、それどころか革命が起こる危険性まである」
「アレク…… それは考えすぎじゃないのか?」
サンペータは僕の深読みが理解できないようだ。これだから脳筋は困る……
「ファンクラブのヤツらをまともな感性を持っていると思うのか? アイツらは自己中の塊だ! 何をやらかすかわからん。物事は慎重に進めるべきだ」
「アレクの言う通りだ。事は慎重に運んだ方が良い」
マリックは僕の考えに賛同してくれた。
「ん~。ではファンクラブから10名ほど代表者を決めよう。それでアレクとデートをしてもらう。と言うのはどうだ?」
ルブランがとんでもないことを言い出した。
「――!? それじゃ、ハーレム状態じゃないか! そんなの僕には無理だ! それにデートもマズイ、周りから見たら女性関係にだらしない男だと思われてしまう! 婚約者の耳にでも入ったら婚約破棄されてしまう!」
全力で否定させてもらった。
「しょうがない。そのデート自体をイベントにしよう。例えばだ、『アレク主催お茶会』、ファンクラブ主催『アレクと行く 秋のピクニックツアー』とかな。必ず○○主催、○○会、○○ツアーを付けるんだ」
「おお、それなら個人的な事にならない! ルブラン。お前すごいな!」
僕はルブランを称賛した。
「でもよ、代表から外れたヤツはどうするんだ? 何かしなかったらアレクを恨むようになったら困るぞ」
あのサンペータが珍しくまともな事を言った。
62
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~
灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」
魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。
彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。
遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。
歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか?
己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。
そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。
そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。
例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。
過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る!
異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕!
――なろう・カクヨムでも連載中――
加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
【完結】勇者に折られた魔王のツノは、幼児の庇護者になりました
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
旧タイトル:膨大な魔力と知識ありのチートだけど、転生先がツノはないよね?
異世界転生、胸躍らせる夢の展開のはず。しかし目の前で繰り広げられる勇者vs魔王の激戦に、僕は飽きていた。だって王の頭上で、魔力を供給するだけのツノが僕だ。魔王が強いからツノがあるのではなく、ツノである僕がいるから彼が最強だった。
ずっと動けない。声は誰にも聞こえない。膨大な魔力も知識チートも披露できぬまま、魔王の頭上で朽ちるのか。諦めかけていた。
勇者の聖剣が僕を折るまでは……!
動けなかったツノは、折れたことで新たな仲間と出会う。チート無双はできないが、ツノなりに幸せを掴めるのか!? いつか自力で動ける日を夢見て、僕は彼と手を組んだ。
※基本ほのぼの、時々残酷表現あり(予告なし)
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2021/11/17 完結
転生メイドは絆されない ~あの子は私が育てます!~
志波 連
ファンタジー
息子と一緒に事故に遭い、母子で異世界に転生してしまったさおり。
自分には前世の記憶があるのに、息子は全く覚えていなかった。
しかも、愛息子はヘブンズ王国の第二王子に転生しているのに、自分はその王子付きのメイドという格差。
身分差故に、自分の息子に敬語で話し、無理な要求にも笑顔で応える日々。
しかし、そのあまりの傍若無人さにお母ちゃんはブチ切れた!
第二王子に厳しい躾を始めた一介のメイドの噂は王家の人々の耳にも入る。
側近たちは不敬だと騒ぐが、国王と王妃、そして第一王子はその奮闘を見守る。
厳しくも愛情あふれるメイドの姿に、第一王子は恋をする。
後継者争いや、反王家貴族の暗躍などを乗り越え、元親子は国の在り方さえ変えていくのだった。
気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる