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第38話 ミーティング
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父上と母上のカルビィお披露目も終わり、数日が過ぎた。
国営牧場設立も決定し、牧場の候補地を父上、母上、宰相で検討しているとの事だった。
ゲンタレについては、国王自らがゲンタレを推奨し、販売する時はラベルに父上の推薦文と王家の家紋を書くようにとの言葉もいただいた。そして、ゲンタレの製造については勉強等に支障が無い範囲で孤児院施設の子供達の仕事になった。
売上は孤児院施設で使われるとのこと。施設内での金銭的不正が無いよう官僚が会計を厳しくチェックするようだ。当然ながら子供であっても給金は出る。子供が施設を出る際の支度金として渡されるとの事だった。
その結果、王家の評価はうなぎ登りに上がった。王家と言っても、父上と母上の評価で僕には関係なかった。
――アイデアを出したのは僕なんだけど、父上と母上に手柄を横取りされてしまった感じは否めない。僕の評価が上がろうが下がろうが関係無い。なぜなら僕は超イケメンだから、性格も超イケメンでなければならないのだ。
バーベキューコンロ、お肉、焼肉のたれ、全てが揃った。あとはファンクラブの集いを待つだけになった。
「アレク、今回の集いすごいことになりそうだぞ」
いつもの王族専用の部屋でルブランは僕に話しかけてきた。
「なんだい ルブラン?」
「日程が決まった。あと人数もな……」
「やっと決まったか? それでいつになったんだ?」
「再来週の休みだ。ファンクラブとマルクス達も合わせれば参加人数は1200人は超えるだろうが、アレクの方は大丈夫か?」
ルブランは僕を心配してくれているようだ。モンブランと言って、
「僕の方は大丈夫だが1200人かぁ、意外に多いな」
――学生ならいざ知らず一般人の社会人や貴族はヒマ人なのか? 仕事しろよ。仕事!
「まあ、1200人と言ってもファンクラブのヤツらは800人くらいかな。あとは全学年の男子生徒と教師だがな」
「おいおい、それじゃ学園行事じゃないか」
僕はいつの間にか学園行事になっていたことに恐怖した。いや、いや。ファンクラブの集いだよ。何でこうなった?
「なんだかなぁ~ ファンクラブの連中の話を聞いたらしく、急にみんな行きたいと言い始めちゃって……」
――学園全学年と教師までファンクラブの集いに来るのか…… バーベキューと聞いて心踊らないヤツなんているわけ無いよな。改めてバーベキューの魔性の魅力に驚かされてしまった。
「まあ、そんなにバーベキューがしたいのならしょうがないよね。男子生徒も来るんだろ。肉が足りなくならなきゃ良いけど」
「育ち盛りの男子生徒の食欲はハイエナ並みの貪欲さを持っているからなぁ」
ルブランは僕の不安要素に同調してくれた。
「それは、俺達に任せておいてくれ!」
サンペータが胸を張って名乗り出た。
「任せろって、何を任せるんだ?」
僕はサンペータに聞いてみた。
「俺とマリックそして、近衛師団の全軍で狩りに行って来る」
サンペータは鼻息をフンスカさせながらドヤ顔で答えた。
「俺達、近衛魔法師団の魔法があれば、肉の処理も簡単だ。サンペータ、父上達に相談に行くぞ!」
マリックも狩るき満々だ。
「待て! 騎士師団と魔法師団を使うほどじゃないだろ。不必要な殺生は厳禁だ! お肉という資源が無くなってしまう」
――過剰武力でウシさん達を絶滅させる気かよ!
「そうか? 近衛師団の訓練にもなるし、肉も増える。お得感満載だろ?」
マリックは真顔で言いやがった。
「どこにもお得感なんてねぇーよ! 程々の肉でいいから、お前達だけで狩りに行ってくれ」
「チェッ 狩り祭りだったのに……」
サンペータとマリックは舌打ちしながら不貞腐れていた。
――コイツら…… ただ大人数でヒャッハーしたいだけだろうが! あとでモヒカンのカツラとトゲトゲした肩パットをプレゼントしてやろう。あっ! 忘れていた。鬼の金棒も追加で送っておいてやろう。
「ところでドール。ヤツらの様子はどうなっている?」
僕はドールに最近静かにしているヒロイン達の動向が気になり、ドールに聞いてみた。
「ルナール嬢達の事か?」
ドールにはあの中で一番まともなフローラ嬢の様子を偵察してもらっていた。
「ああ。近頃、静か過ぎて不気味なのだが」
「特に変わった様子はないな。きっと、ファンクラブの集いでお前と一緒に居られるからそれで満足しているんじゃないかな」
ドールはおちゃらけた表情で答えた。
「そうかぁ。僕の取り越し苦労だったか」
僕はドールのあのおちゃらけた表情に違和感を感じていた。
国営牧場設立も決定し、牧場の候補地を父上、母上、宰相で検討しているとの事だった。
ゲンタレについては、国王自らがゲンタレを推奨し、販売する時はラベルに父上の推薦文と王家の家紋を書くようにとの言葉もいただいた。そして、ゲンタレの製造については勉強等に支障が無い範囲で孤児院施設の子供達の仕事になった。
売上は孤児院施設で使われるとのこと。施設内での金銭的不正が無いよう官僚が会計を厳しくチェックするようだ。当然ながら子供であっても給金は出る。子供が施設を出る際の支度金として渡されるとの事だった。
その結果、王家の評価はうなぎ登りに上がった。王家と言っても、父上と母上の評価で僕には関係なかった。
――アイデアを出したのは僕なんだけど、父上と母上に手柄を横取りされてしまった感じは否めない。僕の評価が上がろうが下がろうが関係無い。なぜなら僕は超イケメンだから、性格も超イケメンでなければならないのだ。
バーベキューコンロ、お肉、焼肉のたれ、全てが揃った。あとはファンクラブの集いを待つだけになった。
「アレク、今回の集いすごいことになりそうだぞ」
いつもの王族専用の部屋でルブランは僕に話しかけてきた。
「なんだい ルブラン?」
「日程が決まった。あと人数もな……」
「やっと決まったか? それでいつになったんだ?」
「再来週の休みだ。ファンクラブとマルクス達も合わせれば参加人数は1200人は超えるだろうが、アレクの方は大丈夫か?」
ルブランは僕を心配してくれているようだ。モンブランと言って、
「僕の方は大丈夫だが1200人かぁ、意外に多いな」
――学生ならいざ知らず一般人の社会人や貴族はヒマ人なのか? 仕事しろよ。仕事!
「まあ、1200人と言ってもファンクラブのヤツらは800人くらいかな。あとは全学年の男子生徒と教師だがな」
「おいおい、それじゃ学園行事じゃないか」
僕はいつの間にか学園行事になっていたことに恐怖した。いや、いや。ファンクラブの集いだよ。何でこうなった?
「なんだかなぁ~ ファンクラブの連中の話を聞いたらしく、急にみんな行きたいと言い始めちゃって……」
――学園全学年と教師までファンクラブの集いに来るのか…… バーベキューと聞いて心踊らないヤツなんているわけ無いよな。改めてバーベキューの魔性の魅力に驚かされてしまった。
「まあ、そんなにバーベキューがしたいのならしょうがないよね。男子生徒も来るんだろ。肉が足りなくならなきゃ良いけど」
「育ち盛りの男子生徒の食欲はハイエナ並みの貪欲さを持っているからなぁ」
ルブランは僕の不安要素に同調してくれた。
「それは、俺達に任せておいてくれ!」
サンペータが胸を張って名乗り出た。
「任せろって、何を任せるんだ?」
僕はサンペータに聞いてみた。
「俺とマリックそして、近衛師団の全軍で狩りに行って来る」
サンペータは鼻息をフンスカさせながらドヤ顔で答えた。
「俺達、近衛魔法師団の魔法があれば、肉の処理も簡単だ。サンペータ、父上達に相談に行くぞ!」
マリックも狩るき満々だ。
「待て! 騎士師団と魔法師団を使うほどじゃないだろ。不必要な殺生は厳禁だ! お肉という資源が無くなってしまう」
――過剰武力でウシさん達を絶滅させる気かよ!
「そうか? 近衛師団の訓練にもなるし、肉も増える。お得感満載だろ?」
マリックは真顔で言いやがった。
「どこにもお得感なんてねぇーよ! 程々の肉でいいから、お前達だけで狩りに行ってくれ」
「チェッ 狩り祭りだったのに……」
サンペータとマリックは舌打ちしながら不貞腐れていた。
――コイツら…… ただ大人数でヒャッハーしたいだけだろうが! あとでモヒカンのカツラとトゲトゲした肩パットをプレゼントしてやろう。あっ! 忘れていた。鬼の金棒も追加で送っておいてやろう。
「ところでドール。ヤツらの様子はどうなっている?」
僕はドールに最近静かにしているヒロイン達の動向が気になり、ドールに聞いてみた。
「ルナール嬢達の事か?」
ドールにはあの中で一番まともなフローラ嬢の様子を偵察してもらっていた。
「ああ。近頃、静か過ぎて不気味なのだが」
「特に変わった様子はないな。きっと、ファンクラブの集いでお前と一緒に居られるからそれで満足しているんじゃないかな」
ドールはおちゃらけた表情で答えた。
「そうかぁ。僕の取り越し苦労だったか」
僕はドールのあのおちゃらけた表情に違和感を感じていた。
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