103 / 134
103 お前が欲しい
しおりを挟む
今日から、学年末試験の対策期間に入る。その範囲はやっぱり、2年で習った範囲の、ほぼ全てで。
「涼、対策、早めにしてきたんですから、大丈夫ですよ」
涼の部屋での勉強会で、私は、始まりの声掛けをする前に、
「……おう……」
とても緊張している涼の背中を撫でたりして 、その緊張を、なんとか解そうとしていた。
緊張している人のメンタルケアとして、深呼吸してもらったり、今までのテスト点数や課題の評価を声に出して確認したり、抱きしめて「絶対大丈夫です」と8回くらい言って。
「……うん、……ありがとう、光海。頑張るよ」
涼は、まだ強張ってるけど、そう言ってくれて、勉強会が始まった。
そして、始めてみて。
「涼、やっぱり出来てますよ。忘れたりしてませんし、確実に身になっています。胸を張って大丈夫です」
「ん……」
涼の反応は鈍いけど、本当に、そうなのだ。
理数系は、もはや当たり前に。文系だって、絶対良い点が取れる。
対策を進めながら、自信を持ってもらおうと、それらを悉に伝えていって。
ふと、こういうのは効果があったりするのかと、それを口にした。
「涼、何か、その、……ご褒美みたいなものがあったりすると、試験に前向きになれますか?」
「へ?」
目を見開いた涼に、私は、体育祭でのバナナカップケーキに勇気をもらった話をして、
「なので、涼にも、何か、と思ったんですけど……あの、涼? 大丈夫ですか?」
涼がローテーブルに突っ伏して、呻いた。
「あの、無理にとは……」
「違う。俺が、馬鹿なだけ。……ご褒美は欲しい。……光海が、決めてくれ」
「私がですか?」
「うん」
……すぐには、思いつかないな。
「分かりました。ですけど、どんな内容にするか考えるので、少し時間を下さい。それでも良いですか?」
「良い。光海が考えてくれるだけで、頑張れる」
そう言った涼は、体を起こして。
「悪い。中断させた。続き、やろう」
気持ちを切り替えることには成功したのか、そこからの涼は、目の前のものに集中してくれた。
◇
ご褒美と、言われて。真剣に言われて説明されて、その、一生懸命に自分のことを考えてくれていることに、姿に、心を奪われて。
『お前が欲しい』
そう思ってしまって、馬鹿野郎変態か俺はと思いながら、光海を視界から外すことで、涼はなんとか、その思考を頭の隅に追いやる。
そして、それを考えないために、目の前のテスト勉強に集中する、という、自分で思うと大いに間抜けな理由をもって、いつになく真剣に、勉強の時間を終わらせることが出来た。
◇
ご褒美、どうしようかなと考えながら、仕事をする。
今はテスト対策期間なので、勉強に時間を割くから、長い時間いられない。けど、テスト本番になれば全くシフトに入れないから、今のうちに。そんな思いで、バイトをする。
「(光海、いいか?)」
「(なんでしょう、ウェルナーさん)」
にこにこしてるなぁ、ウェルナーさん。
「(いや、少し聞きたいんだけどさ。マリアに、何を贈れば良いかって。今、テスト勉強を頑張ってるんだろ? マリアに聞いても、遠慮されちゃってさ)」
……。
「(えーとですね。その辺は、私からのアドバイスを聞かないほうが良いと思います)」
「(え、駄目なのか?)」
そんな、驚いた顔をされましてもね。
丸く収まって、数日。マリアちゃんは気持ちを自覚して、向き合ってるけど。
『認めたら認めたで、どうすれば良いか分からない……』
放課後やラインで、ウェルナーさんとの付き合い方についての相談を受けた。私も、桜ちゃんも。
そのままそれを言えば? と言った桜ちゃんに、
『……言ってみた……なるべく正直に……そしたら、その』
マリアはマリアのままで愛おしいから、何も問題ない。悩んでくれることも嬉しい。俺のことを考えてくれてるってことだから。
そう、言われたと、顔を赤くして、呻くように教えてくれた。
しかも、真紅のバラの花束をくれながら、だそうだ。
ウェルナーさんの態度、というかマリアちゃんへの向き合い方が、ほぼ完全に初期化されている。
けど、今度はマリアちゃんも、それに応えようとしてるし。
「(ご自分で考えて、その結果の贈り物を贈ったほうが、マリアちゃんも喜ぶと思います)」
「(そうか? 俺まだ、マリアの好み、ちゃんと分かってないけど……)」
「(そこも含めて、考えて、贈るのが最善かと)」
これ、もう、アドバイスだな。
「(そうか? じゃあ、そうするよ。ありがとう光海。あ、あと、コーヒーのおかわり、良いか?)」
「(かしこまりました)」
ルーティンをこなしながら、マリアちゃんが幸せになればなぁ、と、思う。ウェルナーさんにおかわりのコーヒーを出して、引っ込んで。
涼へのご褒美、に、また思考が少し傾きながら、仕事をして。もう常連さんと言って良いんじゃないかと思っている、アイリスさんと弓崎さんの注文を取ったり。エマさんとレイさんに、新作ドレスを着てチャチャと撮ったファミリーフォト──チャチャも前と違うドレスだった──を、エイプリルさんと一緒に見たりしながら、仕事を終えて。
家に帰って、愛流に撮られながら冬毛のマシュマロをブラッシングして堪能していたら、スマホに通知。ラファエルさんからだった。
そして、それを確認して、思わず声を出しかけた。
「どしたの?」
「い、いや……」
愛流になんとか返事をする。
『(光海、エイプリル。二人とも、お疲れ様。それで、二人に相談があってね。店に取材の話が来たんだ)』
そこまでは、普通に読めた。取材なんて、有り難い話だと思った。問題は、そのあとで。
『(相手は、集談社という出版社の、袋小路巴さんという漫画家さん、その担当編集の小芝和葉さんと中野夕さんの、3名だ。それでね、光海とエイプリルにも、それぞれ仕事についての話を聞きたいと、先方から話をもらったんだよ。だから、二人の意思を確認したい。先方からも、無理にとは言わないと、伝えてもらってるから、気軽に考えてくれて構わない。返答も、すぐじゃなくて大丈夫だよ。一週間は大丈夫だから。突然すまないね。用件はそれだけだよ。それじゃあ、お休み)』
……いや。いやいやいや! 袋小路先生って?! エイプリルさん大丈夫?! 既読、人数分付いてるけど! いつもすぐに返信するエイプリルさんが返信して来ない! 私も動揺してるけど!
私は3回くらい深呼吸して、返信。
『(お疲れ様です。有り難いお話だと思います。負担ではないので、私に話せることでしたら、お話します。事前の確認、ありがとうございます。お休みなさい)』
既読が一つ、付いた。ラファエルさんか、アデルさんか、エイプリルさんか。
そう思いながら、いや、まあ、うん。私のやることは終わったし、気持ちを切り替えよう、と、マシュマロを堪能し終えて、そのままマシュマロを撮り続ける愛流を部屋に置いて、涼へのご褒美を考えながら明日の準備と寝る支度をして、軽くテスト範囲を浚ってから、寝た。
そして、朝起きたら、スマホに通知が来ていた。数は3つ。2つは、エイプリルさんからラファエルさんへの返事と、ラファエルさんから私たちへの返答。
『(お疲れ様です。私も大丈夫です。話せるだけ話します。失礼します)』
『(ありがとう、二人とも。先方にもそう伝えるよ。取材日程が確定したら、また、連絡する)』
と、いうもの。
そして、もう一つが。
『(光海さん、失礼します。袋小路先生って、あの袋小路先生で合ってますか? 担当さんの方々の名前も、本に記載されている名前と一致するんですが、これ、どういうことでしょう? 夢ではないですよね?)』
エイプリルさんからの、そんな文章。
相当に、混乱しているらしい。だろうと思う。桜ちゃんだったら失神してるかも知れないし。
『(おはようございます、エイプリルさん。夢じゃないので安心して大丈夫ですよ。取材ということですし、私たちは私たちの出来ることをやりましょう!)』
私はエイプリルさんへ、そんなふうに返信した。
「涼、対策、早めにしてきたんですから、大丈夫ですよ」
涼の部屋での勉強会で、私は、始まりの声掛けをする前に、
「……おう……」
とても緊張している涼の背中を撫でたりして 、その緊張を、なんとか解そうとしていた。
緊張している人のメンタルケアとして、深呼吸してもらったり、今までのテスト点数や課題の評価を声に出して確認したり、抱きしめて「絶対大丈夫です」と8回くらい言って。
「……うん、……ありがとう、光海。頑張るよ」
涼は、まだ強張ってるけど、そう言ってくれて、勉強会が始まった。
そして、始めてみて。
「涼、やっぱり出来てますよ。忘れたりしてませんし、確実に身になっています。胸を張って大丈夫です」
「ん……」
涼の反応は鈍いけど、本当に、そうなのだ。
理数系は、もはや当たり前に。文系だって、絶対良い点が取れる。
対策を進めながら、自信を持ってもらおうと、それらを悉に伝えていって。
ふと、こういうのは効果があったりするのかと、それを口にした。
「涼、何か、その、……ご褒美みたいなものがあったりすると、試験に前向きになれますか?」
「へ?」
目を見開いた涼に、私は、体育祭でのバナナカップケーキに勇気をもらった話をして、
「なので、涼にも、何か、と思ったんですけど……あの、涼? 大丈夫ですか?」
涼がローテーブルに突っ伏して、呻いた。
「あの、無理にとは……」
「違う。俺が、馬鹿なだけ。……ご褒美は欲しい。……光海が、決めてくれ」
「私がですか?」
「うん」
……すぐには、思いつかないな。
「分かりました。ですけど、どんな内容にするか考えるので、少し時間を下さい。それでも良いですか?」
「良い。光海が考えてくれるだけで、頑張れる」
そう言った涼は、体を起こして。
「悪い。中断させた。続き、やろう」
気持ちを切り替えることには成功したのか、そこからの涼は、目の前のものに集中してくれた。
◇
ご褒美と、言われて。真剣に言われて説明されて、その、一生懸命に自分のことを考えてくれていることに、姿に、心を奪われて。
『お前が欲しい』
そう思ってしまって、馬鹿野郎変態か俺はと思いながら、光海を視界から外すことで、涼はなんとか、その思考を頭の隅に追いやる。
そして、それを考えないために、目の前のテスト勉強に集中する、という、自分で思うと大いに間抜けな理由をもって、いつになく真剣に、勉強の時間を終わらせることが出来た。
◇
ご褒美、どうしようかなと考えながら、仕事をする。
今はテスト対策期間なので、勉強に時間を割くから、長い時間いられない。けど、テスト本番になれば全くシフトに入れないから、今のうちに。そんな思いで、バイトをする。
「(光海、いいか?)」
「(なんでしょう、ウェルナーさん)」
にこにこしてるなぁ、ウェルナーさん。
「(いや、少し聞きたいんだけどさ。マリアに、何を贈れば良いかって。今、テスト勉強を頑張ってるんだろ? マリアに聞いても、遠慮されちゃってさ)」
……。
「(えーとですね。その辺は、私からのアドバイスを聞かないほうが良いと思います)」
「(え、駄目なのか?)」
そんな、驚いた顔をされましてもね。
丸く収まって、数日。マリアちゃんは気持ちを自覚して、向き合ってるけど。
『認めたら認めたで、どうすれば良いか分からない……』
放課後やラインで、ウェルナーさんとの付き合い方についての相談を受けた。私も、桜ちゃんも。
そのままそれを言えば? と言った桜ちゃんに、
『……言ってみた……なるべく正直に……そしたら、その』
マリアはマリアのままで愛おしいから、何も問題ない。悩んでくれることも嬉しい。俺のことを考えてくれてるってことだから。
そう、言われたと、顔を赤くして、呻くように教えてくれた。
しかも、真紅のバラの花束をくれながら、だそうだ。
ウェルナーさんの態度、というかマリアちゃんへの向き合い方が、ほぼ完全に初期化されている。
けど、今度はマリアちゃんも、それに応えようとしてるし。
「(ご自分で考えて、その結果の贈り物を贈ったほうが、マリアちゃんも喜ぶと思います)」
「(そうか? 俺まだ、マリアの好み、ちゃんと分かってないけど……)」
「(そこも含めて、考えて、贈るのが最善かと)」
これ、もう、アドバイスだな。
「(そうか? じゃあ、そうするよ。ありがとう光海。あ、あと、コーヒーのおかわり、良いか?)」
「(かしこまりました)」
ルーティンをこなしながら、マリアちゃんが幸せになればなぁ、と、思う。ウェルナーさんにおかわりのコーヒーを出して、引っ込んで。
涼へのご褒美、に、また思考が少し傾きながら、仕事をして。もう常連さんと言って良いんじゃないかと思っている、アイリスさんと弓崎さんの注文を取ったり。エマさんとレイさんに、新作ドレスを着てチャチャと撮ったファミリーフォト──チャチャも前と違うドレスだった──を、エイプリルさんと一緒に見たりしながら、仕事を終えて。
家に帰って、愛流に撮られながら冬毛のマシュマロをブラッシングして堪能していたら、スマホに通知。ラファエルさんからだった。
そして、それを確認して、思わず声を出しかけた。
「どしたの?」
「い、いや……」
愛流になんとか返事をする。
『(光海、エイプリル。二人とも、お疲れ様。それで、二人に相談があってね。店に取材の話が来たんだ)』
そこまでは、普通に読めた。取材なんて、有り難い話だと思った。問題は、そのあとで。
『(相手は、集談社という出版社の、袋小路巴さんという漫画家さん、その担当編集の小芝和葉さんと中野夕さんの、3名だ。それでね、光海とエイプリルにも、それぞれ仕事についての話を聞きたいと、先方から話をもらったんだよ。だから、二人の意思を確認したい。先方からも、無理にとは言わないと、伝えてもらってるから、気軽に考えてくれて構わない。返答も、すぐじゃなくて大丈夫だよ。一週間は大丈夫だから。突然すまないね。用件はそれだけだよ。それじゃあ、お休み)』
……いや。いやいやいや! 袋小路先生って?! エイプリルさん大丈夫?! 既読、人数分付いてるけど! いつもすぐに返信するエイプリルさんが返信して来ない! 私も動揺してるけど!
私は3回くらい深呼吸して、返信。
『(お疲れ様です。有り難いお話だと思います。負担ではないので、私に話せることでしたら、お話します。事前の確認、ありがとうございます。お休みなさい)』
既読が一つ、付いた。ラファエルさんか、アデルさんか、エイプリルさんか。
そう思いながら、いや、まあ、うん。私のやることは終わったし、気持ちを切り替えよう、と、マシュマロを堪能し終えて、そのままマシュマロを撮り続ける愛流を部屋に置いて、涼へのご褒美を考えながら明日の準備と寝る支度をして、軽くテスト範囲を浚ってから、寝た。
そして、朝起きたら、スマホに通知が来ていた。数は3つ。2つは、エイプリルさんからラファエルさんへの返事と、ラファエルさんから私たちへの返答。
『(お疲れ様です。私も大丈夫です。話せるだけ話します。失礼します)』
『(ありがとう、二人とも。先方にもそう伝えるよ。取材日程が確定したら、また、連絡する)』
と、いうもの。
そして、もう一つが。
『(光海さん、失礼します。袋小路先生って、あの袋小路先生で合ってますか? 担当さんの方々の名前も、本に記載されている名前と一致するんですが、これ、どういうことでしょう? 夢ではないですよね?)』
エイプリルさんからの、そんな文章。
相当に、混乱しているらしい。だろうと思う。桜ちゃんだったら失神してるかも知れないし。
『(おはようございます、エイプリルさん。夢じゃないので安心して大丈夫ですよ。取材ということですし、私たちは私たちの出来ることをやりましょう!)』
私はエイプリルさんへ、そんなふうに返信した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
家から出ない女優の幼馴染を連れ出したら、いつの間にか伝説になっていた件。
Memu(メム)
恋愛
学校に行かない引きこもりの国民的女優――水宮小鞠。
女の子に間違われる地味男子――白雲凪。
俺に与えられた役目はひとつ。
彼女を、学校へ連れて行くこと。
騒動になれば退学。
体育祭までに通わせられなくても退学。
成功率ほぼゼロの無理ゲーだ。
距離は近い。
でも、心は遠い。
甘えてくるくせに、本音は隠す幼馴染。
それでも――
俺は彼女の手を引く。
退学リミット付き登校ミッションから始まる、
国民的スター幼馴染とのドタバタ青春ラブコメ、ここに開幕。
俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。
甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。
平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは──
学園一の美少女・黒瀬葵。
なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。
冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。
最初はただの勘違いだったはずの関係。
けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。
ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、
焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる