127 / 134
127 余裕を保とうと必死な面もある
しおりを挟む
「そりゃ残ってくれて嬉しいけど。去年、席の確保、大変だったんだろ? 立ち見にならないか?」
戻ってきた涼と一緒に、4人で第二体育館へ向かってます。
「あれは男子バレーが全国行ったからだと思うよ? 女子も去年、全国のベスト8だったから、混む可能性はあるけど」
「しっかり把握してんな、百合根」
「いや、校内通信とかに載ってるじゃん。それでさ、まだ男子バレーの時間の筈だけど、女子の時に入れ替わりが起きるだろうし、マリアちゃんのはしっかり見れると思う」
「そんなもんなんか」
そして、到着した第二体育館は。
「混んでるな」
「だね」
「席、空いてなさそうだね」
「そうだね、一旦立ち見かな」
男子バレーは今年も人気だった。そして最後の一試合、青対緑をやっている。
「伊緒奈、ポジション、ミドルブロッカーだってよ」
涼が教えてくれたそれに、
「へえ、そうなんですか。もっと背の高い人も結構居るのに」
「テクニックとバネでそうなったらしい」
「へぇ~」
伊緒奈は涼の言った通りに、身長差を補うくらい跳んでるし、色々小技を使ってしっかりブロックしている。
「みつみんはともかく橋本ちゃんよ。なんでそんな余裕あんのかね? ガチ恋の話、したでしょーが」
「聞いてたよ。アイツ、俺と同じ道を辿ってるなって思ったよ」
そうなの?
「彼氏の座を譲る気は毛頭ないけどさ、フツーに競技を応援したい気持ちもある」
「橋本も成川さんも根が優しいからなぁ」
「ほんに、困った二人だよ。お似合いだけど」
そんなことを言われながら観戦していて、青が勝った。全体でも、青が勝ったっぽい。
男子バレーが終わり、人が動き出す。私たちは素早く席を確保して、コートが女子用に変わっていくのを眺める。
座っている形は、テントの時と同じ。
「青だけど……マリアちゃんに勝ってほしい……」
「みつみんに同意。心の中で声援を送りまくるぜ」
「二人とも礼儀正しいな、ホント」
「まぁ、ルールだしね。一応」
そして、女子用にコートが整い、アップを終えた女子バレーの生徒たちが入ってくる。
「解説します? 涼」
「頼むわ。途中までしか居られないし」
涼はこのあと運動場で始まるハードル走のため、女子バレーは一試合ぐらいしか観れない。
「では、解説していきます」
赤対緑が始まった。最初は赤がリードしていたけど、途中から緑が逆転。そしてそのまま緑が勝った。
「うし!」
「やったぜ」
「良かったな。んじゃ、俺は戻るわ」
涼は立ち上がったので、
「あ、私も少ししたら観に行きますよ」
「ありがとうな、光海。けどさ」
また、頭に手を乗せられて。
「俺のも観てほしいけど、三木の試合を最後まで観てるのも、光海らしいと思うから。どっちでも大丈夫だよ」
微笑んで、頭を撫でて、「じゃ、行ってくるわ」とその場をあとにする。
「……やっぱり今日の涼、なんかいつもと違う気がする……」
「どっちにしても仲良しでなによりだよ」
「そうだね。橋本のほうが落ち着いてるね、なんか」
「涼の中で何が……」
「今年も一緒で嬉しいんじゃない? 結局のところ」
「そういう理由……?」
「そんでさ、みつみん。マリアちゃんも分かってるんだから、もうちょいしたらハードル走、観に行きなよ? 今度のボディガードは高峰っちに任せる。私はマリアちゃんのを見届けてから合流する」
「え?」
「うん、了解。任されました」
「え、え?」
◇
そんな訳で、緑対青が半ばっぽい雰囲気の中、私と高峰さんは運動場の、青のテントへ。
「そろそろハードル走始まるかな? 間に合って良かったね」
「ですね……?」
そりゃ、涼のも観たかったけど。桜ちゃんと高峰さんの連携プレーについて行けない。
「橋本、ハードル走も良い記録出してたよね、練習で」
「そうみたいですね。私は雑用ばかりだったので直接は見てませんが」
涼は、ハードル走の練習で、めったくそ良い記録を出した。110mので14.03秒、400mので51.02秒。もう3年なのにまた勧誘されかけたと言っていた。したくなる記録ですよ、そりゃ。
電子掲示板の順位は、本当に青と緑が入れ替わっていて、1位、青。2位、緑。3位、赤。という順位に。
あ、涼がこっち向いた。目が合った、……驚かれた……。
一応、手を振って、頑張って、と口パクで伝える。……顔を赤くしてムスッとしながら手を振り返された……。
「またクリーンヒットしてるね。橋本、練習の時より良い記録出すんじゃない?」
「クリーンヒットの基準がよく分かりません……」
「だからこそクリーンヒットするんじゃない?」
「えぇ……?」
ハードル走は男女に別れて3人ずつの計6名が同時に走る。最初は男子110m、女子100mと、走る距離が男女で違うので、セットするスタッフさんはしっかり気を付けないといけない。
そして、ハードル走が始まりました。涼はここでも最終走者なので、スマホを持ちつつ順番を待ちます。
「そろそろだね」
「ですね」
スマホを構えて、録画スタート。
「はっや……」
ハードルを一つも倒さず、1位。
400mの準備がされている間に、涼に動画と『また1位ですね! すっごい速かったです!』と送る。
「橋本、本当に気合い入れてるなぁ」
そうなんだ?
「……そういえば、墨ノ目の体育ってどんなのだったんです? 涼、中学の頃はそこまで体育に身を入れてなかった、みたいな話をしてましたけど」
準備がされていくのを眺めながら、聞いてみる。
「体育もちゃんとあったし、橋本、普通に取り組んでたよ。成績も良いんだけど、本人、スイーツ研究に夢中だったからなぁ。そっちに気がいってて、橋本の中じゃ、自分の他の評価を低く見がちだったんじゃないかな」
「そういうことですか……もっと自信持って良いのに……」
「ほんとにね」
400mの準備が終わり、最初の走者がスタートラインに。涼は真ん中辺りなので、また、スマホを持ちつつ、順番を待つ。
「百合根さん、戻って来るって」
「あ、そうなんですか?」
ちらっと高峰さんを見たら、スマホを確認していた。
「青対緑、青が勝ったって。嬉しくも悔しいってさ」
「同意見ですね」
さて、そろそろ涼が走るぞ。スマホを構えて、録画開始。
「おおぉ……また一つも倒さず……」
1位です。私は即座にスマホを操作して、動画と『1位ですよ! なんでそう普通な感じなんですか! もっと誇って!』と送った。
「おうよ! ハードル走どうだったかな?」
「桜ちゃん。涼、全部1位だったよ」
「やっぱすごいね、橋本ちゃん。これが終わったらリレーだね」
隣に座りながらの桜ちゃんの言葉に、ちょっと気が重くなる。
「リレー……頑張る……ご褒美もあるし……」
「橋本ちゃんのお父さんが持ってきてくれるっていう?」
「そう。バナナカップケーキ。涼が作った」
「ああ、中2の時のあれかぁ。橋本、初めてレシピが採用されたって、めちゃくちゃはしゃいでたっけ」
めちゃくちゃはしゃいでた涼、見たかったな……可愛い気がする……。
「どんなふうにはしゃいでたんですか?」
「いや、もう、見るからに嬉しそうでね。周りにそれを話しまくっててさ。けど、喜びが勝りすぎて、逆に課題とかはとても真剣に取り組んでた」
「可愛い……見たかった……その涼……」
中学時代の涼に思いを馳せていたら、ハードル走は終わっていて、片付けが始まっていた。
◇
「なんで最初から居たんだよ。驚いたわ」
戻ってきた涼に言われたけど。
「なんだい橋本ちゃん。嬉しくないのかい?」
桜ちゃんにそんなことを言われて、涼は黙った。
今は1年生のリレーをしている。3年生である私たちは、まだ順番まで少し時間があるのだ。
「成川さん、橋本のバナナカップケーキが好きなんだって?」
高峰さんの問いかけに、キャラメルを口に放り込んだ涼が、変な顔をした。
「リレーのあとのご褒美の話をしたんですよ。隆さんが持ってきてくれるバナナカップケーキの」
涼は口をもごもごさせたあと、キャラメルを飲み込んだのか、隣に座る私にまた顔を寄せて、口を開いて、
「(もうな、お前が送ってくる動画とメッセージが可愛くて仕方ねぇんだよ。ハードル走の最後は普通にしてたんじゃなくて、光海に最初から見られてる緊張をどうにかしてたんだよ。これ以上俺をどうしたいんだよリレーに支障が出るわ)」
だからその、真剣な顔のフランス語はなんなの……?
「(す、すみません……?)」
「(謝って欲しくはない)」
「えぇ……?」
理不尽では……?
戻ってきた涼と一緒に、4人で第二体育館へ向かってます。
「あれは男子バレーが全国行ったからだと思うよ? 女子も去年、全国のベスト8だったから、混む可能性はあるけど」
「しっかり把握してんな、百合根」
「いや、校内通信とかに載ってるじゃん。それでさ、まだ男子バレーの時間の筈だけど、女子の時に入れ替わりが起きるだろうし、マリアちゃんのはしっかり見れると思う」
「そんなもんなんか」
そして、到着した第二体育館は。
「混んでるな」
「だね」
「席、空いてなさそうだね」
「そうだね、一旦立ち見かな」
男子バレーは今年も人気だった。そして最後の一試合、青対緑をやっている。
「伊緒奈、ポジション、ミドルブロッカーだってよ」
涼が教えてくれたそれに、
「へえ、そうなんですか。もっと背の高い人も結構居るのに」
「テクニックとバネでそうなったらしい」
「へぇ~」
伊緒奈は涼の言った通りに、身長差を補うくらい跳んでるし、色々小技を使ってしっかりブロックしている。
「みつみんはともかく橋本ちゃんよ。なんでそんな余裕あんのかね? ガチ恋の話、したでしょーが」
「聞いてたよ。アイツ、俺と同じ道を辿ってるなって思ったよ」
そうなの?
「彼氏の座を譲る気は毛頭ないけどさ、フツーに競技を応援したい気持ちもある」
「橋本も成川さんも根が優しいからなぁ」
「ほんに、困った二人だよ。お似合いだけど」
そんなことを言われながら観戦していて、青が勝った。全体でも、青が勝ったっぽい。
男子バレーが終わり、人が動き出す。私たちは素早く席を確保して、コートが女子用に変わっていくのを眺める。
座っている形は、テントの時と同じ。
「青だけど……マリアちゃんに勝ってほしい……」
「みつみんに同意。心の中で声援を送りまくるぜ」
「二人とも礼儀正しいな、ホント」
「まぁ、ルールだしね。一応」
そして、女子用にコートが整い、アップを終えた女子バレーの生徒たちが入ってくる。
「解説します? 涼」
「頼むわ。途中までしか居られないし」
涼はこのあと運動場で始まるハードル走のため、女子バレーは一試合ぐらいしか観れない。
「では、解説していきます」
赤対緑が始まった。最初は赤がリードしていたけど、途中から緑が逆転。そしてそのまま緑が勝った。
「うし!」
「やったぜ」
「良かったな。んじゃ、俺は戻るわ」
涼は立ち上がったので、
「あ、私も少ししたら観に行きますよ」
「ありがとうな、光海。けどさ」
また、頭に手を乗せられて。
「俺のも観てほしいけど、三木の試合を最後まで観てるのも、光海らしいと思うから。どっちでも大丈夫だよ」
微笑んで、頭を撫でて、「じゃ、行ってくるわ」とその場をあとにする。
「……やっぱり今日の涼、なんかいつもと違う気がする……」
「どっちにしても仲良しでなによりだよ」
「そうだね。橋本のほうが落ち着いてるね、なんか」
「涼の中で何が……」
「今年も一緒で嬉しいんじゃない? 結局のところ」
「そういう理由……?」
「そんでさ、みつみん。マリアちゃんも分かってるんだから、もうちょいしたらハードル走、観に行きなよ? 今度のボディガードは高峰っちに任せる。私はマリアちゃんのを見届けてから合流する」
「え?」
「うん、了解。任されました」
「え、え?」
◇
そんな訳で、緑対青が半ばっぽい雰囲気の中、私と高峰さんは運動場の、青のテントへ。
「そろそろハードル走始まるかな? 間に合って良かったね」
「ですね……?」
そりゃ、涼のも観たかったけど。桜ちゃんと高峰さんの連携プレーについて行けない。
「橋本、ハードル走も良い記録出してたよね、練習で」
「そうみたいですね。私は雑用ばかりだったので直接は見てませんが」
涼は、ハードル走の練習で、めったくそ良い記録を出した。110mので14.03秒、400mので51.02秒。もう3年なのにまた勧誘されかけたと言っていた。したくなる記録ですよ、そりゃ。
電子掲示板の順位は、本当に青と緑が入れ替わっていて、1位、青。2位、緑。3位、赤。という順位に。
あ、涼がこっち向いた。目が合った、……驚かれた……。
一応、手を振って、頑張って、と口パクで伝える。……顔を赤くしてムスッとしながら手を振り返された……。
「またクリーンヒットしてるね。橋本、練習の時より良い記録出すんじゃない?」
「クリーンヒットの基準がよく分かりません……」
「だからこそクリーンヒットするんじゃない?」
「えぇ……?」
ハードル走は男女に別れて3人ずつの計6名が同時に走る。最初は男子110m、女子100mと、走る距離が男女で違うので、セットするスタッフさんはしっかり気を付けないといけない。
そして、ハードル走が始まりました。涼はここでも最終走者なので、スマホを持ちつつ順番を待ちます。
「そろそろだね」
「ですね」
スマホを構えて、録画スタート。
「はっや……」
ハードルを一つも倒さず、1位。
400mの準備がされている間に、涼に動画と『また1位ですね! すっごい速かったです!』と送る。
「橋本、本当に気合い入れてるなぁ」
そうなんだ?
「……そういえば、墨ノ目の体育ってどんなのだったんです? 涼、中学の頃はそこまで体育に身を入れてなかった、みたいな話をしてましたけど」
準備がされていくのを眺めながら、聞いてみる。
「体育もちゃんとあったし、橋本、普通に取り組んでたよ。成績も良いんだけど、本人、スイーツ研究に夢中だったからなぁ。そっちに気がいってて、橋本の中じゃ、自分の他の評価を低く見がちだったんじゃないかな」
「そういうことですか……もっと自信持って良いのに……」
「ほんとにね」
400mの準備が終わり、最初の走者がスタートラインに。涼は真ん中辺りなので、また、スマホを持ちつつ、順番を待つ。
「百合根さん、戻って来るって」
「あ、そうなんですか?」
ちらっと高峰さんを見たら、スマホを確認していた。
「青対緑、青が勝ったって。嬉しくも悔しいってさ」
「同意見ですね」
さて、そろそろ涼が走るぞ。スマホを構えて、録画開始。
「おおぉ……また一つも倒さず……」
1位です。私は即座にスマホを操作して、動画と『1位ですよ! なんでそう普通な感じなんですか! もっと誇って!』と送った。
「おうよ! ハードル走どうだったかな?」
「桜ちゃん。涼、全部1位だったよ」
「やっぱすごいね、橋本ちゃん。これが終わったらリレーだね」
隣に座りながらの桜ちゃんの言葉に、ちょっと気が重くなる。
「リレー……頑張る……ご褒美もあるし……」
「橋本ちゃんのお父さんが持ってきてくれるっていう?」
「そう。バナナカップケーキ。涼が作った」
「ああ、中2の時のあれかぁ。橋本、初めてレシピが採用されたって、めちゃくちゃはしゃいでたっけ」
めちゃくちゃはしゃいでた涼、見たかったな……可愛い気がする……。
「どんなふうにはしゃいでたんですか?」
「いや、もう、見るからに嬉しそうでね。周りにそれを話しまくっててさ。けど、喜びが勝りすぎて、逆に課題とかはとても真剣に取り組んでた」
「可愛い……見たかった……その涼……」
中学時代の涼に思いを馳せていたら、ハードル走は終わっていて、片付けが始まっていた。
◇
「なんで最初から居たんだよ。驚いたわ」
戻ってきた涼に言われたけど。
「なんだい橋本ちゃん。嬉しくないのかい?」
桜ちゃんにそんなことを言われて、涼は黙った。
今は1年生のリレーをしている。3年生である私たちは、まだ順番まで少し時間があるのだ。
「成川さん、橋本のバナナカップケーキが好きなんだって?」
高峰さんの問いかけに、キャラメルを口に放り込んだ涼が、変な顔をした。
「リレーのあとのご褒美の話をしたんですよ。隆さんが持ってきてくれるバナナカップケーキの」
涼は口をもごもごさせたあと、キャラメルを飲み込んだのか、隣に座る私にまた顔を寄せて、口を開いて、
「(もうな、お前が送ってくる動画とメッセージが可愛くて仕方ねぇんだよ。ハードル走の最後は普通にしてたんじゃなくて、光海に最初から見られてる緊張をどうにかしてたんだよ。これ以上俺をどうしたいんだよリレーに支障が出るわ)」
だからその、真剣な顔のフランス語はなんなの……?
「(す、すみません……?)」
「(謝って欲しくはない)」
「えぇ……?」
理不尽では……?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
家から出ない女優の幼馴染を連れ出したら、いつの間にか伝説になっていた件。
Memu(メム)
恋愛
学校に行かない引きこもりの国民的女優――水宮小鞠。
女の子に間違われる地味男子――白雲凪。
俺に与えられた役目はひとつ。
彼女を、学校へ連れて行くこと。
騒動になれば退学。
体育祭までに通わせられなくても退学。
成功率ほぼゼロの無理ゲーだ。
距離は近い。
でも、心は遠い。
甘えてくるくせに、本音は隠す幼馴染。
それでも――
俺は彼女の手を引く。
退学リミット付き登校ミッションから始まる、
国民的スター幼馴染とのドタバタ青春ラブコメ、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる