129 / 134
129 クリーンヒットの基準
しおりを挟む
「茶髪の人かぁ。ギリギリな感じだったけど、OK貰えて良かったね」
「すみません……ご協力ありがとうございます……あとで涼にも謝らないと……」
高峰さんは髪を焦げ茶色に染めている。だからギリギリOKだった。
桜ちゃんが障害物競走をしてなかったら、桜ちゃんに頼みたかったけど。
背に腹は代えられない。
少し迷ってしまったから12人中5位だった。今回は、人でありつつ髪色や髪型に絞ったお題だったみたいで、ドンピシャを見つけられる人は少なかったようである。
青のテントに戻ると、伊緒奈は居なくなっていて、
「茶髪だから高峰か。最初不安そうな顔してたからなんのお題を引いたのかと思ったわ」
涼は顔を向けて、ちょっと安心したみたいに言ってくれた。
「すみません……涼を借りられなかった……」
涼の隣に座りながら言う。
「謝ることじゃないから。お題の問題だから」
涼はまた頭を撫でながら、言ってくれる。
「橋本を借りる予定だったんだね。もしかしてそうかな、とは思ってたけど」
「借り物競争……難しいです……バスケの時間が去年と同じだったら頭抱えてました……」
現在の順位は緑、青、赤。と見ていたら、青と緑が入れ替わって、青が1位になった。障害物競走はまだ終わってないから、他の場所の競技の結果が反映されたんだろうな。
少しして、障害物競走が終わって。
「ネットくぐるの、何回やってもムズい」
そんな感想を述べる桜ちゃんも、12人中5位だった。
「それじゃ僕、そろそろ行ってくるね」
バスケの時間が迫り、高峰さんは第二体育館へ向かう。
「光海、どうする? 俺は高峰、応援したいけど」
「橋本ちゃん、伊緒奈くんが居るんだって」
「そりゃまあそうだけど」
「……桜ちゃん、私もやっぱり応援したいな」
桜ちゃんへ顔を向けて、言ってみる。
「……んまぁ、分かった。二人一緒のところを見せるのも、効果あるか」
その分析の仕方もどうなんだろう、桜ちゃん。
◇
「流石男バス、めっちゃ混んでるね」
なんとか三人並んで座れた席で、桜ちゃんが言う。
「男バスも全国行ってるもんね。やっぱりっていうか、部員も参加してるみたいだし」
「今更に思うが、色んな部活が全国行ってるよな、河南」
「そういう人を集めてるしね、河南は」
涼の呟きに、桜ちゃんが解説する。
「高峰も伊緒奈もシューティングガードってポジションだけど、これもバレーの時みたいに人の入れ替わりが激しいってことか? 全員出るんだよな?」
「その筈ですね。一人最低一度はコートに出ることになってる筈です。体育祭なので」
男バス、まだ始まってないけど、高峰さんは最初から出るっぽいな。
そう思っていたら、開始の合図。最初は青対赤だ。
「おー。高峰っちめっちゃ動き回るし点入れてくね」
「高峰、大体なんでも出来るからな」
誇らしそうな涼が見れて、それだけでもう嬉しい。
青も赤もどんどん得点していってるけど、少しだけ青が押していってる。そして、人が入れ替わり始める。高峰さんが引っ込んで、伊緒奈が出てきた。
「……伊緒奈くんも、やるな」
ちょっと悔しそうな桜ちゃんの言う通り、伊緒奈も得点に絡みまくるし、自分でもしっかり点を入れてる。
「バスケを選ぶだけあるな、やっぱ」
涼は感心したように言って、試合を眺める。
そこからも、何度か人が入れ替わり、赤が押したり青が押したり。
最終的に、僅差で青が勝った。
「次、青対緑か」
「たぶん、まだ出てきてない人が主に戦いますよ。高峰さん、余裕そうなので、また出てくるかも知れませんが」
「伊緒奈くんも余裕ありそうだな、スタミナ切れしないのかね」
「その辺のさじ加減も上手いんじゃねぇか?」
涼が言ったところで、試合が始まる。
最初はやっぱり、全員メンバーが違う。
緑が押していて、青はそれを追いかけるように点差を埋めたり広げられたり。そしてまた人が入れ替わり、全員出たかな、というところで高峰さんが再登場。
「高峰っちがバンバン点を入れとる」
「休んでて体力回復したっぽいな」
「すごいですねぇ、高峰さん」
他の人──バスケ部員さえ、躱して、抜いて、パスを回したり、得点したり。
完全に青がリードしている。高峰さん、大活躍である。
「あっ、高峰っち引っ込んじゃった」
青も緑も数人メンバーが入れ替わり、今度は青が少し押され始めた。
「おわぁ、逆転された」
僅差になったところで、3ポイントシュートされて、緑がリードし始める。
「今度は伊緒奈か」
また数名入れ替わり、伊緒奈も再登場。
「くっそ伊緒奈くん動き回るじゃん。回復しとる」
「あと少しで逆転できそうだね」
「けど時間も迫ってるな」
涼の言う通り、延長を入れてもあと数分で試合終了だろう。
「あ」「お」「あ?」
緑のコートでボールを緑から華麗に奪った伊緒奈が、飛び上がってボールを山なりに放る。ボールは導かれるように、綺麗にリングを通り抜けた。
「まじか」
逆転したことで周りが沸き立つ中、桜ちゃんが放心したように言う。
「伊緒奈、マジで気合い入れてんな。こっちに気付いてんじゃねぇか?」
「えっ? みつみん、目とか合った?」
「特に合ってないと思うけど……でも、すごかったね」
さっきので流れが完全に青ムードになったらしく、青が更に緑を押していく。
その流れのまま、青が得点しまくり、青がそのまま勝った。
「あ」
撤収時に、伊緒奈が青の席へ顔を向け、バッチリ目が合ってしまう。そんで笑顔を向けられた。
「……気付いてたっぽいですね、伊緒奈」
「みたいだな。俺が横にいるってのに、堂々と笑顔になるとか。距離があるからだろうけど」
涼がため息を吐いて、
「ガチ恋ここに極まれりだよ。気を付けてね、お二人さん」
桜ちゃんが呆れたように言った。
◇
青の戦いが終わったということで、トイレ休憩を挟み、運動場のテントに戻ってきました。
その前にも何度か確認したけど、メイクが全然崩れない。桜ちゃんオススメのコスメ、すごい。
「あとは橋本ちゃんの走り幅跳びだね」
「うん。涼、しっかり応援してるので、頑張って下さ、ん、頑張ってね」
「(まだ時間があるのに殺されそうだな頑張るよありがとうめちゃくちゃ頑張るわ)」
……また、クリーンヒットしたらしい。
「しっかしまぁ、あの惚れっぷりは曲者だよみつみん。フッても諦めなさそうだよ、要注意だよ」
桜ちゃんがスマホを操作しながら、また、呆れたような感じで忠告してくれる。
「でも、私は涼が好きだし」
言ったら、
「本人を横にして、お前まで堂々と」
少し顔を赤くした涼が、こっちもスマホを操作しながら若干呆れたように言う。
「事実ですし」
「(そうだなありがとう俺もお前が好きだよそろそろやめてくれ限界を超えそうだから)」
またクリーンヒットしたみたいだ。
「みつみんと橋本ちゃんがラブラブだから、そこは一応安心だけども」
ら、ラブラブなんですか……? 端から見て……。
「はー……伊緒奈くん、それを加味しても強敵だよ? 注意してね?」
スマホを仕舞った桜ちゃんが、腕を組む。
「強敵だろうけど。アイツとは普通に先輩後輩として仲良くしてぇな。惚れたもん同士だし」
涼もスマホを仕舞って、キャラメルの箱を取り出しながら言う。
「橋本ちゃんも言うようになったねぇ。去年の今頃が嘘みたいだよ」
「自分でもびっくりしてる」
涼は言って、キャラメルを食べた。
暫くして、バスケを終えた高峰さんが戻ってきた。
「下野くん、分かりやすく上機嫌だったけど、成川さんと目が合ったんだって? 百合根さんが教えてくれたけど」
苦笑しながら席に座る高峰さんに、
「そうなのよ高峰っち。ガチ恋がガチ恋でガチ恋を超えそうなのよ。みつみんたちの仲にヒビは入っとらんけど」
ガチ恋を超えるって何?
「高峰、俺もその辺のことで少し伊緒奈にラインしたわ。もう見たかは分かってないけど」
涼はそう言うと、
「高峰も来たし、俺、そろそろ行くよ。ちゃんと頑張るから観ててくれな」
ま、また微笑んで頭を撫でるぅ……クリーンヒットの時と差が激しい……。
「み、観てます、あ、観てるし、応援する。頑張って、涼」
「(……あー可愛い抱きしめたい愛の力やべぇ超頑張る)」
言いながら立ち上がって、涼は走り幅跳びの集合場所へ向かった。
だからその、クリーンヒットの基準がよく分からない……。
「すみません……ご協力ありがとうございます……あとで涼にも謝らないと……」
高峰さんは髪を焦げ茶色に染めている。だからギリギリOKだった。
桜ちゃんが障害物競走をしてなかったら、桜ちゃんに頼みたかったけど。
背に腹は代えられない。
少し迷ってしまったから12人中5位だった。今回は、人でありつつ髪色や髪型に絞ったお題だったみたいで、ドンピシャを見つけられる人は少なかったようである。
青のテントに戻ると、伊緒奈は居なくなっていて、
「茶髪だから高峰か。最初不安そうな顔してたからなんのお題を引いたのかと思ったわ」
涼は顔を向けて、ちょっと安心したみたいに言ってくれた。
「すみません……涼を借りられなかった……」
涼の隣に座りながら言う。
「謝ることじゃないから。お題の問題だから」
涼はまた頭を撫でながら、言ってくれる。
「橋本を借りる予定だったんだね。もしかしてそうかな、とは思ってたけど」
「借り物競争……難しいです……バスケの時間が去年と同じだったら頭抱えてました……」
現在の順位は緑、青、赤。と見ていたら、青と緑が入れ替わって、青が1位になった。障害物競走はまだ終わってないから、他の場所の競技の結果が反映されたんだろうな。
少しして、障害物競走が終わって。
「ネットくぐるの、何回やってもムズい」
そんな感想を述べる桜ちゃんも、12人中5位だった。
「それじゃ僕、そろそろ行ってくるね」
バスケの時間が迫り、高峰さんは第二体育館へ向かう。
「光海、どうする? 俺は高峰、応援したいけど」
「橋本ちゃん、伊緒奈くんが居るんだって」
「そりゃまあそうだけど」
「……桜ちゃん、私もやっぱり応援したいな」
桜ちゃんへ顔を向けて、言ってみる。
「……んまぁ、分かった。二人一緒のところを見せるのも、効果あるか」
その分析の仕方もどうなんだろう、桜ちゃん。
◇
「流石男バス、めっちゃ混んでるね」
なんとか三人並んで座れた席で、桜ちゃんが言う。
「男バスも全国行ってるもんね。やっぱりっていうか、部員も参加してるみたいだし」
「今更に思うが、色んな部活が全国行ってるよな、河南」
「そういう人を集めてるしね、河南は」
涼の呟きに、桜ちゃんが解説する。
「高峰も伊緒奈もシューティングガードってポジションだけど、これもバレーの時みたいに人の入れ替わりが激しいってことか? 全員出るんだよな?」
「その筈ですね。一人最低一度はコートに出ることになってる筈です。体育祭なので」
男バス、まだ始まってないけど、高峰さんは最初から出るっぽいな。
そう思っていたら、開始の合図。最初は青対赤だ。
「おー。高峰っちめっちゃ動き回るし点入れてくね」
「高峰、大体なんでも出来るからな」
誇らしそうな涼が見れて、それだけでもう嬉しい。
青も赤もどんどん得点していってるけど、少しだけ青が押していってる。そして、人が入れ替わり始める。高峰さんが引っ込んで、伊緒奈が出てきた。
「……伊緒奈くんも、やるな」
ちょっと悔しそうな桜ちゃんの言う通り、伊緒奈も得点に絡みまくるし、自分でもしっかり点を入れてる。
「バスケを選ぶだけあるな、やっぱ」
涼は感心したように言って、試合を眺める。
そこからも、何度か人が入れ替わり、赤が押したり青が押したり。
最終的に、僅差で青が勝った。
「次、青対緑か」
「たぶん、まだ出てきてない人が主に戦いますよ。高峰さん、余裕そうなので、また出てくるかも知れませんが」
「伊緒奈くんも余裕ありそうだな、スタミナ切れしないのかね」
「その辺のさじ加減も上手いんじゃねぇか?」
涼が言ったところで、試合が始まる。
最初はやっぱり、全員メンバーが違う。
緑が押していて、青はそれを追いかけるように点差を埋めたり広げられたり。そしてまた人が入れ替わり、全員出たかな、というところで高峰さんが再登場。
「高峰っちがバンバン点を入れとる」
「休んでて体力回復したっぽいな」
「すごいですねぇ、高峰さん」
他の人──バスケ部員さえ、躱して、抜いて、パスを回したり、得点したり。
完全に青がリードしている。高峰さん、大活躍である。
「あっ、高峰っち引っ込んじゃった」
青も緑も数人メンバーが入れ替わり、今度は青が少し押され始めた。
「おわぁ、逆転された」
僅差になったところで、3ポイントシュートされて、緑がリードし始める。
「今度は伊緒奈か」
また数名入れ替わり、伊緒奈も再登場。
「くっそ伊緒奈くん動き回るじゃん。回復しとる」
「あと少しで逆転できそうだね」
「けど時間も迫ってるな」
涼の言う通り、延長を入れてもあと数分で試合終了だろう。
「あ」「お」「あ?」
緑のコートでボールを緑から華麗に奪った伊緒奈が、飛び上がってボールを山なりに放る。ボールは導かれるように、綺麗にリングを通り抜けた。
「まじか」
逆転したことで周りが沸き立つ中、桜ちゃんが放心したように言う。
「伊緒奈、マジで気合い入れてんな。こっちに気付いてんじゃねぇか?」
「えっ? みつみん、目とか合った?」
「特に合ってないと思うけど……でも、すごかったね」
さっきので流れが完全に青ムードになったらしく、青が更に緑を押していく。
その流れのまま、青が得点しまくり、青がそのまま勝った。
「あ」
撤収時に、伊緒奈が青の席へ顔を向け、バッチリ目が合ってしまう。そんで笑顔を向けられた。
「……気付いてたっぽいですね、伊緒奈」
「みたいだな。俺が横にいるってのに、堂々と笑顔になるとか。距離があるからだろうけど」
涼がため息を吐いて、
「ガチ恋ここに極まれりだよ。気を付けてね、お二人さん」
桜ちゃんが呆れたように言った。
◇
青の戦いが終わったということで、トイレ休憩を挟み、運動場のテントに戻ってきました。
その前にも何度か確認したけど、メイクが全然崩れない。桜ちゃんオススメのコスメ、すごい。
「あとは橋本ちゃんの走り幅跳びだね」
「うん。涼、しっかり応援してるので、頑張って下さ、ん、頑張ってね」
「(まだ時間があるのに殺されそうだな頑張るよありがとうめちゃくちゃ頑張るわ)」
……また、クリーンヒットしたらしい。
「しっかしまぁ、あの惚れっぷりは曲者だよみつみん。フッても諦めなさそうだよ、要注意だよ」
桜ちゃんがスマホを操作しながら、また、呆れたような感じで忠告してくれる。
「でも、私は涼が好きだし」
言ったら、
「本人を横にして、お前まで堂々と」
少し顔を赤くした涼が、こっちもスマホを操作しながら若干呆れたように言う。
「事実ですし」
「(そうだなありがとう俺もお前が好きだよそろそろやめてくれ限界を超えそうだから)」
またクリーンヒットしたみたいだ。
「みつみんと橋本ちゃんがラブラブだから、そこは一応安心だけども」
ら、ラブラブなんですか……? 端から見て……。
「はー……伊緒奈くん、それを加味しても強敵だよ? 注意してね?」
スマホを仕舞った桜ちゃんが、腕を組む。
「強敵だろうけど。アイツとは普通に先輩後輩として仲良くしてぇな。惚れたもん同士だし」
涼もスマホを仕舞って、キャラメルの箱を取り出しながら言う。
「橋本ちゃんも言うようになったねぇ。去年の今頃が嘘みたいだよ」
「自分でもびっくりしてる」
涼は言って、キャラメルを食べた。
暫くして、バスケを終えた高峰さんが戻ってきた。
「下野くん、分かりやすく上機嫌だったけど、成川さんと目が合ったんだって? 百合根さんが教えてくれたけど」
苦笑しながら席に座る高峰さんに、
「そうなのよ高峰っち。ガチ恋がガチ恋でガチ恋を超えそうなのよ。みつみんたちの仲にヒビは入っとらんけど」
ガチ恋を超えるって何?
「高峰、俺もその辺のことで少し伊緒奈にラインしたわ。もう見たかは分かってないけど」
涼はそう言うと、
「高峰も来たし、俺、そろそろ行くよ。ちゃんと頑張るから観ててくれな」
ま、また微笑んで頭を撫でるぅ……クリーンヒットの時と差が激しい……。
「み、観てます、あ、観てるし、応援する。頑張って、涼」
「(……あー可愛い抱きしめたい愛の力やべぇ超頑張る)」
言いながら立ち上がって、涼は走り幅跳びの集合場所へ向かった。
だからその、クリーンヒットの基準がよく分からない……。
0
あなたにおすすめの小説
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
家から出ない女優の幼馴染を連れ出したら、いつの間にか伝説になっていた件。
Memu(メム)
恋愛
学校に行かない引きこもりの国民的女優――水宮小鞠。
女の子に間違われる地味男子――白雲凪。
俺に与えられた役目はひとつ。
彼女を、学校へ連れて行くこと。
騒動になれば退学。
体育祭までに通わせられなくても退学。
成功率ほぼゼロの無理ゲーだ。
距離は近い。
でも、心は遠い。
甘えてくるくせに、本音は隠す幼馴染。
それでも――
俺は彼女の手を引く。
退学リミット付き登校ミッションから始まる、
国民的スター幼馴染とのドタバタ青春ラブコメ、ここに開幕。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる