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第50話:終焉を告げる、黒き魔石
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「行くぞ、アラン王子!」
「おうさ!」
ゼノン様と、アラン殿下が、同時に、リリアナへと、襲いかかった。
ゼノン様が、青い、魔力の、弾丸を、連射し、彼女の、視界を、塞ぐ。
アラン殿下は、その隙を、ついて、背後へと、回り込み、鋭い、剣撃を、繰り出した。
「小賢しい真似を!」
リリアナは、身体から、闇の、衝撃波を、放ち、二人を、同時に、吹き飛ばした。
強い。
あの、ペンダントの力は、想像以上だ。
「イザベラ! 今だ!」
吹き飛ばされながらも、ゼノン様が、叫ぶ。
二人が、作ってくれた、ほんの、一瞬の、隙。
私は、その、チャンスを、逃さなかった。
息を、殺し、地面を、這うようにして、リリアナの、懐へと、潜り込む。
彼女の、意識は、完全に、ゼノン様と、アラン殿下に、向いている。
気づかれていない。
『あと、少し…!』
ペンダントまで、あと、数メートル。
手を、伸ばせば、届く、距離。
私が、最後の一歩を、踏み出そうとした、その時だった。
「――どこへ、行くのかしら?」
リリアナが、ゆっくりと、私を、見下ろした。
その、瞳は、嘲笑の色に、染まっている。
バレていた…!
「そんな、猿芝居に、わたくしが、気づかないとでも、思って?」
彼女の、足元から、黒い、茨の、ような、触手が、伸びてきて、私の、身体に、絡みついた。
「ぐっ…!」
身動きが、取れない。
触手は、ギリギリと、私の、身体を、締め上げていく。
「イザベラ!」
ゼノン様と、アラン殿下が、助けに来ようとするが、別の、触手が、彼らの、動きを、封じてしまう。
万事休す。
「さようなら、イザベラさん。あなたには、心底、うんざりさせられましたわ」
リリアナは、そう言うと、私の、目の前に、巨大な、闇の、塊を、作り出した。
あれを、喰らえば、ひとたまりも、ない。
もう、ダメか。
そう、諦めかけた、その時。
私の、胸元の、ネックレスが、**カッ!**と、強く、熱を、放った。
そして、頭の中に、ゼノン様の、声が、響く。
――イザベラ! 俺の、魔力を、受け止めろ! そして、その力で、奴の、ペンダントを、撃て!――
最後の、賭け。
私は、彼の言葉を、信じ、ネックレスに、意識を、集中させた。
凄まじい、魔力の、奔流が、私の、身体を、駆け巡る。
一度、経験した、あの、感覚。
今度は、負けない。
私は、その力を、すべて、右手の人差し指に、集中させた。
そして、リリアナの、胸元に、輝く、黒いペンダントを、まっすぐに、指差す。
「これが、わたくしの、最後の、切り札よ!」
私の指先から、凝縮された、青い光の、一閃が、放たれた。
それは、闇を、切り裂く、一筋の、流星のように、ペンダントへと、吸い込まれていく。
「なっ…!?」
リリアナの、驚愕の、声。
次の瞬間。
ピシッ…
という、小さな、音と共に、黒い魔石に、亀裂が、入った。
そして、その亀裂は、一瞬で、全体へと、広がり、
パァァァァァァン!!
甲高い、音を立てて、砕け散った。
「あああああああああっ!!」
力の源を、失った、リリアナが、絶叫する。
彼女の、身体から、黒いオーラが、霧のように、消え失せていき、彼女は、その場に、くずおれた。
私や、ゼノン様たちを、縛っていた、触手も、力を失い、消えていく。
「…はぁ…はぁ…」
私も、魔力を、使い果たし、その場に、座り込んでしまった。
静寂が、戻る。
戦いは、終わったのだ。
ゼノン様と、アラン殿下が、私に、駆け寄ってくる。
「やったな、イザベラ!」
「見事だったぞ!」
二人の、称賛の言葉が、今は、何よりも、嬉しかった。
私たちは、気を失っている、リリアナと、負傷した、宰相を、拘束した。
そして、私が、命がけで、手に入れた、証拠と共に、王宮の、正門へと、向かう。
夜が、明けようとしていた。
東の空が、白み始めている。
それは、この国に、新しい、夜明けが、訪れることを、告げているかのようだった。
長く、辛い、戦いだった。
でも、私たちは、勝ったのだ。
偽りの、聖女は、倒れ、黒幕は、捕らえられた。
すべてが、終わり、平和が、訪れる。
その時の、私は、まだ、本気で、そう、信じていた。
この、物語の、本当の、終焉が、まだ、少し、先に、あることを、知らずに。
「おうさ!」
ゼノン様と、アラン殿下が、同時に、リリアナへと、襲いかかった。
ゼノン様が、青い、魔力の、弾丸を、連射し、彼女の、視界を、塞ぐ。
アラン殿下は、その隙を、ついて、背後へと、回り込み、鋭い、剣撃を、繰り出した。
「小賢しい真似を!」
リリアナは、身体から、闇の、衝撃波を、放ち、二人を、同時に、吹き飛ばした。
強い。
あの、ペンダントの力は、想像以上だ。
「イザベラ! 今だ!」
吹き飛ばされながらも、ゼノン様が、叫ぶ。
二人が、作ってくれた、ほんの、一瞬の、隙。
私は、その、チャンスを、逃さなかった。
息を、殺し、地面を、這うようにして、リリアナの、懐へと、潜り込む。
彼女の、意識は、完全に、ゼノン様と、アラン殿下に、向いている。
気づかれていない。
『あと、少し…!』
ペンダントまで、あと、数メートル。
手を、伸ばせば、届く、距離。
私が、最後の一歩を、踏み出そうとした、その時だった。
「――どこへ、行くのかしら?」
リリアナが、ゆっくりと、私を、見下ろした。
その、瞳は、嘲笑の色に、染まっている。
バレていた…!
「そんな、猿芝居に、わたくしが、気づかないとでも、思って?」
彼女の、足元から、黒い、茨の、ような、触手が、伸びてきて、私の、身体に、絡みついた。
「ぐっ…!」
身動きが、取れない。
触手は、ギリギリと、私の、身体を、締め上げていく。
「イザベラ!」
ゼノン様と、アラン殿下が、助けに来ようとするが、別の、触手が、彼らの、動きを、封じてしまう。
万事休す。
「さようなら、イザベラさん。あなたには、心底、うんざりさせられましたわ」
リリアナは、そう言うと、私の、目の前に、巨大な、闇の、塊を、作り出した。
あれを、喰らえば、ひとたまりも、ない。
もう、ダメか。
そう、諦めかけた、その時。
私の、胸元の、ネックレスが、**カッ!**と、強く、熱を、放った。
そして、頭の中に、ゼノン様の、声が、響く。
――イザベラ! 俺の、魔力を、受け止めろ! そして、その力で、奴の、ペンダントを、撃て!――
最後の、賭け。
私は、彼の言葉を、信じ、ネックレスに、意識を、集中させた。
凄まじい、魔力の、奔流が、私の、身体を、駆け巡る。
一度、経験した、あの、感覚。
今度は、負けない。
私は、その力を、すべて、右手の人差し指に、集中させた。
そして、リリアナの、胸元に、輝く、黒いペンダントを、まっすぐに、指差す。
「これが、わたくしの、最後の、切り札よ!」
私の指先から、凝縮された、青い光の、一閃が、放たれた。
それは、闇を、切り裂く、一筋の、流星のように、ペンダントへと、吸い込まれていく。
「なっ…!?」
リリアナの、驚愕の、声。
次の瞬間。
ピシッ…
という、小さな、音と共に、黒い魔石に、亀裂が、入った。
そして、その亀裂は、一瞬で、全体へと、広がり、
パァァァァァァン!!
甲高い、音を立てて、砕け散った。
「あああああああああっ!!」
力の源を、失った、リリアナが、絶叫する。
彼女の、身体から、黒いオーラが、霧のように、消え失せていき、彼女は、その場に、くずおれた。
私や、ゼノン様たちを、縛っていた、触手も、力を失い、消えていく。
「…はぁ…はぁ…」
私も、魔力を、使い果たし、その場に、座り込んでしまった。
静寂が、戻る。
戦いは、終わったのだ。
ゼノン様と、アラン殿下が、私に、駆け寄ってくる。
「やったな、イザベラ!」
「見事だったぞ!」
二人の、称賛の言葉が、今は、何よりも、嬉しかった。
私たちは、気を失っている、リリアナと、負傷した、宰相を、拘束した。
そして、私が、命がけで、手に入れた、証拠と共に、王宮の、正門へと、向かう。
夜が、明けようとしていた。
東の空が、白み始めている。
それは、この国に、新しい、夜明けが、訪れることを、告げているかのようだった。
長く、辛い、戦いだった。
でも、私たちは、勝ったのだ。
偽りの、聖女は、倒れ、黒幕は、捕らえられた。
すべてが、終わり、平和が、訪れる。
その時の、私は、まだ、本気で、そう、信じていた。
この、物語の、本当の、終焉が、まだ、少し、先に、あることを、知らずに。
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