断罪される未来を知る悪役令嬢ですが、冷徹なはずの婚約者に勘違いされて溺愛ルートに入りました

六角

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第49話:集いし者たち、反撃の狼煙

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「あなたたち…! なぜ、ここに!?」

突然の、闖入者に、リリアナが、驚愕の声を上げる。
彼女の、手に、集められていた、闇の魔力が、一瞬、揺らいだ。

「なぜ、って、そりゃあ、あんた」

アラン殿下は、剣の切っ先を、リリアナに、向けながら、にやりと、笑った。

「俺の、可愛い、未来のお妃様候補が、ピンチなんだ。王子様が、助けに来ないわけ、ないだろう?」

「ふざけたことを…!」

「悪かったな、イザベラ。準備に、少し、手間取ってしまった」

ゼノン様が、私の、隣に、降り立つ。
その、大きな背中が、今は、何よりも、頼もしく、見えた。

「いいえ、最高の、タイミングですわ。ですが、どうやって、ここに?」

「お前の、陽動作戦が、偽物だと、宰相が気づき、兵を、引き返し始めた、その、裏をかいて、突入してきた」

「宰相の、主力部隊が、いない、今の、王宮は、がら空きだからな。楽な、仕事だったぜ」

アラン殿下が、付け加える。

なるほど。
すべてが、ギリギリの、タイミングで、繋がっていたのか。

「…ゼノン、アラン王子…」

床に、座り込んだままの、宰相が、呻くような、声を、出した。
その顔には、悔しさと、そして、安堵のような、複雑な色が、浮かんでいる。

「お父様、しっかりなさい!」

リリアナが、叫ぶ。

「たとえ、この二人が、現れようと、関係ありませんわ! わたくしの、この力の前に、ひれ伏させてやりますもの!」

彼女は、再び、闇の魔力を、高め始めた。
その、邪悪な、オーラは、先ほどよりも、さらに、強大になっている。

「どうする、ゼノン!」と、アラン殿下が、叫ぶ。
「王子は、イザベラと、宰相を、守れ! 奴は、俺が、食い止める!」
「無茶ですわ、ゼノン様! あなたの魔力は、まだ、完全では…!」

私が、叫ぶが、彼は、聞かない。
ゼノン様は、私を、振り返ると、静かに、微笑んだ。

「心配するな。お前との、約束だ。必ず、生きて、帰る」

彼は、そう言うと、一人、暴走する、リリアナへと、向かっていく。
青と、黒の、魔力が、激しく、ぶつかり合う。
執務室が、完全に、崩壊し、私たちは、王宮の、中庭へと、舞台を、移していた。

「くっ…!」

ゼノン様は、やはり、魔力の消耗が、響いているのか、リリアナの、猛攻に、押され気味だ。

「はははっ! その程度ですか、シルヴァーグ公爵! わたくしの、敵では、ありませんわね!」

リリアナが、高笑いする。
このままでは、ゼノン様が、危ない。

「アラン殿下! わたくしも、行きます!」

「ダメだ、イザベラ嬢! 君の役目は、その証拠を、守ることだろう!?」

「ですが!」

私たちが、言い争っていると、崩れた、瓦礫の中から、宰相が、よろよろと、立ち上がった。

「…リリアナを、止める、方法が、一つだけ、ある…」

彼は、苦しげに、息をしながら、言った。

「なんだ、宰相!?」

「彼女の、力の源は、幼い頃から、私が、与え続けた、闇の魔石だ…。彼女の、胸元にある、ペンダント…それを、破壊すれば…!」

リリアナの、胸元。
そこには、確かに、黒く、輝く、小さな、ペンダントが、あった。
あれが、彼女の、力の、源泉…!

「わかった!」

アラン殿下は、頷くと、剣を、構え直した。

「よし、作戦変更だ! 俺と、ゼノンで、奴の、動きを、止める! その隙に、イザベラ嬢、君が、あのペンダントを、狙うんだ!」

「わたくしが…?」

「君しか、いない! 君の、その、小さな身体なら、奴の、懐に、潜り込めるかもしれん!」

無茶な、作戦。
でも、これしか、ないのかもしれない。

「わかりましたわ! やってみせます!」

反撃の、狼煙は、上がった。
集いし、三人の、仲間たち。
そして、罪を、償おうとする、一人の、父親。
それぞれの、想いを、胸に、私たちは、最後の、戦いへと、挑む。
この国の、未来を、賭けて。
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