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音芽の訪問
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やべぇ。
理性が飛びそうだ。
「……バカ音芽。……俺がどれだけ――」
お前のことを愛していて、お前を欲しくて堪らないって気持ちを押し殺して我慢してるのか、分からねぇのか?
薄々感じていたが、音芽は男に抱きしめられるなんて経験自体、あまりないんだろう。
幼なじみの……しかも兄貴みたいに思っていたはずの俺なんかに抱かれただけで、いつもこんな風に全力で照れたりする。
何て初な反応すんだよ。
凶悪すぎんだろ。
まぁ俺と奏芽がこいつに近付く男どもを片っ端から排除してきた結果なんだから仕方ねぇんだけど……。
けどさ、こんな初々しい反応されたら、汚したくて堪らなくなんだろ。
理性を総動員して何とか抑えてるっちゅーのに。
そんな俺の胸元に顔を擦り付けてくるとか……音芽、お前、俺に襲われたいの?
余りに音芽が刺激してきて、さすがにきつい。
俺の胸元に顔を押し付ける音芽を無理矢理引き剥がしたら、
「ちょっ、やだ! 温和っ」
って、焦ったように顔を背けるとか反則だろ。
耳まで赤く染めた音芽が、どんな顔をしているのかどうしても見たくなる。
絶対可愛いのは分かってるし、それを見たら我慢できる自信なんて微塵もねぇけど、もうここまできたらある意味賭けだろ。
男の家に風呂上がり、お洒落してくるっていうのがどんだけ危険なことか、少しぐらい分らせておくのも大事なんじゃねぇかと思うし。
「音芽、こっち向けよ」
俺の呼びかけに、音芽がビクッと身体を震わせたのが分かって、加虐心がむくりと鎌首をもたげる。
思わず音芽の両肩に掛けた手に力がこもったのも仕方ない話だ。
音芽のやつが、「あ、あのっ、ちょっと今は……無理、かなっ」だの、「その手を離してもらえると、もっと早く回復すると思いますっ」だの、うつむきがちにはっきりしない調子で言うのが堪らなく可愛くて、俺のなけなしの理性はとうとう臨界点を越えた。
スッと肩から手を離した俺に、あからさまにホッとして身体から力を抜いた音芽に、「バカなやつ……」と思う。
本当、こいつは男ってもんが分かってねぇ。
悪いけど、さすがに無傷で返してやるの、無理そうだわ。
音芽の膝裏をすくい上げて横抱きに抱え上げたら、本気でこうなることなんて予期していなかったんだろう。
「ひゃっ……!」
音芽がびっくりしたように可愛らしい悲鳴を上げた。
次いで慌てたように足をジタバタするもんだから、彼女が履いていたミュールが、足をすっぽ抜けて飛んでいったらしく、乾いた音が2度ばかりした。
そのことに更に動揺した音芽が、俺の腕の中でソワソワと身じろいだのがまた可愛くて――。
最終的には真っ赤になって恥ずかしそうに両手で顔を覆い隠すとか……音芽さん、どんだけ俺を煽れば気が済むんでしょうね?
理性が飛びそうだ。
「……バカ音芽。……俺がどれだけ――」
お前のことを愛していて、お前を欲しくて堪らないって気持ちを押し殺して我慢してるのか、分からねぇのか?
薄々感じていたが、音芽は男に抱きしめられるなんて経験自体、あまりないんだろう。
幼なじみの……しかも兄貴みたいに思っていたはずの俺なんかに抱かれただけで、いつもこんな風に全力で照れたりする。
何て初な反応すんだよ。
凶悪すぎんだろ。
まぁ俺と奏芽がこいつに近付く男どもを片っ端から排除してきた結果なんだから仕方ねぇんだけど……。
けどさ、こんな初々しい反応されたら、汚したくて堪らなくなんだろ。
理性を総動員して何とか抑えてるっちゅーのに。
そんな俺の胸元に顔を擦り付けてくるとか……音芽、お前、俺に襲われたいの?
余りに音芽が刺激してきて、さすがにきつい。
俺の胸元に顔を押し付ける音芽を無理矢理引き剥がしたら、
「ちょっ、やだ! 温和っ」
って、焦ったように顔を背けるとか反則だろ。
耳まで赤く染めた音芽が、どんな顔をしているのかどうしても見たくなる。
絶対可愛いのは分かってるし、それを見たら我慢できる自信なんて微塵もねぇけど、もうここまできたらある意味賭けだろ。
男の家に風呂上がり、お洒落してくるっていうのがどんだけ危険なことか、少しぐらい分らせておくのも大事なんじゃねぇかと思うし。
「音芽、こっち向けよ」
俺の呼びかけに、音芽がビクッと身体を震わせたのが分かって、加虐心がむくりと鎌首をもたげる。
思わず音芽の両肩に掛けた手に力がこもったのも仕方ない話だ。
音芽のやつが、「あ、あのっ、ちょっと今は……無理、かなっ」だの、「その手を離してもらえると、もっと早く回復すると思いますっ」だの、うつむきがちにはっきりしない調子で言うのが堪らなく可愛くて、俺のなけなしの理性はとうとう臨界点を越えた。
スッと肩から手を離した俺に、あからさまにホッとして身体から力を抜いた音芽に、「バカなやつ……」と思う。
本当、こいつは男ってもんが分かってねぇ。
悪いけど、さすがに無傷で返してやるの、無理そうだわ。
音芽の膝裏をすくい上げて横抱きに抱え上げたら、本気でこうなることなんて予期していなかったんだろう。
「ひゃっ……!」
音芽がびっくりしたように可愛らしい悲鳴を上げた。
次いで慌てたように足をジタバタするもんだから、彼女が履いていたミュールが、足をすっぽ抜けて飛んでいったらしく、乾いた音が2度ばかりした。
そのことに更に動揺した音芽が、俺の腕の中でソワソワと身じろいだのがまた可愛くて――。
最終的には真っ赤になって恥ずかしそうに両手で顔を覆い隠すとか……音芽さん、どんだけ俺を煽れば気が済むんでしょうね?
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