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*ふたりの初めて
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「出来るよな?」
そう言っていたのは、自分の意思か。それとも音芽に言わされたのか。
小さく唾液を嚥下して、念押しするようにそう言えば、音芽がまるでそれに逆らえないみたいに俺の首筋にそっと手を伸ばしてくる。
でもそれさえも、彼女の計算のうちに思えて。
「温和……」
色っぽく蒸気した頬と潤んだ瞳。それとは対照的に、怯えたようにソワソワと揺れるその視線のギャップ。
そんな音芽が、俺に何を求めているのか分からない俺じゃない。
目ぐらい……閉じてよ、とか言いたいんだよな?
でも悪いな。
お前が自ら俺にキスをくれる初めての瞬間を、見ない手はないだろ?
視線を外したけりゃ、お前が目を閉じればいい。
そう思って音芽をわざと見つめ続けたら、一瞬だけ彼女の視線が戸惑いに揺れて――。まるで恥ずかしさを遮断するみたいに閉じられた。
俺の前で目を閉じたその顔は、無防備すぎて怖いぐらいだ。
そのまま一生懸命俺の唇を探るように、柔らかい唇を押し当ててくるとか!
子供のキスみたいに辿々しいそれが、今までどんな異性にされた、官能的で手練れなキスより情欲的に思えたのは、きっと気のせいじゃない。
好きな彼女からのキスは、唇が触れるだけみたいな稚拙なものであっても、心臓を跳ね上がらせるに充分な破壊力があるんだと思い知らされた。
音芽が触れたところがジンジンと熱を持って疼くようで、俺はとうとう我慢出来なくなって、自分から音芽の口中に舌を差し込んでいた。
「や、んんっ……」
途端、ビクッと身体を縮こまらせて固くなる音芽に、間髪いれずに唇を離した俺は「口、開け」と命令する。
その言葉に従順に従って、身体から力を抜こうと頑張る音芽が可愛くて堪らない。
しかも、もう一度彼女の方から俺にキスしてくるとか!
それも今回はちゃんとディープなものを想定したかのような、唇の重ね方!
こいつ、どんだけ俺を翻弄する気だよ!
自分から仕掛けてきたくせに、俺がそれに応えて深いキスを返すと、音芽は途端腑抜けになったみたいに俺に身をゆだねてくるんだ。
「んっ、あ、はぁ……」
お前、その声、どこから出してんだよ?と思わず聞きたくなるような甘ったるい吐息を漏らす音芽に、俺は誘われるように彼女の左胸に触れてしまっていた。
そう言っていたのは、自分の意思か。それとも音芽に言わされたのか。
小さく唾液を嚥下して、念押しするようにそう言えば、音芽がまるでそれに逆らえないみたいに俺の首筋にそっと手を伸ばしてくる。
でもそれさえも、彼女の計算のうちに思えて。
「温和……」
色っぽく蒸気した頬と潤んだ瞳。それとは対照的に、怯えたようにソワソワと揺れるその視線のギャップ。
そんな音芽が、俺に何を求めているのか分からない俺じゃない。
目ぐらい……閉じてよ、とか言いたいんだよな?
でも悪いな。
お前が自ら俺にキスをくれる初めての瞬間を、見ない手はないだろ?
視線を外したけりゃ、お前が目を閉じればいい。
そう思って音芽をわざと見つめ続けたら、一瞬だけ彼女の視線が戸惑いに揺れて――。まるで恥ずかしさを遮断するみたいに閉じられた。
俺の前で目を閉じたその顔は、無防備すぎて怖いぐらいだ。
そのまま一生懸命俺の唇を探るように、柔らかい唇を押し当ててくるとか!
子供のキスみたいに辿々しいそれが、今までどんな異性にされた、官能的で手練れなキスより情欲的に思えたのは、きっと気のせいじゃない。
好きな彼女からのキスは、唇が触れるだけみたいな稚拙なものであっても、心臓を跳ね上がらせるに充分な破壊力があるんだと思い知らされた。
音芽が触れたところがジンジンと熱を持って疼くようで、俺はとうとう我慢出来なくなって、自分から音芽の口中に舌を差し込んでいた。
「や、んんっ……」
途端、ビクッと身体を縮こまらせて固くなる音芽に、間髪いれずに唇を離した俺は「口、開け」と命令する。
その言葉に従順に従って、身体から力を抜こうと頑張る音芽が可愛くて堪らない。
しかも、もう一度彼女の方から俺にキスしてくるとか!
それも今回はちゃんとディープなものを想定したかのような、唇の重ね方!
こいつ、どんだけ俺を翻弄する気だよ!
自分から仕掛けてきたくせに、俺がそれに応えて深いキスを返すと、音芽は途端腑抜けになったみたいに俺に身をゆだねてくるんだ。
「んっ、あ、はぁ……」
お前、その声、どこから出してんだよ?と思わず聞きたくなるような甘ったるい吐息を漏らす音芽に、俺は誘われるように彼女の左胸に触れてしまっていた。
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