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やましいことなんてない、はずなんだ
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結局、照れ隠しに助手席側の扉を開けて、「乗れよ」とぶっきら棒に音芽を促すと、彼女が着座したのを確認してゆっくりとドアを閉めた。
「……で、俺と逢地先生の間の誤解はちゃんと解けたんだろうな?」
運転席に乗り込んで、音芽がシートベルトを締めるのを横目にエンジンをかけながら、ふと思いついた体で音芽に問いかける。
本音言うと、誤解は解けたんだよな!?と詰め寄りたい気分だったけれど、そんなみっともない真似はしない。
俺はあくまでも余裕綽々な態度のまま、音芽に「ごめんなさい」を言わせたいんだ。
そもそも音芽以外に俺が心奪われるわけがないことは、自分自身が一番分かっていることだしな。
だから俺は、音芽も俺の言葉にうなずいて、申し訳なさそうにしゅんとするもんだと思って疑わなかった。
なのに!
音芽のやつ、何かを思い出したみたいにブンブンと首を横に振りやがって。
これには俺も、さすがにポーカーフェイスを崩さずにはいられない。
「は? バカ音芽! お前、逢地先生から何聞いて来たんだよ!?」
言いながら、シフトレバーにかけていた手を放すと、音芽の方へ身を乗り出した。
普通ならそれでひるむだろ?
そもそもが濡れ衣なわけだしな。
「バッ、バカはどっちよ!」
だが、あろうことか音芽が俺をキッ!と睨み付けてきたからたまらない。
マジで何なんだよ!?
サッパリ意味が分かんねぇんだけど!?
混乱する俺に、音芽が言い募る。
「いっ、いくら相談されたからって! 何で可愛い角度を教授する為に、付き合ってもいない女性の顔に触れたりするの!? 温和がそんなことをするから私――っ!」
ん?
ちょっと待て。
これって――。
興奮冷めやらぬ様子で俺を睨みつける音芽だったけれど、俺はそんな彼女を見て、嬉しくて仕方がなくなる。
だってこれ、どう考えても――。
俺は我慢できずに音芽のあごを持ち上げた。
未だ何か言い募ろうとしている音芽だったけれど、そんなのお構いなしに彼女の愛らしい唇を塞いで、その先を言わせてやらない。
「……お前、俺が逢地先生にキスしようとしてたと思って……妬いてくれたんだよな?」
そう思ったら顔がニヤけるのを止められなくて、言いながら口の端を引き上げる。
そんな俺に、音芽が恥ずかしそうに頬を染めて、咄嗟にそっぽを向きながら、「そ、そんなことないもんっ!」と懸命に反論してきやがんの。
その恥ずかしそうな姿が狂おしいくらいに愛しくて、そんな音芽を可愛がりたくてたまらない。
「安心しろよ、音芽。俺が口付けたいって思える女は――後にも先にもお前だけだから」
言ったら、俺から顔を背けたまま、耳まで真っ赤に染めてフルフル震えているのが分かって。
――ちょっ、マジ……可愛すぎて逆にムカつくんだけど!?
結局、照れ隠しに助手席側の扉を開けて、「乗れよ」とぶっきら棒に音芽を促すと、彼女が着座したのを確認してゆっくりとドアを閉めた。
「……で、俺と逢地先生の間の誤解はちゃんと解けたんだろうな?」
運転席に乗り込んで、音芽がシートベルトを締めるのを横目にエンジンをかけながら、ふと思いついた体で音芽に問いかける。
本音言うと、誤解は解けたんだよな!?と詰め寄りたい気分だったけれど、そんなみっともない真似はしない。
俺はあくまでも余裕綽々な態度のまま、音芽に「ごめんなさい」を言わせたいんだ。
そもそも音芽以外に俺が心奪われるわけがないことは、自分自身が一番分かっていることだしな。
だから俺は、音芽も俺の言葉にうなずいて、申し訳なさそうにしゅんとするもんだと思って疑わなかった。
なのに!
音芽のやつ、何かを思い出したみたいにブンブンと首を横に振りやがって。
これには俺も、さすがにポーカーフェイスを崩さずにはいられない。
「は? バカ音芽! お前、逢地先生から何聞いて来たんだよ!?」
言いながら、シフトレバーにかけていた手を放すと、音芽の方へ身を乗り出した。
普通ならそれでひるむだろ?
そもそもが濡れ衣なわけだしな。
「バッ、バカはどっちよ!」
だが、あろうことか音芽が俺をキッ!と睨み付けてきたからたまらない。
マジで何なんだよ!?
サッパリ意味が分かんねぇんだけど!?
混乱する俺に、音芽が言い募る。
「いっ、いくら相談されたからって! 何で可愛い角度を教授する為に、付き合ってもいない女性の顔に触れたりするの!? 温和がそんなことをするから私――っ!」
ん?
ちょっと待て。
これって――。
興奮冷めやらぬ様子で俺を睨みつける音芽だったけれど、俺はそんな彼女を見て、嬉しくて仕方がなくなる。
だってこれ、どう考えても――。
俺は我慢できずに音芽のあごを持ち上げた。
未だ何か言い募ろうとしている音芽だったけれど、そんなのお構いなしに彼女の愛らしい唇を塞いで、その先を言わせてやらない。
「……お前、俺が逢地先生にキスしようとしてたと思って……妬いてくれたんだよな?」
そう思ったら顔がニヤけるのを止められなくて、言いながら口の端を引き上げる。
そんな俺に、音芽が恥ずかしそうに頬を染めて、咄嗟にそっぽを向きながら、「そ、そんなことないもんっ!」と懸命に反論してきやがんの。
その恥ずかしそうな姿が狂おしいくらいに愛しくて、そんな音芽を可愛がりたくてたまらない。
「安心しろよ、音芽。俺が口付けたいって思える女は――後にも先にもお前だけだから」
言ったら、俺から顔を背けたまま、耳まで真っ赤に染めてフルフル震えているのが分かって。
――ちょっ、マジ……可愛すぎて逆にムカつくんだけど!?
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