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野薔薇怪異談集全100話
14話「無視タクシー」
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「1」
ーー「城金華子のマンション自室」ーー
目覚めの早い私はそのまま冷水シャワーを浴びて眠気を取るのが日課である。
そこできちんと身体を洗ったあとは軽めの朝食を取る。そして食後のカフェ・オ・レでひと息ついた後は歯磨きしてうがいを8回したあとは口臭スプレーできちんと臭いを消した後、鏡で身だしなみを確認しながら仕事行きの制服を着替えて仕事先へ向かう。
これがいつもの私の平日である。
しかし、私には悩みがある。それはーー。
ーー「タクシー車内」ーー
私は指定された場所に停車する。
すると客が乗り込んできたのでキチンとおもてなしする。
「いらっしゃいませ♡カネワザタクシー会社タクタクをご利用してありがとうございます♪タクタク」
私は可愛らしい萌え声を披露する。しかし大きなおにぃたんの反応はいうと。
「……」
完全ムシをする。
はぁー。本日で8回目も完全ムシする。
いや、ムシよりかはたしかにお客さんが入ってくれるのはありがたいけどね。このタクシー会社は自動運転が売りなわけである。そのたびにお客さんを暇を持て遊ばないという理由で私がいるのだが、会話どころか完全ムシすら忘れている。
ひょっとしたら?私はいらない子?いやいや。会社としてはぜひにいてください!という願いがあるから私がいるのだ。がんばれ私。
と、早速、私が独り言語ってる間にお客さんは手軽に機械操作しながら次の目的地へ走らせた。
私、本当に必要かしら?
「2」
「ありがとうごさいました♡タクタク」
お客さんを降ろした後、次の指定場所を走らせる私。
ここで自己紹介ね。
私の名前は城金華子。28歳。彼氏いない歴28歳、悲しくないもんね。
私は声優を目指して上京したが厳しい業界の波に耐えきれず結局夢を破れて地元に帰郷した後、地元の職に落ち着いた。
私は今の職場に文句はないし、やりがいがある。
しかし、なぜか乗客は完全ムシする。
そう、大きな萌えオタクおにぃたんさえムシするのだ。
せっかくこの萌え声で生かそうとしてるのに宝の持ち腐れである。
あーあ。毎日発声訓練してるのになー。
と、次の客が場所を指定するランプがついた。
このタクシー会社タクタクでは、スマホンの専用アプリで私たちタクシーを指定する場所に停車して利用することができるのだ。そう、今の時代はスマホンでなんでもできちゃうから私も毎日利用したいくらいだ。
早速指定の場所に走らせて停車した。
「3」
「……」
どうしよう。気まずいな。
私が乗せたお客さんはゴツいヤバそうな怖いおにぃたんだった。
なんかツギハギが見えてるだけど?
そうだたまには音楽をかけて見ようかな?
早速場を和ますためにクラッシック音楽をかけてみた。
~♪
すると、お客さんは慌ててタクシーを停車してそのまま立ち去ってしまった。
あ、まずい怒らせてしまったのか、私は後悔した。
「4」
次のお客さんは何故か落武者だった。
いや、モノホンの本物に見える落武者の姿だと私でもわかる。
しかし、落武者さんは何やら会話好きであり、トークが上手だったから、私は拍手すると、そのお客さんも慌ててタクシーを停車してそのまま立ち去ってしまった。
また、私怒らせてしまっただろうか?いやだなぁ。
「5」
「あ、なんだ今日はハロウィンか」
野薔薇商店街でちょうどハロウィンの催しがやっていた。
そろそろ夕方遅くなった私は切り上げようとするとき最後のお客さんで閉めようとした。
そのお客さんはおじいさんであり終始無言だったが私の会話にきちんと理解してうなずいてくれた。
そして目的地は人気のない山奥だった。
そこに止めた場所は墓地だった。
そしてタクシーに降りたおじいさんは終始無言のまま笑顔で見送るまで手を振ってくれた。
「という怪異談よ。友紀」
「ええ。よかったわ」
タクシー車内で私と友紀は怪異談で盛り上がる。
友紀は唯一私だけ無視できない客友だからね。
彼女も最近タクシー利用するようになったから常連客でもあるから、失礼ないようにしたい。
目的地である彼女の自宅先まで着いた。
「6」
ーー「鐘技家」ーー
私はタクシー利用した後、知人の金山さんにSNSアプリを開きチャットを打ち込む。
金山:どうだった?彼女の様子は。
友紀:元気そうでしたよ。
金山:そうかい。彼女も会話に飢えていたからな。
友紀:ええ。金山さんは喉頭ガンの摘出でしゃべることはできませんから、視える人は限られるでしょうし。
金山:そうだなぁ。もう少し知り合いのツテに彼女が視える人探してもらうよ。
友紀:彼女も気づくといいですが知らないままの方が幸せかもしれませんね。
金山さんと私はしばらくチャットのやりとりに打ち込んだ後、そのまま閉じた。
この町には、“声を失った者は境界に立つ”って言い伝えがあるから。
「7」
「あー。今日も疲れたー。お風呂浴びよう」
彼女は定時なった頃、会社でタクシーを停車してキーを取り出してロックする。タクシーの標識は無人けれど、運転席のミラーには――誰かが微笑んでいた。
そして晩遅く誰も人気ない場所で視えない足音がマンションの近くまで響いていた。
無視タクシー 完
ーー「城金華子のマンション自室」ーー
目覚めの早い私はそのまま冷水シャワーを浴びて眠気を取るのが日課である。
そこできちんと身体を洗ったあとは軽めの朝食を取る。そして食後のカフェ・オ・レでひと息ついた後は歯磨きしてうがいを8回したあとは口臭スプレーできちんと臭いを消した後、鏡で身だしなみを確認しながら仕事行きの制服を着替えて仕事先へ向かう。
これがいつもの私の平日である。
しかし、私には悩みがある。それはーー。
ーー「タクシー車内」ーー
私は指定された場所に停車する。
すると客が乗り込んできたのでキチンとおもてなしする。
「いらっしゃいませ♡カネワザタクシー会社タクタクをご利用してありがとうございます♪タクタク」
私は可愛らしい萌え声を披露する。しかし大きなおにぃたんの反応はいうと。
「……」
完全ムシをする。
はぁー。本日で8回目も完全ムシする。
いや、ムシよりかはたしかにお客さんが入ってくれるのはありがたいけどね。このタクシー会社は自動運転が売りなわけである。そのたびにお客さんを暇を持て遊ばないという理由で私がいるのだが、会話どころか完全ムシすら忘れている。
ひょっとしたら?私はいらない子?いやいや。会社としてはぜひにいてください!という願いがあるから私がいるのだ。がんばれ私。
と、早速、私が独り言語ってる間にお客さんは手軽に機械操作しながら次の目的地へ走らせた。
私、本当に必要かしら?
「2」
「ありがとうごさいました♡タクタク」
お客さんを降ろした後、次の指定場所を走らせる私。
ここで自己紹介ね。
私の名前は城金華子。28歳。彼氏いない歴28歳、悲しくないもんね。
私は声優を目指して上京したが厳しい業界の波に耐えきれず結局夢を破れて地元に帰郷した後、地元の職に落ち着いた。
私は今の職場に文句はないし、やりがいがある。
しかし、なぜか乗客は完全ムシする。
そう、大きな萌えオタクおにぃたんさえムシするのだ。
せっかくこの萌え声で生かそうとしてるのに宝の持ち腐れである。
あーあ。毎日発声訓練してるのになー。
と、次の客が場所を指定するランプがついた。
このタクシー会社タクタクでは、スマホンの専用アプリで私たちタクシーを指定する場所に停車して利用することができるのだ。そう、今の時代はスマホンでなんでもできちゃうから私も毎日利用したいくらいだ。
早速指定の場所に走らせて停車した。
「3」
「……」
どうしよう。気まずいな。
私が乗せたお客さんはゴツいヤバそうな怖いおにぃたんだった。
なんかツギハギが見えてるだけど?
そうだたまには音楽をかけて見ようかな?
早速場を和ますためにクラッシック音楽をかけてみた。
~♪
すると、お客さんは慌ててタクシーを停車してそのまま立ち去ってしまった。
あ、まずい怒らせてしまったのか、私は後悔した。
「4」
次のお客さんは何故か落武者だった。
いや、モノホンの本物に見える落武者の姿だと私でもわかる。
しかし、落武者さんは何やら会話好きであり、トークが上手だったから、私は拍手すると、そのお客さんも慌ててタクシーを停車してそのまま立ち去ってしまった。
また、私怒らせてしまっただろうか?いやだなぁ。
「5」
「あ、なんだ今日はハロウィンか」
野薔薇商店街でちょうどハロウィンの催しがやっていた。
そろそろ夕方遅くなった私は切り上げようとするとき最後のお客さんで閉めようとした。
そのお客さんはおじいさんであり終始無言だったが私の会話にきちんと理解してうなずいてくれた。
そして目的地は人気のない山奥だった。
そこに止めた場所は墓地だった。
そしてタクシーに降りたおじいさんは終始無言のまま笑顔で見送るまで手を振ってくれた。
「という怪異談よ。友紀」
「ええ。よかったわ」
タクシー車内で私と友紀は怪異談で盛り上がる。
友紀は唯一私だけ無視できない客友だからね。
彼女も最近タクシー利用するようになったから常連客でもあるから、失礼ないようにしたい。
目的地である彼女の自宅先まで着いた。
「6」
ーー「鐘技家」ーー
私はタクシー利用した後、知人の金山さんにSNSアプリを開きチャットを打ち込む。
金山:どうだった?彼女の様子は。
友紀:元気そうでしたよ。
金山:そうかい。彼女も会話に飢えていたからな。
友紀:ええ。金山さんは喉頭ガンの摘出でしゃべることはできませんから、視える人は限られるでしょうし。
金山:そうだなぁ。もう少し知り合いのツテに彼女が視える人探してもらうよ。
友紀:彼女も気づくといいですが知らないままの方が幸せかもしれませんね。
金山さんと私はしばらくチャットのやりとりに打ち込んだ後、そのまま閉じた。
この町には、“声を失った者は境界に立つ”って言い伝えがあるから。
「7」
「あー。今日も疲れたー。お風呂浴びよう」
彼女は定時なった頃、会社でタクシーを停車してキーを取り出してロックする。タクシーの標識は無人けれど、運転席のミラーには――誰かが微笑んでいた。
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