36 / 47
人間の妻 ※クラウス視点
しおりを挟む
隣で気持ちよさそうに寝息を立てている彼女は、カレン・モルザン。俺の妻だ。
「ふっ……さっきまであんなに緊張していたのにな」
カレンと出会えたのは本当に幸運だった。
ある日突然ティルが連れてきた人間の女。それがカレンだった。
(まったく、ティルにはますます頭が上がらない……)
――――――――――
魔界での結界強化を言い渡されてからというもの、エネルギー消耗が激しくなっていた。
「クラウス様の結界は完璧なんだから、強化する必要なんかないのにさー」
ティルは不満そうだったが、仕方のないことだ。魔王は定期的に「そういうこと」を命じてくる。
(俺が力を持ちすぎるのを警戒しているんだろう。自分で生み出しておいて厄介なことだ)
気に食わないが、逆らう訳にもいかない。人間界で摂取する負の感情の量を少しずつ増やしながら、なんとか耐えていた。
エネルギーが少なくなってくると、思考に霞がかかったような気分になる。考えるのが少し面倒になるのだ。
「こうもエネルギー消費が激しいと、屋敷の維持が面倒だな」
どうやらぼんやりした頭で、ティルに愚痴を言ったことがあったようだ。
それ以来、誰かを雇えとティルがしつこく言うようになった。
「じゃあさ、僕が見つけてきてあげる! それで、ぴったりの人が見つかったら雇ってね」
どうせそんな奴、現れない。だから了承したというのに……。
優秀な使い魔は、ぴったりの奴を連れてきたという訳だ。
「あの……カレン・リドリーと申します。支えてくださってありがとうございます」
それが彼女の最初の言葉だった。俺をまっすぐに見つめて挨拶をする人間は久しぶりだった。
社交界の人間も、魔界で会う悪魔も、初対面の時にはびくびくと目を逸らしながら挨拶する奴ばかりだ。まして魔界で会う人間など、普通なら逃げ出すか倒れるかだ。
だがカレンは違った。俺が悪魔だと知った後も、その態度は変わらなかった。
俺を怖がらない。魔界で倒れない。働きたいと望んでいる。まさに理想の人材だった。
(断る理由もないな……)
だが所詮は人間だ。いつ気が変わるか分からない。いつ死ぬかも分からない。
試す意味も込めて契約結婚の話を持ち出してみたが、彼女がひるむことはなかった。
それどころか俺の外聞を心配していた。
(この人間はどこまでお人好しなんだ? こんなんでどうやって生きてきたんだ?)
極めつけに自分の感情を食べないかと提案してくるのだから、思わず舌を巻いた。
「私、わりと負の感情が出てると思うんですけど。どうです? 美味しそうですか?」
(負の感情からは程遠いオーラを放っておきながら何を言っているんだ……?)
連れてきたティルでさえも若干引いていた。
カレンはとにかく不思議な存在ではあったが、この上なく好都合な人材だった。
彼女を雇うことは間違いなく今後プラスになる。それを分かっていて手放すほど、俺は愚かではない。ぼんやりとした頭でもそれくらいは判断できた。
(おまけにご馳走まで持ってきてくれたしな)
カレンの家族は最高の獲物だ。水晶で覗いただけでも分かるくらい醜い感情だけで構成された極上品だ。それも三人。
カレンと彼らは全くの別の生き物だった。
好きにして良い。家族に未練はないと言い切った彼女は、悪魔の適性がありそうだった。
カレンは、ティルや屋敷にすぐに気に入られた。
彼女の性格がそうさせるのか、波長がそうさせるのか。どちらにせよ、彼女はこのモルザン家の一員として相応しい存在だった。
(俺が殺意を向けても笑って許せる度胸もある……)
彼女は俺に殺されかけた後、光の玉に囲まれて楽しそうに笑っていた。その姿に目を奪われた。
彼女には興味が尽きない。会って間もないのに、こんなにも気になるのは初めてのことだった。
「雇ってくださって、結婚相手に選んでくださって、ありがとうございます。昨日、ちゃんとお礼を言えていなかったので……」
カレンの嘘偽りのない言葉は、俺の心を揺さぶった。
彼女の感情にはいつも嘘がない。真っ直ぐ真実を伝えてくれる彼女の表情は、とても美しかった。
(カレンをずっと傍に置いておきたい)
俺は次第にカレンに心を奪われていった。自身の気持ちに気づいたのは、父親に怪我を負わされたカレンの顔を見た時だった。
カレンの家族を根絶やしにする。そう心に決めたのもこの時だ。
「クラウスは悪魔というより救世主みたいですね」
そう言ってくれたカレンを守る。彼女の妨げになるもの全てから―――
エネルギー不足が解消された後、カレンがますます愛しく感じるようになった。
彼女の好意に気づいたから、というのも理由の一つだろう。
あんなにも分かりやすいのに、本人は気づいていないのがまた可愛らしい。
(両思いなら遠慮することはない。そもそも俺たちは夫婦なのだから)
気づかせてやればいい。簡単なことだ。
少しずつ彼女へ向ける好意の量を増やしていく。カレンの元家族を葬ってからは、あからさまに態度に出した。
それから数週間後、カレンはようやく俺への想いを口にした。
「わ、私はクラウスのことが好きなので、クラウスが私をどう思ってるのか気になるんですっ!」
カレンの言葉に頬が緩んだ。
(これでカレンは名実ともに俺の妻だ)
まさか自分が人間に好意を抱くとは思わなかった。長く生きていると色んな事が起きるものだ。
――――――――――
「おやすみ、カレン」
隣で眠っているカレンの頬に口づけをして、俺も目を閉じた。今日はよく眠れそうだ。
「ふっ……さっきまであんなに緊張していたのにな」
カレンと出会えたのは本当に幸運だった。
ある日突然ティルが連れてきた人間の女。それがカレンだった。
(まったく、ティルにはますます頭が上がらない……)
――――――――――
魔界での結界強化を言い渡されてからというもの、エネルギー消耗が激しくなっていた。
「クラウス様の結界は完璧なんだから、強化する必要なんかないのにさー」
ティルは不満そうだったが、仕方のないことだ。魔王は定期的に「そういうこと」を命じてくる。
(俺が力を持ちすぎるのを警戒しているんだろう。自分で生み出しておいて厄介なことだ)
気に食わないが、逆らう訳にもいかない。人間界で摂取する負の感情の量を少しずつ増やしながら、なんとか耐えていた。
エネルギーが少なくなってくると、思考に霞がかかったような気分になる。考えるのが少し面倒になるのだ。
「こうもエネルギー消費が激しいと、屋敷の維持が面倒だな」
どうやらぼんやりした頭で、ティルに愚痴を言ったことがあったようだ。
それ以来、誰かを雇えとティルがしつこく言うようになった。
「じゃあさ、僕が見つけてきてあげる! それで、ぴったりの人が見つかったら雇ってね」
どうせそんな奴、現れない。だから了承したというのに……。
優秀な使い魔は、ぴったりの奴を連れてきたという訳だ。
「あの……カレン・リドリーと申します。支えてくださってありがとうございます」
それが彼女の最初の言葉だった。俺をまっすぐに見つめて挨拶をする人間は久しぶりだった。
社交界の人間も、魔界で会う悪魔も、初対面の時にはびくびくと目を逸らしながら挨拶する奴ばかりだ。まして魔界で会う人間など、普通なら逃げ出すか倒れるかだ。
だがカレンは違った。俺が悪魔だと知った後も、その態度は変わらなかった。
俺を怖がらない。魔界で倒れない。働きたいと望んでいる。まさに理想の人材だった。
(断る理由もないな……)
だが所詮は人間だ。いつ気が変わるか分からない。いつ死ぬかも分からない。
試す意味も込めて契約結婚の話を持ち出してみたが、彼女がひるむことはなかった。
それどころか俺の外聞を心配していた。
(この人間はどこまでお人好しなんだ? こんなんでどうやって生きてきたんだ?)
極めつけに自分の感情を食べないかと提案してくるのだから、思わず舌を巻いた。
「私、わりと負の感情が出てると思うんですけど。どうです? 美味しそうですか?」
(負の感情からは程遠いオーラを放っておきながら何を言っているんだ……?)
連れてきたティルでさえも若干引いていた。
カレンはとにかく不思議な存在ではあったが、この上なく好都合な人材だった。
彼女を雇うことは間違いなく今後プラスになる。それを分かっていて手放すほど、俺は愚かではない。ぼんやりとした頭でもそれくらいは判断できた。
(おまけにご馳走まで持ってきてくれたしな)
カレンの家族は最高の獲物だ。水晶で覗いただけでも分かるくらい醜い感情だけで構成された極上品だ。それも三人。
カレンと彼らは全くの別の生き物だった。
好きにして良い。家族に未練はないと言い切った彼女は、悪魔の適性がありそうだった。
カレンは、ティルや屋敷にすぐに気に入られた。
彼女の性格がそうさせるのか、波長がそうさせるのか。どちらにせよ、彼女はこのモルザン家の一員として相応しい存在だった。
(俺が殺意を向けても笑って許せる度胸もある……)
彼女は俺に殺されかけた後、光の玉に囲まれて楽しそうに笑っていた。その姿に目を奪われた。
彼女には興味が尽きない。会って間もないのに、こんなにも気になるのは初めてのことだった。
「雇ってくださって、結婚相手に選んでくださって、ありがとうございます。昨日、ちゃんとお礼を言えていなかったので……」
カレンの嘘偽りのない言葉は、俺の心を揺さぶった。
彼女の感情にはいつも嘘がない。真っ直ぐ真実を伝えてくれる彼女の表情は、とても美しかった。
(カレンをずっと傍に置いておきたい)
俺は次第にカレンに心を奪われていった。自身の気持ちに気づいたのは、父親に怪我を負わされたカレンの顔を見た時だった。
カレンの家族を根絶やしにする。そう心に決めたのもこの時だ。
「クラウスは悪魔というより救世主みたいですね」
そう言ってくれたカレンを守る。彼女の妨げになるもの全てから―――
エネルギー不足が解消された後、カレンがますます愛しく感じるようになった。
彼女の好意に気づいたから、というのも理由の一つだろう。
あんなにも分かりやすいのに、本人は気づいていないのがまた可愛らしい。
(両思いなら遠慮することはない。そもそも俺たちは夫婦なのだから)
気づかせてやればいい。簡単なことだ。
少しずつ彼女へ向ける好意の量を増やしていく。カレンの元家族を葬ってからは、あからさまに態度に出した。
それから数週間後、カレンはようやく俺への想いを口にした。
「わ、私はクラウスのことが好きなので、クラウスが私をどう思ってるのか気になるんですっ!」
カレンの言葉に頬が緩んだ。
(これでカレンは名実ともに俺の妻だ)
まさか自分が人間に好意を抱くとは思わなかった。長く生きていると色んな事が起きるものだ。
――――――――――
「おやすみ、カレン」
隣で眠っているカレンの頬に口づけをして、俺も目を閉じた。今日はよく眠れそうだ。
46
あなたにおすすめの小説
【完結】余命三年ですが、怖いと評判の宰相様と契約結婚します
佐倉えび
恋愛
断罪→偽装結婚(離婚)→契約結婚
不遇の人生を繰り返してきた令嬢の物語。
私はきっとまた、二十歳を越えられないーー
一周目、王立学園にて、第二王子ヴィヴィアン殿下の婚約者である公爵令嬢マイナに罪を被せたという、身に覚えのない罪で断罪され、修道院へ。
二周目、学園卒業後、夜会で助けてくれた公爵令息レイと結婚するも「あなたを愛することはない」と初夜を拒否された偽装結婚だった。後に離婚。
三周目、学園への入学は回避。しかし評判の悪い王太子の妾にされる。その後、下賜されることになったが、手渡された契約書を見て、契約結婚だと理解する。そうして、怖いと評判の宰相との結婚生活が始まったのだが――?
*ムーンライトノベルズにも掲載
「白い結婚最高!」と喜んでいたのに、花の香りを纏った美形旦那様がなぜか私を溺愛してくる【完結】
清澄 セイ
恋愛
フィリア・マグシフォンは子爵令嬢らしからぬのんびりやの自由人。自然の中でぐうたらすることと、美味しいものを食べることが大好きな恋を知らないお子様。
そんな彼女も18歳となり、強烈な母親に婚約相手を選べと毎日のようにせっつかれるが、選び方など分からない。
「どちらにしようかな、天の神様の言う通り。はい、決めた!」
こんな具合に決めた相手が、なんと偶然にもフィリアより先に結婚の申し込みをしてきたのだ。相手は王都から遠く離れた場所に膨大な領地を有する辺境伯の一人息子で、顔を合わせる前からフィリアに「これは白い結婚だ」と失礼な手紙を送りつけてくる癖者。
けれど、彼女にとってはこの上ない条件の相手だった。
「白い結婚?王都から離れた田舎?全部全部、最高だわ!」
夫となるオズベルトにはある秘密があり、それゆえ女性不信で態度も酷い。しかも彼は「結婚相手はサイコロで適当に決めただけ」と、面と向かってフィリアに言い放つが。
「まぁ、偶然!私も、そんな感じで選びました!」
彼女には、まったく通用しなかった。
「なぁ、フィリア。僕は君をもっと知りたいと……」
「好きなお肉の種類ですか?やっぱり牛でしょうか!」
「い、いや。そうではなく……」
呆気なくフィリアに初恋(?)をしてしまった拗らせ男は、鈍感な妻に不器用ながらも愛を伝えるが、彼女はそんなことは夢にも思わず。
──旦那様が真実の愛を見つけたらさくっと離婚すればいい。それまでは田舎ライフをエンジョイするのよ!
と、呑気に蟻の巣をつついて暮らしているのだった。
※他サイトにも掲載中。
氷の騎士様は実は太陽の騎士様です。
りつ
恋愛
イリスの婚約者は幼馴染のラファエルである。彼と結婚するまで遠い修道院の寄宿学校で過ごしていたが、十八歳になり、王都へ戻って来た彼女は彼と結婚できる事実に胸をときめかせていた。しかし両親はラファエル以外の男性にも目を向けるよう言い出し、イリスは戸惑ってしまう。
王女殿下や王太子殿下とも知り合い、ラファエルが「氷の騎士」と呼ばれていることを知ったイリス。離れている間の知らなかったラファエルのことを令嬢たちの口から聞かされるが、イリスは次第に違和感を抱き始めて……
※他サイトにも掲載しています
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました
【完結】愛してるなんて言うから
空原海
恋愛
「メアリー、俺はこの婚約を破棄したい」
婚約が決まって、三年が経とうかという頃に切り出された婚約破棄。
婚約の理由は、アラン様のお父様とわたしのお母様が、昔恋人同士だったから。
――なんだそれ。ふざけてんのか。
わたし達は婚約解消を前提とした婚約を、互いに了承し合った。
第1部が恋物語。
第2部は裏事情の暴露大会。親世代の愛憎確執バトル、スタートッ!
※ 一話のみ挿絵があります。サブタイトルに(※挿絵あり)と表記しております。
苦手な方、ごめんなさい。挿絵の箇所は、するーっと流してくださると幸いです。
貧乏神と呼ばれて虐げられていた私でしたが、お屋敷を追い出されたあとは幼馴染のお兄様に溺愛されています
柚木ゆず
恋愛
「シャーリィっ、なにもかもお前のせいだ! この貧乏神め!!」
私には生まれつき周りの金運を下げてしまう体質があるとされ、とても裕福だったフェルティール子爵家の総資産を3分の1にしてしまった元凶と言われ続けました。
その体質にお父様達が気付いた8歳の時から――10年前から私の日常は一変し、物置部屋が自室となって社交界にも出してもらえず……。ついには今日、一切の悪影響がなく家族の縁を切れるタイミングになるや、私はお屋敷から追い出されてしまいました。
ですが、そんな私に――
「大丈夫、何も心配はいらない。俺と一緒に暮らそう」
ワズリエア子爵家の、ノラン様。大好きな幼馴染のお兄様が、手を差し伸べてくださったのでした。
【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
【完結】後宮の片隅にいた王女を拾いましたが、才女すぎて妃にしたくなりました
藤原遊
恋愛
【溺愛・成長・政略・糖度高め】
※ヒーロー目線で進んでいきます。
王位継承権を放棄し、外交を司る第六王子ユーリ・サファイア・アレスト。
ある日、後宮の片隅でひっそりと暮らす少女――カティア・アゲート・アレストに出会う。
不遇の生まれながらも聡明で健気な少女を、ユーリは自らの正妃候補として引き取る決断を下す。
才能を開花させ成長していくカティア。
そして、次第に彼女を「妹」としてではなく「たった一人の妃」として深く愛していくユーリ。
立場も政略も超えた二人の絆が、やがて王宮の静かな波紋を生んでいく──。
「私はもう一人ではありませんわ、ユーリ」
「これからも、私の隣には君がいる」
甘く静かな後宮成長溺愛物語、ここに開幕。
【完結】偽物聖女は冷血騎士団長様と白い結婚をしたはずでした。
雨宮羽那
恋愛
聖女補佐官であるレティノアは、補佐官であるにも関わらず、祈りをささげる日々を送っていた。
というのも、本来聖女であるはずの妹が、役目を放棄して遊び歩いていたからだ。
そんなある日、妹が「真実の愛に気づいたの」と言って恋人と駆け落ちしてしまう。
残されたのは、聖女の役目と――王命によって決められた聖騎士団長様との婚姻!?
レティノアは、妹の代わりとして聖女の立場と聖騎士団長との結婚を押し付けられることに。
相手のクラウスは、「血も涙もない冷血な悪魔」と噂される聖騎士団長。クラウスから「俺はあなたに触れるつもりはない」と言い放たれたレティノアは、「これは白い結婚なのだ」と理解する。
しかし、クラウスの態度は噂とは異なり、レティノアを愛しているようにしか思えなくて……?
これは、今まで妹の代わりの「偽物」として扱われてきた令嬢が「本物」として幸せをつかむ物語。
◇◇◇◇
お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます!
モチベになるので良ければ応援していただければ嬉しいです♪
※いつも通りざまぁ要素は中盤以降。
※完結まで執筆済み
※表紙はAIイラストです
※アルファポリス先行投稿(他投稿サイトにも掲載予定です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる