《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

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133 出来る男

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一気に賑やかになった森の中。

あちらでは、サーヤといかついおじさんが抱き合ってわんわん泣いている。
こちらでは、ケルピーや妖精たちが所在なさげにしている。
そちらでは、エンシェントスライムの番を起こそうと金色スライムが蹴りを繰り出している…

色々ありすぎて、これでは何も収拾がつかないと、冷静沈着な出来る男、バートが一度場を仕切り直す。

パンパンっと手を打ち、まわりに音を響かせる。

『皆様、積もるお話もございましょうが、一度落ち着きましょう。自己紹介がてらこちらでお飲み物でもいかがですか?』

そう言うなり大きなテーブルとたくさんの椅子が現れた。

「ふぉ~?ばーとしゃんも しゅご~い」
パチパチパチと、モーモーのおじさんと抱き合って泣いていたサーヤも拍手を送っている。

バートはそれを受けて
『恐れ入ります』
と、それは美しいお辞儀をして見せた。

そして、みんなで席に着きます。
すると、なんとカップでお茶が!今までひょうたんだったのに!しかもお茶を出してくれたのは、猫さんのお耳のお兄さんと、うさぎさんのお耳のお姉さん!

『ふわぁ~あ』
誰かな~?もふもふ触らせてくれるかな~?
お茶を出してくれている二人もサーヤのキラキラに気づいたらしくビクッとしている。

ぴゅ『うわぁ』
きゅ『また~』
『だってサーヤの好み』
『まんまだもんなぁ』
『逃げてって言う~?』
双子も、フゥとクゥもハクまでひどい。ぷん。

『わはは   嬢ちゃんのもふもふ好きは変わらないな~』
「あい!もふもふは、しぇいぎ!!」
もふもふは至高の癒しです!正義です!

『ふふ   サーヤさ「さーにゃ!」ま』
言葉を遮られ困惑するバートに、もう諦めなさいと視線で伝えるジーニ様。
『では、サーヤ。気になっているようですので、紹介をしますね』
「あい!」
バートに勝ったのでサーヤの顔はニコニコである。そんなサーヤに苦笑いしながら

『では、まず改めて私から。主神様の補佐…』

「うにゅ?」
しゅしんのほさ?ほっさ?

『主神様はお分かりですよね?』
「あい!いりゅしゃま!」
イル様元気かな~?

『はい。そのイル様のお手伝いのようなものですよ』にこ
「しょっか~」
なるほど~

『では、続きを…主神の補佐を務めておりますバートと申します。今回は天界のベッドが無いことに気づきまして』ジロリ

〖あ~ん、だから、謝ったじゃないのぉ〗

『そこで、駄神を問い詰めましたところ、色々と、本当に色々とサーヤさ、(じとぉ)サーヤ(にこっ)にご不便を強いていることが分かりまして、慌てて必要最低限の物と、信頼出来る者をお届けに上がりました。私は大変、大変残念ですが、駄神を残して長居は出来ませんので……』
くっと涙を堪えている。

「あい!だちん、にゃあに?」
だしんってなにかな?

しーん…
「うにゅ?」
あれ?みんなどうしたのかな?
『サーヤ、駄神というのはですね、主神様のことですよ』にっこり
「う?」
主神だよね?
「だちん、まちがい?」
『いいえ。合ってますよ』にこ
「うにゅう?」
ちがうよね?
『合ってますよ』にこにけ
うにゅ~?おかしいな~?

こそこそ
〖ついに駄神って言い切ったわね〗
『言い直しませんでしたね』
『主神様のせいで長居が出来ないと』
『言ってるようなものねぇ』

『そちらの方々、何か?』
『『『いいえ!』』』ビシッ
〖何でもないわよ。続けて〗


『かしこまりました。本日は当面の食料、調理器具、お洋服などをお持ちしました。後日改めて、必要な物はご用意させていただきます。そして、身の回りのお世話や調理に関してはこちらで急ぎ二人ほど連れてまいりました。大丈夫、信頼出来る優しい子達ですよ。私共々もよろしくお願いしますね』にっこり

バートさんが優しく笑った。
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