《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

文字の大きさ
232 / 690
連載

279 ハクのピンチ?

しおりを挟む
ハクが大変なことを言いました。

『ぼく、連れてかれちゃうかも~。やだよ~』ぶるぶる

みんなで
『えぇぇぇ~~!?』です!
ハク連れてかれちゃうの!?

「やー!」むぎゅう~!
ぴゅいきゅい『『ハクいっちゃめーっ!』』びたんっ
『『なんでそんなこと言うの!?』』ひしっ
『『『だめだめだめー!』』』ぺちょっ
みゃ~『はなさないにゃ!』ぎゅー
きゅるる~ん『『『『『『『ぐるぐるまきにしちゃうんだからー!』』』』』』』びたっ
みんなでハクに抱きつきます。絶対ハクはここにいるの!

『ど、どういうことなの?』
『そうだよ、ハクはギン様の子だろ?』
『なんで連れてかれるんですか?』
フゥ、クゥ、青葉ちゃん、みんなそう思うよね?

『亀じぃたちはハクの母親を知ってるみたいだよな?どんなやつなんだ?』
『ギンも慌てるというか怯えていたな。一体どうなってるんだ?』
おいちゃんとアルコン様も訳が分からないと、じぃじたちに聞いてます。

『う~む。まずは速く小僧の所へ戻りましょうかのう』
『そうですの。ハクも小僧と、それにジーニ様がいた方が安心できると思いますじゃ』
ハクはどうしようどうしようって震えてます。みんなでハクをギューってします。

『分かった。では、降りるぞ。少々急ぐ。捕まっていろ』バサッ
「ふおっ?」ぎゅんっ
そう言うとギン様たちの所へ一直線に向かいます。ジェットコースターみたいです。
「ひぎゃーっ! 」
おなかが、ひゅんってするーっ


その頃、地上でも

〖ギン、どういうこと?母親を歓迎している風ではないわね?〗
『アルコンの話だとハクがだいぶ怯えてるみたいじゃなぁい?あなたもねぇ』
ジーニ様と結葉様にギン様が詰め寄られていました。

『それが…あやつはハクを連れていこうとしているのです』

〖はあ!?〗
『ギンからハクを引き離そうとしているってことぉ?』
〖いったいなんでそんなことを!?〗
『それが…』


「ひぎゃーっ」


〖ん?〗
『え?』
『なんだ?』
声が聞こえてくる上を見てみると、どんどん迫るドラゴンの姿。その背中から聞こえる…

「ぴぎゃーっ」

〖な?アルコン!?〗
『あらぁ、あの何かが潰れたような声はサーヤねぇ』
『結葉様?何を呑気に?突っ込んで来るだよ?』
『いや、ぽぽ、それは大丈夫だろう』
ギン様の言葉通り、地上手前で翼を一度羽ばたかせると、音もなく静かに降り立った。

「ふぎゅう~うぅぅ」ぺしょっ
止まった~
『サーヤ、まあ、がんばったな…』よしよし
おいちゃん、はやく地面に降りたいです。

『あらあらぁ  サーヤがつぶれサーヤになっちゃったわねぇ』
〖つぶれサーヤってあんたね…〗
「ふぎゅぅ」
はやく地面に下ろしてください。

『お父さ~ん』
『ハクっ』
おいちゃんがハクと、もれなくハクにしがみついてるサーヤたちをひとまとめに抱き上げてぴょんっとギン様の所へ。
みんなも続いて飛び降ります。みんなが降りるとアルコン様も人型へ戻りました。

『ギン、どうなっているんだ?』
『それは…』
アルコン様が問い詰めるけど、ギン様困ってます。

『小僧、ハクの母親は、あやつなのじゃろう?』
『あの気配には覚えがあるからのぉ』
『よりによって、あれとは…』
『小僧、お主…』
『『押し切られおったな』』
じぃじたち、じとーって、すごいお目目

『うっ……!』
ギン様、図星ってお顔だけど、さっぱり分かりません

『『やはりの(ぉ)』』
は~ってすっごいため息です。


『おい!ギンでも亀じぃたちでも誰でもいい。早く説明しろ。あの勢いなら直に来るぞ。ハクがこんなに怯えているのだ。早くしろ』ビリっ

ううっ空気が少しビリビリします。
でもアルコン様の言う通りです。ハクはいまだにどうしよう~ってぷるぷるしてます。

「はく~。じーにしゃまぁ。おいちゃ~ん」うるうる
何とかして~

〖その通りよ。はやく説明して〗
『アルコンは威圧を抑えなさい。サーヤたちが震えてるわよぉ』
『む。すまん。サーヤたち大丈夫か?』
「あい。だいじぶ」
ぴゅいきゅい『『へーき』』
それより
「ぎんしゃま」
教えて?

『は、はい。ハクの母親は、私の父、この森の先代の主の兄の娘。つまりは私の従姉妹になります。同い年の幼なじみでもありました』
ギン様が話し始めました。

『これがのぉ、昔から勝ち気な娘でのぉ』
『まあ、ここらの子供たちの大将のような振る舞いだったの』
へ~。すごいお母さんなんだね?

『ちょっと待ってぇ?先代の主は弟が継いだってことねぇ?』

『そうです。結葉様。先々代、私の祖父が私の父を主に指名したそうです』

〖そこら辺に訳がありそうね〗
ジーニ様があごに手を当てて考えてます。

『その通りですじゃ。この辺りは直接見ていた私共がお話した方が良いでしょう』
『ギンが産まれる前、先代とその兄、どちらを主にするかで揉めましてのぉ。結果、弟が主に選ばれたのですじゃ』
そう言って、じぃじたちは昔のお話を始めました。

『先代の兄は、兄である自分が跡を継ぐと疑わず、かなり傍若無人な振る舞いをしておったのですじゃ』
『それに引替え、先代は···ギンの父親ですのぉ。先代は跡を継ぐ気はまるでなく、次代の主となるであろう兄を影から支えていたのですじゃ。それはそれは見事なもんじゃった。広い視野を持ち、勝手な振る舞いをする兄に変わり冷静に物事を進めとりました。しかも、兄に気づかれぬよう兄の尻拭いもしとりました』
ギン様みたいだね~。

『そうなれば次第に弟の方が信頼を集めるのは必至。本人にその気はなくとも次代は弟にと言う声が次第に上がりだしましての』
『その声は直に兄にも届きましてのぉ。しかし、当たり前じゃが、兄はそれが面白くなかった。ことある事に弟と張り合うようになってのぉ』
は~っとため息です。

『だが、兄は全てを力で強引に押し通すだけ。力こそ全て。自分こそが一番。周りの者の声を聞いたり、まして助け合うなどくだらないとまで言い放っておったの』
『対して弟は、時に自分の力で解決することもありましたがのぉ、常に周りの声に耳を傾け、話し合い、周りの者たちの力を借り協力することで問題を解決しとりましたのですじゃぁ』
『兄は言っとりましたですじゃ。弟は軟弱者の卑怯者。自分一人では何も出来ない腰抜けだと。自分より魔力も武力も劣る。だから一人で何も出来ないと』
は~って眉間に皺を寄せてまたため息です。きっと、話してる以上に酷かったんだね。

〖先代が弟を選ぶわけね〗
ジーニ様が怒ったように言います。

『その通りですじゃ。この時点で既に先々代のお心は決まったようなものでした。じゃが、決定的な出来事が起こったのですじゃ』

『決定的な出来事?何があったんだ?』
アルコン様が聞きます。

『魔物ですじゃ。森の奥にいつの間にか現れたはぐれのワイバーン。しかも、変異種じゃった』
『変異種でなければ、兄の実力なら勝てたじゃろうが、変異種となれば話はべつじゃあ。いつもの魔法、いつもの攻撃が通用しない』
『兄は勉強嫌いの実践派。実践派と言えば聞こえはいいかもしれんが、ようは喧嘩の中だけで強くなったようなもの。特別に勉強や努力をしてはいない。むしろ、自分は天才。天才は努力などしない等とほざいてましたからな』
フンっ!って、だんだん、じぃじたち感情が?

『バカだな』
『バカねぇ』
〖バカだわねぇ〗
『救えないな…』
わあ、おいちゃんたちハッキリと……

『そして、そのバカは自分だけで倒せると一人で勝手に行ってしまった。弟たちが仲間たちを集め皆で戦おうと相談してる最中にじゃ』 
あっ。ついにじぃじも、バカ扱いにした…
しおりを挟む
感想 1,713

あなたにおすすめの小説

もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!

ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー] 特別賞受賞 書籍化決定!! 応援くださった皆様、ありがとうございます!! 望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。 そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。 神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。 そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。 これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、 たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。

転生先は海のど真ん中!? もふ強魔獣とイケオジに育てられた幼女は、今日も無意識に無双する

ありぽん
ファンタジー
25歳の高橋舞は、気がつくと真っ白な空間におり、そして目の前には土下座男が。 話しを聞いてみると、何とこの男は神で。舞はこの神のミスにより、命を落としてしまったというのだ。 ガックリする舞。そんな舞に神はお詫びとして、異世界転生を提案する。そこは魔法や剣、可愛い魔獣があふれる世界で。異世界転生の話しが大好きな舞は、即答で転生を選ぶのだった。 こうして異世界へ転生した舞。ところが……。 次に目覚めた先は、まさかの海のど真ん中の浮島。 しかも小さな子どもの姿になっていてたのだ。 「どちてよ!!」 パニックになる舞。が、驚くことはそれだけではなかった。 「おい、目が覚めたか?」 誰もいないと思っていたのだが、突然声をかけられ、さらに混乱する舞。 実はこの島には秘密があったのだ。 果たしてこの島の正体は? そして舞は異世界で優しい人々と触れ合い、楽しく穏やかな日々を送ることはできるのか。

ドラゴンともふ魔獣に懐かれて〜転生幼女は最強ドラゴン騎士家族と幸せに暮らします〜

ありぽん
ファンタジー
神様のミスで命を落としてしまった高橋結衣(28)。そのお詫びとして彼女は、様々な力を授かり、憧れだった魔法と剣と魔獣の存在する、まるで異世界ファンタジーのような世界へと転生することになった。 しかし目を覚ました場所は、街の近くではなく木々が生い茂る森の中。状況が分からず混乱する結衣。 そんな結衣に追い打ちをかけるように、ゾウほどもある大きな魔獣が襲いかかってきて。さらにドラゴンまで現れ、魔獣と激突。数分後、勝利したドラゴンが結衣の方へ歩み寄ってくる。 転生して数10分で命を落とすのか。そう思った結衣。しかし結衣を待っていたのは、思いもよらぬ展開だった。 「なぜ幼児がここに? ここは危険だ。安全な俺たちの巣まで連れて行こう」 まさかのドラゴンによる救出。さらにその縁から、結衣は最強と謳われるドラゴン騎士の家族に迎え入れられることに。 やがて結衣は、神から授かった力と自らの知識を駆使し、戦う上の兄や姉を支え、頭脳派の兄の仕事を手伝い。可憐で優しい姉をいじめる連中には、姉の代わりに子ドラゴンやもふ強魔獣と共にざまぁをするようになって? これは神様の度重なるミスによって、幼児として転生させられてしまった結衣が、ドラゴンやもふ強魔獣に懐かれ、最強のドラゴン騎士家族と共に、異世界で幸せいっぱいに暮らす物語。

無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~

鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!  詳細は近況ボードに載せていきます! 「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」 特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。 しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。 バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて―― こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました

由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。 彼女は何も言わずにその場を去った。 ――それが、王太子の終わりだった。 翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。 裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。 王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。 「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」 ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。