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297 精霊たちの怒り
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『あまり大きな口を開けないことをおすすめするわ』
『そうですね。つい、うっかり。なんてことになりかねませんからね』
氷と水の精霊が妖艶な笑顔を向けながら二匹に忠告する。
『な、何のつもりだ』
『そうよ!私たちをなんだと…っ』
ギリイッ
『『ウグッ』』
水と氷の輪がたちまち二匹の口を締め上げる。
『まだ状況が分かっていないようですね』
ギリッとまた一段階締め上げる水の精霊。
『グッ』
呻き声をあげる先代の兄
『私たちがまだ我慢している内に謝罪の一つでも言えれば、多少は許しを得られるかもしれないのにね』
氷の精霊が言うと
『誰が!許しを乞うのは貴様ら…っっ』
ギリイッ
『ギャンっ』
氷の精霊が今度はハクの母親を締め付ける。
『言葉に気をつけなさい。今度は締め付けるだけじゃ済まないわよ。それとも謝罪する気になったかしら?ああ、口先だけの嘘の謝罪なら受け付けないわよ』
氷の精霊が冷たく言い放つ。睨みつけてくる愚かな二匹。そこに
『ねぇ、森の主、先代。今なら、今まで言えなかったことを言えるんじゃない?』
風の精霊が提案すると、
『そうよね。今なら喋れないですもの。聞くしかないわよね?』
雪の精霊も二匹に冷気を吹き付けながら賛同してきた。
『ふむ。それもそうですね』
ギリッ
『·····っ』
水の精霊がなにか喋ろうとした口を更に締め付ける。
『でも、森の主と先代の前に私たちが言わせてもらう。いいわよね?』
ギリッ
『·····ぅっ』
氷の精霊も同様に締め上げる。
『ああ。分かった』
先代も了解し、
『話を聞かないようならまたこいつを締め上げてやる』
そう言ってギン様は氷の龍で軽く締め上げる
キリキリッ
『『ぐうっ』』
『面白そうだな。参加させてもらうぞ』
『…聞かないって言ったら懲らしめてやればいいよね?』
火の精霊に続いた土の精霊がそう言うと空中に無数の石が刃となって無数に浮かぶ。
『お、それいいな。俺もやる』
『賛成』
火と雷の精霊も空中に無数の炎と雷の槍を展開させる。
さすがにこれには二匹も顔を青くしている。
『さあ、それじゃ話しましょうか』
ビュオ~っと風の精霊が風を吹かす。
『まずは、私たち精霊や妖精たちが、あんたたちに守られたことなどないわ』
『『なっ』』ビクッ
周りに浮かぶ槍などがいっせいに動いて、止まる。
『…今はまだ喋らないでくれるかな?分かった?』
土の精霊が面倒くさそうに言うが、目は鋭い。二匹は頷いてひとまずは黙った。
『あんたたちが何をしたか?森を守る?ふざけたこと言わないで!力を誇示するために無駄に自然を壊し、森を守るといいながら、自分より弱い魔物をこれみよがしに倒し、強いものは見て見ぬふり』
風の精霊が怒りを抑えながら言うが、その周りでは風が唸っている。
『その時、何が起こっているか?あんたたちが破壊した自然にも妖精や精霊がいる。その子たちは不意打ちで攻撃され傷ついた』
今度は雪の精霊が堪えきれずいくつもの雪玉を二匹の顔に。
『『グッ』』
固い雪玉は二匹の顔を腫れあげ、傷を作る。
『自分より弱い魔物を倒すために無駄にでかい魔法を使うため、無理やり妖精たちの力を使いボロボロにした。もちろん周りの自然もな』
そう言って火の精霊は二匹の顔にできた傷を焼く。
『『グアッ』』
二匹はなすすべなく攻撃を受けるが、何かを言おうとしてまた締めあげられる。
『…お前たちが見て見ぬふりをした強いものが何をするかなど、馬鹿でもわかるだろう?』
土の精霊はドガン!と土の槍を地面から突き出し、二匹の顎を打つ。
『『グガッ』』
『あんた達がやったことはまだまだあるけど、それが大事にならずに来たのはなぜだと思う?その後始末をして回ったもの達がいたからよ』
ピシャンっと今度は雷の精霊の落とした雷が全身を駆け抜ける。
『『ギャンッ』』
気絶しそうになった二匹に水の精霊が冷水を浴びせる
『順番が逆で良かったですね。水は雷をよく通す。試してみますか?』
『『ううっ』』
よろよろになりながらもまだ睨みつける二匹
『後始末をして回ったのは誰か?それは、お前たちが散々弱いだなんだと罵ってきた森の主たちよ。しかも、必ずお前たちのせいで傷ついたものたちに、あんた達に変わって謝罪までしてね』
氷の精霊は今度こそ無数の氷の刃を立てた輪で締め上げた。
『『グッ』』
ぽたぽたと口の周りから血を垂らす二匹。
『これだけの事をされてきた妖精や精霊たちが、あんたたちに力を貸すとでも?まして従うだなんてありえないわ。許すわけが無いでしょう!』
今まで堪えていた風の精霊が、風で二匹の頬を切りつける。
『『……っ!』』
これだけ言われてなお、二匹は精霊たちを睨みつけていた。
それを見ていた者たちは…
『子供たちを、あちらに行かせておいて正解だったな』
『全くだ。とてもだが見せられない』
アルコン様は双子たちを、ゲンはサーヤたちのことを思って呟いた。
〖そうね、これはあまり、教育的によろしくないわ〗
〖ちょっと、やりすぎといいますか〗
〖バートがいたら喜んで参戦しそうですね…〗
神三人のつぶやきに、皆、想像したのか
『『〖〖うわぁ~〗〗』』と声が揃った。
バートさんを知らないアイナ様だけが
『ええ?なんですの?』
そんな、アイナ様に
『アイナ様、世の中にはのぉ』
『知らんでいいこともあるんじゃよ』
じぃじ達は悟りを説いていた……
『は、はあ?』
アイナ様、その内、お会い出来ますよ。フフフ…
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
お読み頂きありがとうございます。1話を私にしてはだいぶいじりました。訂正前を覚えてる方は少ないかと思いますが、どちらがいいのかちょっと迷いつつ直してみました。お時間がありましたら見ていただけると嬉しいです。よろしくお願いしますm(*_ _)m
『そうですね。つい、うっかり。なんてことになりかねませんからね』
氷と水の精霊が妖艶な笑顔を向けながら二匹に忠告する。
『な、何のつもりだ』
『そうよ!私たちをなんだと…っ』
ギリイッ
『『ウグッ』』
水と氷の輪がたちまち二匹の口を締め上げる。
『まだ状況が分かっていないようですね』
ギリッとまた一段階締め上げる水の精霊。
『グッ』
呻き声をあげる先代の兄
『私たちがまだ我慢している内に謝罪の一つでも言えれば、多少は許しを得られるかもしれないのにね』
氷の精霊が言うと
『誰が!許しを乞うのは貴様ら…っっ』
ギリイッ
『ギャンっ』
氷の精霊が今度はハクの母親を締め付ける。
『言葉に気をつけなさい。今度は締め付けるだけじゃ済まないわよ。それとも謝罪する気になったかしら?ああ、口先だけの嘘の謝罪なら受け付けないわよ』
氷の精霊が冷たく言い放つ。睨みつけてくる愚かな二匹。そこに
『ねぇ、森の主、先代。今なら、今まで言えなかったことを言えるんじゃない?』
風の精霊が提案すると、
『そうよね。今なら喋れないですもの。聞くしかないわよね?』
雪の精霊も二匹に冷気を吹き付けながら賛同してきた。
『ふむ。それもそうですね』
ギリッ
『·····っ』
水の精霊がなにか喋ろうとした口を更に締め付ける。
『でも、森の主と先代の前に私たちが言わせてもらう。いいわよね?』
ギリッ
『·····ぅっ』
氷の精霊も同様に締め上げる。
『ああ。分かった』
先代も了解し、
『話を聞かないようならまたこいつを締め上げてやる』
そう言ってギン様は氷の龍で軽く締め上げる
キリキリッ
『『ぐうっ』』
『面白そうだな。参加させてもらうぞ』
『…聞かないって言ったら懲らしめてやればいいよね?』
火の精霊に続いた土の精霊がそう言うと空中に無数の石が刃となって無数に浮かぶ。
『お、それいいな。俺もやる』
『賛成』
火と雷の精霊も空中に無数の炎と雷の槍を展開させる。
さすがにこれには二匹も顔を青くしている。
『さあ、それじゃ話しましょうか』
ビュオ~っと風の精霊が風を吹かす。
『まずは、私たち精霊や妖精たちが、あんたたちに守られたことなどないわ』
『『なっ』』ビクッ
周りに浮かぶ槍などがいっせいに動いて、止まる。
『…今はまだ喋らないでくれるかな?分かった?』
土の精霊が面倒くさそうに言うが、目は鋭い。二匹は頷いてひとまずは黙った。
『あんたたちが何をしたか?森を守る?ふざけたこと言わないで!力を誇示するために無駄に自然を壊し、森を守るといいながら、自分より弱い魔物をこれみよがしに倒し、強いものは見て見ぬふり』
風の精霊が怒りを抑えながら言うが、その周りでは風が唸っている。
『その時、何が起こっているか?あんたたちが破壊した自然にも妖精や精霊がいる。その子たちは不意打ちで攻撃され傷ついた』
今度は雪の精霊が堪えきれずいくつもの雪玉を二匹の顔に。
『『グッ』』
固い雪玉は二匹の顔を腫れあげ、傷を作る。
『自分より弱い魔物を倒すために無駄にでかい魔法を使うため、無理やり妖精たちの力を使いボロボロにした。もちろん周りの自然もな』
そう言って火の精霊は二匹の顔にできた傷を焼く。
『『グアッ』』
二匹はなすすべなく攻撃を受けるが、何かを言おうとしてまた締めあげられる。
『…お前たちが見て見ぬふりをした強いものが何をするかなど、馬鹿でもわかるだろう?』
土の精霊はドガン!と土の槍を地面から突き出し、二匹の顎を打つ。
『『グガッ』』
『あんた達がやったことはまだまだあるけど、それが大事にならずに来たのはなぜだと思う?その後始末をして回ったもの達がいたからよ』
ピシャンっと今度は雷の精霊の落とした雷が全身を駆け抜ける。
『『ギャンッ』』
気絶しそうになった二匹に水の精霊が冷水を浴びせる
『順番が逆で良かったですね。水は雷をよく通す。試してみますか?』
『『ううっ』』
よろよろになりながらもまだ睨みつける二匹
『後始末をして回ったのは誰か?それは、お前たちが散々弱いだなんだと罵ってきた森の主たちよ。しかも、必ずお前たちのせいで傷ついたものたちに、あんた達に変わって謝罪までしてね』
氷の精霊は今度こそ無数の氷の刃を立てた輪で締め上げた。
『『グッ』』
ぽたぽたと口の周りから血を垂らす二匹。
『これだけの事をされてきた妖精や精霊たちが、あんたたちに力を貸すとでも?まして従うだなんてありえないわ。許すわけが無いでしょう!』
今まで堪えていた風の精霊が、風で二匹の頬を切りつける。
『『……っ!』』
これだけ言われてなお、二匹は精霊たちを睨みつけていた。
それを見ていた者たちは…
『子供たちを、あちらに行かせておいて正解だったな』
『全くだ。とてもだが見せられない』
アルコン様は双子たちを、ゲンはサーヤたちのことを思って呟いた。
〖そうね、これはあまり、教育的によろしくないわ〗
〖ちょっと、やりすぎといいますか〗
〖バートがいたら喜んで参戦しそうですね…〗
神三人のつぶやきに、皆、想像したのか
『『〖〖うわぁ~〗〗』』と声が揃った。
バートさんを知らないアイナ様だけが
『ええ?なんですの?』
そんな、アイナ様に
『アイナ様、世の中にはのぉ』
『知らんでいいこともあるんじゃよ』
じぃじ達は悟りを説いていた……
『は、はあ?』
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