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388 問題の方々は⋯
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〖ふっふっふ。やっとあの刀を使ったみたいだな〗
ここは天界のとある一室。
大きな肘掛椅子にどっかり座ってふんぞり返っているのは、武神。その周りには
〖そうだな。やっと日の目を見たか。待たせやがって。あれには俺のとっておきを使わせてやったんだぞ。工芸神だって相当気合い入れてたよな?〗
面白がって何も知らないゲンに、とんでも素材をどんどん渡した鍛治神。
〖その通りですよ。まったく、あれだけの芸術品を、いつまで眠らせているのかと、気が気じゃなかったですよ。グリだって、まだかまだかと気にしてましたしね〗
『クルッ。ホントだよ。せっかく俺の爪までくれてやったのによ。まったく気が付かねぇんだもんな』
見たこともない刀、しかも滅多にない最高級の仕上がりになった業物に、やはり興奮して夢中で細工を施した工芸神。
〖まあまあ、そう言いなさんな。わざわざ気づきにくくしたんだからよ。な?〗
〖ええ。苦労した甲斐があったというものですよ〗
満足気に頷き合う鍛治神と工芸神。
そう。ゲンの刀をとんでもないものにした張本人たちが集まっている。
『ガルル。それを言ったら俺の牙だってよ?あんな分かりにくくしやがって。本来なら有り難すぎて泣くやつだっているのによ~』
〖まあまあ、虎、お前だってあいつを認めてただろ?良いじゃねえかよ。今はもう分かったんだからよ〗
『ガルル~。そりゃ、そうだけどよ~』
『シュルッ。おまえたちはまだ爪だの牙だのかっこいいから良いじゃねえかよ。俺なんか、俺なんかな~、脱皮した皮だぞ!?皮!』
『ガル~。あ~、な~』
『クル~。それは、な~』
龍の嘆きに、流石に同情を見せるグリフォンと虎⋯
『鱗とかよぉ、他にもかっこいいもんがあるのによぉ、よりによって脱皮した皮だぞ?皮!やい!武神!なんでそんなもん後生大事にとってやがんだよ!』
〖良いじゃねえかよ!龍、お前の成長の証としてとっといたんだよ。今までの全部とってあるぞ?どうだ愛だろ?愛!ガハハ〗
『シュルルッ!何が愛だ!気色悪ぃ奴だな!捨てろよ!んなもん!』
〖やなこった!〗
カツン⋯
『ほ~。このような所で密談ですか?鍛冶神様、武神様、工芸神様?そして神獣の皆様』
不気味に響く靴音とともに、背後に現れたのは⋯
〖ゲッ!バート!〗
〖何でここが?〗
〖(二人とも黙りなさい!)これは、バート。どうかしましたか?〗
こそこそ
『クルッ。俺知らねぇ』
『ガルッ。俺だって』
『シュルッ。静かに!』
『ふふっ。何でここが⋯ですか?知られたくないのでしたら、もっと静かにすべきでしたね』フフ
〖武神と龍が騒ぐからだぞ!〗
〖あっ、てめえ!人のせいにするんじゃねえよ!〗
スパンスパーンっ
〖(だから、黙りなさい!)それで?何用ですか?〗
『いえね?実は天庭の庭師達から報告がありましてね?』
〖ほお。庭師から?何があったのでしょうか?〗ぴくっ
『天界樹の精がですね、ここ最近ずっと泣いているというのですよ』ふうっ
〖それはそれは。何があったのでしょうか?心配ですね〗う~ん
こそこそ
〖なんだ?このたぬきの化かし合いは?〗
〖さあな。俺はこういうの苦手だ〗
『『『しっ!』』』
『それで直々に話を聞くべく、天界樹の元へ行くとですね。天界樹の精が泣きながら飛びついてきましてね?』ふぅ~
〖ほぉ。それは、ますます心配ですね〗むぅ
『そうでしょう。ですので、何があったのか聞いてみたのですよ』にっこり
〖そうですか。それで何が?〗ひく
『ええ。どうも天界樹の精が大事に大事に育てた樹の枝をですね、無理やり奪っていった者がいるそうなのですよ』ふぅ~ぅ
〖そ、そうなのですか?〗ひくっ
こそこそ
〖あっ、やべえ〗
〖鍛冶神?お前、まさか〗
クルッシュルッ『『まさか』』
『⋯⋯』
『そうなのですよ。なので、誰が犯人か聞いたところ』にっこり
〖ところ?〗ごくっ
こそこそ
〖お、俺ちょっと〗
『⋯⋯』
〖お前、やっぱり〗
クルッシュルッ『『やっぱり』』
バーンッ!
『見つけたぞえ!貴様!鍛冶神!よくも妾の大事な枝を傷つけ奪い去ってくれたな!』わなわなわなわな
〖ゲッ!天界樹の精!〗
ガル~『⋯だからやめとけって言ったのによぉ。俺、知らねぇ』
『と、言うことなのですよ』にぃっこり
〖そ、そうでしたか(何をしてるんですか、鍛冶神!)〗
『あの枝は妾が特に気に入って、大事に大事に手入れをしながら育てておったに!それをそれを!〖おっ!この枝いいな。貰ってくぜ〗と妾の許しも得ずに乱暴にへし折っていきおって!この盗っ人が!』
〖人聞き悪いこと言うなよ!断っただろ〗
『何が断っただ!このたわけが!わざわざ貴様の神獣を使い妾の気を逸らして盗んだだろうが!この痴れ者が!』
〖うっ〗
ガルっ『だから止めろって⋯』
〖ほ~お。そうですか。神ともあろう方がそのような小賢しい真似を⋯そうですか〗ゴゴゴゴゴ
『そうじゃ!バート!頼む!取り返してたも!』さめざめ
『残念ですが、それはもう叶わないようですよ』
『な、なんと⋯』よよよよ
『残念です』
『わ、妾の天界樹がぁ』うわあああ
『すみません。私の監督不行届です。でも、今からしっかりとお話しさせていただきますからね』にっこり
『バート、頼む。仇を仇をとってたもっ!』うっうっうっうっ
『かしこまりました。お任せを』にいっこり
ぞくうっ
〖は、犯人が分かっているようですから、これにて失礼を〗
〖お、俺も〗
クルッシュルッ『『俺も~』』
〖あっ!ずりぃぞ!待てよ〗
ガル~『待てよ~』
ピシャーン!
〖〖〖ヒッ〗〗〗
『『『ヒャッ』』』
『ふふふ。皆様、どこへ行かれるおつもりですか?』ピシッピシッ
〖い、いやあのですね?〗
〖俺たちは話の邪魔だろうからよ〗
〖汚ぇぞ!〗
『『『⋯⋯』』』こそこそ
ピシャーンピシャーン!
『何を仰っているのですか?私が地上で何があったか知らないとでも?それから、そこの神獣達。こそこそしないで下さい。逃げられるとでも?』ふふふ。
〖〖〖あわわ〗〗〗
『『『⋯⋯』』』ガクガクブルブル
正に蛇に睨まれた蛙⋯
怒ったバート(笑顔バージョン)からは、誰も逃げられない
『あわわわ』
わ、妾はどうすれば?
ギィ~
〖天界樹ちゃん、天界樹ちゃん!こっちこっち〗こそこそ
『しゅ、主神様⋯』
〖はやくはやく!こっちおいで!〗こいこい
扉の隙間から手招きする主神を見つけ
『は、はい』
慌てて姿勢を低くしたまま、何度か足を滑らせながらも、何とか扉の所まで行く天界樹の精
〖大丈夫かい?とんでもない目にあったね~〗なでなで
『い、いえ。お気遣い頂きありがとうございまする』
〖すまなかったね。天界樹ちゃんの大事な枝を〗
『うううっ』
〖でもね?君の大事な枝は愛し子を必ず守ってくれるはずだから、今回はあれに免じて許してくれないかな?〗
あれ?主神様の視線を辿って後ろを見ると
ピシャーン!
『まったく!あなた方は何て物をゲンさんに渡したのですか!』
ピシャーン!
〖〖〖わ~あああ〗〗〗
『『『助けて~』』』
あれか⋯
『分かりました。では、愛し子様の守り人に妾の枝は渡ったのですね?』
〖うん。そう。きっと彼らの力になるはずだよ〗
『そういうことなれば。かしこまりました。妾の加護も授けましょう』
〖ありがとう。嬉しいよ。それじゃ、あれはバートに任せてお茶でもどうかな?美味しいお菓子でも食べて元気だして〗
『は、はい。では、お言葉に甘えまして』にこっ
〖うんうん。やっぱり天界樹ちゃんは笑顔でいないとね。それじゃ行こうか〗
『はい』
ギィー、パタン⋯
ピシャーンピシャーン!
『聞いているのですか!まったくあなた方は少しは自重というものを⋯!』
〖うううっ悪かった〗
〖申し訳ない〗
〖気をつけます〗
『『『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』』』
その頃⋯
ピカッ
『ん?なんか一瞬光ったか?』
『あ、兄貴、あれ』
『あ、ああ、加護が増えたな』
『おお⋯加護を授かる瞬間に立ち会えるとは』
『さすが眷属様』
『『『『『ありがたやありがたやー』』』』』
『ええ?』
おいちゃん、ますます普通ではなくなる⋯
ここは天界のとある一室。
大きな肘掛椅子にどっかり座ってふんぞり返っているのは、武神。その周りには
〖そうだな。やっと日の目を見たか。待たせやがって。あれには俺のとっておきを使わせてやったんだぞ。工芸神だって相当気合い入れてたよな?〗
面白がって何も知らないゲンに、とんでも素材をどんどん渡した鍛治神。
〖その通りですよ。まったく、あれだけの芸術品を、いつまで眠らせているのかと、気が気じゃなかったですよ。グリだって、まだかまだかと気にしてましたしね〗
『クルッ。ホントだよ。せっかく俺の爪までくれてやったのによ。まったく気が付かねぇんだもんな』
見たこともない刀、しかも滅多にない最高級の仕上がりになった業物に、やはり興奮して夢中で細工を施した工芸神。
〖まあまあ、そう言いなさんな。わざわざ気づきにくくしたんだからよ。な?〗
〖ええ。苦労した甲斐があったというものですよ〗
満足気に頷き合う鍛治神と工芸神。
そう。ゲンの刀をとんでもないものにした張本人たちが集まっている。
『ガルル。それを言ったら俺の牙だってよ?あんな分かりにくくしやがって。本来なら有り難すぎて泣くやつだっているのによ~』
〖まあまあ、虎、お前だってあいつを認めてただろ?良いじゃねえかよ。今はもう分かったんだからよ〗
『ガルル~。そりゃ、そうだけどよ~』
『シュルッ。おまえたちはまだ爪だの牙だのかっこいいから良いじゃねえかよ。俺なんか、俺なんかな~、脱皮した皮だぞ!?皮!』
『ガル~。あ~、な~』
『クル~。それは、な~』
龍の嘆きに、流石に同情を見せるグリフォンと虎⋯
『鱗とかよぉ、他にもかっこいいもんがあるのによぉ、よりによって脱皮した皮だぞ?皮!やい!武神!なんでそんなもん後生大事にとってやがんだよ!』
〖良いじゃねえかよ!龍、お前の成長の証としてとっといたんだよ。今までの全部とってあるぞ?どうだ愛だろ?愛!ガハハ〗
『シュルルッ!何が愛だ!気色悪ぃ奴だな!捨てろよ!んなもん!』
〖やなこった!〗
カツン⋯
『ほ~。このような所で密談ですか?鍛冶神様、武神様、工芸神様?そして神獣の皆様』
不気味に響く靴音とともに、背後に現れたのは⋯
〖ゲッ!バート!〗
〖何でここが?〗
〖(二人とも黙りなさい!)これは、バート。どうかしましたか?〗
こそこそ
『クルッ。俺知らねぇ』
『ガルッ。俺だって』
『シュルッ。静かに!』
『ふふっ。何でここが⋯ですか?知られたくないのでしたら、もっと静かにすべきでしたね』フフ
〖武神と龍が騒ぐからだぞ!〗
〖あっ、てめえ!人のせいにするんじゃねえよ!〗
スパンスパーンっ
〖(だから、黙りなさい!)それで?何用ですか?〗
『いえね?実は天庭の庭師達から報告がありましてね?』
〖ほお。庭師から?何があったのでしょうか?〗ぴくっ
『天界樹の精がですね、ここ最近ずっと泣いているというのですよ』ふうっ
〖それはそれは。何があったのでしょうか?心配ですね〗う~ん
こそこそ
〖なんだ?このたぬきの化かし合いは?〗
〖さあな。俺はこういうの苦手だ〗
『『『しっ!』』』
『それで直々に話を聞くべく、天界樹の元へ行くとですね。天界樹の精が泣きながら飛びついてきましてね?』ふぅ~
〖ほぉ。それは、ますます心配ですね〗むぅ
『そうでしょう。ですので、何があったのか聞いてみたのですよ』にっこり
〖そうですか。それで何が?〗ひく
『ええ。どうも天界樹の精が大事に大事に育てた樹の枝をですね、無理やり奪っていった者がいるそうなのですよ』ふぅ~ぅ
〖そ、そうなのですか?〗ひくっ
こそこそ
〖あっ、やべえ〗
〖鍛冶神?お前、まさか〗
クルッシュルッ『『まさか』』
『⋯⋯』
『そうなのですよ。なので、誰が犯人か聞いたところ』にっこり
〖ところ?〗ごくっ
こそこそ
〖お、俺ちょっと〗
『⋯⋯』
〖お前、やっぱり〗
クルッシュルッ『『やっぱり』』
バーンッ!
『見つけたぞえ!貴様!鍛冶神!よくも妾の大事な枝を傷つけ奪い去ってくれたな!』わなわなわなわな
〖ゲッ!天界樹の精!〗
ガル~『⋯だからやめとけって言ったのによぉ。俺、知らねぇ』
『と、言うことなのですよ』にぃっこり
〖そ、そうでしたか(何をしてるんですか、鍛冶神!)〗
『あの枝は妾が特に気に入って、大事に大事に手入れをしながら育てておったに!それをそれを!〖おっ!この枝いいな。貰ってくぜ〗と妾の許しも得ずに乱暴にへし折っていきおって!この盗っ人が!』
〖人聞き悪いこと言うなよ!断っただろ〗
『何が断っただ!このたわけが!わざわざ貴様の神獣を使い妾の気を逸らして盗んだだろうが!この痴れ者が!』
〖うっ〗
ガルっ『だから止めろって⋯』
〖ほ~お。そうですか。神ともあろう方がそのような小賢しい真似を⋯そうですか〗ゴゴゴゴゴ
『そうじゃ!バート!頼む!取り返してたも!』さめざめ
『残念ですが、それはもう叶わないようですよ』
『な、なんと⋯』よよよよ
『残念です』
『わ、妾の天界樹がぁ』うわあああ
『すみません。私の監督不行届です。でも、今からしっかりとお話しさせていただきますからね』にっこり
『バート、頼む。仇を仇をとってたもっ!』うっうっうっうっ
『かしこまりました。お任せを』にいっこり
ぞくうっ
〖は、犯人が分かっているようですから、これにて失礼を〗
〖お、俺も〗
クルッシュルッ『『俺も~』』
〖あっ!ずりぃぞ!待てよ〗
ガル~『待てよ~』
ピシャーン!
〖〖〖ヒッ〗〗〗
『『『ヒャッ』』』
『ふふふ。皆様、どこへ行かれるおつもりですか?』ピシッピシッ
〖い、いやあのですね?〗
〖俺たちは話の邪魔だろうからよ〗
〖汚ぇぞ!〗
『『『⋯⋯』』』こそこそ
ピシャーンピシャーン!
『何を仰っているのですか?私が地上で何があったか知らないとでも?それから、そこの神獣達。こそこそしないで下さい。逃げられるとでも?』ふふふ。
〖〖〖あわわ〗〗〗
『『『⋯⋯』』』ガクガクブルブル
正に蛇に睨まれた蛙⋯
怒ったバート(笑顔バージョン)からは、誰も逃げられない
『あわわわ』
わ、妾はどうすれば?
ギィ~
〖天界樹ちゃん、天界樹ちゃん!こっちこっち〗こそこそ
『しゅ、主神様⋯』
〖はやくはやく!こっちおいで!〗こいこい
扉の隙間から手招きする主神を見つけ
『は、はい』
慌てて姿勢を低くしたまま、何度か足を滑らせながらも、何とか扉の所まで行く天界樹の精
〖大丈夫かい?とんでもない目にあったね~〗なでなで
『い、いえ。お気遣い頂きありがとうございまする』
〖すまなかったね。天界樹ちゃんの大事な枝を〗
『うううっ』
〖でもね?君の大事な枝は愛し子を必ず守ってくれるはずだから、今回はあれに免じて許してくれないかな?〗
あれ?主神様の視線を辿って後ろを見ると
ピシャーン!
『まったく!あなた方は何て物をゲンさんに渡したのですか!』
ピシャーン!
〖〖〖わ~あああ〗〗〗
『『『助けて~』』』
あれか⋯
『分かりました。では、愛し子様の守り人に妾の枝は渡ったのですね?』
〖うん。そう。きっと彼らの力になるはずだよ〗
『そういうことなれば。かしこまりました。妾の加護も授けましょう』
〖ありがとう。嬉しいよ。それじゃ、あれはバートに任せてお茶でもどうかな?美味しいお菓子でも食べて元気だして〗
『は、はい。では、お言葉に甘えまして』にこっ
〖うんうん。やっぱり天界樹ちゃんは笑顔でいないとね。それじゃ行こうか〗
『はい』
ギィー、パタン⋯
ピシャーンピシャーン!
『聞いているのですか!まったくあなた方は少しは自重というものを⋯!』
〖うううっ悪かった〗
〖申し訳ない〗
〖気をつけます〗
『『『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』』』
その頃⋯
ピカッ
『ん?なんか一瞬光ったか?』
『あ、兄貴、あれ』
『あ、ああ、加護が増えたな』
『おお⋯加護を授かる瞬間に立ち会えるとは』
『さすが眷属様』
『『『『『ありがたやありがたやー』』』』』
『ええ?』
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