《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

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ある日のブンブン日記 番外編

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    私はジャイアントビーの女王。生まれた時より、仲間と共に、眠り続ける精霊樹様と、精霊樹の精様をお守りしてきた。

先代女王より、傷つき、彼の大地より逃れてきた精霊樹様と精霊樹の精様をお隠しし、お守りするため、この精霊樹様に巣を作り、いつか目覚めてくださるまで待つのだ。と、伝えられている。

この地に住む、我らジャイアントビーは他の地に暮らすジャイアンビーより遥かに長生きの種族だという。何故かは謎だが、言い伝えによると、遙か昔、この地でドラゴンと神が戦い、その際に、濃い魔力や神気がこの地に影響を与えたせいでは?と伝わっている。
ともかく、寿命の長い我らが精霊樹様に出会ったのも、ある意味、運命だったのであろう。

最近では精霊樹の精様がお目覚めになる回数が、少しずつ増えてきたが、精霊樹様はまだお目覚めにはならない。

だが、ある日、空から何かが降りてきてから、変化が起きた。

『ふわ~ぁ。よく寝たわぁ』

突然、精霊樹の精様が、今までのようにぼんやりとした目覚めではなく、すっきりと目覚められたのだ。 

私も働き蜂たちも、いきなりのことに驚いて固まってしまったが、優秀な働き蜂のリーダーが私をつついてきた。

『セイレイジュノセイサマ、オメザメニナラレタノデスネ』
皆で整列し、ご挨拶申し上げる。

『ジャイアントビーの女王ねぇ。長いことありがとう。あらぁ?顔が違うかしらぁ?』
どうやら代替わりしていることも分からなかったようだ。

『ハイ。ハチノスヲ、ツクルコトヲ、テイアンシマシタノハ、センダイデ、ゴザイマス』

『そう。そんなに寝てたのねぇ』
ため息をつかれる精霊樹の精様。
『また、怒られちゃうわねぇ』
誰からでしょうか?

『セイレイジュノセイサマ、メザメタバカリナノデス。マズハ、オショクジデモ、イカガデスカ?トハイエ、クダモノヤ、ハチミツグライシカ、ゴザイマセンガ』

『そうね。ありがとう。精霊樹も直に目覚めそうねぇ』
働き蜂達に支度を頼む。そう言えば

『ナゼ、トツゼン、オメザメニナラレタノデショウ?』
あまりに突然のこと。その上、まったく起きる気配を見せなかった精霊樹様も直に目覚めるという。先程の空から何かが降りてきたことに何か関係が?

『ん~?なんかねぇ、近くに聖域が出来たみたいよぉ?その影響かしらねぇ?』
『セ、セイイキ、デスカ?』
な、なぜそのようなものが突然?
『ん~。その内、分かるんじゃないかしらぁ?いまはまだあまり動けないし、何かあった時のために、とりあえず体力付けないとねぇ』
『ソウデスネ』
いったい何が起ころうとしているのか?

『あらぁ、髪を整えてくれるのぉ?ありがとう。これ、ハチミツ?不思議ねぇ。ベタつくどころか、サラサラでいい香りねぇ。嬉しいわぁ』
私の身の回りの世話をしてくれる子達が、精霊樹の精様の毛繕いを始めたようだ。

どこかのほほんとした、精霊樹の精様。たしかに、今は様子を見るしかないかもしれないな。
そして、精霊樹の精様のお言葉通り、精霊樹様も目覚められた。


『と、言う訳でな?この翌日に、アカシアと絹たちが、ハクたちに助けられて今に至るというわけだ』
『ハイ。メマグルシイ、ヘンカデシタ』
今、結葉様が目覚めた時の話をサーヤたちにしている。

「ほえ~」
『レンゲ女王たちは私たちが降りてきたことは知ってたんですね』
フゥの質問の答えは少し違うか?

『いや、何かが降りてきたことは見えたが、何かは分からなかった』
『タシカメニイコウニモ、ワタシタチハ、ムスビハサマヲ、マモルヤクメ』
『そうだな。目覚めたばかりの結葉様を置いていくことは出来なかった』
『キケンハ、カンジマセンデシタカラ』
『だが、今思えば、何人か確認に行かせるべきであったか』
『ソウデスネ』

「しょっか~。えりゃいにぇ~」
よしよしと、頭を撫でられてしまった。
『ぷっ。サーヤ、レンゲ女王が困ってるぞ』
クゥが苦笑いしながら止めてくれたが
『いや、サーヤにならかまわない』
『そうですか?すみません』
フゥとクゥはすっかりサーヤの保護者だな。

『じゃあ、サーヤ、やりましょう』
「あ~い」

今からサーヤが約束のレンゲとアカシア⋯本当はニセアカシアと言うらしいが、私たちの名前となった花を咲かせてくれる。

『どんな花か楽しみねぇ』
『お母様は、美味しいハチミツの方が気になるのではないですか?』
『まあ、ひどいわねぇ。どっちも気になるわよぉ』
『ニャーニャも楽しみにゃ!』

私たちが一番楽しみにしてると思うのだが⋯
『私が増やしてあげるからねぇ。はちさんたち頑張ってぇ』
結葉様が私たちの後ろに控える働き蜂たちに声をかける。今日は全員がここに集合している。

「はちしゃんたち、いちゅも、あいがちょ」にこっ
サーヤがお礼を言うと、みんなが一斉に照れた。まあ、可愛いから仕方ない。より一層、張り切ってくれるだろう。

『サーヤ、種くれ』
「あ~い。たね、でりょ~」
ぱらぱらぱら
ゲンがまずは田んぼのあぜ道にレンゲの種を埋める。

『は~い。じゃあ、私の出番ねぇ。えいっ』
ポンッと芽が出るとたちまち育ち、蕾が!花が咲くとピンクの可愛い花が!

『わ~可愛いねぇ。花びらがいっぱいだねぇ』
ぴゅいきゅい『『これ、はなかんむりつくる?』』
『それは後だよ』
『先にハチミツとらなきゃ』
『『『そうだよ~』』』
ぴゅいきゅい『『そっか~』』
みゃ~『楽しみにゃ~』

『うふふ。可愛いわねぇ。じゃあ、増やすわよ~あぜ道にいっぱいにすればいいかしらぁ?』
『そうだな。頼むよ』
『分かったわぁ。じゃあ、えいっ』

ぱーっと、一面がピンクになった。たちまち蜂たちが蜜を集めに行く。もちろん私とアカシアも。

『ふむ。これは濃厚な』
『ハイ。マッタリ、コイアジデス』
これはたしかに美味しい。サーヤが好きだと言っていたのも納得だ。

『じゃあ、次。ニセアカシア。こっちは場所変えるぞ』
「あ~い」

広い場所に来た
「たね、でりょ~」
ぱらぱらぱら
『じゃ、頼む。結葉様』
『は~い。えいっ』
今度は背の高い木に白いきれいな花が。

『まあ、綺麗ですね。なんだか、気品がありますわ』
『いいにおいにゃね』くんくん

たしかに、美しい。香りも最高だ。味はどうか?

『ふむ。さきほどのものより、すっきりした味わいだな』
『ハイ。イロイロ、ツカエソウデスネ』
どちらも大変美味しいな。こちらもみんなが集め始めた。

『うふふ。ハチミツパーティーできそうねぇ。ゲン、よろしくねぇ』
『え?』
『ふふっ。それは楽しみだ。よろしく頼む』
『タノシミデス』
『決定なんだな。分かったよ。やってみよう』

わ~い!と、周りじゅう喜んでいる。
「れんげ、あかしあ~。あい。あげりゅ」にこにこ

ん?これは
『これは可愛いな。レンゲで作ってくれたのか?』
「あい!どうじょ!」

可愛らしいピンクの花かんむり。サーヤが頭に乗せてくれる。
『サーヤ、ありがとう』
『アリガトウゴザイマス』
「あい!」にこにこ

この笑顔が見られるなら、美味しいハチミツをたくさん集めないといけないな。

〖食べる分だけじゃダメよ〗
『そうですよ。よろしくお願いしますね』
『『ヒッ』』
「ふおっ」
ジーニ様にフゥ!

『わ、わかっている』
『ガンバリマス』
「あわわ」
こちらの方が重要かもしれない⋯
平和のために

〖『うふふふ』〗


平和のために⋯すまん。サーヤ。

だいじぶ。へいわ、だいじ。

ありがとう。




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