《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

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489 ガサガサガサ?

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引き続き、がさがさがさ。
見つけたのは、葉っぱが白くてまあるい形の、痛いの飛んでいけ草。

『『『ちがっ⋯シロフワナデテソウっ』』』えぐえぐ
『『『よしよしなんだな』』』
妖精トリオはぽぽちゃん兄弟に一人ずつ抱っこされて、なでなでされてます。
ぽぽちゃん、あとでサーヤもなでなでしてね。

茎も葉っぱもほわほわで、他の葉っぱみたいにチクチクしたりしないんだよ!スリスリしても気持ちいいの!キズを治してくれるんだって!

『たしかに撫でたくなるよな』
『ふわふわが癒されるわね』
クゥとフゥもなでなでしながらうっとりしてます。気持ちいいよね!

それから、魔力が上がる
「まりょくぱわーあっぴゅ!しょう」
体力が上がる
「むきむきぱわーあっぴゅ!しょう」

『『『⋯⋯』』』だばーっ
『大丈夫。私らが分かってるから』
『元気出せ』
もう黙っちゃった妖精トリオを親方夫婦が慰めてます。

〖これは聖域だけに生える魔神草に武神草、私たちの名前なんだけど⋯一般的なのは魔力草に武力草ね〗
『なんか、悪いなジーニ様』
『あらあらまあまあ、名前変える必要あったかしら?』
『『『ないな』』』
『『『ないね』』』
親方たち断言!

そんなこんなありまして⋯

『結構集まったわねぇ。みんなよく頑張りましたぁ』
結葉様が本日の成果を褒めてくれました。
ワーッて、みんなで喜びます。

〖ゲン、いいわね?あなたなら大丈夫!きっと栽培に成功するわ!〗
『そうです!世のため人のため!がんばって下さい!』
『世のため人のため?違うよな?』
〖『世のため人のため(です)よ!』〗
ジーニ様とフゥがおいちゃんに詰め寄ってます。もちろん育てろと言っているのは

『うふふ。痩せちゃいますね』
〖そうね。料理のレパートリーも考えてもらわなきゃね〗
〖『うふふふ』〗
もちろんあれです。

まあ、それ以外に見つけたものも、普通ならけっこう珍しいものらしく、

『まあ、ゲン。冗談じゃなくこれからポーションとか作るのにあって困るものではないからな。栽培出来るならそれに越したことはないだろ』ぽん
『私らも協力するからさ』ぽん
親方夫婦にもおいちゃんポンポンされてます。そして

『ゲン、前にも言った通り私たちのためにも頼む。魔法が使えない時はどうしてもポーションに頼らねばならぬ時が来るかもしれん。だが、前にも言った通り私達にとってポーションは飲む以前の問題なのだ』
ギン様が切実なお顔で訴えてます。
みゃっ!『そうにゃ!あの匂いは凶器なのにゃ!死んじゃうのにゃ!』びたっ
『うぷっ』
ココロも必死になって訴えてます!おいちゃんの顔にベッタリ張り付いて。

そうだったね。臭くてまずいって言ってたよね。何とかしてあげないと、お鼻のいいギン様たちは大変だよね。ココロとニャーニャにゃんは気絶したらしいし。

『わ、分かった分かった』べりっ
みゃ『ほんとにゃ!?』
あっココロがはがされた。

『やってみるけど成功するかは分からないからな』
『ああ。とにかく頼む』
みゃあ『おねがいにゃ!』びたっ
『うぷっ』
わ~。必死だね~。ココロがまたおいちゃんにはっついちゃったよ。
でも、サーヤも飲むなら美味しくていい匂いがいいから、おいちゃんがんばって!!

『さて、じゃあ~もう少し探索して⋯あらぁ?』

ガサッ

「う?」
『なんだ?』

ガサガサッ

草むらがガサガサしてます。なんかいるね?おいちゃんにひょいって抱っこされました。危ない感じはしないよ?

『大丈夫だ。ここは聖域だからな、悪いものはいない。この気配は⋯』
ほら、ギン様もそう言ってるよ。

ガサガサっぴょこっ

『やはりな。エルクの子か』
エルク?草むらから出てきたのは

「ふわ~あああ!こじかしゃん!かぁいいにぇ~。おいちゃん、おりょちて~」
『ああ、大丈夫そうだな』
「おいで~おいで~」
おいちゃんに下ろしてもらって、しゃがんでおいでおいでしたら

ぴょこぴょこっ

小鹿さんが来てくれました。なぜか小鹿さんもしゃがんでます。

『ちびっこのサーヤがしゃがんだら更にちびっこだからな。鹿も合わせてくれたんじゃないか?』
どういう意味ですか?おいちゃん。

「かぁいいにぇ~よちよち」
『⋯』すりっ 
そおっと手を伸ばしたら、頭なでなでさせてくれたので、よしよしってします。とっても綺麗な毛並みです。気持ちいいです。
『あらあらまあまあ、鹿さんも気持ちいいみたいよ?自分で頭をサーヤに擦り寄せてるわ。そのまま、やさしくね』
「あい」
かわいいね~♪

そしたら

ガサガサッ

さっきより大きなガサガサって聞こえたら小鹿さんのお耳もピクピクって動きます。

ガサガサッ

『ここにいたのか』
大きな角を持った鹿さんが出てきました。

「ふあ~あああ!かっちょい~!」
体も大きな立派な鹿さんです!それに⋯
『あ~サーヤのおめめ』
ぴゅいきゅい『『キラキラなっちゃった~』』
ハクとモモとスイなんですか?

『やはり、お前の血を引く者だったか。幼くとも気配がよく似ている』

ギン様が鹿さんに話しかけます。知り合いかな?紹介してくれないかな?わくわく
『『うわ~』』
『『『エルクさん』』』
みゃあ『たべられそうにゃ』
『お口もキラキラなのだ』
みんななんですか?じゅるり

『おお。これはギン様。皆様もお揃いで、お邪魔して申し訳ありません』
鹿さんが頭を下げてます。

〖いいのよ。お邪魔してるのはむしろこちらだもの。この辺りを治めてくれているエルクの王はあなたね。ホワイトエルクだったのね。綺麗だわ〗
『もったいないお言葉⋯ありがとうございます』
ジーニ様が鹿さんに声をかけてます。そう!この鹿さん

「まっちりょにぇ~」
『オイラも初めてお目にかかるだ。美しいだな』
『ギン様とハク様たちも白いけど、また違う綺麗さなんだな』
『つのもきれいなんだな』
ぽぽちゃんたちもそう思うよね?

「こじかしゃんにょ、おとうしゃん?」
なでなでしながら小鹿さんに聞くと、こくこくってしてくれました。
「しょっか~♪きりぇいにぇ~」
なでなですると、またこくこくしてます。小鹿さんも自慢のおとうさんなんだね~♪

『ああ、娘が失礼を⋯愛し子様ですね。それにギン様のご子息ですな。娘を見つけて下さりありがとうございます』
近寄って来た鹿さんが小鹿さんのお顔に自分のお顔すりってします。

「サーヤ!にゃにょ!よりょちくにぇ!こにょこ、おんにゃにょこ?かぁいいにぇ~」
『初めまして。ぼくハクだよ~。サーヤはね、愛し子じゃなくてサーヤって呼んであげて~。この子は女の子?可愛いねって言ってるよ』
二人で一気に言うと、鹿さんは目をぱちぱちしてから

『ありがとうございます。サーヤ様とハク様ですね』

違うよ!
「サーヤ!」ぷんぷん

『え?』ぱちくり

も~違うんだよ~。
『サーヤはね~「様」つけられるの嫌なんだよ~。それに、ぼくもハクでいいよ~。なんか、変な感じする~』
「あい!」
だよね?「様」違うよね!
『うん。ぼく、サーヤの気持ちがよ~く分かったよ~。様、いらないよね~』
「あい!」
その通りだよ!

『いや、しかし⋯』

困ってもダメだよ!
「ぶー」
『うん。ぶー、だね』
二人で、ぶー。

『くくっ。諦めてくれ、エルクの王よ。二人とも呼び捨てにしてやってくれ』
ギン様の言う通りだよ!

『いや、しかし』

まだ迷ってるの~?

『いいから』

そうだよ!いいんだよ!

『そうですか?では、サーヤにハク、よろしくお願い致します。私はこの辺りの警戒を任されております、エルクの族長です。王だなんて大袈裟なものではありませんよ。その子は一週間前に産まれたばかりの娘です。好奇心が強くて気がつくといなくなってしまって。見つけて下さりありがとうございます』

「あい!よりょちくにぇ!」にこにこ
『よろしくね~』にこにこ
『はい。よろしくお願いいたします』

それより~ついに、ついにこの時が来たよ!キラキラ

『あ~サーヤ?おめめキラキラだね~。なんか考えてることわかるけど、まだ無理じゃないかな~?』
「う?」
ハクなんですか?

「こじかしゃん♪サーヤねぇね!だにょ。ねぇね!よんじぇ?」
なでなでしても、頭こてんってしてます。
「ねぇね♪にぇ?」
生まれて一週間!サーヤよりちっちゃい子見つけました!

『あ~やっぱりぃ』
みゃ?『まだあきらめてなかったにゃ?』
当たり前だよ!ねぇね、呼んで?

『あ~サーヤ、申し訳ないが、その子はまだ私のように喋れないし、念話もまだ難しいかと。まだ生まれたばかりゆえ⋯』

「う?」
だめなの?やっと妹見つけたのにぃ。うりゅ~
『ええと、申し訳ない。もう少し大きくなれば』
それっていつ?うりゅりゅ~
『ええと⋯』
うりゅりゅりゅ~

ゴンっ
「いちゃっ」
だれ?頭ゴンしたの!

『こら!サーヤ、困らせるんじゃない』
おいちゃんに怒られちゃいました。でもでも~

〖ねぇ?エルクの王、あなたとこの子の名前は?〗
ジーニ様がずっとエルクの王じゃ呼びづらいでしょ?って。
『名ですか?まだございません。以前、チラッと話が出ましたが、皆さまお忙しそうでしたので。各族長とサーヤさ⋯サーヤにもし出会ったら、その時にご相談しようと話しておりました』

「ふあっ?」
あっ!そう言えば~前に行列出来ちゃって、その内、それぞれの偉い子に名前を~なんて、言ってたね。
「わ、わしゅれてちゃ⋯」
『やはり⋯』
苦笑いの鹿さん。
「ごめしゃい」ぺこ
素直に謝ります。

〖じゃあ、今つけちゃいましょう!〗
「ふあっ?」
『え?今ですか?』
また?ジーニ様が簡単に言う~

『いいじゃなぁい?サーヤ、ねぇねって呼んでもらえるかもしれないわよぉ?』
「ふおっ」
ねぇね⋯結葉様がにやにやしてる~。けど、

「がんばりゅ!」
ねぇね、呼んでもらうために!

『お~サーヤがめらめらしてるね~』
ぴゅいきゅい『『めらめら~』』
『『わかりやすいね』』
『『『そんなによんでもらいたかったんだね~』』』
みゃ『ごしゅじんはいやがったのににゃ』
『う~ん、それは仕方ないような気がするのだ?』

みんな言いたい放題だね?でも、サーヤがんばるよ!ふんすっ!

『え?え?』おろおろ
『諦めろ。こうなればもう止まらぬ』
『そうだな。諦めも肝心だ』
話についていけない鹿さんを、ギン様とアルコン様がなぐさめ

『あ~あ、簡単に乗せられたな』
『あらあらまあまあ、我が孫ながら、単純ね。おばあちゃん、心配よ』
『すまんな』
『ごめんなさいね』
おいちゃんとおばあちゃんが謝ってます。

『え、ええ?』
どうなる?鹿さん、がんばって!
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