《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

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ぱたぱたぱたぱた
『さーやしゃま~』

あ、あれぇ?
なんか、とってもちっちゃい羽が、かのこちゃんの背中でパタパタしてる?

『うふふ。パタパタは出来るけど、まだ飛ぶのは無理みたいねぇ♪かわいいわぁ♪』
〖ほんとねぇ。小さい頃シアの衣装につけてあげた羽みたいだわ。ああ、シアにもこんな可愛い時があったのに〗
『あらぁ、今かわいい子たちに囲まれてるからいいんじゃなぁい?』
〖それはそうね。サーヤも可愛いし!ああ、すべすべもちもち~♪〗
いつの間にか抱っこがジーニ様に変わって、ほっぺた同士すりすりされてます。でも、それどころじゃありません。だって

『いや、ですから説明を⋯』
そう言うイヒカ様の背中にも

『こりゃまた、立派な翼だな』
『本当にね』
『こんなことあるんだな』
『いやあ、普通ないでしょうよ』
『そういやゲンと凛さんが確信犯とか言ってたよな?』
『言ってたね。どういうことだい?』
どういうこと?おいちゃん、おばあちゃん!
みんなで一斉におばあちゃんたちを見ます!

『あ~それはな?ジーニ様と結葉様が、サーヤが名前をつける前にわざと強調しただろ?』
『ほら、サーヤは単純だから、名前をつける時にきっと想像したと思うのよ?背中に立派な翼の生えた綺麗な白い鹿さんの姿を⋯』

『『『ああ⋯』』』
『『『なるほどね』』』
うんうん⋯

えええ?たしかに想像しちゃったけど!かのこちゃんはしてないよ?それになんでみんなその説明で納得なの?

『多分、それは一緒につけたからじゃないか?』
『そうねぇ、イヒカ様と鹿の子ちゃんは親子だしねぇ』
そ、そんな?

『あ~やっちゃったな。サーヤ⋯』
『まあ、やっちゃったものは仕方ないんじゃない?』
フゥとクゥまでひどい!

『いや、あの、私はどうなるのでしょう?』
放置されてされにオロオロなイヒカ様。ごめんなさい⋯わかりません。

『うふふ。そんな立派な翼が生えたんだからぁ、飛んでみたらどうかしらぁ?』にこにこ
〖そうねぇ、天馬みたいに立派な翼だし?〗にやにや
うぅわ~にこにこなのに悪いお顔だ~

『え、ええ?』
イヒカ様、ごめんね~
『諦めろ⋯行ってこい』
ギン様が肉球でぽふぽふ
『ギン様⋯』
あ~イヒカ様が泣きそうなお顔に~、ごめんね~

『で、では、行ってきます』
『ああ、気をつけてな』
バサバサって、真っ白な大きな翼をはためかせたかと思ったら、一気にブワーッて風が

「ふわぁっ」
『あら~あっという間にあんな高いところまでぇ』
〖良かったわね、サーヤ。サーヤのお空の乗り物が増えたわねぇ〗
「ほえ?」
お空の乗り物?

『そっかぁーそれが狙いだったんだね~』
ぴゅい~『でも、おそらなら』
きゅい~『おとうしゃんいるよ』
ハクがため息ついて、双子はアルコン様がいるとプンプンです。

『あら、アルコンはぁ、おっきくて目立っちゃうじゃなぁい?』
〖大きすぎて小回り効かないしね?〗
結葉様とジーニ様が双子にそう言うと、怒った双子が

ぴゅい~『じゃあサーヤはあたちたちが』
きゅい~『のっけるもん!』
それなら自分たちが乗せると言ってきました!それを見てやっぱりニヤニヤな結葉様とジーニ様が
『あらぁ、モモとスイじゃまだちっちゃいから無理じゃなぁい?』にこにこ
〖そうねぇ、サーヤの方が大きいものね~〗にやにや
あ~なんか、意地悪言ってる~

ぴゅいきゅい『『む~ううう』』
ぴゅい~!『おっきくなるもん!』
きゅい~!『すぐなるもん!』
おお、頼もしいけどすぐは無理じゃないかな?

〖『え~?』〗ニヤニヤ
ぴゅいきゅい!『『なるもん!!』』
あ~これは、ジーニ様たち遊んでるね?ダメだよって言おうとしたその時

『ぢゃめ~!!』ぱたぱたぱた

「ほえ?」
〖『あら?』〗
ぴゅいきゅい『『え?』』

『さーやしゃまは、かにょこがのしぇるのーっ』ぱたぱたぱた

「ほあ?」
〖『まあ!』〗
ぴゅいきゅい『『むうう~』』

なんと、かのこちゃんが自分が乗せるって言ってきました!

ぴゅいきゅい『『だめーっ』』
ぴゅい『サーヤをのせるのは』
きゅい『ドラゴンの』
ぴゅいきゅい『『モモとスイ!!』』
双子が応戦しちゃいました!

『かにょこがのしぇるの!』ぱたぱたぱた
あああ、なんか大変なことに~

ぴゅいきゅい『『サーヤといちばんさいしょからいるのはモモとスイなのーっ』』
『しょんにゃの、かんけいないもん!』ぱたぱたぱた
ぴゅいきゅい『『あるもん!』』
『ないもん!』ぱたぱたぱた
あわわわわわわ、どうしよう?

〖あ、あら?この流れは想像してなかったわね。三人とも落ち着いて?〗
『まあ、鹿の子にまで翼が生えるとは思わなかったものねぇ。あら?そう言えば鹿の子、しゃべってるわねぇ?』

はたっとみんなが結葉様の言葉でかのこちゃんを見ます。

「ふあ?」
そう言えば、しゃべってるね?

『しゃっきからしゃべってましゅよ?さーやしゃま』ぱたぱた
「ほえ~」
しゃべってる~

『さーやしゃま、のっけるのはかにょこでしゅ!』ぱたぱたぱた
ぴゅいきゅい『『ちがーう!モモとスイ!』』
『かにょこでしゅ!』ぱたぱたぱた
「あわわわわわわ」
またケンカが~

〖『あらら』〗
ジーニ様、結葉様何とかして~

『ほらほら、三人ともサーヤちゃん困ってるんだな』
『そうなんだな。仲良くするんだな』
『なかよくするんだな』
みんながどうにも出来ずにアワアワ見てたら、ぽぽちゃん兄弟が三人をたしなめ始めました。

ぴゅいきゅい『『ぽぽちゃん!つくしちゃん!なずなちゃん!』』
『モールしゃん?』ぱたぱたぱた

『さんにんなかよくするんだな』
まずは、なずなちゃんがモモをなでなで
『なかよく順番こにサーヤちゃんを乗せてあげればいいんだな』
つくしちゃんがスイをなでなで
『その前に三人仲良く大きくなるのが大事なんだな。それで一緒に頑張ればいいだよ』
最後にぽぽちゃんが鹿の子ちゃんをなでなで

ぴゅいきゅい『『うう⋯』』
なずなちゃんとつくしちゃんになでなでされて、落ち着いたモモとスイが、
ぴゅい~『かのこちゃん』
きゅい~『ごめんね』
ぴゅいきゅい『『なかよくちてくれる?』』
かのこちゃんにゴメンなさいして、仲良しになりにいきました。

『かにょこもごめんなちゃい。なかよくちてくだちゃい』
かのこちゃんもゴメンなさいしてくれました。

ぴゅいきゅい『『うん!よろちくね!』』
『うん!よろちくでしゅ!』ぱたぱたぱた

『『『うんうん。よかっただ』』』
三人でぎゅうってしてます。良かった良かった。ぽぽちゃんたちすごい!ありがとう!

『そう言えば、モモとスイだって生まれたばっかりよね?』
『あっ、そうだよな?生まれたばっかりのモモとスイをお腹に抱えて、サーヤが空から降ってきたんだもんな?』
フゥとクゥが急に思い出したみたいです。

〖うっ。その節は娘シアがご迷惑を⋯〗
ジーニ様がブツブツ言ってます。

『なんかまだそんな日がたってないはずなのに』
『すっごい前の気がするな』
『『なつかしいな(わね)~』』
ほんとだね~。ん?あれぇ?

「もも?すい?」
ぴゅいきゅい『『なあに?』』
「ねぇね、よんじぇ?」
サーヤの方がお姉ちゃんだよね?
ぴゅいきゅい『『ええ?』』
ほら、呼んで?

『そうきたか~』
『『よっぽど、ねぇねって』』
『『『よんでもらいたいんだね~』』』
みゃあ『でもにゃ、さすがににゃ』
『今更無理だと思うのだ~』
ちびっ子同盟もちょっと呆れてます。

「ねぇね、にぇ?」
呼んで?お姉ちゃんですよ~
ぴゅいきゅい『『え~』』
ぴゅい『サーヤは~』
きゅい『サーヤだよ~』
そんなこと言わないで?うりゅりゅ
ぴゅいきゅい『『むり~』』ぶんぶん
呼んで?うりゅりゅ~ゴンっ

「あいちゃっ」
痛い~またおいちゃん?
『だから、無理強いするんじゃない』
『あらあらまあまあ、さすがに無理でしょう。サーヤったら。モモ、スイ、ごめんなさいね』
ぴゅいきゅい『『だいじょうぶ』』
ぴゅい『でもやっぱり』
きゅい『サーヤはサーヤだよね』
ぴゅいきゅい『『ごめんね?』』
「うにゅ~う、あぃ」
ねぇね⋯しくしく

『サーヤ、まだ望みはあるわよぉ』
〖そうねぇ〗
「う?ふあっ!」
そうでした!まだかのこちゃんがいました!

「かのこちゃん、ねぇね、よんじぇ?」
『さーやしゃま?』
「しゃま、ちやうにょ。ねぇね、ねぇね」
呼んでみて?
『ねぇね、しゃま?』
頭こてんっしてもダメです。
「しゃま、にゃいにゃい。ねぇね」
『さーやねぇねしゃま』
「うにゅ~」
しゃま、いらないんだよ。その時、サーッて影がさして

バサバサっ
『鹿の子がどうかしましたか?サーヤ様⋯サーヤ』
お空からイヒカ様が戻ってきました。サーヤと鹿の子ちゃんが妙な空気を出してるのに気づいたイヒカ様。どうなってるか聞いて来たけど、また様付けるから、じとって見たら、様をとってくれました。かのこちゃんもとってくれていいのに~

『ととしゃま、さーやしゃまが、ねぇねしゃま、よんでって』
『んん?』
イヒカ様が訳分からないってお顔してます。
『ととしゃま、どうちましょ?』
『いや、話が理解できないのだが⋯ん?鹿の子が喋ってる!?』
『はい。ととしゃま。さっきからしゃべってましゅよ』
『ととしゃま⋯なんと素晴らしい響きなのだ』じーん
『ととしゃま、ないてましゅか?ととしゃま?』
あ~イヒカ様、感動しすぎて自分の世界に入っちゃった。

『も~ととしゃま、さーやしゃまを、なんておよびちたらいいでしゅか?』
『あ、そうだったな。どういうことなのだ?』
あ、イヒカ様戻ってきた。

『あ~悪いな、イヒカ様。サーヤがな、どうしても自分を「ねぇね」っ呼ばせたいらしくてごねてるんだよ』
『ココロが他の子達を「ねぇね」って呼ぶのがうらやましいらしくてね?ずっと自分より小さい子を狙ってたみたいなのよ』
見かねたおいちゃんとおばあちゃんが説明してくれたんだけど、お顔が仕方ない子ねぇって言ってます。だってぇ

『そういうことでしたか。鹿の子、「ねぇね」とは姉上のことだ。鹿の子はサーヤより年下だから、「ねぇね」と呼んであげても良いのではないか?』
イヒカ様、いい人⋯いい鹿さんです!ねぇね呼んでくれるように説明してくれてます!

『あ~サーヤのおめめ、きらきらしてきたよ~』
ぴゅいきゅい『『たんじゅん~』』
なんですか?ハクに、モモとスイ。大事なときですよ!

『しょっか~。ととしゃま、わかりまちた。ねぇねしゃま、よびましゅ』
『そうか。いい子だ』
イヒカ様が鹿の子ちゃんのお顔をすりってします。でも
「しゃま、いりゃにゃいよ?」
ねぇねだけでいいんだよ?

『サーヤ、それくらいは許してあげたらぁ?ほら、お父さんのことも『父(とと)様』って呼んでるみたいだしぃ』
〖そうね、きっと鹿の子はおかあさんのことも〗

『かかしゃま!』
ジーニ様が鹿の子ちゃんを見ると元気に答えました。

〖ね?シアが私のこと〖お母様〗って呼ぶのと同じよ〗
結葉様とジーニ様がそういうものなのよって言います。お父さんとお母さんも『しゃま』なら仕方ないか~

「わかっちゃ~。かのこちゃん、よりょちくにぇ」
『あい!ねぇねしゃま!かにょこ、ととしゃまにとびかたおしょわるかりゃね!おっきくなったら、かにょこにのってくだしゃいね!』
「あい!やくしょく!」
ぴゅいきゅい『『あ~モモとスイもだよ!』』
「あい!みんにゃ、やくしょく!」
わ~い!仲良し増えて、妹もゲットだよ!

『はぁ、まったくようやく「ねぇね」問題は解決か?』
『あらあらまあまあ、あの変な頑固さというか、こだわり強さは誰に似たのかしらねぇ』
『そりゃあ⋯』

あんただよ!と、みんなの心の声が一致しました。

『ぷぷっ似た者婆(ばば)子⋯』
『ミア?今、ばばぁって言ったかしら?』
『言ってない』ぷいっ

ミアちゃん、怖いもの知らず⋯
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