《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

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498 もふもふぱわーあっぴゅ!

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もふもふもふもふ~♪ふへへへ~
『サーヤ~、くすぐったいよ~』
もふもふもふもふ~♪すりすりすり~
『サーヤ、肩から落ちちゃうよ』
『転がっちゃうよ』
もふもふもふもふ~♪なでなでなで~
みゅ~『くぅ~す~』むにゃむにゃ
もふもふもふもふぱわーあっぴゅ~♪
もふもふもふもふもふもふ~♪ごくらくごくらく~♪ふへへへへ~

『あ~見事にもふもふに埋まってるな』
『すごいですね。背中にハク、両肩にフライとフルー、膝の上じゃココロが寝てる』
もふもふに埋もれて目も口もキラキラにさせてるサーヤを呆れて見ているゲンさんとクゥ。
見事な埋もれっぷり。ブラッシングでふわふわもふもふになったハクにはサーヤが寄りかかってるだけじゃなく、髪を梳かしてもらって天使の輪っかが出来まくった妖精トリオに姫が寝ている。はずだ⋯埋もれて見えない。
モモとスイは硬めのブラシで擦るようにした後、ホットタオルで拭いてやったらサーヤの両隣でハクに埋もれて寝てるな。ぽっこりしたお腹だけ規則正しく上下してる。
そんなもふもふ天国状態でサーヤがもふもふを堪能して上機嫌だ。

『いや、ゲンさん、あれ壊れてますよね?』
上機嫌なんだよ⋯それより

『凛さんが使ってんの樹皮だよな?あれ鞣したらモモとスイの鱗磨くのに使えないかな。それとも代わりになるようなもんが他にあるかな』
磨けば光ると思うんだけどな。やっぱり気持ちいいやつじゃないとな。痛いのは論外だ。ミトンみたいな形に出来ればサーヤが撫でるようにして使えると思うんだが⋯

『凛さん、なんだか大変そうですね』
『そうだな。しっかりやらかしてるな』
そんなことを話してたら、サーヤがようやく凛さんの状況に気づいたらしい。双子も起きたか?

 「う?おばあちゃん、にぇいりゅりしゅしゃんになってりゅ?」
『サーヤ、それを言うならネイリストだな。ネイルリスってなんだよ』
おいちゃんが突っ込んできました。

ぴゅい『おばあちゃんはくまさんなの』
きゅい『りすさんじゃないの』
「ぶー」
りすさんじゃないのは知ってるの。でも~
「どちて、にぇいりゅしゅちょ?」
『微妙に言えてないぞ。ネイリストな』
「しょうちょもゆー」
『そうとしか言わないだろ⋯まあ、難しいし仕方ないか。それであの状況はな?』
あの状況は?説明の続きを待ってると

『サーヤ~、見て見てぇ♪つやつやピカピカなのよぉ♪』
おいちゃんが何か言う前に、結葉様が爪を見せながらふわふわ飛んで来ました。

「ふあ~♪むすびはしゃま、ちゅめ、ぴかぴかちゅるちゅりゅ、きりぇいにぇ~」
きゅい『ほんとだ~』
ぴゅい『きれいなの~』
『そうでしょお?うふふ』
うん。きれ~。

『まあ、結葉様が客一号らしいからな』
「うにゅ?」
結葉様が一号?どういうことかな?

『あのねぇ、凛たら、とぎとぎの木の樹皮からねぇ、えっと、ねいるばっふぁー?とか言うのを作り出してねぇ。私の手を実験台にしたのよぉ。くすくす』
ん?実験台とか言いながら笑ってるってことは?

「むすびはしゃま、おもちりょがってりゅ、でちょ?」
じとーっ
『うふふ。ばれたぁ?でも、実験台はホントよぉ。凛が失敗するとは思わなかったしぃ?面白そうだから大人しく付き合ってあげたらぁ、こんな綺麗になっちゃってぇ。ラッキーだったわねぇ。うふふ』
結葉様、すっごくピカピカな爪気に入ったみたいです。とってもご機嫌です。

『そんで、それをジーニ様とフゥに見られてってとこだな』
なるほどぉ。逃げられないやつだねぇ。

『それでねぇ、凛がギンの爪にも使えるんじゃいかとか言い出しちゃったもんだからねぇ、ほら、あっち見てぇ?』
あっち?

『ギン様!頼むよ!少しでいいんだ!爪くれ!』ドタドタっ
『断る!爪は我らフェンリルにとって大切なもの!簡単に渡せるわけなかろう!』ダダダダっ
『そこをなんとか!』ドタドタ
『絶対に無駄にしねぇから!』ドタドタ
『断固断る!』ダダダダダッ

うわ~あああ。ヒゲもじゃなドワーフさんたちが大きなフェンリルさんを追いかけてる~
『あ~お父さんが大変だ~』
『なんとも言えない絵面だな⋯』
『ギン様、お気の毒に』
クゥ、拝んじゃダメだよ。
ぴゅい『おとなもおいかけっこ』
きゅい『しゅるんだね~』
ほんとだねぇ。

『それでねぇ?サーヤとゲンに試して欲しいことがあるんだけどぉ、いいかしらぁ?』
「うにゅ?」
『俺もか?』
『そうよぉ♪』
なんか楽しそうな結葉様。思わずおいちゃんと何だろ?って見つめあっちゃいました。

『凛に聞いたんだけどぉ、ゲンは前の世界で動物たちの爪のお手入れもしてたんですってぇ?』
『え?ああ、そうだな。伸びすぎた爪は危ないからな。怪我をしないようにやってたぞ。動物によって足の形が違うし、一通り勉強はしたぞ』
うんうん。おいちゃんは何でも屋さんだからね。出来ないことはないのです。エッヘン!
『なんでサーヤが胸張ってんだよ⋯それで?何をするんだ?』
あっ、そうでした。

『うふふ。ハクの爪をね?試しにサーヤとゲンで整えてみてくれないかしらぁ?』
『は?』
「ふあっ?」
ハクの爪を?どうして?おいちゃんを見るとなんか考え始めてる?

『え~?ぼく~?』
『そう。ハクの爪よぉ』
『ん~いいけど~痛くしないでね~』
『それはゲンとサーヤだから大丈夫よぉ、きっと♪』
『それならいいよ~。はい。どうぞ~』
ハクが前足を出してきました。

「ふお?」
待って待って?サーヤ、やり方わからないよ?あれ?でもおいちゃんは、なんか真面目にハクの爪見てる?

『結葉様』
ハクの爪を一通り見たおいちゃんが、結葉様の方を見ます。その目は、結葉様、何企んでんだよ?って言ってる気がするよ?

『なぁに?』くすくす
ほら、結葉様なんかおもしろがってるよ。きっと。

『野生の動物はな、家の中で飼われるような動物と違って、外を自由に活発に動くから、自然に削られたりしてあまり爪を切ったり、ってことはしなくて大丈夫なんだ。現にハクの爪はいい状態だ。逆に切りすぎたりしてしまうとバイ菌などが入ってしまう可能性もある。だから、必要以上にいじらない方がいいと思うんだが、結葉様のことだ。その位知ってるよな?それでもやらせようとしてるのはなぜだ?』
さあ、答えろってお顔してるね~。

『う~ん、ゲンは媒体って分かるわよねぇ?』
『ん?もちろん』
それがどうした?ってお顔だね。
『じゃあ、この世界の人間が魔法を簡単に使いたいと思う時、どうすると思うぅ?』
結葉様が質問に質問を返してきました。

『ん~?マンガや小説なんかだと魔力を増幅するような物を持つよな?杖だったり指輪だったり』
おいちゃん、それはお話の世界の⋯
『そうねぇ~。魔力を通しやすい木や石を使うことが多いから、杖とかアクセサリーが多いわねぇ』
えっ?あるの?ホントにあるんだね~

『うふふ。そうよぉ?だから精霊樹は常に狙われてたのよぉ』にこにこごごごご
あっ、結葉様それはおばあちゃんの怒り方⋯

「ふおお~」がくぶる
『そ、そうか。それで、それがどうしたんだ?』
おいちゃん、強引に話戻した!

『うふ。そうだったわねぇ。ごめんなさいねぇ、つ・い♪それでね?これよ~』
これ?
『爪?』
『そうよぉ、凛が磨いてくれた爪よぉ』
結葉様がお顔の横で爪を見せるようにおてて見せてます。
おばあちゃんが磨いた爪?

『うふふ。あのねぇ?凛に爪磨いてもらってから、魔力の通りというか、巡りがよくなってることに気がついたのよぉ。指先に集まる魔力を操作しやすくなってるのぉ』
「ふえ?」
『はい?』
なんですと?

『ハク、みんなもサーヤにブラッシングしてもらったあとの体の調子はどうかしらぁ?もしかして、体が軽かったり強くなってる気がしないかしらぁ?』
結葉様がみんなに聞きます。

『あれぇ?そう言えば~?』
『調子いいかも?』
『元気かも?』
そうなの!?

〖そりゃそうよ。あれだけ無意識で魔力流してるんだもの。今のあなた達なら少し位の攻撃魔法なんか無傷で跳ね返しちゃうわよ〗
ひょいって、ジーニ様が結葉様の肩の所から顔を出しました。
『あらぁ、ジーニ様来たのぉ?』
〖来たわよ〗
も、もしかしてジーニ様も?

〖そうよ。凛もね、無意識で魔力を流してたのよ。でも、サーヤほどではないわね〗ニヤ

「ふえ?」
サーヤ何もしてないよ?

『だからねぇ?無意識なのよぉ。ね?ジーニ様ぁ』
〖そうね。浄化に癒しに強化に守護⋯ハクたちだけじゃなく、しっかり鹿の子にもかかってるわよ〗

「ふえ?」
『は?』

なんですと?
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