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503 はげちゃびんの危機?再び!
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かのこちゃんたちとバイバイして、みんなで森の中、おうちに向かって歩きます。サーヤとちびっこ達はハクのお背中に乗せてもらってるよ。もふもふです。
ぽてぽて
もふもふ
ぽてぽて
もふもふ
もふもふのハクが歩くリズムと心地よい揺れが
眠くなります⋯かっくん。ぐらぁっ
『わあっサーヤっ!』
『危ない!』
ガシッとフゥとクゥに支えられました。
「うにゅ~?」
なに~?
『サーヤ、眠いの?』
『ほら、抱っこしてやるから』
クゥがサーヤをハクから引き離そうとします。
「や~にゃにょ。もふもふ~。すぅ~⋯」
ハクのもふもふから離れたくありません。ハクに抱きつきま⋯すぅ~Zzz
『すぅ~って言いながら寝ないの』
『ほら、落ちたら危ないから、こっち来い』
フゥとクゥがまたハクから剥がそうとします。
「や~にゃにょ~もふもふ~うぅぅ」うりゅう~
いやんいやんとハクに抱きつきます。
『サーヤ~?大丈夫~?』
ハクも背中で起きてることが気になるようです。
『何も泣かなくても⋯』
『サーヤ、もし落ちたら痛くて泣くことになるぞ』
「うにゅ~。いや~ん」ぐすっ
眠いの~もふもふ~
『あらぁ~サーヤがふにゃふにゃねぇ』
『あ~こりゃ、幼児特有の眠いとグズるやつだな』
『あらあらまあまあ、そう言えばいつもだったら今ごろお昼寝してる時間だものねぇ』
〖そう言えばシアにもあったわねぇ。昔過ぎて忘れてたわぁ〗
おいちゃん、おばあちゃん、ジーニ様がこればっかりはね~と、ため息ついてます。
『では、せめて私の背中に移ったらどうだ?私だったら少々のことでは落とさんしな』
ギン様が見かねて提案してくれました。
『そうだな。ギン様ならハクに負けず劣らずもふもふだしな。頼めるか?』
『もちろんだ。ほら、サーヤ、私ならいいだろう?』
ギン様が優しくサーヤに自分の背中に移るように言ってくれます。
「うにゅ~ぎんしゃま?」ぐすぐすっ
『ああ。私ならサーヤが寝ても魔法で落ちないように支えられるからな。それに、私もゲンにブラッシングしてもらったしな』
そうなのです。サーヤたちが小川で遊んでる間においちゃんが全身ブラッシング、おばあちゃんが爪を整え、その上歯ブラシを作ってお口のケアまでした結果、
〖うわぁ~これは⋯〗
『えげつないわね⋯』
と、ジーニ様と結葉様がドン引きするほどの効果が⋯
もふもふ防御力増し増し、爪も牙もピッカピカ攻撃力増し増しになったのです。つまり、もふもふがもふもふになったのです!
「うにゅ~わかっちゃあ」
はいどうぞ。とバンザイして抱っこアピールのサーヤ。
『はいはい。ギン様、よろしくお願いします』
『ああ。首の辺りなら抱きつきやすいだろう』
『分かりました。ほら、サーヤ』
クゥとフゥがギン様のお背中にサーヤを乗っけてくれます。
「うにゅ~もふもふ~」
すりすりもぞもぞしてちょうどいいところを探します。
「ふにゅ~うぅぅ」
ここがいい~すぅ~Zzz⋯
『あらぁオーバーオール着てて良かったわねぇ』くすくす
『サーヤ、潰れたカエルみたいだな』
『あらあらまあまあ⋯写真に撮って後で見せたい姿ね』
〖あ~ん♪おしりがプリっとかわいいわぁ♪〗
結葉様はスカートだったらパンツ丸見えだったわねぇ~と笑って、おいちゃんとおばあちゃんは呆れて、ジーニ様は安定の親バカ?ぶり。
『う~サーヤいいなぁ。ぼくもお父さんに乗りたいな~』
ハクが羨ましそうに言います。
『ハクはさすがに無理じゃないかい?』
『そうだよな。サーヤと違ってデカいしな』
親方夫婦がそういうと、
『じゃあ~、ぼく小さくなる~』ポンッ
『これならいいでしょ~?』
と、言ってポンッと小さくなりました。それと同時に
ぴゅきゅ『『ぴゃっ』』
『『わあっ』』
『『『なになになに?』』』
みゃあ?『なんにゃ?』
『敵襲なのだ?』
『zzz⋯』
ハクの背中でもふもふに埋もれてたちびっこ達と
『あらあらまあまあ、ミア⋯あなたずっとハクに埋まってたのね』
『しかもまだ寝てるな』
ミアちゃんもハクから落っこちてきました。
おばあちゃんがミアちゃんをつんつんしてます。
『あ~みんな、ごめんね~』
ハクがみんなに謝ります。
『ハク、気をつけなさい』
『は~い。ごめんなさい』
『ハクがすまんな。仕方ない。みんな私の背中に乗るといい。ただし、サーヤを起こさないようにな』
「ぷひゅ~」
もふもふ~
ギン様がみんなが乗れるようにしゃがんでくれました。
『あ~サーヤ気持ちよさそうだね~』
ぴゅいきゅい『『ねんねちてるね』』
『『そ~っとそ~っと』』
『『『うわ~あ』』』
みゃあ『もふもふにゃ~』
『気持ちいいのだ~』
『Zzz』
『あらあらまあまあ、ほんとに気持ちいいわねぇ』
みんなでギン様の広い背中に乗ります。
『凛さん、何どさくさに紛れてるんだよ⋯ギン様悪いな』
『この位構わんよ。では、みんな行くぞ。落ちるなよ』
ギン様がみんなに声をかけて立ち上がります。
『は~い』
ぴゅきゅ『『は~い』』
『『スタンバイ』』
『『『おっけー』』』
みゃあ『しゅっぱ~つ』
『進行!なのだ~』
おー!とみんなで声を上げると
「うにゅ~う」
なぁに~?くぅ~
『みんなシーっ』
『静かにな』
サーヤが起きそうになってフゥとクゥが慌ててシーってすると、ちびっこ達は両手で口を隠してこくこくします。
『スタンバイ?凛さん、またちびっこ達に仕込んだな?』
『あらあらまあまあ?なんのことかしら?』ぷひゅ~
ジト目のおいちゃんに、下手くそな口笛をあさっての方向に吹いてとぼけるおばあちゃん。
そしてドワーフさんたちは
『じゃあ、私らはぽぽたちを抱っこさせてもらおうかね』
『いやいや、俺たちがおんぶしてやるぞ』
『肩車でもいいぞ』
『それもいいね。じゃあ、ぽぽたちに選んでもらおうかね』
ぽぽちゃん達に選んでと言うドワーフさん達。でも、案の定ぽぽちゃんたちは
『と、とんでもないだよ。おいらたち歩けるだよ』
『そうなんだな。だいじょうぶなんだな』
遠慮するぽぽちゃんとつくしちゃん。でも
『兄ちゃん二人は大丈夫かもしれないけどさ、ナズナちゃんは限界みたいだよ』
『そうだね。船漕いでるよ』
『『え?』』
ドワーフさんたちに言われて、ぽぽちゃんとつくしちゃんの間で手を繋いでるナズナちゃんを見ると
『『あっ』』
『⋯⋯』
立ちながらこっくりこっくりしてます。
『ほらね?危ないからナズナちゃん貸しとくれ』
そう言ってナズナちゃんはささっと抱っこされました。
『あっズルいじゃないか珊瑚。私にも抱っこさせとくれ』
『うるさいよ瑠璃。後で交代すりゃいいじゃないか』ぽんぽん
抱っこしたナズナちゃんをぽんぽんしながら小声で喧嘩してます。
『⋯⋯』すうすう
『そうだね。後で変わっとくれよ』
『分かってるよ』
そういや、ドワーフさん達、紅さん、珊瑚さん、瑠璃さんでしたね。そして
『んじゃ、よいしょっと』
『わあっ兄ちゃんっ』
『じゃ、俺も。よっと』
『うわぁっつくしっ』
つくしちゃんとぽぽちゃんは強制的に肩車です。
『落とさねぇから寝てもいいぞ』
『頭にしっかり捕まっていいからな』
『『あ、あう』』
急なことに言葉が出ないぽぽちゃんとつくしちゃん
『あっ琥珀に黒曜に何してんだ』
『兄貴』
『何って肩車だよ』
『後で変わってくれよ』
『『分かったよ』』
親方たちは金剛、琥珀、黒曜でした。ついつい親方って呼んじゃうよね。
その後
『あらあらまあまあ、結局こうなるのね~』
おばあちゃんがサーヤの背中をぽんぽんしながら周りを見渡すと
「ぷひ~」
『す~す~』
ぴゅきゅ『『ぷゅひゅ~』』
『『むにゃむにゃ』』
『『『もうおなかいっぱい~⋯』』』
みゃあ『こころもにゃ~⋯』
『満足なのだ~』
ちびっこ達はサーヤとおんなじ格好でねんねです。
『なあ、なんで寝言が会話になってんだ?』
『さあ?何食ってんだろな?』
『あ~ギン様の背中によだれが⋯』
『⋯⋯』
おいちゃんと親方夫婦がギン様に同情の目を向けます。
〖かわいいからいいじゃない♪〗
『大丈夫。あとでゲンが温泉で洗ってくれるわよぉ。ねぇ?ギン』
『⋯⋯』
ぷるるるん『『どんまい』』
黙り込むギン様にスライム夫婦が優しくボディアタックで慰めてます。
『なんやかんやぽぽたちも』
『寝たな』
『『『す~す~』』』
しっかりしてても子供だもんね。そして
『さあ、着いたぞ。みんな起きなさい』
しーん
ギン様が声をかけても返事がありません。
『まさか』
『無理じゃなぁい?これぇ』
〖見事に寝てるものねぇ〗
ギン様が嫌な予感に思わず零すと、結葉様とジーニ様がちびっこたちの顔を覗き込んで困ったわねぇ~の顔してます。
すっぴー
ぴよぴよ~
と、ちびっこ達はまったく起きる気配がありません。
『水遊びは思った以上に疲れるからなぁ。仕方ない、運ぶか』
『あらあらまあまあ、それしかなさそうねぇ』
おいちゃんとおばあちゃんがみんなに手分けして運ぼうと言うと、みんなが動き始めます。
『ほら、サーヤ』
ぴんっ
『ん?』
まずおいちゃんが異変に気づいた
『じゃあ、モモとスイはおれたちが』
『そうね』
ぴんっぴんっ
『『え?』』
次はクゥとフゥが気づいた
『お、おい剥がれないぞ』
『あっほんとだよ!どうするよ?』
それを見た親方夫婦がフルー達を剥がそうとして気づいた!
ちびっこ達みんなギン様の毛を掴んで離しません!
『イタタッまたか』
『ねぇ?あったわよねぇ?前にも同じようなことが』
〖あ~あったわねぇ〗
ギン様と結葉様とジーニ様、前にも同じようなことがあったのを思い出します。
きゅるる『みんな、お帰り。どうしたの?』
きゅるるん『『『おうち』』』
きゅるるん『『『はいらないの~?』』』
今回は別行動していた絹さん一家も合流。
『あっ絹さん、どうにかならないか?』
おいちゃんに言われて覗き込んだ絹さん。
きゅるる『あっ。また?これは無理なやつ』
『やっぱりぃ?』
〖前の時もこれだけ毛を掴んでるとって言ってたものね〗
前を思い出す絹さんたち。あの時はまだ、おばあちゃんどころかおいちゃんもまだ居なかったか?そんなことを思い出していると
きゅるるるん『『『きる~?』』』シャキーン
きゅるるん『『『『きっちゃう~?』』』』シャキーン
こぐもちゃんたちが、いつの間にやらマイばさみをスタンバイ!!
『え?』
それを聞いて顔面蒼白になってる気がするギン様。毛で見えないからね
『待て待て!被害がデカすぎる!』
『あらあらまあまあ、やめてあげて?』
ちびっことはいえ、こんな大人数が両手両足で握ってる毛を切ったら
『はげちゃびんの危機だよな』
『ギン様禿げたら、サーヤたち起きたら泣いちゃうわね』
おいちゃんとおばあちゃんが慌てて止めます。
『勘弁してくれ』
ギン様からもいつになく落ち込んだ声が⋯
きゅるるん『『『『『『『は~い』』』』』』』
『前の時は『ちびっこ達には内緒で美味しいもの食べちゃうわよ作戦』で起きたのよね?』
〖そうだったわね。今回もそれで行く?〗
きゅるる『あの時は効果てきめんだった』
結葉様たちが前回温泉帰りに双子たちが起きなかった時のことを思い出します。だけど
『いや、今回は今起こすと寝足りなくて、サーヤがまたぐずるかもしれないしな』
『あらあらまあまあ、そうねぇ。時間的にまだおやつの時間じゃないしねぇ』
おいちゃんとおばあちゃんがその作戦は今回は使えないと言います。
『そんじゃ、ギン様にしばらくこのままでいてもらうしかないんじゃないか?』
『そうだね。無理に引き剥がせないしねぇ』
『え⋯』
親方たちが気の毒だけど⋯という顔でギン様を見ます。
ギン様、けっこうな確率でかわいそうな事態に⋯
その時、
〖皆さん、お帰りなさい〗
『『お帰りなさいませ』』
シア様と山桜桃ちゃんと春陽くんが荷物を抱えて出てきました。
〖ただいま。シア、山桜桃と春陽も〗
『ただいまぁ。その荷物はなぁに?』
結葉様が荷物を指さします。
〖リノを押し付けて自分だけずるいですよ。お母様。次は許しませんからね〗
〖うっ!悪かったわよ。で、それは?〗
プンプンしてるシア様にジーニ様が聞くと
〖それがですね、お茶してたら山桜桃と春陽が〗
『外の声が聞こえたんです』
『だいたいの事情は分かりましたので』
ぴこぴことお耳を動かす山桜桃ちゃんと春陽くん。お耳いいもんね。
〖すごいのよ。あっという間にテキパキとちびっこ達のお昼寝セットと、私たちのお茶の準備を整えてね?ここは危険だからって〗くすくす
シア様が可笑しそうに笑ってます。
『精霊樹様の下でお昼寝出来るように準備してきました』
『ギン様用のクッションもお持ちしました』
『『皆様、あちらへどうぞ』』
でも、山桜桃ちゃんたちは至って大真面目です。
〖危険って?〗
『何があったのかしらぁ?』
ジーニ様たちが不思議がって聞いてみると
〖リノに決まってるじゃない〗
『ミノムシのままでもぴょんぴょん動くすべを見つけてしまわれたので』
『同じ空間にはいない方がよろしいかと』
やっぱり大真面目に答える山桜桃ちゃんたちとシア様。というか、めちゃくちゃ無表情。一体何が⋯
〖そ、そう。ご苦労だったわね、悪かったわ〗ヒクッ
思わず顔がひきつってるジーニ様はついでに謝っちゃいました。
『あらぁ?リノちゃんたらまた新しい道を開拓しちゃったのぉ?それで今はぁ?』
結葉様、自分の娘に酷い言いよう
『今は大地様たち精霊様方が』
『見張って下さってます』
〖だから暫くは大丈夫よ。さ、早く行きましょう〗にっこり
みんなスタスタ先をゆく三人を呆然と見てます。
『ちょっとちょっと、何やらかしたんだろね?』
『分かんねぇが、あの山桜桃と春陽を無表情にさせるなんてな』
『何があったか知りたくないな』
『あらあらまあまあ、大地くんたちは大丈夫かしらね?』
親方夫婦とおいちゃんたちがこそこそ話しながら後に続きます。
『さあ、ギン様こちらでいかがですか?』
『クッション増やしましょうか?』
『い、いや。大丈夫だ。ありがとう』
ギン様、何だか有無を言わさないオーラ漂う二人にしり込みしてます。
『そうですか。では、サーヤちゃんたちに』
『タオルケットをかけますね』
『あ、ああ。よろしく頼むよ』
テキパキと支度をし、ギン様の前にもケーキと紅茶を置くことも忘れない。さすがです。その頃、リビングでは
『⋯ゴーレム頑張れ』
『ふぐぐぐぐ』
大ちゃんがゴーレムさんにリノ様を押さえつけさせてます。
『ん~美味しいわねぇ』
『絶品ね』
『本来なら不敬になりそうですけどね』
『いいんじゃねえか?シア様のお墨付きだしな』
『⋯チーズケーキおかわり欲しい』
『おかわりならちゃんと山桜桃と春陽が用意してくれたわよ』
『『一人二つまで厳守。特に月花』』
『え~』
精霊さんたちみんなでリノ様を囲って優雅にケーキを食べていましたとさ。
ぽてぽて
もふもふ
ぽてぽて
もふもふ
もふもふのハクが歩くリズムと心地よい揺れが
眠くなります⋯かっくん。ぐらぁっ
『わあっサーヤっ!』
『危ない!』
ガシッとフゥとクゥに支えられました。
「うにゅ~?」
なに~?
『サーヤ、眠いの?』
『ほら、抱っこしてやるから』
クゥがサーヤをハクから引き離そうとします。
「や~にゃにょ。もふもふ~。すぅ~⋯」
ハクのもふもふから離れたくありません。ハクに抱きつきま⋯すぅ~Zzz
『すぅ~って言いながら寝ないの』
『ほら、落ちたら危ないから、こっち来い』
フゥとクゥがまたハクから剥がそうとします。
「や~にゃにょ~もふもふ~うぅぅ」うりゅう~
いやんいやんとハクに抱きつきます。
『サーヤ~?大丈夫~?』
ハクも背中で起きてることが気になるようです。
『何も泣かなくても⋯』
『サーヤ、もし落ちたら痛くて泣くことになるぞ』
「うにゅ~。いや~ん」ぐすっ
眠いの~もふもふ~
『あらぁ~サーヤがふにゃふにゃねぇ』
『あ~こりゃ、幼児特有の眠いとグズるやつだな』
『あらあらまあまあ、そう言えばいつもだったら今ごろお昼寝してる時間だものねぇ』
〖そう言えばシアにもあったわねぇ。昔過ぎて忘れてたわぁ〗
おいちゃん、おばあちゃん、ジーニ様がこればっかりはね~と、ため息ついてます。
『では、せめて私の背中に移ったらどうだ?私だったら少々のことでは落とさんしな』
ギン様が見かねて提案してくれました。
『そうだな。ギン様ならハクに負けず劣らずもふもふだしな。頼めるか?』
『もちろんだ。ほら、サーヤ、私ならいいだろう?』
ギン様が優しくサーヤに自分の背中に移るように言ってくれます。
「うにゅ~ぎんしゃま?」ぐすぐすっ
『ああ。私ならサーヤが寝ても魔法で落ちないように支えられるからな。それに、私もゲンにブラッシングしてもらったしな』
そうなのです。サーヤたちが小川で遊んでる間においちゃんが全身ブラッシング、おばあちゃんが爪を整え、その上歯ブラシを作ってお口のケアまでした結果、
〖うわぁ~これは⋯〗
『えげつないわね⋯』
と、ジーニ様と結葉様がドン引きするほどの効果が⋯
もふもふ防御力増し増し、爪も牙もピッカピカ攻撃力増し増しになったのです。つまり、もふもふがもふもふになったのです!
「うにゅ~わかっちゃあ」
はいどうぞ。とバンザイして抱っこアピールのサーヤ。
『はいはい。ギン様、よろしくお願いします』
『ああ。首の辺りなら抱きつきやすいだろう』
『分かりました。ほら、サーヤ』
クゥとフゥがギン様のお背中にサーヤを乗っけてくれます。
「うにゅ~もふもふ~」
すりすりもぞもぞしてちょうどいいところを探します。
「ふにゅ~うぅぅ」
ここがいい~すぅ~Zzz⋯
『あらぁオーバーオール着てて良かったわねぇ』くすくす
『サーヤ、潰れたカエルみたいだな』
『あらあらまあまあ⋯写真に撮って後で見せたい姿ね』
〖あ~ん♪おしりがプリっとかわいいわぁ♪〗
結葉様はスカートだったらパンツ丸見えだったわねぇ~と笑って、おいちゃんとおばあちゃんは呆れて、ジーニ様は安定の親バカ?ぶり。
『う~サーヤいいなぁ。ぼくもお父さんに乗りたいな~』
ハクが羨ましそうに言います。
『ハクはさすがに無理じゃないかい?』
『そうだよな。サーヤと違ってデカいしな』
親方夫婦がそういうと、
『じゃあ~、ぼく小さくなる~』ポンッ
『これならいいでしょ~?』
と、言ってポンッと小さくなりました。それと同時に
ぴゅきゅ『『ぴゃっ』』
『『わあっ』』
『『『なになになに?』』』
みゃあ?『なんにゃ?』
『敵襲なのだ?』
『zzz⋯』
ハクの背中でもふもふに埋もれてたちびっこ達と
『あらあらまあまあ、ミア⋯あなたずっとハクに埋まってたのね』
『しかもまだ寝てるな』
ミアちゃんもハクから落っこちてきました。
おばあちゃんがミアちゃんをつんつんしてます。
『あ~みんな、ごめんね~』
ハクがみんなに謝ります。
『ハク、気をつけなさい』
『は~い。ごめんなさい』
『ハクがすまんな。仕方ない。みんな私の背中に乗るといい。ただし、サーヤを起こさないようにな』
「ぷひゅ~」
もふもふ~
ギン様がみんなが乗れるようにしゃがんでくれました。
『あ~サーヤ気持ちよさそうだね~』
ぴゅいきゅい『『ねんねちてるね』』
『『そ~っとそ~っと』』
『『『うわ~あ』』』
みゃあ『もふもふにゃ~』
『気持ちいいのだ~』
『Zzz』
『あらあらまあまあ、ほんとに気持ちいいわねぇ』
みんなでギン様の広い背中に乗ります。
『凛さん、何どさくさに紛れてるんだよ⋯ギン様悪いな』
『この位構わんよ。では、みんな行くぞ。落ちるなよ』
ギン様がみんなに声をかけて立ち上がります。
『は~い』
ぴゅきゅ『『は~い』』
『『スタンバイ』』
『『『おっけー』』』
みゃあ『しゅっぱ~つ』
『進行!なのだ~』
おー!とみんなで声を上げると
「うにゅ~う」
なぁに~?くぅ~
『みんなシーっ』
『静かにな』
サーヤが起きそうになってフゥとクゥが慌ててシーってすると、ちびっこ達は両手で口を隠してこくこくします。
『スタンバイ?凛さん、またちびっこ達に仕込んだな?』
『あらあらまあまあ?なんのことかしら?』ぷひゅ~
ジト目のおいちゃんに、下手くそな口笛をあさっての方向に吹いてとぼけるおばあちゃん。
そしてドワーフさんたちは
『じゃあ、私らはぽぽたちを抱っこさせてもらおうかね』
『いやいや、俺たちがおんぶしてやるぞ』
『肩車でもいいぞ』
『それもいいね。じゃあ、ぽぽたちに選んでもらおうかね』
ぽぽちゃん達に選んでと言うドワーフさん達。でも、案の定ぽぽちゃんたちは
『と、とんでもないだよ。おいらたち歩けるだよ』
『そうなんだな。だいじょうぶなんだな』
遠慮するぽぽちゃんとつくしちゃん。でも
『兄ちゃん二人は大丈夫かもしれないけどさ、ナズナちゃんは限界みたいだよ』
『そうだね。船漕いでるよ』
『『え?』』
ドワーフさんたちに言われて、ぽぽちゃんとつくしちゃんの間で手を繋いでるナズナちゃんを見ると
『『あっ』』
『⋯⋯』
立ちながらこっくりこっくりしてます。
『ほらね?危ないからナズナちゃん貸しとくれ』
そう言ってナズナちゃんはささっと抱っこされました。
『あっズルいじゃないか珊瑚。私にも抱っこさせとくれ』
『うるさいよ瑠璃。後で交代すりゃいいじゃないか』ぽんぽん
抱っこしたナズナちゃんをぽんぽんしながら小声で喧嘩してます。
『⋯⋯』すうすう
『そうだね。後で変わっとくれよ』
『分かってるよ』
そういや、ドワーフさん達、紅さん、珊瑚さん、瑠璃さんでしたね。そして
『んじゃ、よいしょっと』
『わあっ兄ちゃんっ』
『じゃ、俺も。よっと』
『うわぁっつくしっ』
つくしちゃんとぽぽちゃんは強制的に肩車です。
『落とさねぇから寝てもいいぞ』
『頭にしっかり捕まっていいからな』
『『あ、あう』』
急なことに言葉が出ないぽぽちゃんとつくしちゃん
『あっ琥珀に黒曜に何してんだ』
『兄貴』
『何って肩車だよ』
『後で変わってくれよ』
『『分かったよ』』
親方たちは金剛、琥珀、黒曜でした。ついつい親方って呼んじゃうよね。
その後
『あらあらまあまあ、結局こうなるのね~』
おばあちゃんがサーヤの背中をぽんぽんしながら周りを見渡すと
「ぷひ~」
『す~す~』
ぴゅきゅ『『ぷゅひゅ~』』
『『むにゃむにゃ』』
『『『もうおなかいっぱい~⋯』』』
みゃあ『こころもにゃ~⋯』
『満足なのだ~』
ちびっこ達はサーヤとおんなじ格好でねんねです。
『なあ、なんで寝言が会話になってんだ?』
『さあ?何食ってんだろな?』
『あ~ギン様の背中によだれが⋯』
『⋯⋯』
おいちゃんと親方夫婦がギン様に同情の目を向けます。
〖かわいいからいいじゃない♪〗
『大丈夫。あとでゲンが温泉で洗ってくれるわよぉ。ねぇ?ギン』
『⋯⋯』
ぷるるるん『『どんまい』』
黙り込むギン様にスライム夫婦が優しくボディアタックで慰めてます。
『なんやかんやぽぽたちも』
『寝たな』
『『『す~す~』』』
しっかりしてても子供だもんね。そして
『さあ、着いたぞ。みんな起きなさい』
しーん
ギン様が声をかけても返事がありません。
『まさか』
『無理じゃなぁい?これぇ』
〖見事に寝てるものねぇ〗
ギン様が嫌な予感に思わず零すと、結葉様とジーニ様がちびっこたちの顔を覗き込んで困ったわねぇ~の顔してます。
すっぴー
ぴよぴよ~
と、ちびっこ達はまったく起きる気配がありません。
『水遊びは思った以上に疲れるからなぁ。仕方ない、運ぶか』
『あらあらまあまあ、それしかなさそうねぇ』
おいちゃんとおばあちゃんがみんなに手分けして運ぼうと言うと、みんなが動き始めます。
『ほら、サーヤ』
ぴんっ
『ん?』
まずおいちゃんが異変に気づいた
『じゃあ、モモとスイはおれたちが』
『そうね』
ぴんっぴんっ
『『え?』』
次はクゥとフゥが気づいた
『お、おい剥がれないぞ』
『あっほんとだよ!どうするよ?』
それを見た親方夫婦がフルー達を剥がそうとして気づいた!
ちびっこ達みんなギン様の毛を掴んで離しません!
『イタタッまたか』
『ねぇ?あったわよねぇ?前にも同じようなことが』
〖あ~あったわねぇ〗
ギン様と結葉様とジーニ様、前にも同じようなことがあったのを思い出します。
きゅるる『みんな、お帰り。どうしたの?』
きゅるるん『『『おうち』』』
きゅるるん『『『はいらないの~?』』』
今回は別行動していた絹さん一家も合流。
『あっ絹さん、どうにかならないか?』
おいちゃんに言われて覗き込んだ絹さん。
きゅるる『あっ。また?これは無理なやつ』
『やっぱりぃ?』
〖前の時もこれだけ毛を掴んでるとって言ってたものね〗
前を思い出す絹さんたち。あの時はまだ、おばあちゃんどころかおいちゃんもまだ居なかったか?そんなことを思い出していると
きゅるるるん『『『きる~?』』』シャキーン
きゅるるん『『『『きっちゃう~?』』』』シャキーン
こぐもちゃんたちが、いつの間にやらマイばさみをスタンバイ!!
『え?』
それを聞いて顔面蒼白になってる気がするギン様。毛で見えないからね
『待て待て!被害がデカすぎる!』
『あらあらまあまあ、やめてあげて?』
ちびっことはいえ、こんな大人数が両手両足で握ってる毛を切ったら
『はげちゃびんの危機だよな』
『ギン様禿げたら、サーヤたち起きたら泣いちゃうわね』
おいちゃんとおばあちゃんが慌てて止めます。
『勘弁してくれ』
ギン様からもいつになく落ち込んだ声が⋯
きゅるるん『『『『『『『は~い』』』』』』』
『前の時は『ちびっこ達には内緒で美味しいもの食べちゃうわよ作戦』で起きたのよね?』
〖そうだったわね。今回もそれで行く?〗
きゅるる『あの時は効果てきめんだった』
結葉様たちが前回温泉帰りに双子たちが起きなかった時のことを思い出します。だけど
『いや、今回は今起こすと寝足りなくて、サーヤがまたぐずるかもしれないしな』
『あらあらまあまあ、そうねぇ。時間的にまだおやつの時間じゃないしねぇ』
おいちゃんとおばあちゃんがその作戦は今回は使えないと言います。
『そんじゃ、ギン様にしばらくこのままでいてもらうしかないんじゃないか?』
『そうだね。無理に引き剥がせないしねぇ』
『え⋯』
親方たちが気の毒だけど⋯という顔でギン様を見ます。
ギン様、けっこうな確率でかわいそうな事態に⋯
その時、
〖皆さん、お帰りなさい〗
『『お帰りなさいませ』』
シア様と山桜桃ちゃんと春陽くんが荷物を抱えて出てきました。
〖ただいま。シア、山桜桃と春陽も〗
『ただいまぁ。その荷物はなぁに?』
結葉様が荷物を指さします。
〖リノを押し付けて自分だけずるいですよ。お母様。次は許しませんからね〗
〖うっ!悪かったわよ。で、それは?〗
プンプンしてるシア様にジーニ様が聞くと
〖それがですね、お茶してたら山桜桃と春陽が〗
『外の声が聞こえたんです』
『だいたいの事情は分かりましたので』
ぴこぴことお耳を動かす山桜桃ちゃんと春陽くん。お耳いいもんね。
〖すごいのよ。あっという間にテキパキとちびっこ達のお昼寝セットと、私たちのお茶の準備を整えてね?ここは危険だからって〗くすくす
シア様が可笑しそうに笑ってます。
『精霊樹様の下でお昼寝出来るように準備してきました』
『ギン様用のクッションもお持ちしました』
『『皆様、あちらへどうぞ』』
でも、山桜桃ちゃんたちは至って大真面目です。
〖危険って?〗
『何があったのかしらぁ?』
ジーニ様たちが不思議がって聞いてみると
〖リノに決まってるじゃない〗
『ミノムシのままでもぴょんぴょん動くすべを見つけてしまわれたので』
『同じ空間にはいない方がよろしいかと』
やっぱり大真面目に答える山桜桃ちゃんたちとシア様。というか、めちゃくちゃ無表情。一体何が⋯
〖そ、そう。ご苦労だったわね、悪かったわ〗ヒクッ
思わず顔がひきつってるジーニ様はついでに謝っちゃいました。
『あらぁ?リノちゃんたらまた新しい道を開拓しちゃったのぉ?それで今はぁ?』
結葉様、自分の娘に酷い言いよう
『今は大地様たち精霊様方が』
『見張って下さってます』
〖だから暫くは大丈夫よ。さ、早く行きましょう〗にっこり
みんなスタスタ先をゆく三人を呆然と見てます。
『ちょっとちょっと、何やらかしたんだろね?』
『分かんねぇが、あの山桜桃と春陽を無表情にさせるなんてな』
『何があったか知りたくないな』
『あらあらまあまあ、大地くんたちは大丈夫かしらね?』
親方夫婦とおいちゃんたちがこそこそ話しながら後に続きます。
『さあ、ギン様こちらでいかがですか?』
『クッション増やしましょうか?』
『い、いや。大丈夫だ。ありがとう』
ギン様、何だか有無を言わさないオーラ漂う二人にしり込みしてます。
『そうですか。では、サーヤちゃんたちに』
『タオルケットをかけますね』
『あ、ああ。よろしく頼むよ』
テキパキと支度をし、ギン様の前にもケーキと紅茶を置くことも忘れない。さすがです。その頃、リビングでは
『⋯ゴーレム頑張れ』
『ふぐぐぐぐ』
大ちゃんがゴーレムさんにリノ様を押さえつけさせてます。
『ん~美味しいわねぇ』
『絶品ね』
『本来なら不敬になりそうですけどね』
『いいんじゃねえか?シア様のお墨付きだしな』
『⋯チーズケーキおかわり欲しい』
『おかわりならちゃんと山桜桃と春陽が用意してくれたわよ』
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『え~』
精霊さんたちみんなでリノ様を囲って優雅にケーキを食べていましたとさ。
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