《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

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519みんなで親方たちの元へ

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「ぐすっ  ぽぽちゃん⋯」
ぽぽちゃんにお手手を伸ばします。でも
『ダメだぞ。サーヤ』
「あい」ぐずっ
分かってるよ~

『あらあらまあまあ、大袈裟ねぇ、サーヤ。抱きつけないのは今だけなんだから』
『泣くことは無い。怪我してるわけじゃないんだから』
「うにゅ~」
おばあちゃんとミアちゃんは、あのもふもふの素晴らしさが分からないの?
そう。サーヤには今、ぽぽちゃんたちにお触り禁止令が発令されているのです。

『まあ、気持ちは分かるな。これは気持ちいい』
『そうねぇ。サーヤがもふもふ言うの納得だわねぇ』
アルコン様、結葉様、そうでしょ?分かるでしょ?

『あ、あのオイラたち歩くだよ』
『そうなんだな』
『あるけるんだな』
ぽぽちゃん三兄弟が自分たちで歩くと訴える訳⋯それは

『『『いやいやいや』』』
『無理だろ』
『無理だな』
『無理ねぇ』
おいちゃん、アルコン様、結葉様にことごとく却下されたその訳は

『ぼくも無理だと思うよ~』
ぴゅいきゅい『『うんうん』』
『『『もふもふすぎて』』』
みゃあ『あんよみえないにゃ』
『転がっちゃうのだ~』
そうなのです。寒さに反応して一気に冬毛になったもふもふたち。とてもじゃないけど立つことすら出来ません。最初、ギン様の背中にまとめて乗ってもらったんだけど

『『『うわぁっなんだな』』』
「うきゃーっ」
『『『ギャーっ』』』
みんながギン様の背中から転がり落ちるぽぽちゃんたちを見て、叫び声をあげました。そんな中、

〖危ないっ〗ぱちんっ

ぷかぷかぷかあ~

『『『うわぁ~あ?あ、あれ?』』』

「ふあ?」
ぽぽちゃんたち浮いてる?

〖ふぅ。間に合ったわね。良かったわ〗にこっ

「ふお?じーにしゃま、たしゅけちゃ?」
〖そうよ。びっくりしたわねぇ、転がっちゃうなんて。これは抱っこしないとダメね〗
「あいがちょ」
ぽぽちゃんたち助けてくれて。
『『『ありがとなんだな』』』
ぽぽちゃんたちもありがとしてます。
〖うふふ。どういたしまして〗

『『『でも~』』』

「ふにゅ?」
〖でも?〗

『なんでオイラたち』
『取り合いになってるだ?』
『にいちゃん、ちいにいちゃん、たすけてなんだな』

あまりにもふもふで気持ちのいいぽぽちゃん三兄弟。誰が抱っこするかで争奪戦?が⋯

『私にお任せ下さいませ!ハアハア』
『お姉様はダメですわ!』
『そうにゃ!危ないにゃ!』
『どうしてですの!?』
『ご自分の胸に聞いてくださいませ!ダメですわね、私も抱っこしたかったですけれど』
『リノ様を抑えるの優先にゃ!残念にゃ!』
リノ様、アイナ様、ニャーニャ脱落。

『それじゃ、ちびっこ担当の俺たちが⋯あれ?』するん
『どうしたの?クゥ⋯え?』するん
『ぼくが抱っこしますよ⋯はい?』するん
『皆さんどうしたんですか?⋯ええ?』するん

『『『『⋯⋯』』』』
なぜか抱っこを諦めて、無言で見つめ合うフゥ、クゥ、山桜桃、春陽。でも、手は無意識にぽぽちゃんたちを撫でています。そして、

『大変です』
『もふもふが』
『すべすべすぎて』
『だっこできません』
四人から伝えられるびっくりな事実⋯フゥたちも脱落

〖ええ?〗
『おいおい』
『そんなことあるのぉ?』
ジーニ様たちもびっくりです。

『そしたら俺が⋯おお?』するん
『何やってんだ?⋯うお?』するん
『何遊んでんだよ⋯なんだ?』するん

『『『⋯⋯』』』
力持ちのドワーフさんたちも試したけど、やっぱり顔を見合わせて

『こりゃだめだ』
『俺たちじゃ』
『手が短い』
なんと!普通の人より小さめのドワーフさんたち、力があっても腕が回りきらなくて滑るようです。
よって、ドワーフさんたちも脱落

「ふお~」
『ぽぽちゃんたち』
ぴゅいきゅい『『すごいね~』』
最強のもふもふです。ちびっこたちで拍手です。

『『『⋯⋯』』』ふわふわ
呆然とするぽぽちゃんたち、まだジーニ様の魔法で浮いてます。

『んな馬鹿な⋯』
『あらあらまあまあ⋯』
『あの毛、欲しい』
おいちゃん、おばあちゃんもびっくり。ミアちゃんだけなんかズレてます。

『では、我が』
『私もぉ』
〖では、私も〗
アルコン様がぽぽちゃんを、結葉様がなずなちゃんを、
エル様がつくしちゃんを抱っこします。

『ああ、確かに腕が回らないと滑るな。だが、魔法で少々安定させれば』
『そうね。軽い風魔法でも大丈夫みたいよぉ。うふふ。すごいわぁ役得ねぇ』
〖ほう、すごいですね。この抱きごこちは〗
さすがです。一発で抱っこ成功です。
勝者はアルコン様、結葉様、エル様でした。パチパチパチ!

『き、緊張するんだな』
『たすけてなんだな』
『恐れ多いんだな』
ぽぽちゃんたち、神様たちに抱っこされてカチコチになってるみたいです。頑張れ!大丈夫!みんな優しいよ!

『まあ、このまま親方たちのとこ行って、毛を刈ろう』
『ミアに欲しい』
『あらあらまあまあ、ミアったら。でも、これぬいぐるみにしたら⋯』ブツブツ⋯
おばあちゃん?何ブツブツ言ってるの?

〖そうね。刈るしかなさそうね。それよりアルコン、後で私にも抱っこさせて〗
〖お母様ずるいですわ。私も抱っこします〗
『ああ、私も抱っこしたいですわ!でもお姉様を放し飼いにはできませんわ!』
『残念にゃ!いっそリノ様を眠らせたらどうにゃ?』
『名案ですわね』
『酷いですわ!アイナ!ニャーニャ!』
おいちゃん、ぽぽちゃんたちの毛も刈るみたいです。そして、ジーニ様とシア様は抱っこ待ちをしています。
アイナ様たちは⋯がんばって!
みんなが魅惑のもふもふに夢中!ぽぽちゃんたち大人気だね!

ちなみにサーヤはハクの背中で
「ふわぁ~もふもふもふもふ~♪」ぎゅう~!すりすり
『ああ、捕まっちゃったぁ』
『逃げられなかったぁ』
と、フライとフルーを抱きしめてもふもふ堪能です。
「ふへへ~♪」
『『食べられちゃう~』』
失礼ですね。食べたりしないよ。うへへへ~

そんなこんなで、ジーニ様たちが交代でぽぽちゃんたちを抱っこしながら、小屋に到着す。そこで飛び込んできた光景は

『いったいこりゃ?』
『あそこで豪快に笑いながら毛を刈ってるのって』
『親父どもだよな?』
ドワーフさんたちが目をゴシゴシしながら言うと
『そうだよね?でもさ』
『目が悪くなったんかね?』
『うちらより、若いよね?』
すごい勢いで笑いながら毛を刈ってる親方たち。こちらから見えるのは後ろ姿。
それでも分かる筋肉の若々しさ!ムキ!肌のハリ!プリ!

奥様たちも目をゴシゴシしながら言ってると、その声に気づいたのか

『よう!どうした?息子共じゃねぇか!』
『ん?嫁も一緒か?』
『揃ってあほ面してどうした!』
『『『ガハハハハ!』』』
くるっと振り向いた親方たち!白い歯がキラリ!
そしてサーヤお気に入りの自慢のおヒゲもふさふさ!サーヤたちがプレゼントしたおヒゲにリボンもアクセント!
若さ溢れる眩しいその笑顔に

『『『うーん⋯』』』バタンッ
『『『あんたーっ!』』』バシバシッ

泡吹いて倒れたドワーフさんたち。奥さんたちが慌ててほっぺたビンタしてます。

『ああ?どうしたんだ?』
『なんで倒れたんだ?』
『さあな?分からねぇな』
特に心配するでもなく、相変わらず騒がしい奴らだなとか言ってる親方たち。

『あら?そう言えば、親方たちが若返ったこと伝えてましたかしら?ニャーニャ』
『んにゃ?そう言えば、ご主人が若返ったことは知ってたけどにゃ?』
『あら~?』
『どうだったかにゃ?』
『でもまあ、今お分かりになったから良いですわよね?』
『そうにゃね。凛さんも言ってたにゃ。こういうのをきっと百聞は一見にしかずって言うにゃ』
『まあ!お勉強になりますわね!』
『そうにゃね~』
うふふ、あははと楽しそうに話すアイナ様とニャーニャにゃん。

『あらあらまあまあ?何か使い方が違う気がするわぁ』
『何気にひでぇな』
おばあちゃん、突然巻き込まれた感有りですね。

『なんだ?知らなかったのか?』
アルコン様が驚いていると、ジーニ様は
〖そうみたいね。でも、医神。あなた気づいててあえて言わなかったわね?〗
エル様にジト目を向けてます。

〖さて?何のことでしょう?フフフ〗ニヤ

絶対にわざとだ!と、みんなが確信した瞬間でした。そして

『ににに、兄ちゃん、助けてなんだな』がくがくぶるぶる

『ああ、つくし!しっかりするだ!』
『ちいにいちゃん!』
エル様に抱っこされたままだったつくしちゃん、間近でエル様の笑顔を見てしまった!

〖ああ!大変!医神!つくしを渡しなさい!〗がばっ
〖むぐうっ〗
〖おや。奪われてしまいましたね。ふふ〗
〖あ~ん、かわいそうに!医神!つくしにトラウマが残ったらどうしてくれるの!〗ぎゅむう
『むぐうっ』
〖ふふ。すみません。でも魔神、つくしが苦しそうですよ?〗
〖あら?〗
『きゅう⋯』
ジーニ様のお胸でぐったりしてしまったつくしちゃん!
「ひぎゃあーっつくしちゃん!」
『ああっ!つくしーっ』
『ちいにいちゃーんっ』 
ジーニ様のお胸は凶器!
〖いや~ん、ごめんなさぁい。しっかりして~〗ゆさゆさ
『きゅう⋯』くてっ

「つくしちゃーんっ」
『つくしーっ』
『ちいにいちゃーんっ』

今回の一番の被害者はつくしちゃんでした

〖フフフ⋯〗




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